このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 17:43:18.12 ID:gu1XrwgdO
5
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/16(土) 17:49:04.76 ID:nRjHMwBM0
5
680 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 18:28:19.30 ID:CcG2Pki/0


 まあ他にも乗り物はあるし、いきなりそこまで攻めなくてもいいよな?

 なにしろ目玉のジェットコースターは今は待ち時間もすごい。


貴方「まずはあれとかどう?コーヒーカップ」

仁美「いいですね。そんなに並んでませんしちょうどよさそうです」



 ……志筑さんもちょっと安心した様子だ。


 コーヒーカップも回しすぎるとある意味ジェットコースターより凶悪だったりするが、相手は志筑さんだしムチャなことはせず平和に済んだ。

 回しすぎたコーヒーカップの凶悪さは絶叫系のスリルと違って後を引くしなにもいいことがないからなぁ。



仁美「風が気持ちよかったですわね!」

貴方「そうだね」


 最初のアトラクションに乗ってテンションも上がってきた。志筑さんも楽しんでくれているみたいだ。

 コーヒーカップから出てくると、近くでうさぎのきぐるみが小さい子供たちに風船を配っていた。


仁美「まあ。あのうさぎさん、可愛い風船を配ってますわね」


 うさみみのついた風船を見て志筑さんが言う。

 すると、きぐるみがこっちに気づいて彼女にも風船をひとつ渡した。


仁美「あら、くださるんですの? ありがとうございます!」

仁美「……でももう私はそれほど子供じゃないですのに。はしゃいでいるように見えましたかしら」

貴方「いいんじゃない? はしゃぐほどじゃなくてもらったら嬉しいでしょ」

仁美「まあそうですわね。喉が渇いてきましたし、少しお飲み物でも買って休みませんか?」

貴方「ああ、ちょっと休憩にするか」

681 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 18:43:01.13 ID:CcG2Pki/0


 ちょうど目の前に飲み物を売っているところがある。

 ……ドリンクを買うと、赤いハートのストローがついてきた。


貴方(随分とファンシーだな。そんなもんなのか?)


 家族連れ、友人同士らしき人、周りを見てみるといたって普通のストローばかりだ。

 その中で、カップルらしい若い男女だけが同じストローなのに気づいた。


貴方(……あ、これってもしかして勘違いされてる?)


 粋な計らいとでもいうところだろうか。しかし。

 ……志筑さんもちょうど気づいたらしい。ひとまずベンチに座った。



1勘違いされたかな?
2上条は今日は何の用事があるって?
3今日は誘ってくれてありがとうね
4自由安価

 下2レス
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:44:21.97 ID:A9TuKJtio
1
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:49:04.69 ID:gu1XrwgdO
1
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:52:07.05 ID:fiw0cP480
3
685 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 19:14:20.80 ID:CcG2Pki/0


貴方「勘違いされたかな?」

仁美「そのようですね……」


 志筑さんはちょっと気まずそうな感じだ。というか俺も大分気まずい。

 男女二人きりで遊園地なんて行くの、カップルかそのフラグのある二人とかがほとんどだろうし。

 ……いや、実際そのはずだったんだ。


貴方「あー……ごめんね、俺なんかと」

仁美「い、いいんですよ。誘ったのはこちらですし。【貴方】くんが謝る必要はありませんわ」

仁美「……上条君、今日もバイオリンの練習なんですって」

貴方「でも、志筑さんが誘えば優先してくれるんじゃない?」

仁美「バイオリンに対して一途ですから。気になることがある時に無理に誘ってもきっと身が入らないと思うんです」

仁美「邪魔しちゃ悪いですしね……」

貴方「なんか、バイオリンと付き合ってるみたいだな」

仁美「ば、バイオリンと……」


 素直な感想を言ってしまったけど、失言だったか。

 でも志筑さんの言い方はそんな感じはするよなぁ……。


仁美「まあ気にしたって仕方ありませんわ。今日はもう来てしまったのですから。私は【貴方】くんといても楽しいですよ」

貴方「ありがとう。俺も志筑さんと一緒に来て楽しいと思ってるよ。次どこいく?」

仁美「そうですわね……」


 マップを覗きこむ。


1メリーゴーランド
2ジェットコースター(ハード)
3ジェットコースター(ゆるめ)
4フリーフォール
5ゴーカート
6お化け屋敷
7観覧車
8自由安価(話題や遊園地にありそうなもの)

 下2レス
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 19:24:47.94 ID:A9TuKJtio
ダーツ
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 19:38:59.98 ID:gu1XrwgdO
3
688 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 20:05:00.32 ID:CcG2Pki/0


 次に決めたのは、あの目玉の大きなやつ……ではなく、あれほど怖くはなさそうなジェットコースターだった。



仁美「つ、ついに来てしまいましたわ……!ジェットコースター!」

貴方「折角だからこういうのもひとつは乗っておきたくて」

仁美「まああの大きいのよりは随分とマシですね」


 列に並び、段々と順番が近づいてくる。

 これはそれほど大きいものではないが、やはりジェットコースターらしい急な傾斜はあり絶叫は聞こえてきている。

 絶叫系として楽しむには十分なくらいだ。


仁美「……とは言ったものの、いざ順番が近づいてくるとドキドキしますわね」

貴方「あはは、俺もだよ」


 ついに自分たちの番が回ってきた。

 荷物を預けて乗り込むと、まずはゆっくりと発車する。そしてじわじわと上昇していき――……


仁美「……きゃーっ!」


 隣から可愛らしい声が聞こえた。

 普段大きな声なんてそうそう出さない人だから、珍しいものが聞けたかも。

689 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/16(土) 21:11:57.64 ID:CcG2Pki/0
――――
――――


