過去ログ - 女「また混浴に来たんですか!!」
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90:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 02:46:20.79 ID:+Nlxqdvp0
「殺してやったらどうだ」
駐車場で倒れ込んでいる俺に、話しかける男の声がした。
こういうやつらは今までにもいた。明らかに人生に敗亡しているような俺に、興味本位で話しかけて来る。
91:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 03:06:12.56 ID:+Nlxqdvp0
時間の流れがわからない。
痛覚と麻痺が入り混じった感覚ばかり流れる。
しかし、それでも相手が去る気配だけは感じなかった。
92:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 03:15:29.92 ID:+Nlxqdvp0
俺は家には帰らなくなった。
変わり果てた母と、母を変えた男の住む家に帰っても、俺は二人の世の中への恨みを一身に浴びるだけだった。
俺は母を愛していたし、本当の父親も愛していた。
93:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 03:32:01.89 ID:+Nlxqdvp0
「私は、正しい」
俺の頭を両手で押さえつけて、目をじっと見据えながら、母はこの言葉を俺に植え付けていた。
物心が付く前から行っていた教育らしい。
94:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 03:49:56.80 ID:+Nlxqdvp0
男「それで、どういうわけか、俺は実父に暴力をふるってしまったんです」
「馬鹿かてめーは」
男「はい。馬鹿です」
95:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 04:15:18.23 ID:+Nlxqdvp0
親父「肩まで浸かれ」
男「はい……」
親父「100数えるまで出るなよ」
96:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 11:42:50.09 ID:+Nlxqdvp0
その人が身内にあたる態度を見よ。それがやがてあなたに接する態度である。
どこで聞いた言葉だったか忘れてしまったが。
多分、実父が教えてくれたのだとは思うが。
97:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 12:08:50.64 ID:+Nlxqdvp0
「なんだよ」
数カ月ぶりに帰ってきた俺を見た義父は、怒りの表情を浮かべていた。
ただただ俺の存在が迷惑だといわんばかりだった。
98:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 12:25:34.52 ID:+Nlxqdvp0
男「ただいま。お土産です」
厚い紙幣を手に持つ俺を見て親父は驚いていた。
義父を脅して家にある現金と、銀行への預金を引き出すためのカードとパスワードを教えて貰った。
99:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 12:36:12.62 ID:+Nlxqdvp0
親父「俺の隣にいてくれるだけでいい」
男「ちゃんと戦いますよ」
親父「俺がいいと言うまで誰も殴るな」
100:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 12:46:50.59 ID:+Nlxqdvp0
親父がビルの中に入り込むと、中にいた男たちが一斉に振り向き、親父を、そして俺を見た。
代表者と思われる男と親父が交渉をはじめた。
代表者は俺のことをちらちらと見てきたので、俺は視線を反らした。
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