過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:33:50.06 ID:KJCAM6rl0

『……お前なぁ、なんの見返りもない頼みが通ると思てんのか? 甘いんじゃ』

「頼む、兄ィ。……後生や」

以下略



48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:35:11.44 ID:KJCAM6rl0

兵庫出張へ持って行っていたトランクを開ける。
中から大きめのサイズの二つの封筒を取り出した。

言わずもがな、片方には猫耳アイドルこと前川みくさんのサインが入っている。電話の後すぐに頼みに行ったところ、快くOKしてくれた。
以下略



49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:36:22.51 ID:KJCAM6rl0

空を見上げると、ぼんやりとした月が浮かんでいた。

(……どないしてたら、明日からもあの人と一緒におれたんかな)

以下略



50:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:36:58.99 ID:KJCAM6rl0



じわじわという蝉の鳴き声がひたすらに鼓膜を揺さぶる。首にかけたタオルで額に滲む汗を拭った。
夏真っ盛りの昼下がり、熱した鉄板を前にしているのはなかなかに辛い。
以下略



51:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:37:40.54 ID:KJCAM6rl0

そう言って、少女は不敵な笑みを浮かべながら手持ちサイズのポーチに手を突っ込んだ。取り出したのは、ごく小型のシンプルなシルバーのラジオだった。

「……なんやそれ」

以下略



52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:38:11.56 ID:KJCAM6rl0

「おお……ハイカラな歌じゃのう、相変わらず」

ラジオから流れてきたのは、聞いたことのある曲だった。『おねだり Shall We〜?』。思い出すところがあって、少し笑ってしまう。

以下略



53:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:39:17.97 ID:KJCAM6rl0

どんなに名残惜しくても、やがて曲は終わってしまう。

『……ありがとうございました』

以下略



54:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:39:53.00 ID:KJCAM6rl0

『別れの挨拶も、再会の約束も、感謝の言葉も。……まだ十分に交わせていません。この場で時間をいただきましたが、これではとても足りない。私には、貴方の言葉が届きませんから』

『……ですから、プロデューサー様。貴方が会ってもいいと思ったときで構いません。どうか、私の元へ会いに来てください。私からはお伺いしません。去っていったのは貴方なのですから』

以下略



55:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:41:14.64 ID:KJCAM6rl0

「……マジで?」

「マジじゃ」

以下略



56:名無しNIPPER[ saga]
2017/05/11(木) 23:42:55.50 ID:KJCAM6rl0

「……あん?」

我ながらどうしてこんな小さな子に相談しているのだろう。ひと回り以上は歳下だ。自分でも不思議に思うけれど、その少女にはどうしてかそれを許す貫禄があった。

以下略



57: ◆XSpMgThnfc[sage]
2017/05/11(木) 23:51:50.49 ID:KJCAM6rl0
終わりです。
票を溜め込んでよっしゃ突っ込め!と思ったらいつの間にか選挙が終わってました。何をいってるのかわからないと思うが、自分でも何が起きたのかわかってません。

何はともあれご覧いただいた方、誠にありがとうございました。


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