過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活四日目
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962:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:02:01.19 ID:k4D60RXh0

タイムリープ犯を[ピーーー]なら、リープ出来ない平成28年6月5日より前に戻って[ピーーー]のが普通。他のタイムリープ犯もそう考え、犯人を殺しに過去に戻った上で、失敗した。

そうなったとすると、あの近藤未姫という犯人は、非常に警戒しないといけませんわね。ひとつ前の時間との違いを常に見ていて、その違いを成す人物を危険視し、返り討ちにしたということになりますから。もしそうだとするならば、私がすぐにタイムリープして犯人探しをしなかったこと、正解でしたわ。

以下略



963:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:03:07.70 ID:k4D60RXh0

「ちょうどこっちに来ますわね……」

 この近くなら、親の会社が所有している事務所がある。そこに奏多を匿えば、さしもの犯人も簡単には見付けられないはず……!
 今奏多が犯人から逃げているということは、多少記憶が消えていても、私を見たらこちらに来るはず。ですので、その事務所の入口に立ってさえいれば……。
以下略



964:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:04:18.52 ID:k4D60RXh0
 奏多はまっすぐとこちらを見ている。だから私も、まっすぐと返します。

「今奏多は、犯人の……近藤未姫が作ったリープに悩まされていますわね。
 それを解決するには犯人を[ピーーー]しかありませんが、普通に対峙しては、たぶん負けてしまいますわ。男女差なんて関係ない……あちらはタイムリープが使えるのですから。ところで、犯人がタイムリープをするに当たって、何かしていることはありませんか?」

以下略



965:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:05:12.71 ID:k4D60RXh0

「その通りですわ! 私はナイフを用意しましたから、これを使ってください。とにかく、リープさせないように犯人の動きを奪うこと、最優先にしてくださいまし」
「分かった……行って来る。そうしたら……今度こそ結婚しよう、雛子!」
「ええ!」

以下略



966:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:06:02.06 ID:k4D60RXh0

「ココノエ、見つけたッス!」
「え?」

 1人、大学のど真ん中で呆然としていた時。
以下略



967:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:08.91 ID:k4D60RXh0

 私が自分に呆れて黙っているのを、別の意味で捉えたらしい未姫。手を、マイクを握っているような形にして口元に持っていって、実況者みたいに話し出す。

「仲迫香枝、通称ココノエ!
 大学3年まで成績トップで、人気の研究室に希望通りに入る! あたし自身も同じ研究室で、週1のテストでほとんどココノエに勝てなかった!
以下略



968:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:55.10 ID:k4D60RXh0

 未姫は笑っているけど、ちょっとムっとしたようにも見える。

「今のココノエは……N・E・E・T! ニートッス!
 この大学への入試、初年度は書類の不備で試験自体受けられなかったッス。翌年はそのショックで立ち直れず受けていない……その次とその次は、ショックのせいで勉強せず、学力が落ちて、普通に不合格だったッス!」
以下略



969:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:08:25.84 ID:k4D60RXh0
「んーココノエ、やっぱり研究者の鏡ッスねー、黙っているということは、冷静に分析してるッスね? もっと驚いて欲しかったッス!」

 もう驚きなんて、最初に置いてきた。今はただ、何が起こっているか知りたいだけ。

「それじゃあココノエ。これでさようならッス。また……があるかは、分からないッスけどね……」
以下略



970:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:09:10.43 ID:k4D60RXh0
「!」

 どこ、ここ?

 白いシーツに黒い掛布団……羽毛の黒い布団。ぐるりと見渡すと、白黒で統一された部屋……一応、私の部屋みたいね。けど、なんだか違う。
以下略



971:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:10:06.21 ID:k4D60RXh0
 1回ならず、2回までも。

そして、あの未姫の発言……『時間を変えた』というもの。未姫がタイムリープをして過去に戻り私をニートにした、としか考えられない。なんで未姫がそんなことを出来るのか、って疑問は、今考えても分からないから置いておくけどね。

 でも、分かることもある。さっき大学に……ううん、時間は戻ったのだから、もう過去じゃない。ひとつ前の時間軸で大学に行った時、入学当初から色んな意味で目立っていた私を、誰も知らなった。ただ未姫だけ知っていて。
以下略



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