90:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/09(火) 22:01:08.76 ID:W+HAaMa50
……これは、断罪、なのだろうか?
それにしては高山の言い方に俺を詰るようなニュアンスが感じられない。
むしろ、今の高山は俺を責めるというより、何かを『守ろう』としているように思える。
透子に近づくな、と俺の前に立ち塞がった永宮のように。
でも、それもそのはずだ――なぜなら高山は井美雪哉に好意を持っていて、彼の『味方』なのだから。
高山は、井美雪哉の歯車を狂わせた俺を許さないと表明している。
そこにはたぶん、彼を傷つけてまで透子を求めた、その責任をしっかり果たせ、という要求も含まれているのだろう。
高山にとって、井美雪哉は想い人で、透子も大切な友人なのだから。
「っ……邪魔してごめん、もう帰るから」
そのとき、タイミング悪く透子が戻ってきて、高山は気まずそうに――透子には俺と対決しているところを見られたくなかったのだろう――呟いて、足早に去ろうとする。
そんな高山を、両手に飲み物を持ったまま呼び止めようとする透子。
「あっ、あの……!」
二人がすれ違い、透子が高山に振り返った。
その、直後、
「っ――嫌ああああああああっ!!」
耳を擘くような透子の悲鳴が、浜辺に響き渡った。
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