18:名無しNIPPER[saga]
2018/10/28(日) 10:02:12.17 ID:c2+GUrB70
少し休憩を挟んだ後、俺たちは公園内の遊具が密集しているエリアに移動し、鉄棒や低いブロック塀を使って「ヴォルト」の練習を始めた。
ヴォルトというのは障害物を飛び越える動きの総称らしく、初心者がすぐに出来るものから高度な宙返りに派生するものまで、数多の種類があるらしい。
一先ず初心者向けのハウツー動画を見てわかったのは、一番簡単なものが「ステップヴォルト」という、障害物に脚をかけて乗り越えるものであるらしいということだ。
ハルヒ「これ結構簡単そうじゃない?片足かけて、よいしょって乗り越えるだけでしょ?」
古泉「ヴォルトの中でも最も初歩的なものみたいですね。パルクールを知らない人でも、障害物を乗り越える必要がある場合は、誰でも自然にこのやり方を選ぶ気がしますが」
確かに、これなら俺にも出来そうだ。見てくれが華麗かどうかはともかくとして。
ハルヒ「えーっと、両手で鉄棒を持って、片足を鉄棒にかけて……よっと。ねぇ、これホントに技なの?」
古泉「『ステップは最小限の力でヴォルトを成立させることを学ぶために、とても重要な動き』だそうですよ。一旦片足を着いてしまうことで、越える瞬間に体が不必要に高く浮いてしまうことを防ぐ効果があるみたいです」
長門「……」ヒョイ
みくる「これなら私も出来るかも……」
ハルヒ「みくるちゃん、自分の力を過小評価してちゃダメよ。できるって思ったら、それはできるの。できることにしか、『できるかも』なんて思わないんだから」
胡乱なことを言いて朝比奈さんを焚き付けるな。
念のため、朝比奈さんを補助できるようにさり気なく鉄棒の横へ移動しておく。長門、万一のことがあったら高速詠唱で何とかしてくれるよな。
みくる「両手で握って、片足を……んしょっ……えいっ!やった、できました!」
ステップは素人でも必ず無意識に使ってしまう方法だと古泉が言っていたが、それでも朝比奈さんにとっては大きな一歩だった様である。
緊急事態に備えて鉄棒の横で身構えていたが、ほっと胸を撫で下ろした。
ハルヒ「みくるちゃん!すごい!やれば出来るじゃない!むぎゅ〜」
みくる「暑いです、涼宮さん〜」
こらこらハルヒ、パブリック・プレイスで俺たちのヴィーナスに端なくベタつくんじゃない。後で俺と変わりなさい。
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