宮本フレデリカは如何にしてこの世を去ったのか
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23: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:33:25.52 ID:p0TmPlc30
「今日は来てくれてありがとー」

フレデリカは窓の外を見つめたまま、のんびりとした声で呟く。

「んーん、あたしが勝手に付いてきただけだよ」

志希がそう言うと、フレデリカは小さく笑う。

「そっかー、そういえば一人で来るつもりだったんだ」

ふと、辺りが暗くなる。雨雲が太陽を包んだのだ。
スプーンでコーヒーをかき混ぜる。
フレデリカはコーヒーに口をつける。
ぽつり、ぽつりと雨が降り出した。
数時間前までは焼けつくような快晴だったというのに。
彼女は諦めたような笑顔を浮かべた。

「シキちゃんが来てくれて、本当に楽しかった」

薄暗い店内に昇った湯気が音もなく消えていく。


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