過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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15:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 00:45:11.02 ID:9rC7pAyDO
どうにも自分の居場所を持て余した僕は、彼女の隣のブランコに腰かけて彼女の歌を聴き続けることにした。
彼女は僕のことなんて気にしているそぶりもなくただエレキギターと声を響かせ続けた。
どれほどの時間が経ったのか。そんなことはわかりはしなかった。
16:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 00:51:17.98 ID:9rC7pAyDO
「あぁ、暇なんだ」
僕はそれだけ言うと、彼女は「そう」とだけ言って、またギターを構えた。
「僕の言葉がわかるの?」
17:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:02:18.78 ID:9rC7pAyDO
「オーロラなら、……なんだったかな。なんとかナイフだとか。そんなところにでも行けばいいんじゃないかな」
彼女はそう言ったあと「まぁ、北に行けば嫌でも見れるんじゃない?」と付け加えた。
彼女がそう付け加えたのは、地名なんて意味があってないようなものだからだろう。
18:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:11:21.11 ID:9rC7pAyDO
公園から役所とやらはそこまで離れておらず、数分ほど歩くとすぐに着いた。
「到着だね」
「暇なの?」
19:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:22:07.79 ID:9rC7pAyDO
ワープホール。
長距離移動、高速移動を可能とする装置。
物理的物質を一時的に情報的物質に分解。
20:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:25:47.79 ID:9rC7pAyDO
「……もういい。なんとなくわかったよ」
僕は彼女が読み上げるワープホール装置の説明書を止めながら僕はいろいろと思考を巡らせる。
目指す場所は、できるだけ、北へ。
21:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:26:15.34 ID:9rC7pAyDO
>>20
途中送信しちゃいました。
やり直します。
22:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:28:14.17 ID:9rC7pAyDO
「……もういい。なんとなくわかったよ」
僕は彼女が読み上げるワープホール装置の説明書を止めながら僕はいろいろと思考を巡らせる。
目指す場所は、できるだけ、北へ。
23:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:38:12.89 ID:9rC7pAyDO
「ふんふんふーん……♪」
鼻歌を奏でながら様々なパネルを操作する彼女の肩を叩きながら、問う。
「どうだ?できそうか?」
24:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:43:55.41 ID:9rC7pAyDO
『オーロラって知ってる?』
『なんだい、それ』
『とっても綺麗なんだって』
25:名無しNIPPER
2017/02/07(火) 01:50:08.86 ID:9rC7pAyDO
いつかの夢から覚めて、目を開いたときに飛び込んできたものは、七色の星空だった。
「ね?上手くいったでしょう?」
隣に座る人……機械の少女は、僕にそう微笑みかけた。
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