過去ログ - モバP「胸の奥の錘」
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7: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 00:55:45.52 ID:g6bPWNIPO
「仕事、辞めたいな」


ぽつりと、口から溢れた。
目の前の少女に聞こえるようにわざと言った。
以下略



8: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:04:26.85 ID:g6bPWNIPO
「それで、今日はそんな思い詰めた顔をしていたのかい?」

彼女からの返事は、結論ではなかった。

その質問に意味はあるのか。
以下略



9: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:11:06.39 ID:g6bPWNIPO
孤独だ。

誰も、俺のことなんて分かってはくれない。

理解してほしい、共感してほしいなんてことは言わない。
以下略



10: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:20:03.17 ID:g6bPWNIPO
頭の中では、そんな小芝居ががった独白まで展開され始めた。
少しも笑えはしなかった。

「ボクが死んだら、どう思う?」

以下略



11: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:27:43.08 ID:g6bPWNIPO
彼女の髪に伸ばしていた手を掴まれ、ぐいと引っ張られた。

身構えていなかったので、座っていながらにバランスを崩し、彼女の方に倒れかかる。

当然、俺の体の倒れる先には彼女がいて。
以下略



12: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:34:21.71 ID:g6bPWNIPO
チク、タクと時計の秒針が自己主張を止める様子はない。

水平から随分傾いた視界は、テーブル向かいの誰もいないソファをボーッと見つめていた。

ただ、髪に触れる優しい手の平の感覚は、体を預けている14歳の少女の姿をはっきりと認識させた。
以下略



13: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 01:40:33.72 ID:g6bPWNIPO
目を覚ますと、彼女を見上げる形で視界が開けた。

「起きたかい?」

「…会議は」
以下略



14: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 02:00:12.82 ID:g6bPWNIPO
「素直になってくれないと、理解らないよ」

その言葉は、きっと真実で。
悪いところを指摘された子供のように、何だかバツが悪くて。

以下略



15: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 02:00:55.96 ID:g6bPWNIPO
終わりです。

飛鳥くんに甘えてえなぁ…


16:名無しNIPPER[sage]
2017/04/27(木) 15:45:11.94 ID:1wpcj6OYo
おつおつ


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