42: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 09:31:34.72 ID:iX/HvtXE0
直後、激しい興奮が痺れるように私の神経を貫いた。
私の意識の全ては今、その濡れた漆色の瞳に吸い込まれていた。
冷汗が滲み、恐ろしい寒気が背中を這う。
紗枝ちゃんが私の中に潜り込んでくる。
彼女の、細く白い両手が、私の熱い頬をそっと包んだ。
冷たい手のひら……それだけで私の身体は自由の何もかもを彼女に明け渡してしまったようだった。
激しい動悸と眩暈に襲われながら、私は、その夜のような瞳がゆっくりと私に迫ってくるのを子猫のように震えて待つほか何もできなかった。
彼女の甘い吐息が私の口元に吹きかかる。
あともう少し……彼女の艶やかに濡れた唇が、私の息を塞いでしまうまで……
192Res/249.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20