 ――――それからあっという間に日が落ちる時間になり、最後は落着けそうな場所で少し遠目にパレードを眺めていた。

 キラキラと光る明かりが綺麗に見え、賑やかな声が聞こえる。


仁美「綺麗ですわね」

貴方「うん。綺麗だ」


 あの大きなジェットコースターには乗らなかったけど、このショーもこの遊園地の目玉だ。

 そっちも綺麗だけど、志筑さんの横顔をそっと見る。

 整った目鼻立ちに、おっとりとした印象を受ける目尻。

 ……クラスの憧れになるだけはあるよな。こうして見てると、やっぱり思わず引き込まれるくらいには美しかった。


 しかし、この状況にロマンチックなんて言葉を思っていいものか。褒め言葉なんて当然口には出せない。


仁美「今日はありがとうございました。ここに誘ったのは私ですが、遊ぼうと誘ってくださったのは【貴方】くんですわ」

仁美「おかげで今日という日を楽しく過ごせましたので。……そうじゃなかったら今日は寂しい一日になるところでしたわ」

貴方「お礼を言うならこっちのほうこそだよ。大切な友達と――志筑さんと来られてよかった」

仁美「ええ!」


 ショーの最後には花火が上がって、そして幕を閉じた。


仁美「駅についたらお迎えの車を用意してもらいますわ。【貴方】くんのことも送っていきますね」

貴方「ありがとう。帰る頃には一人で帰るには危ない時間になるもんな。それがいいよ」


 パトロールやってると結構遅くになることもあるから感覚麻痺しかけてたけど、志筑さんは魔法少女でもないお嬢様だもんな。

 狙われることとかあってもおかしくない。……格闘の技術はそのためでもありそうだ。



 そろそろ閉園の時間も近い。俺たちも帰ることにした。



― 一週目休日 終了 ―


[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>志筑仁美★暁美ほむら★>鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 22:51:23.24 ID:Pfs2tJE/0
誰かが嫉妬しそうになったら教えてくれるとありがたい
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 18:29:20.42 ID:ZXN7dbxH0
乙です
692 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 22:27:40.11 ID:I7mg4FnP0
引継★★★は個別で構いに行くか全員攻略済にならない限りは恋愛的な発展は起きない。嫉妬もしないんだ。…実は。
引き継ぎでない★★★は他キャラ攻略にいくとLv1までは嫉妬すると思うけどLv1までなら無問題。
わざわざ目の前で見せつけたり煽るようなことをしなければ基本大丈夫っす。
----------------------------------------------------------------------------------------

――――
6日目 教室



 自分の教室に入って、ひとまずみんなに挨拶する。


さやか「おはよー」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「……おはよう」

仁美「おはようございます」


 荷物を置いて机を整理する。

 仲の良い女子グループ4人の談笑風景。朝の様子は今日も変わらないように見えた。


 ……もう一日のほうの休日もまた訓練に呼び出されたりとややハードだったが、みんな元気そうだ。


仁美「そういえば、今日はみなさん放課後のご予定は?」

さやか「――……えーっと、あたしはちょっと用事あるかな!」

まどか「わたしはとくにないよ。どこかいく?」

ほむら「べ、別に私も……」


 美樹は少しの間目配せをする。

 一瞬テレパシーとも思ったが、会話に時間をかけては怪しまれる。

 ……変わらないように思ったが、あの日以来やっぱりまだ疑念は燻ってはいるようだ。

693 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 22:31:36.93 ID:I7mg4FnP0


 ――昼休みになると、魔法少女のみんなは屋上へ行く。

 教室に帰ってきてから暁美さんは自分の机に手紙が置いてあるのに気づいて手に取った。

 ……さっき志筑さんが置いてたのを見てしまった。


さやか「おおっ、ラブレター?」

ほむら「…………違う」

まどか「『果たし状』……って書いてあるよ」

さやか「え、なにこれは?」

ほむら「差出人は志筑さんね……放課後ですって。誰か心当たりはない?」

さやか「あー、どうせまた漫画の影響でしょ」

ほむら「それが……なぜか私が合気道ができることになっていて。妄想にしたって突拍子がないでしょう?おかしいと思わない?」


貴方(そういえばそんなことつい言っちゃったよ……)


貴方「あー……それ多分俺のせいだ」

ほむら「……どういうことなの?」

貴方「志筑さんがパトロールのこと気にしてるんだよ。みんなに隠し事されてるって思っててさ。それに危ない場所ばっかり行ってるって」

貴方「だから安心させようと思って、まあ勢いというかなんというか……」

まどか「だ、だったら一回勝てば仁美ちゃんも納得してくれるんじゃないかな!ほむらちゃん強いし!」

さやか「てか、実際合気道ってできるの?」

ほむら「そんなわけないでしょ。志筑さんは何かやってるの?」

貴方「合気道習ってたとは言ってたけど……あの調子じゃ他にも色々やっててもおかしくはないな」

さやか「いや、でも!さすがに魔法少女が負けることはないでしょ!」

ほむら「……いいえ。それなら無理よ。だって私、合気道なんてやったことないもの。知ってる人が見たらさすがに嘘がバレる」

貴方「えっ、じゃあ放課後どうすんの?」

ほむら「知らないわ」


 暁美さんは見なかったことにするようだ……。

 何食わぬ涼しい顔で紙を鞄へとしまって席についた。


――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:34:54.58 ID:H2o0odSLo
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/18(月) 22:37:16.78 ID:OSybD/Cn0
これは1の仁美?それともほむらにすればいいの?
安価↓
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:47:16.65 ID:2jd24WA5O
1仁美
697 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/18(月) 23:26:10.69 ID:qk5/pQ9H0
放課後



