過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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17: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:09:41.24 ID:QFvfrLAg0
気が付くと、日は落ちかけていた。
…あいつが来たのは15時くらいか、既に定時退社時間をむかえていた。
残した事務処理をする気も起きず、予定だけを確認して俺はよろよろと部屋を後にした。
この時間でも、事務所には多くの人が居る。
18: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:18:08.07 ID:QFvfrLAg0
「美嘉の…こと?」
ことごとく、今日は美嘉の日だ…
ぎくりとして表情が強張るが、目を落としていた莉嘉ちゃんはそれに気づいていないのか、言葉を続ける。
19: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:21:23.33 ID:QFvfrLAg0
「あ!でもお姉ちゃんには言わないでね!
お姉ちゃんの言うこと、すっごく、すっごくわかるから!
お姉ちゃんもきっと大変なのに、アタシ、自分のことばっかりでダメだなあって…」
「莉嘉ちゃん…」
「だから…お姉ちゃん、そのこと気にしてないかなあって。何か聞いてませんか?」
20: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:31:02.81 ID:QFvfrLAg0
「あの!お姉ちゃんを、これからもよろしくお願いします!!」
「え?…ああ、まあそりゃ担当、だし…」
突然の彼女の剣幕にたじろいだ…
ように見せた俺の返事は、情けなくも弱弱しい。
21: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:38:16.57 ID:QFvfrLAg0
俺が言葉を返せないでいると、莉嘉ちゃんはそのまま続ける。
「お姉ちゃんは何でも似合うし、何でもかっこよく出来ちゃうけど…
やっぱり急に変わるってのはお姉ちゃんでもしんどいのかなって、アタシやっと気づけて…」
22: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:43:32.09 ID:QFvfrLAg0
「美嘉に…時間があえば、その収録見させていいかな。
俺から伝える。ちゃんと、見てもらいたい」
「え!いいの!?ありがとうございます!お姉ちゃん来てくれるなら嬉しい〜、
よしっもっと気合いれないと!」
両手で大きくガッツポーズをして、うんうん頷いている。
23: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:44:43.09 ID:QFvfrLAg0
莉嘉ちゃん、ありがとう。
去って行った小さな背中にお礼を言いながら、
出口へ向かうはずだった足をくるりと返した。
24: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:57:56.13 ID:QFvfrLAg0
ご飯にいってきますので、また一時間後くらいに再開します。
25:名無しNIPPER[sage]
2017/03/05(日) 21:08:05.42 ID:nV62//0HO
おつおつ
26: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:12:23.89 ID:QFvfrLAg0
戻りましたので再開です。
ここからは美嘉Pから美嘉に少しバトンタッチします。
27: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:20:09.34 ID:QFvfrLAg0
会社の決定、分かってる。
路線変更の意味…分かってる…。きっと。
莉嘉に言った言葉だって、言い過ぎたかもしれないけど…
遊び半分でアイドルなんて出来ない…!
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