過去ログ - 無尽合体キサラギ
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330:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:19:04.27 ID:sKfYX8RPo
瞬間、ひんやりとした空気と同時が流れ出ると同時に、
異質な空間が目の前に広がったのをヒビキは感じ取った。
ヒビキは息を呑み、扉をくぐる。
星の光も月の光も届かぬ神殿内部はもちろん深い闇に包まれ、
狭い入口から僅かに入り込む光を頼りにしても十歩と進めないほどである。
しかしヒビキはその暗闇を、昼間の我が家を歩くように一切の迷いなく進んでいった。

“声”が、ヒビキを誘っていた。
それまで巫女としてヒビキが聞いていたものよりも鮮明に語りかける声が、
ヒビキを真っ直ぐに秘宝のある場所へと誘導していた。
やがてヒビキは神殿の最奥へとたどり着く。
すると、声がぴったりと止まった。
それは誘導が終わったことを示しており、ヒビキもそれはすぐに理解した。

暗闇の中、一箇所だけがぼんやりと淡く光っている。
近寄るとそこにあったのは、輝く石。
秘宝を直接見たことも無ければ、形も知らないヒビキであったが、
その光り輝くその石を見て、無意識的に呟いた。

ヒビキ「……これが、希照石……」


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