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貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」

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578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:07.79 ID:+jmlE44B0
2
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:40.92 ID:fvNeXp6Oo
1
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:45:45.91 ID:BNR0Kij+0
まぁ2かな?
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:46:20.28 ID:4ud3NmXhO
2
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:47:56.74 ID:+jmlE44B0
なんで1?
583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 20:55:17.86 ID:/BnsQkJx0


貴方「わかった。そうするよ」

貴方「君はもう戻らないのかい? ……本当にもう死んでいるの?」


 でも、同じなら彼女も戻ればいいはずなのに。

 戻れるはずなのに、なぜ戻らないのか?


杏子「アンタと一緒にするな」

杏子「勝手にあたしに親近感持たないでくれる? 言っただろ。あたしとアンタは『違う』んだよ」

貴方「…………」


 彼女は冷たく僕を突き放す。


貴方「……ごめん。パンありがとうね」

杏子「ああ。少しでも腹が膨れたならさっさと行きやがれ!」


 ……何が違うのかはわからない。

 でも、恐らくもう僕たちは交わることはないのだろう。


―BADEND?―




1もう一つの選択肢を見る
2リセット

 下4レス中多数決
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:56:25.37 ID:4ud3NmXhO
1
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:03.74 ID:BNR0Kij+0
2
リセットというか>>555辺りから再スタートしたいな
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:09.93 ID:Fu7ntGXXo
2
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:58:58.99 ID:VKeiThv2o
2
このキャラ好きじゃない
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 20:59:16.09 ID:3HRfSNxC0
せっかく生徒会役員から始めたのに
ぬいぐるみのせいで台無しだな
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:00:43.47 ID:4ud3NmXhO
別に台無しだとは思わないけど
オカルトっぽい話悪くはなかった
590 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:17:49.55 ID:/BnsQkJx0
リセット


今回
・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
・契約:5人全員契約済み
・部活:なし
・委員会:副生徒会長
・ほむらはクールなほう(未攻略)
・大金持ち


 攻略済キャラのみ好感度高く引き継ぎます。


変更箇所を下4レスまで、矛盾する内容が含まれる場合はコンマが高い方採用
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:20:03.09 ID:fvNeXp6Oo
魔法少女とは一切無関係で
事件を追ううちに魔法少女にたどり着く体で
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:21:04.38 ID:+jmlE44B0
仁美とは幼なじみ(さやかと上条の関係)
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:22:23.42 ID:Tc0xy2m40
委員会や部活はやってない設定
魔法少年として契約してる設定で
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:23:37.63 ID:BNR0Kij+0
実家が神社
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/05(火) 21:39:07.93 ID:+jmlE44B0
アゲ。安価↓
596 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:45:48.22 ID:/BnsQkJx0


・環境:見滝原中二年でまどかたちと同クラス
 変更なし

・関係:魔法少女とは無関係。杏子とは過去に面識あり。マミは生徒会にいた。
 →【貴方】は契約して魔法少女たちと関わっていた

・契約:5人全員契約済み
 変更なし

・部活:なし
 変更なし

・委員会:副生徒会長
 → なし

・ほむらはクールなほう(未攻略)
 変更なし

・大金持ち
 → 設定消滅

その他:実家は神社、仁美とは同じ小学校?(ただし、好感度は影響なし)




リセット後の好感度


[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>暁美ほむら★>志筑仁美・鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:50:55.26 ID:4ud3NmXhO
実家が神社で魔法少年??
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 21:57:14.72 ID:+jmlE44B0
魔法少年服は陰陽師服で武器は札か?
599 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 21:58:57.08 ID:/BnsQkJx0

――――……4th. 起動




 朝、一日がはじまる。


 どこにでもあるような至って平常な朝だ。退屈なほど平凡で。

 ワルプルギスの夜だとか、そんなうっすら噂で聞いたことがあるようなないような災害の予兆も当然無縁で。


 ――ただ、【少し前】から俺の日常には少し特殊なものが加わっていた。



貴方(なんかよく寝てたなぁ……。長い夢を見てた気がする)

貴方(やべえ、ぼーっとしてると遅刻する!)



――――――
――――――

1日目
見滝原中学校 教室



貴方「はよー」


 略した挨拶を口にしながら自分の席をセットして座る。

 床のボタンを押すと机とイスがワンタッチで立ち上がる仕組みだ。


さやか「おはよう!」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「……おはよう」


 挨拶が返ってくる。

 美樹の朝から元気になるような声に、鹿目さんの一日が明るくなるような挨拶。

 それから、少し遅れて暁美さんの落ち着いた声。

 少し冷たい態度にも聞こえるが、ちゃんと挨拶してくれるのだからこれでもそんなに悪く思われてないと思う。


さやか「何か声が眠たそうだなあ」

貴方「そうか?ちょっとよく寝てただけだよ」

さやか「やっぱこっちのほうがいいよ」


 ――少しの間雑談していると、その途中で鹿目さんが放課後のことを話す。


まどか「それから今日は放課後は『訓練』やるって、マミさんが」

貴方「ああ……わかった。一緒に行くか」


――――
――――
600 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:19:01.66 ID:/BnsQkJx0
放課後



 授業が終わるとみんなで川沿いのほうへと来ていた。

 土手の中でも人目につかない場所に。すでに【残りのメンバー】もいて、訓練に合流する。



さやか「おまたせー!」

杏子「おっせーぞ」

マミ「ごめんなさいね。今日は掃除当番だったのよ」


 【佐倉杏子】と【巴マミ】だ。

 巴さんは一つ上の先輩。佐倉さんは少し複雑な事情があるらしいけど同い年だ。



 みんな揃ったところで、少女たちと特訓をはじめる。

 といってもこの集まりは部活だとか、スポーツなんてもんじゃない。もっと過酷なことだった。



 回復力の高い美樹は疲れを知らないし、俺も並みの魔法少女よりは強いものの佐倉さんは一番の力自慢だ。

 巴さんと暁美さんはかなりのベテランらしく、学ぶことは多いし技術じゃ敵わない。

 みんな頼もしい仲間だ。俺がみんなに守られることもあるけど、俺もみんなのことを守っていきたいと思っている。



 ――……訓練が終わると、早めの夕飯時くらいの時間だった。



このあと
1ご飯に誘う(キャラ指定)
2ヒミツの特訓(キャラ指定)
3自由安価

 下2レス
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:17.88 ID:Fu7ntGXXo
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:20:31.58 ID:DFzShKOD0
2ほむら
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:25:37.31 ID:+jmlE44B0
今回の服と武器はどうしようか?
和服の剣士で日本刀は良さそう
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:33:32.55 ID:fvNeXp6Oo
あれっぽっちの遠回りも嫌かよ
ギャルゲなんてやめちまえ
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:35:37.02 ID:BNR0Kij+0
戦国時代の鎧姿なんてどうかな?
当時の鎧(文化財)が実家の神社に奉納されてるとか
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:36:00.64 ID:Fu7ntGXXo
忍者で
607 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 22:48:31.55 ID:/BnsQkJx0


