【グラスリップ】透子「かけるくん?」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:27:19.72 ID:dmglIwuH0
「幻覚のようなものが見えるとき、何かきっかけがあるだろう?」
「……うん」
「それがあると、たぶん見えやすい」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:35:01.58 ID:dmglIwuH0
どうする――?
素朴な質問に、俺は虚を衝かれた。
俺にとって《未来の欠片》は、それ自体が目的であって、何かを為すための手段ではない。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:38:09.78 ID:dmglIwuH0
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家に帰ってからも、透子の問いに対する明確な答えは出なかった。
考え過ぎで疲れた頭をすっきりさせようと、俺は海沿いを走ることにした。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:41:09.60 ID:dmglIwuH0
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次の日の夕方、家の電話が鳴った。
「はい、沖倉です」
26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:02:17.87 ID:4h98r15f0
†
山登りは、元々は父さんの趣味だった。
子供の頃は、正直、父さんとの山登りにはあまり気が乗らなかった。
27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:07:02.95 ID:4h98r15f0
<第3話 ポリタンク>
『あ……今の――』
初めてガラス球越しに逆さまの風景を見たときのように、透子は《未来の欠片》が実際に『未来の欠片』であることに感じ入っていた。俺はそっと手を取るように、うん、と肯定し、話を本題に――透子が未来が見たいと言い出した件に――戻す。
28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:12:50.32 ID:4h98r15f0
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『YATAGLASS
studio』
29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:20:25.51 ID:4h98r15f0
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作業場の隣には、長テーブルと椅子が置かれた談話室のような部屋があり、俺はそこに案内された。
片付けを終えた透子が、作業場の電気を消し、部屋に入ってくる。その表情はどこか暗い。先ほどの失敗を引きずっているのかとも思ったが、理由はまた別にあった。
30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:35:19.41 ID:4h98r15f0
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「ごめんね、来てもらったのに追い返すような……」
「別に気にしなくていい」
31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:46:36.55 ID:4h98r15f0
「透子は彼らの未来を見て、どうするつもりだった?」
『どうする?』――麒麟館での透子の問いかけが脳内に反響する。
《未来の欠片》を手段にして現実を変えようとする透子。
32:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:56:12.58 ID:4h98r15f0
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「ここでいいよ、ありがとう」
見送りは透子の家の敷地から出たところで固辞した。と、透子に呼び止められる。
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