47:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 12:38:52.68 ID:4h98r15f0
「未来が見えるといいのに」
思わず、俺は高山のほうに振り返った。
透子から何か聞いたのだろうか――そう思ったが、
「ユキは……すごい不安だと思う。みんな未来が知りたいもんだよね」
高山の口ぶりから、ごく一般的な仮定の話だとわかり、俺は落ち着きを取り戻す。
それにしても……『未来が見えるといいのに』か。
現在の自分が直面している問題。
未来が見えれば、それを解決することができる。
透子はきっとそう考えている。だから《未来が見たい》と、彼女は言った。
「……ほんとに喋らない気なの?」
黙考していたら、高山が呆れたように声を掛けてきたが、俺はわざと返事をしなかった。
正直、先の見えない不安に駆られているのは俺も同じなので、的確なアドバイスができるとも思えない。
それに話題が話題だ。《未来の欠片》について口を滑らせないとも限らない。
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