貴方「暁美さん」


 暁美さんはいつも教室で見る三人で話していた。

 ……いや、最近あの辺には志筑さんも戻ってきてるか。今朝はいなかったけど。


ほむら「……どうしたの?」

貴方「特訓お願いしてもいいかな?俺ももっと強くなりたくて!」

まどか「あ、それならわたしも……!」

ほむら「まどかは帰ったほうがいいわよ。ご両親が心配してしまうわ」

さやか「相変わらずアンタってまどかには過保護ね。ま、まどかのことはあたしが送ってくよ!じゃ、また明日ね」


 美樹が鹿目さんと一緒に帰っていった。

 それから暁美さんと二人になるが、訓練をはじめる前にふと聞いてきた。


ほむら「……あ。【貴方】くんもご家族と住んでいたっけ?」




*…実家が神社とは決まったけど、実家暮らしとは決まってないよね?
1いるよ
2今は一人だよ

 下2レス
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:51:10.35 ID:81vZHFn/0
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:28.53 ID:4ud3NmXhO
1
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:52:48.92 ID:+jmlE44B0
2
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 22:53:59.44 ID:+jmlE44B0
中々1人にならないな
612 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:20:21.31 ID:/BnsQkJx0


貴方(俺の家庭……)


 ふつうだ。別に変わっていない。


貴方「家族はいるよ。でも俺が言い出したことだし、そんなに心配しないでもいいよ?」

ほむら「あまり遅くはならないように終わらせましょう。そのために、あなたも頑張って」

貴方「もちろん!」



*見事に構想がバラバラですが、戦闘スタイルだけでも決めたい
1近距離主体
2遠距離主体
3バランス型

 下2レス
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:13.54 ID:1/uapRL90
3
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:30.91 ID:BNR0Kij+0
3
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 23:21:49.31 ID:4ud3NmXhO
1
616 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:53:32.22 ID:/BnsQkJx0


 細い身体の見た目通り、暁美さんは魔法少女の中では筋力は強くない。

 それなのに動きの面では格闘術を専門とする魔法少女にも負けないくらいなのだから驚いた。


 どちらも教わることはできるのだが、とはいえ暁美さんといえばやはり銃の扱いだ。

 まずは遠距離への攻撃方法のほうを見てもらうことにした。


ほむら「……狙いの精度は上がってきたわね」

貴方「お、暁美さんもそう思う!?」

ほむら「でも、【貴方】くんは色々と使えるのだからいいわよね」


 途中で暁美さんが愚痴のようにこぼす。


貴方「暁美さんだって十分色々してるよ」

ほむら「そうかしら。とにかく、実戦では思考を大事にして。状況に合わせて機転を利かせてこそ発揮できると思う」

貴方「それ一番むずかしいなー」

ほむら「頭を使うのは苦手じゃないんでしょう?」


 学校の勉強とはまた違う気がするけれど。

 というか、暁美さんだって周囲の生徒からあこがれられるくらいには優等生だ。


 訓練が終わってから、ふと聞いてみた。


貴方「暁美さんってどうやったら強くなったの?やっぱり訓練?」


 同じく?ベテランの巴さんは、訓練をものすごく頑張ってたのは聞いてる。

 けど、いつでも涼しい顔をしてる暁美さんを見てたら、『最初から強い』ように見えてしまって。

617 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/05(火) 23:58:52.34 ID:/BnsQkJx0


 ……そんなこと言ったら怒られるよな。そう思いつつ、返ってくるのはこんなはぐらかしたような答えだった。


ほむら「…………さあね」

貴方「教えられない?」

ほむら「自分でもそう聞かれたら教えられないのよ。気付いたらそうなってた」


 でもなんか、彼女らしい答えだ。


貴方「今日はありがとう!暁美さんはいつもみんなのこと心配してくれてるけど、そっちも気をつけて帰ってよ」

ほむら「ええ」


 暁美さんはクールに見えても面倒見はいいよな。……美樹の言う通り、特に鹿目さんに対しては過保護なのかもしれないけど。

 終始涼しい顔な暁美さんと別れ、今日は帰路についた。




四回目【貴方】 1日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・友人
・佐倉杏子・・・仲間↑
・巴マミ・・・親友↑

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
618 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 00:02:05.57 ID:OKI4ixS60
---------------------------
ここまで
>>577で無理だにすると、『自業自得だ』『誰にも信じてもらえない力で破滅した』ということを語って似た者同士だと認めてもらう話になったと思います。
くらーい感じで杏子ENDですね。さすがにそのまま攻略済にはできませんが、契約なしで杏子と同じ世界を見るにはこのくらいしないと駄目なのかもしれません。

6日も18時からの予定です
もうGWも終わりますね。それでもステイホームですが…。
619 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 18:52:52.44 ID:OKI4ixS60
――――
2日目 教室



 自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。

 今日の教室内は――――……


さやか「おはよー」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「……おはよう」

仁美「おはようございます」


 4人から声が聞こえてくる。今日は志筑さんも一緒だった。


 ……昨日は上条のとこにいたのが見えたっけな?

 元々、暁美さんが来る前まではこの3人が本当によく一緒に居た。

 でも暁美さんが来て魔法少女が三人そろって、志筑さんは上条と付き合い始めて、一時期は美樹と気まずくなってて――……。


貴方(あれ?暁美さんって転入してから魔法少女のことがきっかけでみんなと仲良くしはじめたんだっけ?)


