166:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:03:07.67 ID:I83lcKI00
鍵と財布だけ握りしめると靴の踵を潰したまま片足で飛び跳ねながら外に出た。靴を整えた足は次第に加速していく。
(もしかしたら、駄菓子屋に……)
167:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:03:39.22 ID:I83lcKI00
……………………
「あらいらっしゃい。おや? 今日はお兄さんがいっしょなのかい?」
168:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:04:22.11 ID:I83lcKI00
「その子のことじゃないのかい?」
「え……」
169:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:04:56.32 ID:I83lcKI00
「あの、つかぬことをうかがいますが……あなたはかみさまって信じますか?」
「はえ? 神様って……そりゃああんた、神様はいつもすぐ側であたし達を見守ってくださっているよ」
170:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:05:29.70 ID:I83lcKI00
僕はりんご味とぶどう味の飴玉を一つずつ取るとおばあちゃんの前まで歩き二十円を差し出した。
「なんだかよくわからないけど、お兄さんはその子と本当に仲がいいんだね。今もほら、そんなにべったりくっついて……」
171:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:05:58.09 ID:I83lcKI00
「ん? ……おやまっ!? あの尻尾……あたしゃ夢でも見てるのかねぇ」
172:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:06:28.85 ID:I83lcKI00
……………………
もしかしたら、今も僕についてきてくれているのかもしれない。そう思って歩幅を小さくしてみた。
173:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:07:03.32 ID:I83lcKI00
僕たちにとっての始まりの地を訪れた。相変わらずオンボロでカビ臭くて、いつ取り壊されてもおかしくないその場所で、僕は十五円を放り投げて跪く。
目を瞑る。『僕を救ってください』なんて、もう図々しいことは願わない。ただ、目の前にいてくれるだけでいい。僕の目の前でまた笑ってくれるだけでいい。なんでも捧げてやる。供物なら、ここにある。
174:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:07:29.26 ID:I83lcKI00
かなりの時間が経った。一時間くらいずっと目を瞑っていたかもしれない。でも、温もりは感じられなかった。
175:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:08:01.60 ID:I83lcKI00
なうろうでぃんぐ(-ω-)
176:名無しNIPPER[sage]
2017/12/05(火) 00:19:49.56 ID:PWDsLgHeo
乙
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