【千年戦争アイギス】王子「アーニャに愛され過ぎてつらい……」 【R-18】
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72
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名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:49:17.58 ID:jX2+7KXs0
王子「……何をどこまで聞いたか、正直に吐いてもらおうか」
モーティマ「ほ、本当にそんなつもりじゃなかったんだぜ? ただ、忍者のやつらも言ってるようにデケェ声が王子の部屋から聞こえてきたから、何かあるのかと思ってよぅ」
アンナ「すると、口論を始めたあたりから野次馬が集まり始めたというわけですね?」
以下略
AAS
73
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:50:29.33 ID:jX2+7KXs0
ハンゾウ「ゴホン……。拙者が見たところによりますと、野次馬が集まりだしたのはご想像の通りお二人の声が荒ぶる前後でした」
カゲロウ「……」コクン
ハンゾウ「何やら物々しい様子で執務室にお入りになった王子を気にかけたのか、我らと同様に扉の前で聞き耳を立てていた方もいましたな」
以下略
AAS
74
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:52:00.69 ID:jX2+7KXs0
モーティマ「ま、俺様は声が聞こえてから最後まで居座っちまったがな! はっはっは!!」
アンナ「そんなことは訊いていません」
モーティマ「だから悪かったって。それより二人とも、口喧嘩だか痴話げんかだかは大丈夫なのか? こうして仲良く話してるってことは、ちゃんと決着ついたんだよな?」
以下略
AAS
75
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:53:26.89 ID:jX2+7KXs0
モーティマ「……それよりよ、王子。あんたたち、例の竜姫さんのことで喧嘩になったんだよな?」
王子「ああ。そうだが」
モーティマ「忍者のやつが言ったように、話の内容が全部聞こえたわけじゃないけどよぉ」
以下略
AAS
76
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:54:00.50 ID:jX2+7KXs0
アンナ「! ……ハンゾウさん、アーニャさんが去っていった方向はどちらですか!?」
ハンゾウ「あちらでござる。……すみませぬが、どこへ走っていったかまでは……」
王子「!! ……おい、まさか」
以下略
AAS
77
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:55:06.07 ID:jX2+7KXs0
王子「アーニャ!!」
王子「アーニャ! どこだ! どこにいるんだ!」
以下略
AAS
78
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:56:33.98 ID:jX2+7KXs0
走って、走って、走って……。こんなに走ったのは、王都から逃げ出したあのとき以来かもしれなかった。
王子の俺に、女のため……まして痴話げんか解決のためなどで走り回っている暇もないのはわかっている。それでも、俺は時間の許す限り兵舎や街の中を走り続けた。
アーニャを尋ねて回る中で、近ごろ話す時間をとれなかった人々と話を出来たことや、疲労が幸いして夜にぐっすり眠れたのはケガの功名といえるかもしれない。
以下略
AAS
79
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:58:28.65 ID:jX2+7KXs0
ヴァレリー「気にするなとは言わないが……あまり考えすぎるのもよくないと思うよ。年長者としては、ね」
王子「すまない、ヴァレリー。くだらないことで気を遣わせてしまって」
ヴァレリー「いいのさ。くだらないことだからこそ、頼ってもらえるのが僕には嬉しいよ」
以下略
AAS
80
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 01:59:16.76 ID:jX2+7KXs0
ヴァレリー「魔物との戦では、変わらず出撃して剣を振るってくれるんだろう? なら、あの子もきっと王子のことを受け入れてくれるはずさ」
王子「だが、アーニャは俺と視線を交わしたり言葉を交えたりするのを拒んでくるんだ。戦場ではいつも通りなだけに、正直堪えるよ」
ヴァレリー「……きっと、彼女は君に関わることを恐れているんじゃないかな」
以下略
AAS
81
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 02:01:42.01 ID:jX2+7KXs0
ヴァレリーの言うことに首肯する。
確かにアーニャのような境遇にあった者ならば、他人の怒りに敏感になるのも納得できる。差別的扱いを受けたことで攻撃的になる者も珍しくないが、少なくともアーニャはそうではないはずだ。
これまではその反動で俺に積極的だったが、今回のことで内省的な気質が前面に出てくるようになった……ということなのだろうか。
以下略
AAS
82
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/12/30(金) 02:03:33.57 ID:jX2+7KXs0
ヴァレリーの案に則り、俺はアーニャへ手紙を書くことにした。言葉を交わせないなら、一方的にでもこちらの言いたいことをひとまず受け止めさせようという意図があった。
内容は平易な謝罪文。加えて『会って話をしたい』『応じてくれるなら返事がほしい』という趣旨の文章だけである。
こういうときに美辞麗句を並べられたらどんなにいいだろうと思ったが、俺なりに心を込めて書いたつもりだ。
以下略
AAS
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