616:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:31.92 ID:ha7ZcpN9o
ツバサがジバコイルへと読み込ませたカートリッジ、それはあんじゅが回収したもう一つのピース。
ジョウト地方、かつてロケット団が怒りの湖で発生させた、ポケモンを狂わせる怪電波のデータを入手し、再現した同質の波長。
さらにツバサはそこにミュウツーを介し、ウツロイドが発生させる精神干渉波を介入させる。
ウツロイドは人の凶暴性を高める。
617:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:58.22 ID:ha7ZcpN9o
慄然としつつ、にこは思考を止めずに回す。
次に考えたのは“何故自分は無事なのか”。ツバサはその思考順を理解していて、問うまでもなく答えを返す。
ツバサ「ウツロイドの直接寄生のように誰でも洗脳、とはいかない。アナタみたいな正義屋さんは揺らがなくて、あくまで悪党たちのトリガー」
618:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:03:26.17 ID:ha7ZcpN9o
思い返す、いつだ、いつ仕込まれた?
接触のタイミングは一度だけ。思い至るまではすぐだ。
にこ「絵里を刺したナイフ!」
619:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:03:53.83 ID:ha7ZcpN9o
にこ「う、おおおっ!!フライゴン!!」
『フラァッ!』
にこ「全ッッ速!!全速よ!!!何も考えずにとにかくスピード!方向は指示するから!」
620:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:04:20.40 ID:ha7ZcpN9o
絵里「フリーザー、追いましょう」
『フィイッ…!』
621:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:05:02.16 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「ふう、やっぱり真っ向から戦っていい相手じゃないわね。アレは」
飛んだその背を見つめ、ツバサはやれやれと肩を竦める。
ミュウツーを連れていてなお恐るべきは絢瀬絵里。勝てるとしても激闘は必至で、タイムスケジュールを狂わされれば計画に支障が出る。
622:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:05:34.69 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「聖良」
聖良「はい」
ツバサ「これ、渡しとく」
623:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:06:00.61 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「まだ若いけど、私たち三幹部を除けば一番のエースはあなただと思ってる」
聖良「……はい」
624:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:06:27.47 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「やるべきことはわかる?」
聖良は理知的な瞳に理解の色を。これをもう一度使うとすれば、あの場所しかないだろう。
“その方角”へと目を向け、ツバサへと頷いてみせる。
625:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:06:59.08 ID:ha7ZcpN9o
…
繁華街の片隅、川縁に位置した瀟洒な料亭。ペン、ペンと和琴の音色が響いているような。
その玄関先から、黒塗りの送迎車が走り出そうとしている。
626:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:07:25.86 ID:ha7ZcpN9o
何故政治家を殺す必要があるのか?
理由は簡単、街の警備網を広めて薄めざるを得なくするため。
市議会議員が続々と殺されているとなれば、各所の警備を弱めてでも護衛に人員を割かざるを得ない。
いっそひとところに集めて警備を固めてしまえば容易く済みそうなものだが、政治家たちはそれを良しとしない。
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