さやか「じゃあそろそろ行くよ」

まどか「さやかちゃん、また明日ー」

仁美「また明日ですわー! さて……」


 今日はみんな早めにそそくさ帰っていったみたいだ。

 美樹は用事があるってことで多分パトロール。他の人は知らないが……。


ほむら「あら、【貴方】くんはまだいたのね。何かしてるの?」

貴方「え、そういうわけじゃないけど。俺もそろそろ行くかな」

ほむら「そう。さようなら」


 暁美さんは颯爽と教室を出て歩いていく。

 ……別にそれを引き留める気はなかった。それよりもちょっと気になったのは果たし状なんか出してた志筑さんのことだった。


 彼女がすぐに帰ったとは思えない。

 久しぶりに上の教室に寄って巴さんと話してから階段を降りると、廊下でなんだかうなだれた様子の志筑さんと会った。


仁美「はあ…………」

貴方「志筑さん、こんなところで何やってるの?」

仁美「べ、別に何もしてませんけど……そういう【貴方】くんこそこんな時間まで何を?」

貴方「先輩と話してたんだ。ちょっと話が弾んじゃって」
698 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/19(火) 00:07:14.00 ID:vq64ndNA0

仁美「付き合いが広いんですのね。私のほうは……人を誘ったのにすっぽかされてしまいました」

貴方「ラブレター?」

仁美「ち、違いますわよ!私にはもう心に決めた人がいるんですのよ!?」


 本当は知りつつ冗談を言ってみる。


貴方「まあ、実は見せてもらったんだけど。暁美さんでしょ?なんで一緒にいるのに帰りに直接誘わなかったの?」

仁美「バレてましたのね。こういうのは雰囲気ですわよ!……まあ、乗ってもらえませんでしたけど」

貴方「でもなんであんな誘いを?……俺が言ったから?」


 ……正直、俺からするとそんなのあまりやる意味がないように思えていた。危ないだけだし。

 志筑さんは相手が格闘技やってたのを知ったからって戦いを挑むほどの戦闘好きにも見えなかった。

 多少漫画脳に支配されているところはあれど、基本内面は見た目通りの淑やかなお嬢様だ。


仁美「私は…………少しでも知りたいんですの」

貴方「えっ、それって!?」

仁美「暁美さんはとてもミステリアスな方です。話していてもあまり自分を出していない気がして」

貴方「……」

仁美「勉強もですが特に体育では大活躍ですよね、暁美さん。市立の勉強ならほぼ暗記でとれますけど、県内記録なんてそうそう出せていいものじゃありませんよ」

仁美「みなさんの散歩相手に誘われたのも、まどかさんたちとずっと一緒にいた私じゃなくて暁美さんでした」

仁美「……といっても、あの散歩は私ならもし誘われたらとめますし、あんな場所にいること自体耐えられませんでしたが」


 ……そりゃ俺だって魔法少女だって知らなかったらとめてる。

 志筑さんの反応のほうが正常なんだよな。


仁美「まあ、そんな暁美さんと少しだけ共通点を見つけて、それをきっかけに近づきたかったのですわ」

仁美「それに、実力も気になりますしね。本当に大丈夫かどうか」

貴方「ああ、なるほど」


 暁美さんはやる気なさそうだったし、そもそもその“共通点”も口から出まかせだったけど。

 ……暁美さんと仲良くなりたいってことかな。

 とりあえず強いとこ見せたら安心するのかな?



1暁美さんにもう一回頼んでみようか?
2変なところに行かないように俺からも説得しとくよ
3自由安価

 下2レス
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 00:10:02.59 ID:wpfaO5kv0
1
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 01:22:41.26 ID:PbQOHJ8Zo
2
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/20(水) 01:15:15.58 ID:yXpUcm7G0
http://www.pixiv.net/artworks/81221329
702 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/20(水) 23:17:24.57 ID:OUM6RpwF0


貴方「とりあえず、変なところに行かないように俺からも説得しとくよ」


 今後は前みたいに三人同時に行ったりはしないらしいし。問題は解決できないけどまあ大丈夫かな……?


