3: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2017/07/24(月) 23:54:44.95 ID:IlHfZ6GcO
努めて平静を装って、再び書類とにらめっこだ。
「もう終わるから、ちょっち待ってな」
「サンキュ」
短く礼を言うと、彼は執務室のさらに奥、提督私室の中に消える。
ドライヤーの音は聞こえないから、たぶん部屋を片付けているのだろう。
4: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2017/07/24(月) 23:55:19.41 ID:IlHfZ6GcO
部屋は雰囲気たっぷりに間接照明が……などということはなく、普通に照明が点いている。
まず目に入るのはずらりと並ぶ本棚。
床から天井までのものが二棹、衣装棚を半分改造して本棚にしてあるものが一棹、他にもデスクの上にカラーボックスと積み上げられた参考書。そしてベッド脇のサイドチェストに数冊。
ここに並んでいる本は全て彼の私物であり、小説や伝記などが多い。
官報や戦術書、歴史書などは執務室の本棚に並んでいる。
5: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2017/07/24(月) 23:55:48.41 ID:IlHfZ6GcO
まるで大人と子どものような体格差で踊れば、大層不恰好なステップになるだろう。
それでも、別に構わない。
「なんでもなーい」
「ふうん?」
彼が後ろに倒れこむ。
6: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2017/07/24(月) 23:56:38.06 ID:IlHfZ6GcO
上顎、内頬、歯茎と舌の裏まで、ざらりとした軟体が這い回って、唾液をかき集めていく。
どれぐらいそうしていたのか、息が苦しくなってきた頃になって、ようやく口腔が解放された。
「……いきなりは、禁止」
「ごめんごめん」
欠片も思ってなさそうな表情で、口先ばかりの謝罪。
7: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2017/07/24(月) 23:57:10.49 ID:IlHfZ6GcO
自分で弄っているわけでもないのに、なんでこんな風になってしまうのか。
怖くて、思わず彼の手首を掴んだ。
彼は何かを察してくれたのか、そのまま指を絡めてくれる。
呼吸を整えながら彼を見上げると、不意の口づけ。
優しく、与えるような、そんな唇を数瞬受け止めて、自然と落ち着いた。
8: ◆kquYBfBssLZl[sage]
2017/07/24(月) 23:57:59.07 ID:IlHfZ6GcO
乳首を開発するだけと言ったな? あれは嘘だ。
今夜はここまで。
また来ます。
9:名無しNIPPER[saga !美鳥_res sage]
2017/07/25(火) 00:45:34.89 ID:K57c87qSO
開いてビビったは
10:名無しNIPPER[sage]
2017/07/25(火) 02:07:34.09 ID:kJKBv1+E0
もう新作書いてくれるのか
乙
11:名無しNIPPER[sage]
2017/07/25(火) 07:49:28.97 ID:CoDSm2E9o
改行しろや
12:名無しNIPPER[sage]
2017/08/25(金) 10:21:37.28 ID:WoQWEeXDO
まだです?
13: ◆kquYBfBssLZl[sage]
2017/09/04(月) 00:50:52.56 ID:tDpupcL5O
〜〜
文明の利器とはなんとも素晴らしいもので、この真夏にも快適な室温を保ってくれる。
しかしそれは背後にベッタリと密着してくる誰かさんがいなければの話だ。
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