95: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/01(月) 03:13:02.27 ID:ZRCdqGsh0
「急がなきゃ!」
発砲音が聞こえた2人、一ノ瀬と林道は集合ポイントへと走っていた。井門の戦闘スタイルは、あまり音が出ないよう、基本はサプレッサー付きの拳銃とナイフで戦うことが多い。発砲をするということは、その音によって後々ゾンビが集まる可能性を差し引いても、必要な状況ということだ。
それがなんであるかは、2人も大方察しはついている。だから、最も近くにいる自分達がそこにたどり着く必要がある。
96: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/01(月) 04:42:10.16 ID:ZRCdqGsh0
厄介なのは、コマンダーゾンビの指揮下にいるからか、マッスルゾンビの動きは通常よりもいい。巨大すぎる筋肉が肉体のバランスを崩した結果、緩慢な動きをするのがもはや常識。それを覆していることになる。
距離が取れている間に、一ノ瀬がボーガンの矢を装填している。林道も、その隙に横へ立つ。
音を気にしなければ、2人とも拳銃は所持している。しかしながら、的確に当てる技量は持ち合わせていない。これからのパラノイア戦のことを思うと、無駄遣いは避けたいという余裕が邪魔な形で2人に残っていた。
97: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/01(月) 04:59:50.63 ID:ZRCdqGsh0
ここまで。あっちもこっちも大騒ぎである。
さて、投票結果です。とりあえず、一位が出せる程度にはご参加いただきました。では発表。
98: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/01(月) 05:08:50.90 ID:ZRCdqGsh0
あっと、忘れてた。もう一つの質問の方はその内の悪だくみに使わせていただきます。ではでは
99:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/01(月) 23:28:04.24 ID:YCmxXfaS0
まじかー。悪だくみに使われちゃうのかー
100: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/02(火) 01:57:18.42 ID:ITomGg4V0
ホイッスルを取り出し、大きく息を吹き込む。甲高い音が周囲に広がっていく。この状況下で支援にすぐ来られそうなのは、高速移動が可能になった山中、身体能力が強化された佐原。井門は当然交戦中。
援護がすぐに来るわけではないことを察し、一ノ瀬は吹く覚悟を決めた。一番まずいのは、互いの状況がわからないこと。そして何より、人数的な意味では井門よりもこちらの方が多い。それがたった1人であろうとも。いや、1人で出来ることが限られるなら、誰かいることはとても力強いことだ。
「やりましょう!」
101: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/02(火) 03:23:24.01 ID:ITomGg4V0
戦闘力が高い変異体を1体でもすばやく処理できるのは、もちろん話が変わってくる。相手に状況を知らせつつ、井門の負担を減らすを持ってホイッスルを吹いたのだから、これでより優位に事を進められる。
林道、もちろん一ノ瀬も人間と同じように武装して、それなりに踏み込んだ攻撃をしてくる亜種に面食らったが、それでも戦えないという訳ではない。2人いれば、十分相手の虚と捉えることが可能だ。
林道の武道家としての感覚は、戦いになれる前に仕留められれば、そこまでの脅威ではないという認識を、亜種に対している。パラノイアと戦って時はこちらの意図を読まれて苦戦したものの、この亜種はどうもこちらの動きを読んでいる節がない。何故なら動き出した後に合わせているからだ。
102:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/02(火) 23:12:29.26 ID:ceYmiMur0
乙!
さて、とりあえずお二人は来てくれるのかどうか……
103: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/03(水) 03:23:55.68 ID:OnksYk+l0
素早く弾倉を入れ替え、再装填を終えた井門はトリガーを引く指を休めない。目の前には、彼が処理したゾンビ達が並べ、覆いかぶさるように倒れている。しかし、それでもゾンビの群れも休むことを知らないように前進を続けていた。
まだ援護が来る気配はない。それでも井門に焦りの様子はなかった。それもそうだ、変異体と言える襲撃は最初のジャンピングゾンビの強襲ぐらいで、今いるのはゾンビだけ。スプレーゾンビによって強化もされていない、言ってしまえば普通のゾンビだ。
処理の仕方がわかり、ある程度の弾薬を持っていて、かつ真正面からノロノロとしか進んでこないなら、焦る理由はない。
104: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/03(水) 05:21:08.67 ID:OnksYk+l0
思考に気を取られていた井門に、瞬間的に赤い棒状のものが映り、瞬時、地面を蹴って横に避けた。金属質の音が響き、ちょうどいた場所の後ろに消火斧が突き刺さっている。
「この…!」
次の瞬間に、また斧が彼に襲い掛かってきた。アサルトライフルを盾にし、受け止める。今度は斧だけではなく、その亜種も現れ、そして文字通り攻撃を仕掛けてきた。咄嗟に前蹴りを放ち、亜種と距離を取る。そのまま銃弾を叩きこんで、この戦いを終わらせようとした。
105: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/03(水) 05:24:15.71 ID:OnksYk+l0
>>99
そのうちねー
>>102
はてさて
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