仁美「はあ、それはお願いしますが……」

仁美「あ!そういえば思い出しましたわ。『まどかさんもああ見えて……』なにかあるんですの!?」

貴方「えっ、そんなこと言ったっけ?」

仁美「言いましたわ。実はまどかさんも格闘技が出来たり、伝説の一族の末裔だったり、魔の力を秘めていたりとか?」

貴方「そ、それはないんじゃない?ま、まー……鹿目さんもああ見えて見た目ほど弱くはない……とは思うよ」

貴方「それじゃ安心はできないだろうから説得はまかせて」


 さすがに冗談だろうけど、魔の力ってのは当てられてる。

 しかし、これ以上思いつきで設定を増やすのはやめておいたほうがいいかな……――。


貴方「今日はもうこれから帰るところ?」

仁美「はい。他に残ってまでやることはありませんからね」

仁美「――では、ごきげんよう。【貴方】くんとお話できてよかったですわ」



 学校を出ると、志筑さんは上品な挨拶を残して別れた。

 ……たまにはまっすぐ帰ろうかな。



四回目【貴方】 6日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・遊園地デート
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
703 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/21(木) 22:18:05.12 ID:zmgSJU9l0
――――
7日目 教室



「――というわけですから、この歌は自身の生活や容姿が時とともに変わっていくことを詠んでいるのです」


 ちらほらと私語が聴こえるのものの、授業中の教室内は基本的に静まっている。

 ただし、ここを除いて。


さやか『でさー、それが面白くって!』

まどか『あはは』

貴方『そんなことがあったのか』


 テレパシーを使えば堂々と話せるのは便利だった。

 最近はパトロールのことも事前に相談していくことが増えたらしく、活発だ。俺もたまに会話に混ぜてもらっている。

 ――……無論、メインは目の前で行われている授業だ。念話に集中しすぎるといけないことはあった。


貴方(げっ、ノートに写しそびれた……)


 ちょっと最近授業に集中できてないことがあるかもしれない。あからさまに成績が落ちたらまずいな。


「では、班ごとに分かれてください」


まどか『今日も百人一首やるんだね。わたしこういうのはわりと得意かも』

さやか『あたしも負けないぞー!じゃんじゃん取ったる!』

貴方『美樹、この前は何回もお手付きして取られてたの見たぞ』
704 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/21(木) 22:46:32.67 ID:zmgSJU9l0

さやか『目標決めたら取るのは早いもん!でもほむらは速すぎだよ。時間止めてるんじゃないの?』

ほむら『そんな風には使わないわ。あなたはちゃんと上の句から覚えてないからじゃないの……?』

貴方『てか、そっちは近くに集まってるんだからテレパシーばっかだとそろそろ不審に思われない?』


 無言すぎてそろそろ怪しい感じになってきたところに、志筑さんが淑やかな笑みを向けてみんなに話しかけた。

 席が近い者同士、彼女も同じ班だ。


仁美「よろしくおねがいしますわね」

ほむら「え、ええ。よろしく……」

まどか「よろしくね、仁美ちゃん」

さやか「仁美も速いんだよなあー……」

仁美「『も』……?」

さやか「あ、いや。なんでもないよ」

仁美「ところであのー、暁美さん。つかぬことをお聞きしますが、昨日机になにか置いてありませんでした?」

ほむら「見てないけど」

仁美「……そうですか」


 まあ志筑さんからすればあの紙が本人に渡ったところも見ていなければ、捨てられたりしたところも目撃していないわけで。

 ……素っ気なくごまかす暁美さんにちょっと残念そうにしていた。


――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 22:47:55.17 ID:nq2tSdaE0
1ほむら
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 22:48:17.11 ID:7OHVOXZF0
1仁美
707 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/21(木) 23:49:53.17 ID:zmgSJU9l0
放課後



貴方「志筑さん、ちょっといい?」

仁美「どうかしましたの?」

貴方「国語のノート見せてほしくて。今日の分ちょっと写しそびれたところがあってさ」

仁美「あら、居眠りでもしましたの?」

貴方「ま、まあ、そんなとこかな」

仁美「【貴方】くんも優等生で通ってるのに、そんなこともあるんですね。今日の国語の分だけで大丈夫ですか?」

貴方「あー……よければ他のも見せてほしいかも」

仁美「わかりましたわ。ご自由に見てくださいまし」


 各教科のノートが机の上に並べられる。

 まずは今日写しそびれたところを見て、それから他にも目を通した。


貴方「……他のは写しそびれたっていうか、気になったんだよね。志筑さんならボードにない良い情報もわかりやすくまとめてそうだから」

仁美「なるほど。お役に立てました?」

貴方「もちろんだよ。すごく参考になった。ありがとうね」


 そういう部分も含めれば同じ授業でも同じノートにはならない。

 さすがに志筑さんのノートはわかりやすく綺麗にまとめてあった。


貴方「志筑さんって字が綺麗だね」

仁美「そうですか?見やすく書けていたならよかったですわ」



1一緒に帰ろう
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3自由安価

 下2レス
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 23:51:07.68 ID:zma39z2Vo
1
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 23:51:45.68 ID:nq2tSdaE0
1
710 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/22(金) 00:45:08.30 ID:AgVC9n5v0


 ノートを鞄にしまう。


貴方「今日はもう帰る?一緒に帰ろうか」

仁美「それならまたたい焼き食べにいきましょう!この前のお礼がまだでしたわ。今度は私が払いますよ」

貴方「気にしなくていいのに。でもそうだな。たい焼き食べたくなってきたな」


 一緒に教室を出て帰路を歩く。

 ……今日のパトロールは誰が行ってるんだったっけな。志筑さんに隠すようになってから把握できてない。

 きっちり当番が決まってるわけじゃないけど、明日あたりはそろそろ俺も行ったほうがいいか?


