過去ログ - 桜の木の下には幸子が埋まっている
1- 20
22: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2017/04/11(火) 23:54:22.23 ID:bw4yw+6v0
いったんここまで。


23:名無しNIPPER[sage]
2017/04/12(水) 00:13:48.84 ID:0/I8wJ7/O
(小林)幸子だったら面白いんだろうなー思って開いたらやっぱりボクカワイイの方だったでござった


24: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:30:14.59 ID:k5nKXPgw0
「これ、かな……」

「ボクはこっちの方がカワイイ気がしますけど……」

結局どれが問題の桜の木かまったくわからなかったので、幸子の言葉に従って『一番カワイイ桜』を選ぶことにした。
以下略



25: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:31:34.86 ID:k5nKXPgw0
ザクザクと小梅はスコップで土を掘り返していく。

もちろん、幸子の体を傷つけないように注意を払いながら。

「あ、あの!本当に気を付けてくださいね?ボクの体なんですから!」
以下略



26: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:33:24.32 ID:k5nKXPgw0
「土いじり、じゃないよ……。慣れてるのは、今みたいに死体が埋まってるって噂を聞くたび、掘りに行ってたから……」

小梅が微笑みながら言うのを、幸子は少し引き気味に受けた。

「か、変わった趣味ですね。いえ、おかげでここにも小梅さんが来てくれて助かってるんですが」
以下略



27: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:33:59.42 ID:k5nKXPgw0
やがて桜の木の根元に、大人が一人すっぽり埋まるほどの大きさの穴が作られた。

幸子を埋めた犯人がどれだけの深さの穴を掘ったのかわからないため、深めに掘ってみたのだが。

「……ない、ね」
以下略



28: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:35:07.16 ID:k5nKXPgw0
「やれやれ。幽霊なんているわけないでしょう。これだからオカルト好きな人は」

小梅が入った穴をスコップを使って埋めながら、幸子はため息をつく。

「それ以前に、あんな馬鹿げた噂を聞いて集まる人がいることに驚きですけど。どこの誰だか知りませんが、迷惑な噂を流してくれたものです」
以下略



29: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:37:46.56 ID:k5nKXPgw0
「ボクはカワイイ女の子を殺すのが好きなんです。ボクがカワイイからでしょうか?カワイイ女の子を見つけるとどうしても、ね」

「そして殺したカワイイ女の子を殺すとここに埋めることにしているんです」

「ここはもともと人が通らないし、薄気味悪い噂が広まっているから絶好の隠し場所だと思ったんですけど」
以下略



30: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:40:11.70 ID:k5nKXPgw0
ひとしきりお喋りをして満足したのか、幸子は桜に背を向けた。

「じゃあ、そろそろ行きますね。どうか小梅さん、安らかに眠ってください」

幸子はカワイイ笑みとともに颯爽と立ち去る。
以下略



31: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:43:31.08 ID:k5nKXPgw0
「なっ……!?」

咄嗟に幸子が想像したのは、先ほど頭を殴打して埋めた一人の少女。

彼女がまだ生きていて、土から手を出してきた可能性。
以下略



32: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:44:29.30 ID:k5nKXPgw0
「私ね……お友達が欲しいんだ……」

土の中から声が聞こえた。間違いなく、先ほど土に埋めた少女の声だ。

「私と同じ、死体のお友達が欲しくて……。でも、そのためには死体を探さなきゃいけないんだけど……」
以下略



37Res/20.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice