281:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:41:33.95 ID:x7PMoiGY0
「ちゅーすると落ちつくよ。ほら、うぇるかむうぇるかむ」
「……で、なんかやなことでもあったの?」
282:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:42:32.56 ID:x7PMoiGY0
「そっか、べつにいいけど」と彼女は目尻を下げる。
「ていうことで、わたしに安心感を与えてよ。はやくはやく、時間きちゃうよ」
283: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2017/10/08(日) 01:44:25.73 ID:x7PMoiGY0
今回の投下は以上です。
284:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:16:57.44 ID:kWAsA2wb0
【SS-W/Sasanqua】
春が来て、夏が来て、秋が来て、また冬が来ました。
日常には彩りが増し、私のなかの雪は少しずつ溶けていきました。
285:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:17:39.71 ID:kWAsA2wb0
彼女のことについて知るのは、それが初めてのことでした。彼女は私に何も訊かなかったし、私も彼女に何も訊きませんでした。お互い避けていたのだと思います。
……だから、彼女の個人的な情報を、そのとき初めて知りました。
酔っているのなら何を訊いてもいいのかな、と思って、彼女に質問をしてみることにしました。
286:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:18:39.08 ID:kWAsA2wb0
【それとも】
キスはモルヒネの十倍鎮静効果があるらしい。
287:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:19:39.77 ID:kWAsA2wb0
【揺れる】
放課後になり部室に向かうと、制服姿の東雲さんがソファに座っていた。
288:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:20:31.29 ID:kWAsA2wb0
「それで、どうしたんですか?」
「俺が連れてきた!」
289:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:22:05.29 ID:SFz/9XQG0
「じゃあさ、さっそくだけど自己紹介をしてちょうだい!」
ずっと立っているのもアレだったので、女二人から少し離れたところに腰掛けた。視線を向けられたが、見返したら逸らされた。
頬杖をつきながら瞑想していると、なんとなくだけど、東雲さんとこの前会ったときのことを思い出した。
290:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:23:08.12 ID:SFz/9XQG0
「……いえ、ここの高校には四月から入りました」
「え! じゃあ高入生で特進ってこと? すごいすごい初めて見た」
291:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:24:04.17 ID:SFz/9XQG0
さっきからだけど、この二人の掛け合いを見ていると心配になる。主に東雲さんが。
先輩のことだから冗談を言える範囲を探っているんだろうけど、聴いていて心臓に悪い。
「それで、シノちゃん入部しちゃう?」
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