13: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:13:09.76 ID:PcY4WhKE0
奴隷「(どうされたのだろう)」
主人の機嫌が悪いことには気づいた。原因は私にあるとは思うものの、それでもどういった事情で悪いのかが理解できないでいる。
奴隷という身分ではあるが、世話役として主人に仕えているのだから、出来うる限りのことはしなければならない。
14: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:13:48.91 ID:PcY4WhKE0
洗い物を終え、リラックス効果のあるハーブティーを運んで主人のいつもいる書斎へと向かう。手慣れた様子で書き仕事をされている主人に近づき、邪魔にならない位置にそれを置いてから、私は主人が用意していただいた椅子に腰かけて、彼の仕事の様子を見させていただく。
サラサラとペンが紙をなぞる音が聞こえる。何をされているかはお教えいただけていないためわからないが、この生活を維持するために必要なお仕事とは、伺っている。
後はお邪魔にならぬよう、主人からのご命令か、必要なお仕事をこなす時間になるまで、その後姿を見守らせていただくのみだ。
15: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:14:41.10 ID:PcY4WhKE0
幾らかの時間がたった後、主人は身体を伸ばし、固まった体をほぐすような動きをされる。
男「奴隷、同じので良いからお茶をもう一杯頼む」
奴隷「畏まりました」
16: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:15:13.08 ID:PcY4WhKE0
男「うん、うまい」
奴隷「ありがとうございます」
主人にお褒めいただけるのは嬉しいことだ。しかし、感情を出さないように努める。主人にとって私はただの奴隷であり、所有物。感情であっても、それを自由にしてはいけない。
17: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:15:46.30 ID:PcY4WhKE0
一日の流れは、いつも早く感じられる。つい先ほど朝食をお作りしたと思えば、もう夕食をお作りし、もう主人の夜伽をさせていただく時間になる。ドアをノックさせていただいて、主人からの返事をお待ちする。
男「入っていいよ」
ご了承いただいてから室内に入ると、寝間着に着替えてベッドに座ってくつろいでいらっしゃる、主人の姿があった。
18: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:16:29.73 ID:PcY4WhKE0
奴隷「お話しでございますか」
男「ここに来てから話すこともなかっただろ?」
言われる通り、主人とはお話するということはない。しかし、それは私が奴隷という身分だからだ。奴隷は家具と同じ、主人のためになる事以外なら、与えられたお仕事やご命令がなければ動いてはいけない。お話するなんて言うのはもってのほかだ。
19: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:17:19.39 ID:PcY4WhKE0
男「奴隷はどこで生まれたんだ?」
奴隷「フォーブリア様、そういうお名前の領主様が治められていた領地の施設にて、孤児として生きておりました」
男「そうか…。フォーブリア殿か」
20: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:17:51.99 ID:PcY4WhKE0
男「……、しかし、引き取られたということは、元々そういう奴隷だったわけじゃないのか」
奴隷「はい。隣国との戦争の際、フォーブリア領が襲われその時に捕まりました」
男「そうか。その時からそうなったってことか」
21: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/11(水) 15:18:23.05 ID:PcY4WhKE0
男「悪い、わかってても言うべきじゃなかったな」
奴隷「申し訳、ございません」
男「奴隷は何も悪くないさ。そろそろ夜も更けるな、戻って明日に眠ること。いいね」
22: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2015/11/11(水) 15:19:42.50 ID:PcY4WhKE0
書き溜めはここまで。Hシーンの練習のはずが、そこまでいかないジレンマ。
…これは長くても200ぐらいで終わらせるんや。
337Res/120.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20