162:名無しNIPPER[sage]
2017/05/24(水) 08:27:18.13 ID:lpNjnXxc0
乙!
163: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/24(水) 19:37:52.46 ID:RKkx74QW0
サンシャインの崩壊の姿を見ている者達がいた。DJフレンド達に攻撃を仕掛ける別働部隊、その地上で待機している兵士達だった。それが何であったのか最初はわからなかった、しかし、それが自分の目的のものであったことに気づき、それは同時に破壊された事実を突きつけられることでもあった。
戦慄が奔った。それもそうだろう、サンシャインを破壊に至れる戦闘車両の姿はどこにもないのだ。それどころか重火器を使ったような爆音があったかも怪しい。そういったものを使わずにあれを破壊する、事前に受けたブリーフィングで受けた能力を考えて、想像できない。代わりに想定は出来た。
「全部隊、撤退開始! サンシャインは破壊された! 繰り返す、サンシャインは破壊された! 地下にいるのとは別の敵と想定され、先発隊も壊滅と判断して相違ない! 繰り返す、撤退を開始しろ!」
164:名無しNIPPER[sage]
2017/05/24(水) 20:53:00.49 ID:ux50XEX60
乙!
これはWWPからすれば、サンシャイン回収部隊の内部分裂と捉えた方が自然に思えそうだな……(汗
165: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/25(木) 00:25:20.96 ID:oyLDUuPu0
DJフレンド達は、しばらく地下道に籠ってからエコーの音響探査の結果を基に、地上へ移動していた。激しい戦闘があったにも関わらず、ゾンビの姿がないのが救いだろう。過去には、強力な武力を持っていた裁判所の勢力が周囲の処理を進め、DJフレンドも定期的に経過をしている。元々、人がいる地帯ではないことを含めると、このあたりにはあまりゾンビはいないという事実だろう。
フレンド達もサンシャインの残骸にすぐ気づけた。陽の光によって燃える周囲が、その場所を照らしているからだ。急いでその場所に全員向かう。フレンドの依頼通り、放浪者はサンシャインを破壊した。その放浪者の姿は、どこにもいない。無線を使って呼びかけても、返答はない。
「まさか…」DJフレンドから言葉が漏れる。何があったか想像できない。しかし、もはや事が終わったというのに放浪者が姿を現さないということは、何か予期しない事態が起きた。最悪の場合。
166: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/25(木) 01:41:37.88 ID:oyLDUuPu0
「おにーちゃん、どこー?」
天真爛漫と言えるフェアリーも、心配そうな様子で飛び回るのが印象的だ。
DJフレンドと新井がサンシャイン内部を探索しているが、ほとんど熱で変形している状態。彼等にはサンシャインの詳細は知らされていないが、内部が融解した状態から考えられない高音が発生したことは伺わせた。もしこの中に人が留まっていれば、跡形もなく消えてしまうだろう。新井は首を振り、DJフレンドは更に奥へと入っていく。
167: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/25(木) 02:27:06.93 ID:oyLDUuPu0
今はもう、WWPはここに来る理由はない。それでいて、高速で移動できるものを持っている存在がなぜこちらの方面に向かって移動しているのか。エコーは、音が聞こえる方、闇に向かって聞き耳(ぎょうし)した。
聞き覚えがある音は、迷いなく一直線に近づいてくる。風切り音と、その上に何かが存在しているような音が特徴的。ついにその音は、周囲の炎に照らされる形で姿を現す。フロートボードに乗った、放浪者その人である。
「…どうした、何かあったか?」
168: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/25(木) 02:35:44.69 ID:oyLDUuPu0
>>164
まぁ、確かにいろいろ錯綜してるからねぇ・・・。
>>165の修正
169:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 04:34:27.68 ID:ez77GqkH0
乙乙
1日でこれだけの事が起きたの?マジで?
WWPからしたらレジスタンスか芸良達かと考える事あって大変そうだが残した部隊がどんな風に報告するのやら
170:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 06:39:23.02 ID:L8jA8jymO
最初のスレじゃ生き延びるだけで精一杯だった放浪者が今では立派な戦闘マシーンに
やだ素敵
171: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/26(金) 02:22:14.27 ID:WogFjCSk0
WIPの回収部隊は、壊滅状態に陥っていた。唯一残った後続部隊の兵士達も、仲間が無残にやられ配送するしかできることはない。残った指揮官も失い、頼みの綱は残された無線だけ。だというのに、今から連絡しようとする中性的な兵士は、どこか淡々としている。別人だが、最初に放浪者が処理した指揮官に報告した兵士と、同じ雰囲気を漂わせていた。
後続隊も大多数失ったこと、その原因を読み上げるのように無線から告げる。事務的な冷たさがあった。
この結果は、WWPにとって損失でしかない事態だ。責任をとれる上官がいれば、どんな処罰が下されるかもわからない。彼らにとって最悪なのはWIPに残されたプロトタイプ、サンシャインは完全に破壊されている。一部回収されたデータの解析が進み、再現はできるかもしれない。しかし、惨劇後の世界は物流は止まり、必要な物資を収集できる見込みは薄いとなれば、そのプロトタイプを確保できることが、一番の成果。その機会は永遠に失われてしまった。
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