32: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:21:14.79 ID:fbpEoxqa0
「……失礼しました」
そう言って扉を閉めるありす。
足音が遠ざかっていく。
33: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:22:03.57 ID:fbpEoxqa0
自宅のエントランスに入ろうとして、2度目の見知った姿に思わず顔がひきつるのを自分でも感じた。
ありすだった。
「……」
34: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:23:53.09 ID:fbpEoxqa0
『追い返せるわけないでしょ?』って言われるのまでが想定済みだったんだろうなぁ。
……ありすにはこういう、『結局は自分の思った通りにことが進む』って思って、
タカをくくって物事を軽く見るところがある。
念には念を入れるけど、自分にできることと見積もれば気を抜く。
小学生ながらに計算高い、杏が言うのもあれだけど、ちょっとイヤなところを持ってる子だ。
35: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:25:52.04 ID:fbpEoxqa0
「お邪魔しま……ッッ!?」
……アレで冷めきるわけがないだろアホめ。まだまだ不完全燃焼だってーの。
不意打ちのキスは想定外だったろう。ふふ。そのままありすの口内をねろねろと舐る。
36: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:27:03.53 ID:fbpEoxqa0
「んんぁッ……♡♡」
ありすはちょっと苦しそうに悶えた。ほれ来た。
伊達に飴は舐めてない。ありすくらいの口腔で二カ所同時責めなんて、なんのことはなかった。
疎かになった腕の抵抗の隙をついて、そのまま下から頭を撫でるように支えてやる。
37: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:28:46.44 ID:fbpEoxqa0
刹那。
玄関マットが斜め後ろに滑った。
世界が上転し、頭をしこたまぶつけたと思ったが、そうはならず、視界に涙を浮かべ、睨むようなありすの顔面がいっぱいに映った。
スカート。今日の、杏の、服装を思い出した。
38: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:29:21.36 ID:fbpEoxqa0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
制服は……こりゃもうクリーニングに出さないとだめだ。エマールとかそんなんじゃもう無理でしょこれ。
杏はジャージに着替えて、そのままリビングにいるありすの横に座った。
「よくもやってくれたね」
39: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:30:26.99 ID:fbpEoxqa0
「あの件」
「……はい」
「事情はわかったし、不問にするよ」
「……なんか、すみませんでした」
「いいよ。杏だって浮気者だったんだもん」
40: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:30:55.50 ID:fbpEoxqa0
「ありすはさぁ」
「はい?」
「杏のこと、好き?」
「当然です」
「そっかぁ」
41: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/24(水) 01:32:56.86 ID:fbpEoxqa0
〜〜〜〜
そっか。そうだよね。
じゃあもう、杏も他の誰かに手出していいんじゃない?ってなって。
そこからはいい意味でヤケになってたのかもしれない。
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