307:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:30:16.76 ID:jCAv+IA40
しらこ「い、いつの間に」
男「くぅこ、またヤオとやりあったんだろ?大丈夫だったのか?」
くぅこ「たたかうまでも無かったでごじゃるよ」
308:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:31:14.34 ID:jCAv+IA40
くぅこ「さてしらこ様、今度こそ覚悟してもらうでごじゃるよ」
しらこ「ひっ!!」
男「やめろくぅこ!!」
309:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:31:47.77 ID:jCAv+IA40
しらこ「男殿……」
しらこ「ふふっ、いいんだよ。くぅこ殿の言う通りだ。ボクは快く話に乗ってくれたあなた方を裏切ったんだ」
男「そりゃあびっくりしたけど……くぅこも無事みたいだし、俺はもう怒ってないよ。気にすんなって」
310:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:32:17.94 ID:jCAv+IA40
男「お、おいおい」
くぅこ「やはり血は見たくないでごじゃるか?そういうことなら先に屋敷の外に出ていても構わないでごじゃるよ。ことが済んだら追いつくでごじゃる」
くぅこは鞘から短刀を抜くと座り込むしらこの首に刃を近づけた。
311:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:33:13.06 ID:jCAv+IA40
男(こ、こんなの、おかしいだろ)
くぅこ「主殿、出て行くなら早くした方がいいでごじゃる。死への恐怖は感じる時間が長いと一度決めた覚悟も揺さぶってしまうでごじゃるよ」
男「そ、そうだ!命令だくぅこ。そんなことはやめろ!」
312:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:34:06.45 ID:jCAv+IA40
くぅこ「主殿」
男「な、なんだよ」
俺をキッと睨んだ彼女の顔には鬼神すら宿っているように見えた。
313:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:34:58.47 ID:jCAv+IA40
命令は使えない。
しらこも死を受け入れようとしている。
この状況をなんとかして止めたいなら、くぅこの怒りの矛先を向ける場所を新たに作りながらしらこの諦観を正さなくてはならない。
314:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:35:51.22 ID:jCAv+IA40
男「しらこ、なんでそんなこと言うんだ?」
しらこ「そんなの、分かっているだろう?」
しらこ「貴方が手に入らないからだよ……」
315:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:36:34.83 ID:jCAv+IA40
いつか、誰かの感情を動かすような存在でありたいと、誰かの生きる理由になるような存在になりたいと、そう思ったことがある。
しかし俺はその先を深く考えたことがなかった。
誰かの生きる理由になるということ、それは逆に誰かの死んでもいいと思ってしまう理由になること。
316:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:37:15.62 ID:jCAv+IA40
男「……はぁ」
てんこさんから一番最初にしらこの話を聞いたときから薄々気がついてはいたが、こいつはまぁまぁ暴君だ。
多分俺が妖狐姫との縁談に割って入る前まではこの世の欲しいと思ったものは意地でも手に入れてきたのだろう。
317:名無しNIPPER[saga]
2017/06/22(木) 06:37:59.44 ID:jCAv+IA40
男「目標を見失っちまったってことか?……俺が手に入らないって分かったから」
しらこ「まぁ、そんなとこだよ……」
男「分かるよ、その気持ち」
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