 とにかく、今はやっと元の形に戻ってきたところだ。

 しばらく四人の様子を眺めて、朝の時間が過ぎていった。


――――
――――
620 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 19:42:08.22 ID:OKI4ixS60
放課後



 ――――帰りのHRが終わると、今日は教室を出るのも4人一緒だった。



貴方「今日はみんなで一緒に下校?」

仁美「久しぶりにみなさんと遊びに行くのですけど、【貴方】くんも一緒に来ますか?」

さやか「お、仁美からお誘いなんてやるじゃんー」


 美樹が茶化すように言うが、少し気になった。

 ……こういうのは美樹も結構気にしてそうなことだったから。


貴方『……俺まで遊びに行ったら、今日のパトロール巴さんと佐倉さんだけに押し付けていいのかよ』

さやか『一日くらいなら堅い事は言わないんじゃないかなあ』

さやか『それに、遊びに行くような場所って人も集まるし魔女の餌場にもなるでしょ?』

さやか『もし魔力を見つけたら仁美を一人にするのも危ないんだから』


 そう言われればそうなのか。


まどか「新しくできたお店、話題になってるんだって!写真あげてる人いる」

さやか「お、いいねー!あたしたちもみんなで撮ろっか!」


 いや、遊びたいだけにも思えてきた。

 まあ、冷静な人もついてるし、美樹だってやる時はやるから大丈夫だと思うけど。


貴方「誘ってくれてありがとう。行こうか」


 とりあえず、今日は純粋に楽しむ事にしよう。

621 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:12:34.89 ID:OKI4ixS60


 学校から出てみんなで向かったのは繁華街だ。

 なんでも揃う大きな通り。その分人が多く、夜道や裏通りでは危険もある。

 ……そして、普通の人には知られていないが魔女の危険があるのはあからさまに危険な場所だけじゃない。



さやか「これおいしーい!」

まどか「ね!それにカップも可愛い」

仁美「珍しい味があるんですのね」


 まずはジェラート屋に寄って食べていた。

 美樹はああ言ってたが、今のところ魔女の気配もなく平和そのものだ。

 ……というかまだ指輪から形を変えないと察知できないが、あれば暁美さんが反応するだろう。


ほむら「……」



 暁美さんは話しかけられれば話すものの、やっぱりみんなでいる時は無口だった。



1楽しそうに見えないほむらに声をかけてみる
2志筑さんってこういうお菓子もよく食べるの?
3近くに佐倉さんを発見
4自由安価

 下2レス
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:14:20.55 ID:pgrz07AZo
1
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:15:08.56 ID:Yp0iQVNg0
1
624 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 20:42:52.48 ID:OKI4ixS60


貴方「暁美さんのはブルーベリーヨーグルト味だっけ。綺麗な色してるね。おいしい?」

ほむら「ええ」


 暁美さんの持つ藤色の瞳やソウルジェムの色と似た色だ。

 短い返事。気を抜くとこれだけで会話が終わってしまいそうになる。

 さっきみんなで撮った写真でも一人だけ笑っていなかった。


貴方「暁美さんは俺や鹿目さんたちと一緒にいて楽しんでる?……あ、失礼に思ったらごめんね。暁美さんってあまりしゃべらないからさ」

ほむら「そうね。……目的なく喋るのはあまり得意じゃない」

貴方「あー、雑談が苦手ってことか……」


 ……まあ、そんな感じはしていた。

 暁美さんは堂々としているところもあるし、目的があったり話すことが決まっていればみんなより話すのは得意かもしれない。

 でも今はそういう場じゃない。もっと気を抜いていいはずの場だ。


ほむら「けど、心配しないで。楽しくないことはないわ」

ほむら「あまり心配されるとどうしたらいいかわからなくなるの。……迷惑をかけている気がして」

貴方「め、迷惑だなんて思ってないよ!? 暁美さんってたまに自己評価低いんだなぁ……」


 普段あんなに冷静で堂々としてるのに。優等生なのに。

625 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:17:11.78 ID:OKI4ixS60


貴方「苦手なことがあるのは悪いことじゃないんじゃない? 暁美さんは得意なことも多いんだからさ」

貴方「あんまり難しく考えずに気楽にしててよ」



 暁美さんの意外な弱点を見てしまったかもしれない。

 ――……みんなで雑談とスイーツを楽しんだあと、席を立った。



まどか「次どうする?」

さやか「ショッピングいこー。そろそろ新しい服欲しかったんだよね」

仁美「暁美さんはコーディネートしがいがありそうですわ」

まどか「たしかにあんまり私服姿って見ないもんね」

ほむら「そうかしら。……制服は楽ではあるわね。コーディネートはよくわからないから任せるわ」

貴方「じゃあどうせなら俺もやってみようかな」

まどか「わたしもやりたい!」

仁美「人気なんですわね」



 ……暁美さんもこれで楽しんでいないわけではないらしい。

 いつもあまり感情を表情に出さないけれど、見ているとちょっとした変化はわかってきた。



四回目【貴方】 2日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
626 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 21:39:56.38 ID:OKI4ixS60
――――
3日目 教室



 自分の教室に入って、ひとまずみんなに挨拶する。


さやか「おはよー」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「……おはよう」

仁美「おはようございます」


 みんなの談笑する姿が目に入る。

 ……それから、傍で当然のようにキュゥべえが見守っていた。



1みんな何話してる?
2キュゥべえと話す
3自由安価

 下2レス
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:41:08.72 ID:GoEfeEXS0
1
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:44:23.38 ID:iFNfkUQo0
1
629 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/06(水) 23:40:56.44 ID:OKI4ixS60


貴方「昨日の写真?」

まどか「うん!レアなものも色々撮れたからね」

さやか「ほむらが着せ替え人形にされてた時の写真だね」

貴方「これは?」

まどか「あ、それはもっと前のだよ」



出てきた写真
1家族写真
2猫の写真
3友達との写真
4ほか(自由安価)

 下2レス
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:47:13.61 ID:GoEfeEXS0
4名も知らない男との写真(実は貴方)
無理なら1
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:53:29.29 ID:8nzw+wFDO
3
632 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/07(木) 00:02:07.34 ID:4Nrc/oWk0


 この時の写真にも志筑さんがいた。

 というか、魔法少女になってから遊びにいくことや写真を撮ること自体減ったのかな?

