過去ログ - 水本ゆかり「神様の前で嘘はつけないんです」
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6:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:52:54.93 ID:2lPz9rtXO
「おはようございます、プロデューサーさん……」

「おはよ、ゆかり」

 朝ごはんの用意をしていると足音が聞こえてきた。どうやら眠り姫が目覚めたようだ。寝ぼけ眼をこすりながら蕩けるような声で挨拶する彼女はまだまだ起ききっていないらしく、フラフラとおぼつかない足取りで俺のところまで歩いてくる。
以下略



7:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:53:35.22 ID:2lPz9rtXO
「ごめんなさい、プロデューサーさん。私、寝惚けていたみたいで」

「いや、気にしてないよ。むしろ寝ても覚めても甘えられてるみたいでなんか嬉しかった」

今度はすっかり眠気も覚めたみたいで、声にも張りが出て来ている。しかしどこか不満そうに見えた。
以下略



8:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:54:37.87 ID:2lPz9rtXO
「ごちそうさまでした」

「お粗末様でした」

 少し遅くなった朝御飯を2人で食べ終える。
以下略



9:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:55:07.08 ID:2lPz9rtXO
「折角の休みだし、何処か遠くに行くか? って聞こえてないか」

 新聞を読んでいたら行楽情報が載っていたので聞いてみたが、ゆかりは洗い物に夢中で無反応だ。鼻歌を交じりでずいぶんとご機嫌らしい。作ったのも俺なんだしそのまま洗い物をしても良かったんだが、後片付けくらいは私がやります、と彼女が言うものだから任せたんだ。いつかのお仕事で花嫁修業をしてからというものの、家事にすっかりはまったらしくて仕事が落ち着いている時なんかは掃除も洗濯もテキパキとこなしてくれる。いつお嫁さんになっても大丈夫なように練習したんです、とは彼女の談。実際ゆかりの家事スキルは高くてどこにお嫁さんに出したとしても問題はないだろう。尤も、俺以外のところに行くなんて許さないんだけど。

「ゆーかーりー?」
以下略



10:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:56:06.11 ID:2lPz9rtXO
「もう、私だってそこまでやっていなかったのに……」

「あはは……すまんすまん」

 ゆかりがかけた蓄音機から流れる神様の声を聞きながら、ソファに二人体を寄せ合って座る。誰よりも近いようで遠い存在であったゆかりが、これほど近くにいてくれるなんて出会ったばかりの俺は想像出来ていただろうか。いや、違うな。アイドルにスカウトしたときからきっと、心のどこかでこんな未来を期待していたのだろう。そんな関係になりたい子をスカウトするなんて、実に合理的な方針ではないだろうか。自分が好きにならない子を、誰もが愛するアイドルにするなんて不可能なんだから。
以下略



11:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:56:56.43 ID:2lPz9rtXO
「……神様の前だぞ?」

「だからこそ、でしょう? 私もプロデューサーさんも、神様の前では嘘をついてはいけないんですから」

「そうだったな。なら俺も、正直にしないと」
以下略



12:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 12:57:55.38 ID:2lPz9rtXO
はい、超絶短編でした。総選挙はゆかり嬢と小日向美穂ちゃん!小日向美穂ちゃんに入れてください!!!読んでくださった方、ありがとうございました


13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 14:07:52.54 ID:rFElIzlSO
今年もゆかり嬢に全振りよ
同じ誕生日と同じ出身を持つゆかり嬢には是非もう一度歌って欲しいです…


14:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 15:06:25.06 ID:6uCBjG0do
おちんちんむずむずしてきた


15:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:33:14.99 ID:r/6BHNDXo
乙!

おう、早く美穂の文も書けよ。お願いします


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