過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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33: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:50:02.87 ID:QFvfrLAg0
「そ、その…どうして、楓さんは断れたんですか?」
そう言うと、楓さんはうーんと小さくうなりながら、少し困った顔で首を傾げる。
しかし、パッと表情を明るくし、胸の前で小さく手をパン、と鳴らすと
「じゃあ…逆に質問」
34: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:54:35.97 ID:QFvfrLAg0
「ええ。それはね、笑顔が無いとか、元気が無いとか、そういうことでは無くて、
美嘉ちゃんがどういう思いで、どうありたいのかが、見えないなあって」
どうありたいのかが、見えない…
それは、とても厳しい言葉のようで、でも楓さんの口から発せられる言葉は
35: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:58:36.00 ID:QFvfrLAg0
「違うの、美嘉ちゃん。間違っていないことと、私がありたい姿は、決して同じではないの」
「私は、その場でお断りをさせてもらったわ。
アイドル一人が、判断していいことじゃないかもしれない」
36: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 23:01:14.92 ID:QFvfrLAg0
普段、余り話すことの無い、
そして自らを口下手だという楓さんが、ここまで自分のことを、
そしてアタシのために話してくれている…
「あ、ありがとうございます!」
37: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 23:03:34.33 ID:QFvfrLAg0
「じゃあ、せっかくだから約束しない?」
「約束?」
「ええ、今のそのモヤモヤが無くなったら、ゆっくりお姉さんと飲みに行きましょう♪」
今日出会ってから、一番の少女のような笑顔で嬉しそうに胸の前で
38: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 23:08:03.59 ID:QFvfrLAg0
「…私と美嘉ちゃんは、性格は大きく違うし、アイドルとしてのあり方も全然違うわよね」
「はい」
アタシに背を向けて、去っていこうとする楓さんが、
少しだけ振り返って静かに続ける。
39:名無しNIPPER[sage]
2017/03/05(日) 23:33:54.60 ID:1xSSJpRRO
楓さんかっこよすぎ。
今日はここまでかな?楽しく読んでるぞー
40: ◆4L0B/P2YzYpZ[sage saga]
2017/03/05(日) 23:38:58.23 ID:QFvfrLAg0
>>39
ありがとうございます!ダジャレが難産で…
41:名無しNIPPER[sage]
2017/03/06(月) 07:49:58.54 ID:89qyk+6oO
乙乙期待
これは素敵な25歳のお姉さんですね…
各自が悩んで周りから救われてって構図が元の話っぽさあって好きだ
42:名無しNIPPER[sage]
2017/03/06(月) 12:59:10.06 ID:zHRRFbOHO
おつおつ
面白いです
43: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 19:55:34.39 ID:G39hXaPY0
遅くなりましたが、再開です。
ここからはまた美嘉から美嘉Pにバトンタッチです。
莉嘉と話して、何かの決意をした美嘉Pのお話です。
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