 巴さんはともかく、佐倉さんはあまり友達と写真とか撮る感じでもないし、どっか行くのもパトロールのついでってことが多い。


 ……ただ、その代わり暁美さんがいなかった。まだ転入してなかった頃かもしれない。


貴方「へー。いい写真だね」

仁美「この時も楽しかったですわね」

ほむら「……」


貴方(自分がいないときの写真……やっぱ少し寂しく思ってるのかな?)



 ――……みんなで雑談して朝の時間を過ごした。



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:03:36.04 ID:E8bHrixv0
1仁美
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 00:23:20.34 ID:nFNzKUJo0
1仁美
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/07(木) 21:28:02.46 ID:jWxEzhPt0
1
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/08(金) 19:50:53.31 ID:R0QqGcx20
とりあえずマントはやめたほうが良いな、ミスターインクレディブルで学んだから
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 20:23:07.17 ID:3BLnCDMR0
まだか
638 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:06:08.16 ID:40KFxv030
放課後



中沢「――な!【貴方】、仲いい女子の一人でいいから紹介してくれねえ?暁美さんとか」

貴方「無理無理、そういうのじゃないし。ってかひとりでいいからとか言う割には望み高えな」

恭介「席も隣なんだから、自分から話しかければいいじゃないか」

中沢「チクショー、自分がモテるからって余裕だなあ。上条も美人でレベル高い彼女がいるし羨ましいぜ」


 学校での一日が終わると、久しぶりに周りには野郎共が集まっていた。

 魔法使いのことがあってからは契約者同士で話すことが増えたし、こうして普通にクラスメイトと盛り上がることも減ったかもしれない。

 当然みんなとは仲間意識も生まれてた。コイツに思われるような浮ついたものとは違うと思うけど、そういう風に思われてるのか。


貴方(羨ましがられるのは悪い気はしないけど……)


 浮ついたものとは違うと思いつつも、彼女たちと一番近くにいるのは俺だとも思う。

 他の人には話せない秘密を共有してるのは俺たちだけなんだから。


中沢「なあ、上条もたまには遊びにいかないか?」

恭介「ごめん、僕は今日もバイオリンの練習があるから」

貴方「またレッスンか?」

恭介「レッスンはないけど、コンクールが近いから練習に力を入れたいんだ」

中沢「そうか。頑張れよ。【貴方】と二人ってのも盛り上がらねえなあ。今度にするか?」

貴方「あー、俺はどっちでも……」

中沢「じゃ、また明日なー」


 一瞬、美樹たちのことが浮かんで曖昧な返事を返した。

 みんなと別れてから姿を探すが見当たらず、志筑さんがまだ教室に残ってるのを見つける。


貴方「……あれ?他の人はもう帰っちゃった?」

仁美「さやかさんたちならもう帰りましたわ。何か用事があるのだそうです」

639 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 21:50:14.97 ID:40KFxv030


貴方「そっか。それなら仕方ない」


 用事というのは恐らく魔法少女関連のことだ。じゃなきゃ志筑さんを置いて帰ったりしないだろう。


貴方「志筑さんも多忙なイメージだったけど、今日はなにもない?」

仁美「実は習い事を減らしてもらったんです。これからは受験勉強もありますし」

貴方「志筑さんはすごいとこ狙ってそうだなあ」

仁美「やはり白女や国立、有名大学の付属は狙ってほしいそうです。中学は受験をしなかったので」

貴方「そういえば、志筑さんはなんでこの学校にしたの?有名なとこに受験できる学力は十分ありそうなもんだけど」

仁美「……私のわがままですよ。友達と離れたくなかったのです。【貴方】くんも本腰を入れればかなりいいところが狙えるのでは?」

貴方「そうかな」


 あんまり考えてなかったし、まだ先だと思ってた。

 受験よりも今はパトロールや訓練のほうに意識が向いてたし、そんなに上を目指すつもりもそこまでない。


仁美「ところで、上条君とはもうお話終わりましたか?今日は放課後に約束があったので」

貴方「あっ、待ってたのか。ごめんね引き留めちゃって。あれ?でも今日はバイオリンの練習がしたいって言って帰ったはずだけど」

仁美「えっ……」

貴方「コンクールが近いんだってさ。あいつの照れ隠しか?それとも……」


 忘れてるのかな、とも思ったけど志筑さんの前では言えなかった。

 照れ隠しなら今ごろどこかで待ってるか、連絡入れてるだろうし……。


貴方「あいつまだ怪我の影響引きずってるし、すぐ追えば追いつけるはずだよ」

仁美「そ、そうですわね……」


 と言ったが、志筑さんは動こうとしなかった。



1追わなくていいの?
2一緒に帰る?
3自由安価

 下2レス
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:51:52.74 ID:OyE9oxpa0
2
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:55:05.24 ID:ZpbPfJfjo
2
642 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:31:18.64 ID:40KFxv030


貴方「一緒に帰る?ここで待っててもしょうがないでしょ。俺ももう帰るし」

仁美「ええ。そうですわね……」


 帰り道を歩き出す。


 ちょっと残念そうな表情の志筑さん。

 志筑さんは上条のことが本当に好きなんだろうな。上条も付き合い悪いとこはあるとは思ってたけど、彼女にまでとは。


貴方「あいつもバイオリンのことばっかりじゃなくてもっと志筑さんのこと見てやればいいのにな」

仁美「上条君のこと、悪くは言わないでくださいまし。バイオリンに対する情熱は理解はしてますから」

貴方「あ、ごめん。悪く言ったつもりはないんだ。ちょっとした男同士の軽口だとでも思ってよ」

貴方「まあ、いいとこではあるよな。そこまで趣味に一途になれるのも。俺は趣味ってほどのものもないし」

仁美「……私もそこまでの趣味はありませんわね」


 やっぱり沈んだ様子なのが見てられなくて、なにかしてやりたくなる。

 けど何を言ったら喜ぶんだろうな。上条の悪口言うのは論外だし。

 そんな時、道端にあったたい焼きの屋台が目に入った。


貴方「志筑さん、あれ食べない?おなかすいちゃってさ。いるなら二つ買ってくるけど」

仁美「あ、はい。けど出してもらうのは……」

貴方「いいからいいから。いっぺんに買ったほうが早く済むし。返してくれるならまた今度ね」


 たい焼き二つを買って横のベンチに座る。

 ただのたい焼きでも、志筑さんが持ってるとなんか優雅に見えた。

643 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 22:40:38.24 ID:40KFxv030


