212:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/21(水) 11:26:25.48 ID:livU6Uc80
結衣「実際、竜也君は、あのラインナップが消えて正解だと思ってるの?」
僕の部屋で、ソファに座りながら、ポートフォリオの資料を眺めながら、結衣は疑問を投げかける。
僕「客観的というか、経営的に見れば、不要だろうね。」
結衣「それを廃止すると、関連するラインナップもたぶん売れなくなるよ?」
僕「予測だと、3割減るね。そのラインナップ」
結衣「それでも、不要だと?」
僕「うん。作れば作るほど赤字になる商品だし、それを作るラインの維持も大変だし。一層のこと、売れ筋のあの商品のためにラインを開けた方が、トータルで見ると利益プラスになるよ。」
結衣「本当にそうなるの?」
僕「・・・・やってみないとわからない。ただ、現状のままだと、確実に首が締まっていく。」
結衣「難しいねぇ。私もこの本持って帰っていい?」
僕「いいよ。もう読む暇ないし。」
結衣「あれ?私がここに来て、ゴロゴロしてるのも、実は、時間の無駄だとか考えてる?」
僕「・・・え?全然?つかの間の休息だよ?リラックスできるからウェルカム。」
結衣「よかった。」
結衣は、たまに、僕の部屋に来る。
適当に資料をあさったり、勝手に調理器具を使って料理をしたりしている。奇妙な関係だ。
(当時は、自宅に会社資料を持ち帰ることなんて普通だった。今だったら完全に規定違反だろう。)
僕「コーヒー淹れて」
結衣「何にする?」
僕「カプチーノ。砂糖なし、シナモン少々。」
手慣れた手つきで2人分コーヒーの粉を詰め込んでセットし、ミルクをフォームする結衣。
耳障りだが心地よい音と、コーヒーの香りが充満する。
僕「ありがとう。この前、美味しいチョコが手に入ったんだ。」
結衣「あら・・?誰からのプレゼントかしら・・?」
僕「そんなんじゃないよ。ニヤニヤすんなよ。」
僕と結衣は少しビターなチョコをかじりながら、部屋でくつろぐ。
結衣「・・・ねえ、噂だけど」
僕「うん?」
結衣「経営企画室が取り潰しになるって、本当?」
僕「・・・・」
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