貴方「そういえば、暁美さんとは今日はどうだった?何か話せた?」

仁美「いえ、あまり……。昨日のことも知らないと言われてしまいましたし」

仁美「近くにいるお友達としても、学級委員長としてもぜひ仲良くなりたいのですが」

貴方「……志筑さんっておっとりしてるように見えて責任感強いよね。上に立つ者としてしっかりしてるし」

仁美「買いかぶりすぎですよ。何かをしようとして空回ることも多いですし」

仁美「今こうしてさやかさんたちとまた一緒に居られるようになったのも私の力じゃありません。……さやかさんが行動したから」

貴方「美樹か……まあ、美樹も前とは変わった気はするよ。でも、志筑さんが何もできてないわけじゃないと思うよ?」

仁美「そうでしょうか? そう見えていますか?」

貴方「うん。俺はそう思う」

仁美「私、今になってあれでよかったのかと疑問に思うことはいくつもあるんです。というか、今になったから……でしょうか」

仁美「なんて、こんなこと言われても困ってしまいますよね」


 ……暁美さんとは今度俺も話そうかな。

 彼女だってクラスメイトと仲良くするのを拒んでるつもりはない……はずなんだ。


 それからしばらく雑談に花を咲かせた。

 話題は今日の授業とか、今度の百人一首大会とか他愛もないこと。

 志筑さんが隣にいるっていう、そんな日常がなんだかとても嬉しかった。



四回目【貴方】 7日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・一緒に下校↑
・暁美ほむら・・・たまに自己評価低い?
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
711 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 18:18:39.73 ID:PXOn5Vw+0
――――
8日目 屋上



 昼休みになると、今日は食べ終わったあと教室から出て屋上に行ってみた。


 元から美樹たちはよく屋上で食べていたらしいが、今は魔法少女たちが昼に集まる場所になっている。

 他の生徒もいないし、誰か来ても気付きやすいし近寄られない限り話は耳に入りにくい。学校で堂々と顔を合わせて話し合える数少ない場所だ。

 魔法のことで用がある時にはたまに俺や、校舎の外から佐倉さんも来ることがあった。


さやか「【貴方】が来るの久しぶりだね」

マミ「いらっしゃい。一緒にお茶でもいかが? お菓子もあるわよ」

貴方「おー、感激っす!いただきます」


 今は昼食を終えてティータイム中らしい。

 紅茶は巴さんが淹れたものだろう。傍にはクッキーが置いてある。……これも巴さんかな。


 ひとまずお茶をいただく。今日ここに来たのは暁美さんに志筑さんのことで話そうと思ってたからだった。

 魔法関連のことじゃないけど、本人に聞かれる場所で話すことでもないだろう。



*ひとまず優雅なティータイム!
1今日のパトロールについて
2佐倉さんはどのくらい来てる?
3自由安価

 下2レス
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/23(土) 18:19:48.29 ID:6eb8eg390
1
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 18:23:08.91 ID:EBCdHIsx0
1
714 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 19:17:30.54 ID:PXOn5Vw+0


貴方「最近みんながどうしてるのか把握してないけど、昨日はパトロール誰が行った?」

まどか「昨日はわたしとマミさん」

貴方「へー。みんなは話し合ったりしてるの?」

さやか「もうほとんど順番かなあ。仁美から何も誘われなければ後で三人で待ち合わせて行ってもいいんだけど」

まどか「誰か一人は順番で絶対行くって決めて、一人じゃ危ないからその人が誰かを誘えばいいかなって」

マミ「昨日は鹿目さんから誘ってくれたのよ。おとといも美樹さんから」

まどか「マミさんがついてれば安心だから!」

貴方「巴さん、大人気ですね」

ほむら「……まどか、昨日行ってたのね」


 暁美さんはそれを知るとちょっと寂しそうにつぶやいた。

 どうして暁美さんが鹿目さんを守ることにこだわるのか、聞いた時ははぐらかされてしまったけど……。

 改めて考えてみると、どこか義務感めいたものも感じた。


貴方「今日のパトロールは決まってる?あ、順番からすると暁美さんか」

ほむら「そうなるわね」

貴方「暁美さんは誰と行くか決まってるの?」

ほむら「いえ……。別に私は一人でも構わないわ」

マミ「魔女にも色んな魔女がいるし、どんなに強くたって絶対に負けることがないとは言い切れないわ」

マミ「せっかく仲間がいるんだから、無用なリスクを負うことはないと思うけど?」

ほむら「佐倉さんだってこの時間は一人だし、いつも誰かと一緒ってわけじゃないでしょう?」

マミ「それはそうだけど……」


 ……巴さんはまだ食い下がるようだ。



1一緒に行く?
2巴さんに任せる
3自由安価

 下2レス
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 20:36:21.26 ID:zV9mgTblo
1
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 20:37:19.31 ID:6eb8eg390
1
717 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 21:08:03.96 ID:PXOn5Vw+0

貴方「一緒に行く?俺も最近サボってたし……」

ほむら「【貴方】くんからそう言ってくれるならまあ……いいけれど……」

マミ「暁美さんはみんなのことを弱い存在だと思ってない? ……特に鹿目さんなのかな?」

ほむら「実際にまどかは契約してから時期が浅いんでしょう? あと、美樹さんと【貴方】くんも」

マミ「暁美さんのみんなを守りたいっていう気持ちは立派だと思う。私も先輩としてみんなを守らないとって、そう思ってたから」

マミ「でもね、それに囚われすぎても自分を苦しめるだけだってわかったのよ。そんな時、自分を助けてくれるのも仲間よ」

ほむら「他の人からも同じようなことを言われたことがあるわ」


 暁美さんがちらりと視線をこちらに向ける。

 ああ、たしかに俺も似たようなことを言った。


ほむら「でも私は別に一人で戦うことは苦しいと思ってない。あなたとは……根本的に違うのよ。抱えている問題が」

マミ「抱えている……問題……?」

ほむら「でも仲間と協力するのが嫌ってわけじゃないから。放課後は一緒に行きましょう、【貴方】くん」

貴方「あ、ああ」


 ――……暁美さんの言葉に不思議な違和感を覚えつつも、ティータイムが終わった後は教室に戻っていく。

 その途中で暁美さんに声をかける。


貴方「あのさ、暁美さん。志筑さんのことなんだけど」

ほむら「志筑さん? ……もしかしてあの『果たし状』のこと?」

貴方「いやまああれもだけど……もっと話す機会とか作れないかな?志筑さん、暁美さんと仲良くしたいって言ってたから」

718 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 21:22:25.64 ID:PXOn5Vw+0


貴方「同じクラスで一緒にいることも多いんだから、機会は作ろうとおもえば作れると思うんだ」

ほむら「何を話したらいいかわからないから……またあのことを言い出されても困るし」

貴方「思ったんだけどさ……何を話したらいいかわからないのは何も知らないからじゃない? だったらまずは互いを知ることから始めればいいんだよ」

貴方「志筑さんが知った共通点がたまたま合気道だったんだよ。まあ、俺のついた嘘なんだけど。他に共通点がわかれば別のことも話せるさ」

ほむら「なるほど…………そういう考え方もあるのね」

ほむら「わかったわ。今度何か話してみる」


 暁美さんは思ったより素直に頷いてくれた。

 『一人で戦うのが苦しくない』ことも本当なんだろうけど、孤独が苦しくないわけではないよな。

 前に話した時のことも思い出す。きっと少し、不器用なだけなんだ。



 ――――昼休みの終わりが近づく廊下で、ふとこっちを見てる影に気づいた。



仁美「【貴方】くんと暁美さん……二人でどちらへ?」

貴方「え?ああ……ちょっと屋上に。さっきまで美樹と鹿目さんも一緒だったよ」

仁美「そうですか……」

ほむら「志筑さん、授業が終わるまで少し話さない?」

仁美「えっ?はい!それはもちろん良いですわ」


――――
――――
719 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 21:27:00.71 ID:PXOn5Vw+0
-----------------------------------------------------------------------
>>718 【訂正】授業が終わるまで少し話さない?→授業が始まるまで少し話さない?
…逆のこと言ってて草。うん、真面目な仁美さんは授業中の私語の堂々たる誘いなんて許しません。
-----------------------------------------------------------------------
720 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 21:53:12.39 ID:PXOn5Vw+0
放課後



 ――――魔女結界の中。

 前と同じように暁美さんに指示をもらう形で進んでいき、最深部に来ていた。


貴方「はっ――――!」


 戦いの末、必殺の一撃で戦いは幕を閉じた。

 ……グリーフシードを手にして、結界のあった路地裏に戻ってくる。


ほむら「膝をすりむいてるわよ。一人で前に出て無茶をするから……」

貴方「あれ、ホントだ。悪い悪い、暁美さんに頼れって言ったくせに俺も張り切りすぎてたな」

ほむら「……本当よ。気を付けて頂戴。まだ魔法少女としては私のほうが強いのだから」

貴方「『まだ』……か。追い抜けるかな」

ほむら「どうかしらね。私の魔法ならそうそう後れを取ることなんてないわよ」


 この程度のかすり傷なら自力で治せる。

 しゃがんで膝にソウルジェムを翳す。暁美さんには少しの間待ってもらっていた。



1志筑さんとは何か話せた?
2昼の違和感について
3自由安価

 下2レス
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:57:56.92 ID:6eb8eg390
1
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:59:14.96 ID:EBCdHIsx0
1
723 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 22:43:39.36 ID:PXOn5Vw+0


貴方「志筑さんとは何か話せた?」

ほむら「ええ……少しね。志筑さんのことついてはたくさん聞けたわ。趣味の話とか、習い事の話とか」

貴方「暁美さんのことは話してないの?」

ほむら「私はあまり話せることがないから」

貴方「魔法少女のこととかじゃなければそんなに秘密にしなくてもいいのに……」

ほむら「いえ……考えてみたら私は自分について語れることなんてなかったのよ」

ほむら「好きなものとかも特に思い浮かばないし」

貴方「うーん、そっか。まあ話せてよかったじゃないか。後のことはきっと、これからでも話していけるよ」


 しかし、暁美さんのことを知りたがってた志筑さんからすれば、まだ消化不良かなあ。


 ――俺だったらどうだろうか。『自分について語れること』。

 俺もそう言われるとそんなものはない気がした。


貴方「よし、もう治ったよ。ここを出よう」

ほむら「ええ」

貴方「次はどこ回る?――――……あ」


 表の通りに出る。……すると、志筑さんと偶然鉢合わせた。楽器のケースを持っている。


仁美「【貴方】くんと暁美さん……今、その奥の道から……?」

貴方「あ、いや、これは……」


 危ないところには行かないように説得するって言ったのに、これを見られたのはちょっとまずいかも。

 よりによって暁美さんと一緒なんて。


ほむら「私が……、私が付き合ってもらったの。……散歩に」

仁美「えぇと……それって」

貴方「志筑さんは何してるとこ?習い事?」

仁美「はい……。私はこれからバイオリンの稽古ですわ」


 バイオリン……志筑さんも習ってたのか。

 強引に話題を変えたけど気まずい。暁美さんも同じように思ってたらしく、更に強引に踏み出していった。


ほむら「行きましょう」

貴方「あっ、暁美さん」

仁美「お待ちくださいまし!」

ほむら「あなたは習い事でしょう?私たちは用事があるの」



 ……暁美さん、なにか自分から悪役を買ってでようとしてる気がする。



1暁美さんについていく
2志筑さんのところにとどまる

 下2レス
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:44:54.25 ID:6eb8eg390
1
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:45:22.02 ID:+2InPkUU0
1
726 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 23:30:04.52 ID:PXOn5Vw+0