仁美「ところで上条君のことはわかったんですけど、さやかさんたちの用事って何か知ってたりします?」

仁美「大体用事があるってときは三人揃ってのことが多いんです。なにかおかしいと思いませんか?」

貴方「あー、それもそうだなあ……」


 あの三人でよくパトロールに行ってるみたいだ。

 とくに暁美さんは鹿目さんが行くと言うとついてくるし、鹿目さんと美樹が二人一緒に居ることは多い。

 けど、事情を知らなかったら何か隠し事されてると思うよなあ。


仁美「前まで自分も忙しかったので何とも思わなかったのですが、最近はそれが気になって気になって」

仁美「それで、今度こっそりついていってみようかと思うんです!」

貴方「それはやめたほうが……!」

仁美「ど、どうしてですか?や、やっぱり私が入れないような疾しいことをなさってるということでしょうか……?」


貴方(あ、あらぬ誤解をしてる気がする……)


 志筑さんは落ち着いているように見えて、よくわからない方向に突っ走っていくことも多い。


貴方「それなら俺もついていこうか?」

仁美「え!でもいいのでしょうか?」

貴方「言い出したのは志筑さんでしょ? それに……ほっといたほうがよさそうなら途中でやめればいいよ」

仁美「……それもそうですわね」


 下手にやめさせようとしても何をするかわからないし、それよりは俺もいたほうが危なくない方向に誘導できるだろう。

 志筑さんと約束をする。その時の志筑さんはいたずらっ子のようで……

 沈んだ様子は吹きとばせたことに安心した。




四回目【貴方】 3日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・共犯↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
644 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:15:07.83 ID:40KFxv030
――――
4日目 教室



「『How』や『what』をこのように使うと感嘆文になります」

「『How cute she is!』とすると、彼女はなんて可愛いのでしょう!という意味になりますね!」

「この二つの使い分けについては〜〜……」



 ――授業中、テレパシーでクラスメイトの魔法少女たちに訪ねてみていた。



貴方『今日はそっちはパトロールいくの?』

さやか『どうする?』

ほむら『私はまどかが行くなら……』

まどか『うん。今日も行こうか。【貴方】くんはどうする?』



*今日はどうしようか?
1尾行作戦決行だ!
2俺も一緒にいこうかな
3巴さんと行こうかな
4佐倉さんと行こうかな
5自由安価

 下2レス
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:16:55.92 ID:+6r/q6Si0
1
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:17:28.06 ID:OyE9oxpa0
1
647 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:22:49.49 ID:40KFxv030


貴方『……俺はいいや』

ほむら『そう。それなら私達だけで行ってくるわね』

貴方『うん。気を付けてね』


 さっそく尾行作戦を決行しよう。

 堂々とはみんなと一緒には行かないが、もしなにかあったらテレパシーで連絡を取り合うことはできる。


「では、sheを思い浮かんだ可愛い女の子の名前に変えて言ってみましょう!思いつかなかったら『早乙女先生』にしてもいいですからね」

「『How cute Ms.Saotome is!』」

「――まあ!照れますね!!」



さやか『早乙女先生ノリノリだねえ……』

まどか『あはは……』

貴方『…………』



*ちなみにこの時貴方は誰の名前を言ってた…?
・(キャラ自由安価)

 下2レス
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 23:23:57.08 ID:OyE9oxpa0
仁美
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/10(日) 23:25:39.17 ID:+6r/q6Si0
仁美
650 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:42:34.97 ID:40KFxv030


 本心かは置いといて、ほとんどの人は早乙女先生の名前を言っていたように聞こえた。

 けど、ちらほらと他の名前を言っていた人もいたみたいで……。


仁美「……」


 ……一瞬、志筑さんがこっちを見る。もしかして聞こえたかな。

 真っ先に思い浮かんだのが志筑さんだったけど、さすがに本人にまで伝わったらと思うと恥ずかしい。

 目が合うと微笑みあって、ちょっとぎこちない空気のまま視線を戻す。



――――
――――
放課後




まどか「――また明日ね、仁美ちゃん」

さやか「また明日ー」

ほむら「……」

仁美「ええ。また明日」


 一日の授業と帰りのHRが終わると、少しだけ雑談をして、三人が挨拶と会釈をして教室を去っていく。

 俺は怪しまれないように、みんなの様子がわかるくらいの距離で離れていた。

 それからみんなが行ったのを確認して志筑さんのほうに寄る。


貴方「行ったね」

仁美「はい。では私たちもいきましょう!バレないように……!」


 自然を装って後ろをついていく。

 尾行っていうのは初めてだ。多分志筑さんもしたことはないだろう。

 俺は三人の動向を追いつつ、こっそりと指輪を具現させて魔女の気配にも注意を払っていた。

651 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/10(日) 23:57:48.39 ID:40KFxv030


