489:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:20:39.73 ID:ha7ZcpN9o
策の要は強肩とコントロール、海未はその二つを十分に満たしている。
思い返せば旅の序盤、ダイイチシティで英玲奈にやった一手とほぼ同じ。
あの時はまだ敗北を知る前で、自分たちの力と可能性を無邪気に信じきれていた。
490:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:21:06.29 ID:ha7ZcpN9o
海未「受けた毒に体はボロボロ。本当に…頑張ってくれましたね」
『ホロロロ…』
にこ「まだ…っ、ゴロンダ!!」
491:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:21:37.40 ID:ha7ZcpN9o
にこ「……行ったか」
海未の背を見送り、にこはぽつりと呟く。
492:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:22:21.97 ID:ha7ZcpN9o
もちろん、森の中を手負いのジュナイパー一匹で行かせるわけにはいかない。
海未が持っていた薬類はリュックが破けた拍子、草葉や茂みへと散乱してしまっている。
なのでにこが持っていた少しの薬を使い、ゲッコウガやファイアローを治療してから向かわせた。
それで薬は品切れで、夜陰の森ににこはポケモンもなく一人。
493:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:03.63 ID:ha7ZcpN9o
真姫「ジャローダ、“へびにらみ”」
『……ジャロッ!!』
『シャ……ァボ!?』
494:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:33.32 ID:ha7ZcpN9o
真姫の指摘が図星だったのだろうか、にこはムッと鼻白む。
プイとそっぽを向き、小さく鼻を鳴らした。
にこ「……気のせいでしょ」
495:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:59.17 ID:ha7ZcpN9o
小声でのお礼は聞こえたのか、聞こえていなかったのか…にこはそっけなく真姫の頭から手を離し、海未が去った方向へと目を向けている。
真姫もまた、お礼への返事を求めてはいない。それぐらいの距離感が心地良いと感じる二人なのだ。
にこ「それにしても苦労性よね〜、海未のやつ」
496:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:24:28.96 ID:ha7ZcpN9o
にこ「絵里は?」
真姫「デオキシスが暴れてる箇所を特定できたから、エリーはそっちへ」
にこ「じゃあ絵里と希はバラバラの場所ね。急いで合流しないと…」
497:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:24:57.29 ID:ha7ZcpN9o
こくりと頷き、真姫はジャローダを戻して新たな一体を手にする。
開かれたボールから現れたのはゴーレムポケモンのゴルーグだ。
古代人により土から創造されたと言われている、巨大なロボット兵めいた姿のポケモンだ。
じめん・ゴーストという属性ながら、高速で空を飛ぶことも可能。
498:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:26:20.75 ID:ha7ZcpN9o
…
キキ、キュリリ。
奇妙な音が山中に響いている。
499:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:27:38.25 ID:ha7ZcpN9o
現れた暴竜は水色の体皮に真紅の翼、600族の一角を成すボーマンダ。
四天王としてトレーナー界の最前線に立つ希は当然その脅威を熟知していて、交戦の経験も少なくはない。
だが、希がうっすらと持つ予知能力は眼前のボーマンダのさらなる異常性を鋭敏に嗅ぎ取っている。
いや、ボーマンダの異様というよりは…
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