39: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 02:53:44.13 ID:zJUkddjZ0
二年前。夜の冷たい風にかき消されそうなか細い、しかし尋常じゃないほどの情念が込められた問いが思い起こされる。
――私は信じています。だって
俺はあの時の問いに、考えたこともないし興味もわかないと答えた。アイツはそれに、死蝋の如き顔なのに目だけは爛々と輝かせ――
――神がいないのなら、私は誰を恨めばいいんですか?
「あの……どうしたのですか?」
「……いいや、何も」
マリアの神聖さにあてられ、柄にもなく神について考えてしまったせいか。考えまい、考えまいとして記憶の奥底にしまい込めていたものが浮かび上がってしまった。
ともあれ、彼女は不用意に接触していい存在ではないように思える。少し慎重すぎるきらいはあるが、今日はこれまでとしておこう。
「ひとまずオマエは安全だ。“沸血”のシャルケは死んではいないが重傷なうえに、オマエに負い目を感じている。“かぐわしき残滓”――ああ、おまえがサファイアと呼んだ女だが、一人ではオマエを狙いはしない」
そして残りの二人、“深緑”のアーソンと“血まみれの暴虐”フィアンマがマリアと会うことはない。
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