仁美「みなさんどこに向かってらっしゃるのでしょうか……?」

貴方「ずいぶん変なとこに行ってるね……」


 みんなが最初に向かった場所は人気のない廃工場のある工業地帯。

 まだ魔力の気配は察知していないが、初っ端から普通は行かないような怪しい場所に向かうとは。

 俺たちがいることを知らないとはいえ、なんでよりによってという思いがわいてくる。



まどか「――――――」

さやか「――――――」

ほむら「――――――」



仁美「会話はよく聞こえませんわね……。やっぱりもう少し近づいたほうが……」

貴方「あんまり近づくとバレちゃうよ」

仁美「こんなところに何があるというのでしょう?もしかして本当に危ないことをしてるんじゃ……」

貴方「あー、確かに危ない取引の舞台とかに使われそうな場所だな……」

仁美「殴りあいとか!」

貴方「あの三人で!?」


 ……不良漫画かなにかのイメージなんだろうか。


 この辺には隠れられるようなところがあまりない。それに、人がいないから物音を立てたらバレそうだから近づけない。

 魔女の気配がないとわかったからか、引き返してくるようだ。


貴方「あっ、こっちに来るよ」

仁美「隠れましょう!」

652 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:10:15.42 ID:PfnD2+yl0


 工場の影に隠れ、みんなが通り過ぎるのを待つ。

 そうしていると、志筑さんが口に手を当てて小さく悲鳴を上げた。


仁美「……! きゃっ!」

貴方「っ……!? 虫?」


 見てみると足元に大きな虫がいた。

 志筑さんは音をたてないように必死に息を殺しているものの泣きそうになってる。

 俺も虫は得意じゃないし、とくにこんな場所にいる汚そうなのは嫌いだが、なんとか追い払った。


 ――そうしているうちに三人が通り過ぎていく。

 俺たちも逃げるようにこの場所を離れて息をついた。


仁美「はあ……【貴方】くんが追い払ってくれて助かりましたわ」

仁美「でも結局なんだったのでしょうね? 何をするのかと思ったら、何もせず引き返すなんて」

貴方「さ、さあ……なんだろうね。まあ、危ないことしに来たんじゃなかったっぽいしよかったよ」

仁美「そうですけど……」


 三人は人気のない場所にきたと思うと、今度は一転して大通りのほうへ。

 繁華街のほうに向かうらしかった。

653 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:42:33.16 ID:PfnD2+yl0


貴方(あ……ソウルジェムが光りはじめてる?)


 繁華街に来た途端、ソウルジェムが微弱に光りはじめるのを察した。

 ここなら隠れられる場所はいくらでもあるし、人混みに紛れて後ろにいるだけでも気づかれることはなさそうだ。

 しかし、三人も魔女を探してまた入り組んで人気のない路地裏のほうへと足を踏み入れていく。


仁美「ああ、また変な場所に……!」

貴方「も、もうあんまりこの先を深追いするのはやめにしない?」

仁美「で、でも……みなさんが行くんですのよ。私たちが行くのをやめるなら、三人のことだって怒ってでもやめさせますわ!」


 魔女の気配も強まってきているしこの先はちょっとまずそうだ。

 志筑さんの怒りももっともだし、気持ちはわかる。けどどうごまかそうかと思っていると、聞きなれたテレパシーが響いた。


ほむら『……何をしているの? 尾行なんて趣味が悪いわよ』

貴方『バレてたのか……まあ、ちょっと理由があって』

ほむら『まどかたちには言ってないわ。多分他の人は気づいていないと思う』


 暁美さんはさすがだ。ベテランになると気配にも敏感になるのだろうか。

 しかし感心している場合じゃない。


ほむら『志筑さんもいるのね?さっき少し声が聞こえたの』

ほむら『この先を追おうとしているのならやめさせたほうがいいわ。私たちはこれから結界に入る。その隙に離れさせて』

654 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 00:58:34.36 ID:PfnD2+yl0


貴方「志筑さん、それなら俺が先に行こうか?危ないものがあったら危険だし……」

*「ねえ、何してんの?まさか邪魔する気……?」


 すると、変な人に声をかけられた。路地裏は薄暗く、しゃがんでいたため気づかなかった。

 酒臭い、小汚い格好をした男だ。手にはライターを持っている。


ほむら『魔女のいる周辺は危ないから……。そっちのことは任せるわよ』


 暁美さんの忠告が響く。目の前に危機がある。

 志筑さんを守るように立った。

 ……けど、ここに来てよかったとも思った。守らなきゃいけないのは志筑さんだけじゃない。この人のこともだ。


貴方(目がうつろだ……首筋に紋様もある。この人、魔女に操られてる)


仁美「し、知りませんわ!私たちは急いで……って、何をしてますの!?」

貴方「酒の匂い……しかも全身から浴びてる!まさか火をつけるつもりじゃないだろうな!」

*「今から死ぬんだよ!お前たちも道連れにしてやる!」


 手刀を浴びせ、落ちたライターを蹴る。ついていた火は魔力で消した。


仁美「ま、まあ! ……この人、気絶しましたの?」

貴方「あ、ああ。こうでもしないと止められなかった。目を覚ました時には多少なりとも頭が冷えてるはずさ」

貴方「俺たちもこんなところは出よう」

仁美「で、でもみなさんが……! あ、あれ? いませんわね」

貴方「きっとみんなももう出たんだよ。さ、行こう」



 …………なんとか路地裏を脱出することができた。


655 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 21:23:54.38 ID:PfnD2+yl0


仁美「ああ、なんだか今日は散々でしたわね……。途中で見失ってしまいましたし」

貴方「とりあえず無事に帰ってこられただけよしとしよう」

仁美「そうですけど、結局なにもわかりませんでしたわ。みなさんは無事なのでしょうか……」


 あれから魔力の反応がなくなっている。

 向こうも無事倒せたらしい。でも志筑さんは知らないもんな。


まどか「あ、仁美ちゃん!それに【貴方】くんも」

さやか「おー、珍しいね?二人だけなんて」

仁美「まどかさん!さやかさん……!」

ほむら「……」

仁美「ほむらさんも!」


 ここに来たのは偶然なんだろうか。さっきまで追ってたみんなと再会する。

 暁美さんは相変わらず無口だけど、みんなよりいち早く気づいて声をかけてくれたのを俺だけは知ってる。


さやか「なにー?どうしたの?そんな感動の再会みたいな雰囲気漂わせて」

仁美「ええ、これは感動の再会ですわよ!」

まどか「放課後になって別れただけだよね……?」

仁美「みなさん放課後なにしてたんですか?」

ほむら「……ちょっとした散歩。かしら」

仁美「散歩って!もう!」

まどか「仁美ちゃんなんで怒ってるの?」

貴方「この後も『散歩』するの?」

さやか「んー、いや。そろそろ帰ろっかな!あとちょっとこのへんの店見て回ってくるー。ねーねーまどかも行こ?」

まどか「あっ、うん!ほむらちゃんも行く?」

ほむら「……ええ。誘ってくれるなら」


 話がまとまるとみんなはデパートのほうに駆けて行った。

 今度は本当にショッピングらしい。

656 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 21:38:59.04 ID:PfnD2+yl0


