過去ログ - 双葉杏「ニートのひ」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:43:18.20 ID:gQ7Lb3PI0
 布団から引っぺがした杏は想像通り出掛ける準備などまるでできていなかった。

 というか寝間着姿のままだ。もこもこだ。

 あったかそうなかっこしやがって。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:44:33.12 ID:gQ7Lb3PI0
P「よくよく考えてみると変な話だよなー。ニートニートって、お前ニートじゃないじゃん」

杏「言葉の定義の話? そんなの今さらでしょ。言葉の使い方は時代とともに移り変わっていくものだよ」

P「いやいや、学生だとかそういうのを除いたとしてもだぜ。そもそも働いてるじゃん」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:45:14.53 ID:gQ7Lb3PI0
 着替え終わったとの言葉に振り向くと、確かに着替え終わっていた。

 ただしいつもの私服姿。伸びきってしまったTシャツに、ボーダー柄のピッチリしたスパッツを着用している。

 これから仕事に向かうとはとても思えない姿だった。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:45:54.72 ID:gQ7Lb3PI0
P「なるほどなぁ……こんなもん買ってたのか。実用性重視?」

杏「や。きらりに貰った」

P「あぁそういう……丈が長いのも当然だな」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:46:41.05 ID:gQ7Lb3PI0
ニートの非


杏「ばーか。あほ。まぬけ。あんぽんたん」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:47:25.60 ID:gQ7Lb3PI0
P「……今度からちゃんと事前に確認するよ。慢心してた。杏にも迷惑かけた。ごめん」

杏「ん。まぁ、反省してるようだしいいよ……杏だって、ちゃんと事務所に行ってればもしかしたら問題なかったかもしれないしさ」

P「そう言われればそうだな。お前がちゃんと来ないのも問題だよ。週の予定は張り出してあるんだから、自分でもスケジュール確認できるだろ」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:48:25.78 ID:gQ7Lb3PI0
P「今度出すCDのインタビュー。大体こんな感じの質問するから、あらかじめ答えを準備しておいてくれって」

杏「ほー、インタビュー……今度のってことは『あんきら!?狂騒曲』のことか。にしても準備って……何このリスト」

P「そんだけ質問するんだと。ありがたい話じゃないか、それだけ力を入れてくれるってことだぜ。杏もちゃんと考えとけよ」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:49:53.86 ID:gQ7Lb3PI0
杏「次のスケジュール。レッスンって、何時からなのさ」

P「何時って……うわっ!? ヤバい! ギリギリだ!」

杏「はー……そうだよね、そうだろうと思った。『いつも通りの流れ』なら大体今から向かわないと間に合わないもんね」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:50:42.40 ID:gQ7Lb3PI0
ニートの秘


杏「あー……疲れた。めちゃくちゃ疲れた」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:51:15.00 ID:gQ7Lb3PI0
 たまにゃ失敗するくらいでちょうど釣り合い取れるってもんでしょ。

 そう語る杏の顔が、不思議といつもよりずっと大人びて見えた。

 ……いやいや。見えてどうする。俺は大人だぞ。17歳のガキにアシストされてどうすんだ。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/02/10(金) 17:52:30.04 ID:gQ7Lb3PI0
  *   *   *   *   *   *   *   *


 そんな雑談を交わしてのち。

以下略



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