21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:14:57.31 ID:dmglIwuH0
「……こないだの祭りの日」
彼女を不安にさせないよう、俺はなるべく穏やかな口調で、そう話を続けた。
「俺は初めて《映像》と《声》――両方の合わさった《欠片》を見た」
「かけら……?」
透子は俺の言い回しに首を傾げたが、心当たりがあったのだろう、これまでで一番それらしい反応を見せる。
「声を聞いたの……初めてだった」
あの日、俺が聞いた《声》は透子にも聞こえていたらしい。俺はさらに続けた。
「俺の聞いてきた未来の《声》。それを俺は、《未来の欠片》と呼んでいる」
「未来の、欠片――」
「透子に見えているのもそうだ」
「っ、私に未来が見えるの!?」
「恐らく」
「どうやって……!?」
未来という要素に心を引かれたのか、透子の声に明るさが戻り、話はとんとんと進んでいく。
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