中野一花「うらはらちぇいす」
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19:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:23:54.12 ID:PhxU7pY/0
「……で、結局お前は俺をどうしたいんだよ」
『どうもしないって。でもまああの子たちのお姉ちゃんとして思うところがないわけでもないから、一回会って話したいな』
「いつ?」
『これから』
「どこで?」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 01:25:10.15 ID:PhxU7pY/0
今晩はここまで。あと何千文字か書き溜めた分があるので、たぶん来夜にでも更新します。



21:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:06:59.62 ID:PhxU7pY/0
 おそらく一花が指し示したのであろう店舗に近づくと、店と店の中間地点にあたる壁に背を預けてスマホをいじっている彼女の姿が目に入った。どう話しかけたものかと少し悩む間に向こうも俺の姿を視界に捉えたようで、によによ笑いながらこちらに手を振ってくる。

「早かったね」
「普通だろ」
「写真は本当に撮ってないから安心してね。わざわざ身内の爆弾を作る趣味なんてないし」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:07:33.95 ID:PhxU7pY/0
「でも、すごいびっくりしちゃったなあ。まさかあんな……ねえ?」
「……何だよ」
「いや、合意の上ならこっちからは何も言えないけどさ。……でも、場所くらいは選んだ方が良いよってお話」
「…………」

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:08:21.01 ID:PhxU7pY/0
 どんな話になろうとも、最終的に俺の肩身が狭くなるのは確定なのだ。先が思いやられるというか、考えただけで胃が痛むというか。そもそも罪は俺と三玖が同じだけ背負っているわけなのだから、俺だけが一方的に追いつめられるという構図はどうなんだろうか。釈然としない感はあって、そのあたりのすり合わせが自分の中でまるで上手く行かない。

「今日の勉強はちゃんと進んだ?」
「良くも悪くもいつも通りだ」
「そっか。なら置いていかれないようにしなくちゃね」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:08:47.42 ID:PhxU7pY/0
 とにかく、神経が磨り減る。今はどういう心境か会話が脇道に逸れているが、この際だからさっさと本題に移ってくれないだろうか。警戒しっぱなしのままでは、ただの雑談でさえ裏に意味がこもっているのではないかという猜疑心が尽きてくれない。この調子では心労でダウンしてしまいそうだ。

「もっと肩の力抜いていいのに」
「無茶言うな」
「そんなに後ろめたいならしなければ良かったんじゃないの?」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:09:16.57 ID:PhxU7pY/0
「私、人の感情の機微にはだいぶ敏感な方だと思ってたんだけど、あまりにも突然だったから」
「……?」
「最近付き合い始めたんだったら、すぐ分かるものだとばかり」
「…………」
「だから、いつそういう間柄になったのか、純粋に気になっちゃって」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:09:52.57 ID:PhxU7pY/0
 まず俺と三玖がやらかした背景には、どうしようもなく二乃の存在が絡んでくる。……が、ここで一花にみすみすそのことまで話してしまっていいのかという疑問が湧いた。それは知られないに越したことはないし、なんなら知られたくないことだから。これ以上弱点を増やしてしまっては全身が急所になる。願わくば、それは避けたい。
 かと言って、その出来事を抜きにした説明で彼女を納得させられるかといえばそれもまた首を傾げざるを得なかった。そもそも俺の偽証能力が試される課題でもあるし、深く突っ込まれたら粗が出るのは必至。であればふわふわした曖昧な説明で納得してもらうしかないが、果たしてそれで上手く行くかどうか。


27:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:10:46.55 ID:PhxU7pY/0
 一旦落ち着こう。まずは各々の立ち位置と知っている情報を確認するべきだ。
 関わっている人間は俺、一花、二乃、三玖の四名で、それぞれ蓄積している情報量には差異がある。俺の関与しない場所で駆け引きが生じている可能性もあるが、そこまで考慮すると厄介なので、ここでは俺の視点から見たことを中心にまとめておこう。
 まず二乃。一言でまとめれば元凶。あいつの存在なくして今の俺の思考はない。この構文は感謝をメインに扱われるものだと思って生きてきたが、どうやらそんなこともないらしい。三玖の発言を聞いている以上その後何が起きたかも察しているだろうし、ポジション的にはかなり深いところにいる気がする。
 次に三玖。助けられたようで、その実色々と複雑になっただけだった。今になって思えば、いっそあそこで全部放り投げていた方が精神的に楽だったのではなかろうか。信頼関係云々とか言っていたが、正直もう胃が痛い。再構築のワンチャンスに賭けてみた方がマシだった説すら俺の脳内に浮上している。
 そして一花。おそらく二乃とのことは知らないから、そのあたりの事実関係をどう誤魔化すかに全てがかかっている。だが、ぶっちゃけ自信がない。どこかでミスをする気がしてならないのだ。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:11:19.49 ID:PhxU7pY/0
「付き合ってはいない」
「え」
「その場の流れだった」
「え」
「どうしようもなかった」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 22:11:47.17 ID:PhxU7pY/0
「え?」
「聞き直されても、同じことしか言えないが」
「ええ?」
「いや、だからその、若気の至りというか……」
「…………」
以下略 AAS



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