過去ログ - 藤原肇「ふたりでひとつ、ですから」
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1: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:10:18.06 ID:nqVkAW2U0
20歳の肇ちゃんがPと藤原家へ帰省した話
前作 藤原肇「ふたりで酌み交わす、はじめてのお酒」の続編
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・独自設定かなり多め
・肇ちゃんとPの関係は一作目をお読みいただければ
ハンズ事務所の肇ちゃんSS
藤原肇「はじめる新しい関係、変わらない想いと共に」
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藤原肇「ハンズ事務所?」
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それでは、よろしくお願い致します。
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2: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:14:23.36 ID:nqVkAW2U0
【岡山のとある田んぼ】
肇「ーどうですか、Pさん。素足の指の間から泥が出ていく感触は?」
3: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:16:01.63 ID:nqVkAW2U0
P「どうも仕事に熱中してしまってな…」
肇「それにはみんな心から感謝していますが…決して無理をして、倒れたりしないで下さいね」
4: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:18:42.77 ID:nqVkAW2U0
P「…うん。辛い時は…恋人に、頼る事にするよ」
肇「!…はい♪……あ、Pさん、見て下さい」
5: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:19:33.41 ID:nqVkAW2U0
P「…ああ。可愛いな」
肇「小さいのに、ピョンピョン跳ねる姿が愛らしくて癒されますね。踏まれないようにこのカエルさんを安全なところに移してきますね」ズボズボ
6: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:20:27.44 ID:nqVkAW2U0
肇「もう、大丈夫ですよ。私だってあの時とは…きゃっ!?」ズルッ
P「ああ、もう言わんこっちゃない!…よっ…と!」パシッ
7: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:21:53.07 ID:nqVkAW2U0
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8: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:22:51.68 ID:nqVkAW2U0
P「あ、今さらですが、作務衣、ありがとうございます。それと、シャワーも先に浴びさせていただいて…」
肇母「私の夫が昔着ていたものですが、サイズが合ってよかったです。シャワーは当然です。肇の恋人さんなのですから」
9: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:24:02.98 ID:nqVkAW2U0
P「いきなり「肇さんと結婚を前提にお付き合いしています」何て言ってしまって…肇さんは、東京での肇さんの様子を報告する為に僕も付いて来ると伝えていたようですし、さぞ驚かせてしまっただろうな、と…」
肇母「いいえ?」
10: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:25:45.53 ID:nqVkAW2U0
肇母「強いて言えば……女の勘、でしょうか」
P「お、女の勘、ですか」
11: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:27:50.07 ID:nqVkAW2U0
肇母「逆にウチの男性陣が鈍過ぎるんです。しばらく会っていなかったとはいえ、20年も肇の父親とおじいちゃんをやっているのだから、ねえ?」
P「はあ…」
12: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:32:43.56 ID:nqVkAW2U0
P「…」
肇母「そして、数日後。あの子が帰って来た時の笑顔は今でも忘れられません」
13: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:34:09.70 ID:nqVkAW2U0
肇母「あなたがホテルにお帰りになった後、夫と父が「彼のどういうところがいいんだ」って肇に迫るものですから。色々お聞きしましたよ…「あんなこと」とか、「そんなこと」とかなさってるんですね?」
P「あ、あんなこととかそんなことまで話したんですか!?」
14: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:35:37.52 ID:nqVkAW2U0
肇母「肇の言う通り、可愛い人ですね」
P「か、可愛い人と肇…さんは、言ったんですか?」
15: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:37:42.26 ID:nqVkAW2U0
肇母「ええ。先ほど言ったように私たちがよく知る肇はまだまだ子どもでしたから。それがいつの間にか、素敵なアイドルになって、さらに結婚を前提にお付き合いしている恋人まで作って…肇が成長して、どんどん遠くに行ってしまうような気がして寂しかったのでしょうね。だから、「彼のどういうところがいいんだ」なんて悪あがきを…ふたりとも、あなたの人柄の良さはなんとなく感じ取っているはずなのに、ねえ?」
P「…」ポリポリ
16: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:38:51.99 ID:nqVkAW2U0
P「…そう、だったんですか」
肇母「ええ。ですから、ご心配なさらずに。元々あなたの事は「東京は危ないところだが彼になら肇を任せられる」なんて言っていた人たちなんですから。それに、肇のあの幸せそうな顔を見たら、駄目だなんて言えませんよ」
17: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:39:58.57 ID:nqVkAW2U0
肇母「私も、それに私の母も、ちょうどあなたと肇くらいの歳の差なんですよ?」
P「あ、そうだったんですか」
18: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:40:58.13 ID:nqVkAW2U0
肇母「それに?」
P「お義母さんも、とてもお綺麗です。肇もいつか、こんな素敵な女性になるのかなと」
19: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:42:40.66 ID:nqVkAW2U0
肇母「…は、肇、そろそろ上がる時間ですかね。タオルを持っていかないと……あ、最後に、Pさんにお願いが」
P「はい」
20: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:44:06.29 ID:nqVkAW2U0
肇母「そんな時に必要なのは、誰かが心の支えになってくれる事。父がかつて言っていました。「辛い時、あいつがいてくれたからここまでやってこれた。俺という器は、俺とあいつのふたりでひとつなんだ」と」
P「ふたりでひとつ…」
21: ◆OW1CEojZt0DI[saga]
2017/03/18(土) 04:45:38.63 ID:nqVkAW2U0
P「…お約束します。僕のすべてをかけて、藤原肇を幸せにします。僕が、肇の器の片割れになれるように……それと」
肇母「…はい」
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