 俺も暁美さんについていった。


仁美「……行ってしまうのですね」

貴方「ごめんね。まだ用事の途中なんだ。このことはきっとあとで話すから。……暁美さんが悪いんじゃないよ。志筑さんも習い事がんばって」


 暁美さん、俺がついていかなかったら一人で戦う気だろうから。

 暁美さんは強いし並の魔女に負けることはないと思う。でも、戦いのリスクだけじゃない。今日一緒に行くって言ったのは俺だ。

 この場で暁美さんを悪役にして一人にするのは嫌だった。


ほむら「……後でなんて話すの?」

貴方「それは……どうしようかな……」


 いっそ魔法少女と魔法少年のことを話せたら楽だ。でも、それでも心配というものが簡単に収まるだろうか?

 下手に興味を持ったら厄介なことになりかねない。


貴方「魔法少女のことは話さない。でも、どうしても用事があって自分からあの場所に行ったってことは言おうと思うよ」

貴方「話せないことはある。でももう嘘はつきたくないんだ」

ほむら「……そう」


 暁美さんは止めはしなかった。

 それから、再びパトロールに戻って行った……――。



四回目【貴方】 8日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・一緒に下校
・暁美ほむら・・・頼ってほしい↑
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
727 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/23(土) 23:57:54.11 ID:PXOn5Vw+0
――――
9日目 教室



*「――1582年、明智光秀が主君の織田信長を本能寺におそって自害させたことを本能寺の変といって……」


仁美「…………」


貴方(志筑さん、やっぱり暁美さんのこと見てるな……)

貴方(あっ、こっちを見た)


 気づかれないように慌てて目を逸らす。


 授業中、ボードの前では教師が淡々と歴史について話している。

 志筑さんの視線の先を気にしてたけど、考えてみれば彼女を見てるのは俺もだった。

 ああは言ったけれど、なかなか話す機会がない。志筑さんは表面上は気にしてないように振舞っていた。



貴方(あー、駄目だ駄目だ!今はテレパシーもしてないんだし集中しないと……)



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 01:42:45.30 ID:YyyNEnbc0
a
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 01:43:57.55 ID:zDX1vYB90
1仁美
730 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/24(日) 19:16:16.82 ID:KHSW6Fx10
放課後



 帰りのHRが終わり、下校のチャイムが鳴る。

 ……学校じゃ志筑さんは朝から大体女子グループと一緒だったけど、話すなら今だ。


貴方「志筑さん、ちょっといい? 昨日、話すって言ったこと」

仁美「……ここで話しますか?」

貴方「いや……そうだな。少し場所を変えたほうがいいかも」


 教室にはまだ人が残っていた。

 核心については話さないとはいえ、大っぴらに話すことでもない。興味を持った人が邪推しないとも限らないし。


 人気のない場所を思い浮かべて、ひとまず屋上に場所を移す。俺たち以外に人影はなかった。


貴方「……まず、ごめん。俺、志筑さんに嘘ついてたことがあるんだ」

貴方「暁美さんが合気道やってるってのは俺の適当なでまかせ。みんなの用事を知らなかったっていうのも嘘」

貴方「そして、みんなに変な場所行かないように説得したっていうのも……嘘。その場しのぎの方便でしかなかった」

仁美「【貴方】くん、私にそんなに嘘を……隠し事をしていたのですね。いえ、みんなも」

貴方「でも、何か危険なことがあったときに対処できる力を持っているのは本当だ」

仁美「それじゃまるで不思議な力でも持っているみたいな……」

貴方「その力が『何』とは言えない。これもごめん。全部は話せないけど、俺たちにはやらなくちゃいけないことがあるんだ」

仁美「……だからあんな変な場所にばかり行っていると?」

貴方「まあ、そういうことなんだけど」

仁美「事情は話してくれないのですか?」

貴方「……ごめん」

仁美「納得ができるわけありませんわ!」


 まあ、そうだよな。

 これ以上なんて伝えたらいいだろうか……そう思っていると。


仁美「でも、『散歩』とごまかされるよりはまだマシでした」


 納得はしてないだろうな。でも嘘よりはマシ――か。

 俺も同じ気持ちだった。


仁美「……それで、【貴方】くんは今日も行くんですか?」



1今日はもう帰ろう
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)

 下2レス
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:21:27.22 ID:DEuf7Tzx0
1
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:23:30.97 ID:1xoZ66Ozo
1
733 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/24(日) 20:11:33.82 ID:KHSW6Fx10


貴方「いや……、今日はもう帰ろうかな」

仁美「そうですか」


 そう言うと志筑さんは少しほっとしたように表情を緩めた。

 今日は一周回って美樹と誰かが行くはずだ。やめるわけにはいかないけど……。


貴方「またいつものたい焼きでも食べにいこう。おごるからさ」

仁美「はい。今度は【貴方】くんの番でしたわね」



 いつものたい焼き屋さんに寄って、一緒に帰り道を歩く。



 今は全部は話せない。

 けれど――もしもこの先この街が本当に平和になったり、もしくはもっと年を取ったり?


