過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:21:19.89 ID:l6gu8MXB0
自分の膝枕の上で気持ちよさそうに丸まり眠る飼い猫を見ているときにのみ自分の存在価値を見出せる…悲しき人生だ。

しかしその飼い猫もとうとう一週間前に老衰で死んでしまった。
俺は唯一の存在価値を失った。



3:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:22:34.92 ID:l6gu8MXB0
そして今日の俺は、いや今日も俺は大学に行かないくせに外をブラブラと散歩していた。
天気のいい日は家にいても死にたくなるだけなのでこれにつきる。

男「…あれ?」

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:23:17.12 ID:l6gu8MXB0
男(もういいか。傘も持ってねーし濡れて帰るか)

肩や頭に降り注ぐ一滴一滴が己への罪なんだと考え自己満足も良いところだが全部浴びて帰ることにした。


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:24:35.78 ID:l6gu8MXB0
この瞬間俺は全てを悟った。

男(もしかして俺の人生ってこの先真面目に生きたってこんなことばっかになるんじゃね?)

何か努力しても、別の何かがその努力をなかったものにしてしまうのではないか…
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:25:12.15 ID:l6gu8MXB0
男「あー…」

ならいっそのこと犯罪に手を染めて暴れるというのはどうだろう。
あの、よくあるあれだ『ムシャクシャしてやった』というやつだ。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:25:53.67 ID:l6gu8MXB0
男(…なんだあれ?)

だがその女の子…どうも普通じゃない。この国にいるのは不自然なほどの鮮やかな黄金色の髪、だが服装は和風な巫女風装束だ。

男(小学生コスプレイヤーとか…?マジ?)
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:26:35.19 ID:l6gu8MXB0
「はっ…はっ…あやつらめ…何処までわらわを追い回す気なのじゃ…」

「…ひゃっ!?」

俺が目の前まで近づいたその瞬間、女の子は濡れた地面に足を滑らせて前から倒れかけた。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:27:28.63 ID:l6gu8MXB0
俺の方がおろおろとしていると金髪少女は何かを決心したような真剣な顔つきとなり先に口を開いた。

「うにゅよ…」

男(え?俺のこと…?)
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:28:02.19 ID:l6gu8MXB0
男(ひ、姫…?この子お姫様なの!?)

「くっ!見つかってしもうたか!」

「おい!うにゅよ!わらわをおぶって走るのじゃあ!」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:28:37.51 ID:l6gu8MXB0
急いで言われたとおり金髪少女を背負い走り出す。

男「どっ、何処行けばいいんだ!?」

「なるべく人間がおらん場所へ出るのじゃ!」
以下略



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