504:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:09:49.00 ID:05yusEqno
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アミ「お願い! やめてよミキミキ!」
505:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:14:42.41 ID:05yusEqno
先程から何度も警報が鳴り、ハルシュタイン軍の乗る巨大な宇宙船の接近を知らせている。
だがミキはそれを完全に無視して、
アミたちへの攻撃を僅かも止めようとはしなかった。
もう二人もとっくに分かっている。
ミキは、本気だ。
506:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:17:29.25 ID:05yusEqno
「ミキミキ――」
怪ロボットを迎え撃たなくては、とどちらからともなく発された言葉はしかし、
それまでと同じように轟音によって中断された。
視線を戻したアミとマミの視界に入ったのは、迫り来る巨大な鉄球。
507:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:20:39.82 ID:05yusEqno
その混乱のせいだろうか、
あるいは危機がいよいよ差し迫ったからであろうか。
ここで初めてキサラギは、それまで見せたことのない動きを見せた。
マミ「お、お願い、止まってよ! ミキミキーーーーーっ!」
508:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:22:01.98 ID:05yusEqno
初めの不意打ちから数えて、二度目のキサラギの転倒。
これを高みから直接見下ろしていたのが、マコトとヤヨイである。
アミたちの争う様子をしばらく静観していたマコトだが、
倒れたキサラギにリッチェーンが再び馬乗りになろうとしたところで、
初めてヤヨイに指示を出した。
509:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:25:02.54 ID:05yusEqno
みるみるうちに地上との距離は狭まり、
キサラギとリッチェーンはあっという間にヤヨイの操る怪ロボットの射程圏内に入った。
既にリッチェーンはいわゆるマウントポジションに入っており、
仰向けに横たわるキサラギを見下ろしている。
510:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:30:59.86 ID:05yusEqno
言い終わると、ミキはまるでヤヨイたちなど居ないかのように、
キサラギに対しての攻撃を開始した。
その様子をマコトは微かに眉根を寄せて見下ろす。
アミたちだけではない、マコトにとってもミキの意図するところは不明であった。
511:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:36:49.88 ID:05yusEqno
自分を無視しようとする相手への苛立ち。
それは確かにあった。
しかしかつてのヤヨイであれば、ミキの言葉など無視して直ちに攻撃していただろう。
そして相手の愚かさを笑っただろう。
512:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:39:54.41 ID:05yusEqno
“お前は必要ない”
ミキの口から出たこの言葉は、
一瞬の間にヤヨイの頭の中を何度も、何度も駆け巡った。
513:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:42:04.62 ID:05yusEqno
ミキ「っあ……!?」
瞬間、異常音と同時に激しい衝撃がリッチェーンを襲った。
コクピット内の計器が光と音を発し、危険を知らせる。
だが知らされるまでもなく、ミキはその目ではっきりと見た。
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