20: ◆q0LUVgtwZ6[sage saga]
2016/10/30(日) 04:08:09.59 ID:/WtN6vNPO
ベアトリクス「そうだな」
ベアトリクス「……」
ま、まずい。言葉が出てこない……。
ゼタ「ぷっ、何黙ってるの? 珍しい。」
ベアトリクス「め、珍しいってどういう意味だっ」
ゼタ「そのまんまよ。あっ、もしかしてあたしに見とれちゃった?」
ベアトリクス「ち違っ」
ゼタ「ふふ。さ、お酒を呑もう?」
ベアトリクス「無視すんなっ」
ゼタ「はいはい。んーと、ワインはちょっとずつだっけ」
ムキになって否定しようとする私を軽く流して、ゼタがワインの栓を開ける。何かを思い出すように呟き、グラスへと慎重にワインを注いだ。
ベアトリクス「普段ビールばかりだから洒落た飲み物のことはよく分かってないみたいだな」
ゼタ「お互い様でしょ。ベアこそ、飲んでまずいとか言わないでね」
ベアトリクス「私は大人の女だぞ。そんなことはない」
胸を張って言い切る私。ちなみにワインは経験したことない。
ゼタ「なら平気ね。はい、どうぞ」
ベアトリクス「ん。ありがとう」
ゼタ「よしよし。ちゃんとお礼言えてるわね」
ベアトリクス「……私をなんだと思ってる」
ジトッとゼタを見る。けれど彼女は変わらず笑顔で、手にしているグラスをこちらへ差し出した。
ゼタ「話は後にして、とりあえず乾杯」
ベアトリクス「……乾杯」
仕方なくグラスを合わせワインを一口。……存外、美味しい。苦味は少なくて甘味があり香りが強い。その代わり……例えるなら果物の皮だけをかじったみたいなえぐみが。癖が強い風味だ。
50Res/43.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20