過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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541: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/13(水) 01:36:39.06 ID:kj9bR+4f0
「すごい音が聞こえるぞ!」

エクスからの要請により、強襲班はロッサがいると指定されたエリアに急いでいた。本来なら、大型駅に向かった放浪者の援護に行くのが、優先すべきこと。確かにロッサを失えば、この戦いにかなりの影響が出る。それは間違いない。

だが、ロッサは生み出すことができたアンドロイド。EVEとは違い、壊れてもその気になれば同じものは量産できるだろう。究極、使い捨てにしても問題はなかった。
以下略



542: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/13(水) 02:04:54.08 ID:kj9bR+4f0
だが、それを汲んでの動きをパラノイアは見せる。ロッサの援護をさせんとばかりに、そこへ辿り着く道をゾンビで埋めていく。この鬱陶しさは、本当にどの変異体にもないもので、佐原は内心辟易としていた。妨害が予想通りだとしてもだ。

幸いがあるとすれば、妨害に利用した分の戦力は、放浪者にそれだけの負担が減っているということ。

「ぐぬぅ、いちいチ相手にしてたら、キリがなイっす」
以下略



543: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/12/13(水) 02:15:20.06 ID:kj9bR+4f0
>>537
イメージ的にはバキのアンチェインさんがそのまま変異体になったらな感じ

>>538
実は地味に合流自体は今回失敗判定です。
以下略



544:名無しNIPPER[sage]
2017/12/13(水) 03:59:28.35 ID:/lU/5RRt0
乙!
ロッサの明日は、どっちだ


545: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/14(木) 04:01:37.78 ID:32xEBG740
オーガとの戦いは防戦が精いっぱいの状況が続く。その巨体に似合わない速さは、狙い撃つという動作の余裕を与えない。分厚い筋肉に覆われている以上、明確な急所、頭部に攻撃を加える他ない。

機械(アンドロイド)による緻密な計算(プログラム)を持つ正確な射撃も、回避を優先して荒道を走り回らなければいけない状況では、意味をなさない。何より、ロッサはそういった事の経験はほとんどない。その上、これまでの調整も、片腕が使えないという状況は一切想定もされていなかった。

人間であれば、この状況は絶望し、恐怖を覚えるだろう。そして大抵、その恐怖を活かせないまま、強力な拳で肉片にされるのがオチだ。アンドロイドであるロッサにそれはないことが救いか、どうか。
以下略



546: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/14(木) 05:15:39.00 ID:32xEBG740
飛び出した銃弾はオーガの頭部を貫かず、丸太のような左腕が盾となり防いだ。ロッサの思考がパラノイアは読めない以上、それはこのオーガ自身が持つセンスとしか言いようがない。

つまり、決定打を与える為にはわずかな隙を狙うのではなく、相手が防御を取れない状態にするしかない。しかし、残された弾数はわずかで一度体勢を立て直す余裕は、自身の分析で極めて困難と結論を出す。何か、変化がない限り――。

シャランと、金属が奏でる小気味いい音を拾う。オーガ、そしてロッサも聞こえたほうを見ると、その向こうには僧が錫杖を左手に持ち、右手を供えて念仏を唱えている姿だった。その異様と言える様子に、オーガはターゲットを変えて、僧に向かって突進を仕掛ける。
以下略



547: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/14(木) 05:33:54.86 ID:32xEBG740
だが、それでもオーガは倒れる様子は見せない。藍の斬りつけは急所ではなく、反射的に防いだ右腕、その右手の中指の第一関節部分、人差し指の第二関節部分を斬り飛ばし、上腕を斬りつけたに終わった。2人はそのまま、オーガを壁として蹴り、距離を取る。

処理できなかった事実は変わらないが、先ほどまでのロッサの戦いと違い、明確な怪我を負わせた。それに側頭部を打ち付けられたからか、反応はだいぶ鈍くなり始めている。攻めるなら、今しかない。

その判断(ぶんせき)を下したロッサは駆ける。人間の文明復興、その脅威の排除は何にかけても優先すべき任務(オーダー)。それを逃す理由はなかった。
以下略



548:名無しNIPPER[sage]
2017/12/14(木) 05:38:28.91 ID:1dnsvaOS0
COOL!コンビネーション!


549:名無しNIPPER[sage]
2017/12/14(木) 05:46:51.96 ID:B7JFQZhT0
乙!
良かった!みんな間に合ってくれたんだ!
でもこれで残弾使い切っちゃったうえに損傷もあるし、ロッサは退却かな?
足場にした後追いゾンビが来てない道があれば、だろうけど


550: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/14(木) 05:54:28.85 ID:32xEBG740
念のため、佐原が更にヘビーハンマーでオーガの頭を殴りつぶす。大きくオーガの身体は跳ねて、その後動く様子はなかった。

「お前がロッサっすナ。間に合ってよカったっす」

「援軍に来ていただき、誠にありがとうございます」
以下略



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