貴方「志筑さんは行かなくていいの?」

仁美「今日はもうそんな気分じゃありませんわ。変なところを回ってくたくたです。早く帰ってシャワーを浴びたいですわ」

仁美「あの三人も同じはずなのですけど…………随分とタフですわね」

貴方「……あいつらもあいつらだけどさ、志筑さんももう変な場所には行こうとしないでよ?」

貴方「今日は二人いたからよかったものの、一人じゃどうなるかわからないよ」

仁美「はい……それはわかりましたわ。今日はありがとうございました。私一人じゃ虫一匹すら追い払えませんでしたから……」

貴方「そ、それに!暁美さんは合気道?とかできるらしいよ。きっと暴漢くらいなら追い払えるんだよ。鹿目さんとかもああ見えて――」

仁美「あ。合気道なら私も習ってました」


 安心させるために言ってみたが、まあ嘘は言ってない。

 合気道が出来るかどうかは知らないけど、咄嗟に思いついた護身術的なのがそれだった。

 けど、そういえばこの人も習い事いっぱいやってたんだった。お嬢様だし護身も兼ねてその手のものができても不思議ではない。


貴方「……え、マジ?」

仁美「素人の暴漢2,3人くらいなら追い払えると思います」

貴方「し、志筑さんも意外とタフなんだね。今度手合せしてみたらいいんじゃないかな」

仁美「でも……今日の相手は火を持っていました。一歩間違えれば相手もろとも大やけどです。私も急なことで足が竦んでいました」

仁美「それでも臆さず守ってくれるなんて、【貴方】くんはとても勇敢なんですのね」

貴方「あ、ああ!当たり前だよ。守りたい人がいれば人はいくらでも強くなれるんだから」



 とりあえずみんな無事に済んだことに安堵して、あの時の自分をちょっと誇らしく思った。

 志筑さんももう懲りた様子だし、一人で危ないところに行くことはないだろう。

 ……あとのことは親友のみんなに任せるとしよう。



四回目【貴方】 4日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・守った↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 21:47:22.12 ID:5FuHbQOY0
現実だと合気道なんて役に立たないんだよな、それに相手が複数だともう勝ち目無い
658 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 22:57:43.52 ID:PfnD2+yl0
――――
5日目 グラウンド



*「暁美さんがまた県内記録出したわ!」

*「さすがよねー……――――」


 体育の時間、グラウンドに羨むような声が響いていた。


さやか「……ほむらばっか目立ちすぎだよね。本当はあたしのほうが足速いのに」

まどか「まあまあ。わたしたちがあんまり目立ったらおかしく思われちゃうよ。とくにわたしは元々が運動音痴だから」

まどか「でも運動音痴脱却できたのはちょっと嬉しいかなあ」

さやか「あたしも転入生だったらもっと堂々と目立てんのかな!? ……ほむらっていつから魔法少女やってんだろ」

まどか「さあ……それはわたしも教えてもらったことないや」

仁美「…………」

ほむら「……志筑さん、何故こっちを見ているの?次はあなたの順番よ」

仁美「え、ええ。そうですわね」


 自分の授業の合間にそっちを見る。

 ……正直、学校の体育はすべて手加減ばかりでやりがいは感じなかった。



貴方(……志筑さん、暁美さんのこと気にしてた? 気のせいかな)



 あんなことが昨日あった後だから、ただの気のせいとも思えない。



――――
――――

*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:02:34.25 ID:Q4IZLYrNo
2ほむら
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:11:10.70 ID:sKfVnaU00
661 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/11(月) 23:44:25.19 ID:PfnD2+yl0
放課後



ほむら「……なるほど、志筑さんは私達のことを気にしてたのね。……それで私を」

貴方「志筑さんが暁美さんのことどう思ってるのかはわからないけどね……」

ほむら「これからは三人同時のパトロールは少し控えたほうがよさそうね。怪しまれることを考えなかったのはうかつだったわ」


 学校を出て歩きながら、暁美さんに昨日のことを話した。

 久しぶりに二人でのパトロールだ。


ほむら「……まどかのことは守れなくなるけれど」

貴方「前から気になってたんだけど、暁美さんはどうしてそんなに鹿目さんにこだわっているの?」

貴方「というか、『鹿目さんを守ること』に?」

ほむら「どうしてでしょうね」


 ……聞いてみたが、またいつもみたいにはぐらかされてしまった。

 学校では話してるし、友達だと思ってるのに、暁美さんの素性や考えは驚くほどわかっていなかった。


ほむら「もちろん、あなたやほかの人のことだって守りたいとは思ってるわ」

貴方「うーん……暁美さんはいつも誰かのことを守ることを考えてるんだね」

貴方「立派だけど、やっぱもっと頼りにしてほしいかな。暁美さんからしたら頼りないかもしれないけど、守り合ってこその仲間でしょ」

ほむら「仲間ね……」

貴方「暁美さんはそう思ってない?」

ほむら「いいえ、わかってはいるんだけど……そういうのがあまり得意じゃないだけよ」



1長い間一人で戦ってきたから?
2まずは鹿目さんのことを頼ってみたら?
3まずは俺のことを頼ってみてよ
4自由安価

 下2レス
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:48:33.28 ID:sKfVnaU00
3
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 23:53:12.13 ID:ABdvo1rg0
3
664 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/12(火) 00:19:23.51 ID:5mdJQPIc0

貴方「まずは俺のことを頼ってみてよ。今日のパトロール頑張るからさ」

貴方「暁美さん、いつもほとんど一人で倒しちゃうでしょ?出番ないまま終わること多くて。今日は面倒臭いと思っても手出しは無用ってことで!」

ほむら「……その代わり口出しはするわよ。いい?」

貴方「もちろん!」

ほむら「本当に危ないと思ったら時間を止める」

貴方「も、もちろんそうならないようにするよ」


 ――街を歩き回って、結界を見つけるといつも以上に前に出て進んでいく。

 約束通り、暁美さんには後ろから指示をしてもらっていた。


ほむら「……右から一体、奥からも一体来てるわよ」

ほむら「奥の使い魔のほうが素早いから先に倒したほうがいいわ。投擲で仕留めて……――あっ」

貴方「は、外したけどまだ待って!同時に対処すればいいんだろ!」

ほむら「さすがだけど、奥からもまた――」

貴方「こんのーーっ!」



 思ったよりハードだった。

 それでもなんとか口出しだけに留めてもらって、魔女のいる奥の部屋まで突っ切る。


 ――――……パトロールが終わる頃にはいつもより疲れてた。

 そうか。一人でやるってこんなに大変なんだ。それなのに、暁美さんはいつもほとんど人に頼ろうとしない。
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 00:23:08.62 ID:VX12EY/B0
忍者でいい気がするな。それか武者
女性陣を守る騎士的なポジで
666 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/12(火) 00:41:56.35 ID:5mdJQPIc0


