532: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/24(木) 20:52:55.82 ID:EGYyJA4LO
大洗の戦車隊には前進を継続させた
「……距離、1100です」
「に、西住殿。正面の戦車を……」
優花里さんが横のハッチから顔を出して指差す先の戦車の上に、人が立っている。格好からして自衛官だ
「……大洗女子学園の諸君、警告します。すぐに引き返し、試合に戻りなさい」
拡声器でも使っているのか、声ははっきり聞こえる
「ね、ねぇ、みぽりん。大丈夫なの?注意受けてるよ!」
「多分」
「多分って……」
長々と話を聞ける余裕はない。光があるかないか……私だって死にたくないのだ
「引き返しなさい」
構わず前進する
「西住……」
「私たちには、前進以外の選択肢はありません。躊躇ったら黒森峰に追いつかれます。各車、車間距離を開けていってください」
砲塔の一つが、ゆっくりとこちらを向いた。狙っているのは、間違いなくIV号である
「麻子さん、向きを変える時間はありません。戦車のどれかから光が見えたら急停車を。それで……少しはなんとかなるかも……」
「横には避けないのか?」
「そんな時間はありません。まぁ、この方法も何度も使えるわけじゃないんですが。麻子さん以外はどこかに捕まっておいてください。止まって砲弾が落ちたらすごく揺れますから」
「う、うん……」
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