過去ログ - 森久保「私に似ているプロデューサーさん」
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24:名無しNIPPER[sage]
2017/02/24(金) 11:43:39.68 ID:SK9iRfjfo
いいじゃないの
森久保に逃げられないようにほどほどに期待


25: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 12:52:41.85 ID:UKsbEgqz0
翌々日、今日は森久保が初めて集団レッスンに参加する日だ。

既に森久保がレッスン室に入ってしばらくが経過している。あと十数分もすれば出てくるだろう。

正直森久保の性格的に集団レッスンは不安だった。心配で今日はいつもより早く仕事を切り上げて、会議室で森久保が来るのを待っている。
以下略



26: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:00:51.25 ID:UKsbEgqz0
しかし時間になっても会議室に森久保が現れることはなかった。

レッスンが終わって20分が経った頃、心配になった俺は会議室を出てレッスンルームに向かった。
もしかしたら居残りを喰らっているのかもしれないと思ったからだ。

以下略



27: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:09:41.89 ID:UKsbEgqz0
時が止まるという表現を理解した。

今俺の机の下にいる少女は、さっきまでの俺が一番求めていた少女で、それは今も変わらなくて、その少女は森久保だった。

混乱・驚き・安堵、発露するはずのそれらの感情は、吸い込まれるような森久保の瞳に凍結していた。
以下略



28: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:20:12.61 ID:UKsbEgqz0
「……よく耐えたな」

机の下の森久保に手を伸ばして頭をなでる。誰かに相談できて少しはホッとしたのか、肩の力が抜けていた。

「…トレーナーさんは何か言っていたか?」
以下略



29: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:27:51.23 ID:UKsbEgqz0
机の下の逢瀬から三か月、森久保がこの事務所に来て約半年が経った。

レッスンでのいびりは森久保の上達と共に次第に落ち着いていき、今ではほとんどなくなっているそうだ。

あれ以来森久保は面談が終わってから俺の机の下にくるようになっていた。
以下略



30: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:29:33.02 ID:UKsbEgqz0
いつもは適当な時間になったら帰るように促すのだが、この状況に慣れすぎたためか、この日仕事に集中していた俺はそれを忘れてしまっていた。

「P君、すこしいいか?」

振り向くと、そこに立っていたのは社長だった。
以下略



31: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:39:32.06 ID:UKsbEgqz0
針のむしろのような時間だった。

当然だが、森久保は社長が去るまで俺の机の下で黙っていた。

ひと月ほど前から、社長からの圧力が一層強くなってきた。
以下略



32: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:50:39.02 ID:UKsbEgqz0
「……はぁ」

俺は森久保に聞こえるようにため息を吐いた。

ここから先の一語一句、一挙手一投足にミスは許されない。
以下略



33: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:53:56.48 ID:UKsbEgqz0
そこからは早かった。

以前プロデュースした彼女と同じように、目を合わせず、業務連絡以外では口を利かずに、淡々とアイドルとしての仕事をこなしていく。

仕事自体は軌道に乗り、森久保はネガティブアイドルとして順調に知名度を上げていった。
以下略



34: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 14:07:34.32 ID:UKsbEgqz0
俺は控室で衣装合わせしている森久保を扉の外で待っていた。

LIVE会場に関係者として訪れるのはこれが二度目だ。

今回はあの時とは違い、比較的小さな会場の小さなLIVEだ。出演者も他にいて、森久保の負担を最大限小さくするように色々手を尽くした講演内容にしたつもりだ。
以下略



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