473: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 18:32:31.89 ID:5nVlOFDz0
「井門、聞こえてるか!?」
「いくらなんだって、近くの銃声ぐらい聞こえますよ!」
聞こえる感じ、音は移動していた。自分達と同じように車両で移動しながら、銃撃をしている。そう感じられる。探索組のメンバーで、自分達以外に車両を使いながら戦闘を行う予定はない。それに音が聞こえてきた方向も、明らかに進攻予定のルートではなかった。
474: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 18:59:38.52 ID:5nVlOFDz0
高速道路エリアと大通りエリアを繋ぐ大型の道路、そこをジープは横切る。バリケードがあるのは進行方向右手だが、そこは惨劇時に敷設されたと思われるバリケードによって塞がっていた。
そして、もう1つの銃声は明らかにその向こう側から近づいてきていた。
このバリケードの向こう側は、建物に挟まれていて左右に抜けられる場所はない。井門はそう記憶している。言い換えれば、第三勢力は袋小路に入り込んだということだ。
475: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/10/24(火) 19:03:57.95 ID:5nVlOFDz0
夕食の材料買いに行くので、いったんここまで。
判定には従ってるけど、割とやりたいことは書いてる。
476:名無しNIPPER[sage]
2017/10/24(火) 19:41:59.78 ID:lT1YGIiZ0
おゆはん美味しいと良いね!
それにしても火器積んだ車でジャンプなんて危ない事を……まぁでもこの形で合流して、そのまま付いて来てくれるんなら、それ程頼もしい事はないが
477: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 20:53:56.79 ID:5nVlOFDz0
「あー、どうもどうもぉ。お噂はかねがね伺っておりますよぉ」
敵意がないというように柔らかく、聞いたこともあるその口調だが、態度は前に見たのとは違う。勢力を指揮する者として、事態を把握すべく周囲の警戒を怠らない。油断は、いつものそれと違うが、ない。
相手を確認する為、佐田が急停車した間にも、業者がジャンプしてきたバリケードから、一番最初に落ちたであろうゾンビがごしゃりと音を立て地面に突っ伏し、その後続いてゾンビが流れ込んでくる。さながら最初のゾンビは身を挺したクッションのように、無傷のゾンビがジープと装甲車に迫ってきた。
478: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 21:10:14.63 ID:5nVlOFDz0
ドンとヘビーハンマーが頭から下に地面とぶつかる音がした。バリケード内にある大型公園での戦闘は未だ続いている。第一波と思われる攻撃は終わり、佐原は大きく息を吐いて地面に置いたヘビーハンマーの柄の先端に、右腕を軽く乗せた。
戦闘はまだ終わっていない。それは今いる第一波を全滅した上で、3人は理解している。今はそう、言うなら第二波へ対する、小休止。それでも、やはり全方位からの変異体交じりのゾンビの大群をやりあうのは、彼等であっても体力は消耗している。
「疲れたぞ…」
479: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/10/24(火) 21:33:56.47 ID:5nVlOFDz0
>>476
さてどこまで付き合ってもらえるのやら。
夕飯は相変わらず水っぽいシチューになりました。
480:名無しNIPPER[sage]
2017/10/24(火) 21:37:48.81 ID:ZF7hwLZP0
元軍属だと戦力不透明の連中と組むのはやりにくそうだな
481:名無しNIPPER[sage]
2017/10/25(水) 08:58:05.57 ID:NCpUFM6H0
乙!
むしろ行商の武器を井門に使わせた方が
482: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/26(木) 17:21:21.80 ID:I9UFTvBe0
一陣の風が、都市の全域が見える丘の上を吹き抜け、その後ろにある木々の中に吸い込まれていく。都市からは聞こえてくる銃撃の音は、耳をすませばその風に乗って聞こえるのかもしれない。
風に紫煙が紛れる。それ以外そこにあるのは自然そのものだ。あるがままのように見える。
戦いはまだ続いている。この都市をゾンビから取り返せるか。否か。運命がどちらに判定を下すかという次はない。余地がなければ、全力を出すのは容易く、だからこそ戦火は更に大きくなることも想像させた。
483: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/26(木) 17:44:32.08 ID:I9UFTvBe0
オイルライターの蓋が開く金属音と、着火石から火花が出る音。薄暗い地下道で小さな火は目印としては十分なものだ。その火に咥えた煙草に火をつけて、ハンターは手首のスナップでオイルライターの蓋を閉めた。
彼がおいた懐中電灯とわずかに光る非常灯でうっすら見えるのは、襲撃を仕掛けてきたクローゾンビ2体と、ゴーレムゾンビ数体、残りちらほらと見えるのは、ジャンピングゾンビとそのほかだ。
息を切らせた様子もなく、ハンターは火種を明るくして紫煙を深く肺に取り込んで吐き出す。足りない戦闘の欲求をそれで満たしているにも見える。
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