150: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 16:50:54.11 ID:iX/HvtXE0
それから私はお母さまと一緒に駅構内を少し歩き、休憩がてら喫茶店に入ることにした。
お母さまは腰を落ち着けるや否や、ドラマの感想だの、お父さまや親戚の話だの、色々なことを興奮気味に話された。
そのうち半分くらいは電話や手紙ですでに知らされていたようなことだったけれど、およそ一年ぶりに私と会うということで、お母さまもきっと楽しみにしていらしたのだろう、そんな様子が伺えた。
それに、お話したいことがたくさんあるのは私も同じだった。
そうして気がつけば私たちは一時間以上も喫茶店でおしゃべりしていたのだった。
その後、私たちは駅構内のお店へ寄り道しながら迷路のような地下鉄へ降りて行った。
今回は特に迷うことなくホームまで辿り着いた。
というより、前回、私が迷ったのは、確かお母さまの予約したホテルへ先に送り届けようとして、それで今まで利用したことのない路線を使ったからだと思い出した。
そう言うと、お母さまは「そうだったかしら」ととぼけたようにおっしゃって、その無邪気な感じがいかにもお母さまらしく、子供っぽい愛嬌に溢れていたので、私はいまさらながら感心してしまった。
こんな風に、いつまでも可愛らしくありたい。そう思った。
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