554:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:55:08.33 ID:XOtx5OrXo
タカネ『星井ミキ、貴女は……』
ミキ『大丈夫。もう覚悟は決まったから。ううん……本当は最初から決まってたの。
だってミキは、地球を守るために命をかけるって、決めてたんだもん。
だから怖くなんかないよ。
555:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:57:45.35 ID:XOtx5OrXo
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光は、目を焼き尽くさんばかりの強烈さと、暖かく体を包み込む優しさを以て、
アミたちの視界を覆い尽くした。
556:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:58:48.69 ID:XOtx5OrXo
ミキ『……やっぱり、二人とも優しいね』
その声に我に返り、二人は目の前のリッチェーンへと目を向ける。
インカムから聞こえた声は消え入りそうな、
しかし二人のよく知るミキの声であった。
557:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 21:00:03.98 ID:XOtx5OrXo
ミキ「ごめんね……。ミキ、考えるのってあんまり得意じゃないから、
こんな方法しか思いつかなくて……本当に、ごめんね……」
謝るミキに、アミもマミも何も返すことはできない。
問いかけることもできない。
558:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 21:01:10.68 ID:XOtx5OrXo
いつしかキサラギはリッチェーンを抱き抱えていた。
アミとマミはコクピット内に入り、ミキの手を握っている。
ミキはもう、動かなかった。
優しさと強さをたたえた笑みを浮かべたまま、
559:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 21:02:22.62 ID:XOtx5OrXo
今日はこのくらいにしておきます。
続きは多分日曜日に投下します。
無理なら月曜か火曜に投下すると思います。
560:名無しNIPPER[sage]
2017/03/03(金) 21:44:01.93 ID:y9ayNBL6o
乙
いよいよ終盤か
561:名無しNIPPER[saga]
2017/03/05(日) 22:03:51.65 ID:CuzMnpulO
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天井や壁は崩落を始め、どこか遠くから、近くから、爆発音が聞こえる。
周りを囲むすべてが激しく揺れ動き、
562:名無しNIPPER[saga]
2017/03/05(日) 22:07:01.63 ID:CuzMnpulO
マコト「ハルシュタイン閣下……」
この場に居ないイオリの名を出したのは、自身が口にした通り敬意の表れであったのか。
しかし変わらず表情らしい表情を見せないハルシュタインと向き合い、
対するマコトの表情は色を変えた。
563:名無しNIPPER[saga]
2017/03/05(日) 22:08:29.82 ID:CuzMnpulO
イオリの放った使者は捕らえられ、イオリ自身は自害した。
タカネも敗れ、ヤヨイは裏切り、マコトもたった今、絶命した。
この本艦もそう長い時を経ずに墜落する。
今や自分に残されたのは怪ロボットの軍勢と、愛機ハルカイザーのみ。
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