24:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:35:49.61 ID:uFUXzjsH0
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未央「じゃーね、あすあす!バイバーイ!」
飛鳥「ああ。またの機会に」
25:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:37:39.11 ID:uFUXzjsH0
タクシーを拾い行先を伝えると、車はゆっくりと動き出す。
灰色の空に、灰色のビル。移り往く景色を漠然と見つめていると、思考が泡のように雑多に浮かんでは消えていく。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:38:48.02 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「…海、か」
「お客さん、何か言いました?」
飛鳥「っ。あぁ、いえ。何でも」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:40:26.44 ID:uFUXzjsH0
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「「「おめでとう!」」」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:42:04.42 ID:uFUXzjsH0
荒木比奈「みんなで鳴らせば良いと思って、多めに買ってきてたんスよ」
結城晴「せっかくだからな。あんまりはしゃぎすぎるとまたちひろに怒られっけど」
飛鳥「晴、比奈さん」
29:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:46:18.26 ID:uFUXzjsH0
薫「今日はね、ケーキもちょっと大きいの買ってきたんだよ!」
仁奈「みんなで食べるんだー!」
飛鳥「そうなのか、楽しみだね。…祝われる立場のボクが言うのも何だが、キミ達だけではないんだろう?」
30:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 21:48:40.10 ID:uFUXzjsH0
見慣れた顔に出迎えられると、やはり心が安らぐものだ。
もう6年も通ったこの事務所が、いつもの顔ぶれのいるこの場所が。すっかり居心地の良い場所となった証だろうか。
31:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:03:43.54 ID:uFUXzjsH0
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飛鳥「…ふぅ」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:05:22.72 ID:uFUXzjsH0
飛鳥「〜、〜♪ 〜〜♪」
気付けば口笛を吹いていた。口笛を吹くのは昔からの癖。1人の時こそ響き渡る、寂寥とした音色。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:07:43.81 ID:uFUXzjsH0
2月の夜は冷えるが、少々火照った身体を冷ますにはむしろ心地よいぐらいだった。
飛鳥「…ッ」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/02/03(金) 22:09:48.91 ID:uFUXzjsH0
これ以上はいても無益だ。酔いなら既に醒めている。必要以上に体を冷やすだけ。
そんなことは百も承知の上なのに。
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