貴方「―――……大変だったけど、今日はいい訓練になったよ」

ほむら「私もいつもとは違う事を学べたわ。これはこれでいい訓練になったかもね」

貴方「戦い以外でも頼ってくれていいからね!暁美さんは成績もいいし、あんまり頼ることないかもしんないけどさ……」

ほむら「……いいえ。私も苦手な事はあるし、【貴方】くんは十分頼りになる人よ」

ほむら「でも、戦いではもう少し頼れるくらいになってほしいわね」

貴方「これから強くなるさ!暁美さんのことも守れるくらい」

ほむら「……それは頼もしいわね」


 なんといったって時間停止の魔法は強い。反則ってレベルだ。

 そこに追いつくのは難しいかもしれないが、無敵ってわけではない。

 補って余りある技術や武器があるとはいえ、暁美さんは仲間のうちの誰よりも身体能力は弱い。


 ……たまに男子のほうにまで聞こえてくる体育の時間の活躍っぷりからは信じられないよな。

 だから、あれも一種の強がりなんじゃないかと思えていた。




四回目【貴方】 5日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・守った
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ


――――



 明日は休日だ……。誰か誘おうか?



・キャラ選択(まどか/さやか/ほむら/マミ/仁美)
・何に誘う?※キャラによっては断られることもあります
1遊びに行く
2パトロールに行く
3訓練する
4家に誘う
5相手の家に行く
6自由安価

 下2レス
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 01:22:42.66 ID:EUW9aXXr0
1
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 01:34:45.79 ID:VX12EY/B0
1仁美
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/15(金) 20:47:20.49 ID:ViVB5cDx0
まだかな
670 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:02:41.07 ID:CcG2Pki/0
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そういえば今回魔法少女は仲間だから杏子以外交換してるだろって思ってたけど、連絡先交換ってイベントがなかったね。
仁美も今週で★になるしこちらのミスなのでもちろん安価は受け付けるんですが、今から書き足します
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 ……どっか遊びに行きたいな。

 そう思ってアドレス帳を見返す。すると、その中に志筑さんの名前が増えていたことを思い出した。

 尾行作戦が決まった時に、途中ではぐれたり二手に分かれたりした場合の連絡用に交換していたが、結局使うことなかったんだったな。


貴方(志筑さん、今日は予定空いてるかな?)


 この前は繁華街まで足を延ばしたものの目的は尾行だし疲れた様子だった。

 今度は普通に遊びに行きたいなと思って連絡してみる。


 数コール後、聞こえてくる声。


仁美『……あら、【貴方】くん? どうされましたの?』

貴方「こんばんは、志筑さん。よかったら明日、どこか遊びに行きたいなって思って。まだどこに行くとかはなんにも決めてないんだけど」

仁美『明日……ですか』

貴方「あぁ、他に予定があるなら別に気にしないでいいよ」


 志筑さんの返事は歯切れが悪い。ためらうような間のとり方だ。


仁美『……実は、明日までが期限の遊園地のチケットがあるんですの。よろしければ、そちらでいかがでしょうか?』

仁美『もしくは、もし【貴方】くんが他に誘いたいお方がいるなら差し上げますわ。二人用です。私が持て余していてももったいないものですので』

671 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:04:19.42 ID:CcG2Pki/0


貴方「え……、それって」


 遊園地のチケットなんて、前々から用意しておかないと都合よくあったりしないものだ。

 それも二人用。……――もしかしなくてもその意味はわかる、


貴方「遊園地は心躍るけどさ、本当にいいの?元々は他の人と行こうと決めてたんじゃない?」


 敢えて名前は出さなかったけどそんなのはいまさら。


仁美「いいんです。私が勝手にとっただけですから。その方は……都合が合わなかったのですわ」

仁美「さっきも言った通り、私が一人で持て余していても仕方がありません。その方とはまた今度にいたします」



 週末の約束ができた。

 ――だが、志筑さんの声色は少し寂しそうだった。



▼仁美の連絡先を手に入れました。

672 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 15:49:47.89 ID:CcG2Pki/0
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一週目 休日



 当日は駅で待ち合わせて向かうことになった。

 ここは大きなジェットコースターと観覧車が目玉のテーマパークだ。夜にはパレードもあるらしい。

 入口でもらったマップを広げて見てみるが、アトラクションがいっぱいで目移りしてしまう。


貴方「まずはどこから回ろうか」

仁美「【貴方】くんは気になるものはあります?」


 ジェットコースターが目玉とはいったものの、キツイ角度の傾斜のあと一回転はするハードなやつだ。

 ……志筑さんはそういうのは得意ではなさそう。もう少しゆるいのもある。



1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5コーヒーカップ
6ゴーカート
7お化け屋敷
8観覧車
9【話題】志筑さんって絶叫系いけたりする?
10自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)

 下2レス
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 15:58:20.20 ID:lOPrSl4r0
9
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/16(土) 16:23:26.28 ID:nRjHMwBM0
9
675 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 17:30:21.97 ID:CcG2Pki/0


貴方「志筑さんって絶叫系いけたりする?」

仁美「絶叫系ですか……進んで乗りたいとは思いませんけど、ここの目玉なんですよね」

仁美「【貴方】くんが乗りたいならつきあわないことはないですが……」


貴方(積極的ではないか。やっぱあんまり得意ではなさそうだなあ……)



*ちなみに【貴方】は…
0〜 怖がらず楽しんじゃうタイプ
5  適度にスリルを味わいたいタイプ
〜9 怖いのはやりたくないタイプ

 下1レスコンマ判定 ※数字によって度合いが変わります。仁美は7くらい。
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 17:32:49.26 ID:vFPpLg7ro
677 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 17:41:45.31 ID:CcG2Pki/0
6 適度にスリルを味わいたいタイプ
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貴方(せっかくだし乗っておきたいって気分もあるけどどうしようかな?)

貴方(美樹とかいたら分かれて回ったりできるけど、今日は二人だしな)


 見上げると例のジェットコースター。大規模なものでこの近くにもレーンが見える。

 そして聞こえてくる絶叫。


*「きゃーーー!!」


貴方(……あれはけっこう怖そうだぞ)




*まずのるもの
1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5コーヒーカップ
6ゴーカート
7お化け屋敷
8観覧車
9自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)

 下2レス
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