 その時まで一緒に居るかはわからない。その時一緒にいるのは誰なんだろうか?


 もし戦うことがなくなって、その時も一緒にいたら、

 その時は全部本当のことを打ち明けてみてもいいかもしれないな。




四回目【貴方】 9日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・嘘はつきたくない↑
・暁美ほむら・・・頼ってほしい
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
734 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/24(日) 21:09:41.06 ID:KHSW6Fx10
――――
10日目 屋上



 翌日、昼食の時間になるとまたここに来ていた。

 一応魔法少女にも関わることだから、昨日話した内容についてはみんなにも言った。


マミ「そう……その子がそれで納得してくれるかはわからないけど、その流れだと仕方ないかしらね」

さやか「元はといえば疑われたのはあたしたちの失敗だしねー」

ほむら「ええ。このことはあなただけの責任ではないわ」

貴方「そう言ってくれて助かるよ」

まどか「魔法や魔女のことに関しては言ってないんだよね?」

貴方「ああ、言ってない。巻き込みたくはないから」

マミ「そのほうがいいでしょうね。興味本位で近づかれても困るし、このことがきっかけで関わることになったら……」

さやか「仁美ももしかしたら契約したりとか?」

マミ「まあありえない話じゃないわね。素質が出来るきっかけもわからないし、その有無もキュゥべえにしかわからないもの」

マミ「私達に黙ってるだけでもしかしたら……ってこともないわけじゃないわね」


 一通り話を終えると、そろそろ昼休みも残りわずかになる時間だ。


まどか「……そろそろ下、戻ります?」

マミ「そうね。午後の授業も頑張ってね」

さやか「そちらもー!」



 屋上を後にすると、三年生の巴さんと別れて、クラスメイト三人で教室に戻っていく。

 ……すると、その途中でまた志筑さんに見られることになる。


仁美「また暁美さんと……? ……いえ、さやかさんとまどかさんも」

貴方「あ……志筑さん、こっちに何か用?もうすぐ昼休み終わっちゃうよ」

仁美「い、いえ……!なんでもありませんわ」

さやか「だったら一緒に教室戻る?」

仁美「はい!」



 今は全部は話せない――それも仕方のないことなんだよな。



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:11:56.91 ID:DEuf7Tzx0
1仁美
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:12:20.82 ID:2kn5h4aO0
1仁美
737 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/24(日) 22:54:17.77 ID:KHSW6Fx10
放課後



中沢「――つーわけでさー、その時……」

恭介「懐かしいなあ。そういえば昔さやかとも似たようなことあったよ」

貴方「美樹か……」


 話題に出てきてふと教室を見回してみると、あの三人の姿はなかった。

 一人だけ、志筑さんは残っていたけれどほどなくして去ってしまう。

 ……前にもこんなことあったような。


貴方「最近、志筑さんとはどうなんだ?」

恭介「志筑さんと?特に変わらないと思うけど」

恭介「……あ、一つ変わったことといえば、杖をやめてからは登校の時の付き添いをやめたんだ」

中沢「えー、俺なら怪我が治ったって付き添ってほしーわ!むしろ仮病使う!自覚持てよな!クラスのマドンナと付き合ってるっていう!」


 このところ放課後は忙しそうにしてたが、いつも昼は二人一緒にいた。

 そのおかげで屋上でのことがバレずに済んでいるから都合がいいといえば良いんだけど。

 でも、たしかに前は朝も二人一緒に来てた……気がする。


恭介「そんなわけにはいかないよ。毎朝来てもらうのは負担になると思ってさ」

貴方「それで今は四人一緒に来てるのか……」

中沢「あーあ、ノロケ聞かされたら冷めたわ。そろそろ帰るか」

貴方「ノロケか?まあいいや、行こう」

恭介「僕も帰ってバイオリンの練習でもするよ」



 弾んでた話を切り上げ、校舎を出る。

 ……さっき見た志筑さんのことも気になって頭を過ぎったが、もう帰っちゃったかな。


 そんなことを考えてたところで、上を見ると――――屋上にその姿が見えた。

738 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/24(日) 23:17:37.80 ID:KHSW6Fx10
屋上



 校舎に戻って階段を上っていく。屋上には相変わらず人気がない。

 変なことをするつもりではないだろうけど、一人でこんなところにいるのは普通ではないと思った。


仁美「上条君……」


 近づく人の気配に気づくと志筑さんが振り返る。物憂げな背中と横顔。


貴方「……ごめん。上条は帰ったんだ」

仁美「【貴方】くんが謝ることじゃないですわ。ただの私の勘違い……いえ、願望ですから」


 屋上といえば昨日俺が誘って志筑さんと話した場所でもある。

 ……もしかして、今日あんな場所で会ったのも屋上に行こうとしたから?


 どうして? ここに集まって秘密の会話をしてることに気づいたのか?


仁美「【貴方】くん、お昼はどちらにいらしたのですか?」

貴方「……ここにいた」

仁美「ここでさやかさんたちと何をしていたか、というのも話せないことですか?」

貴方「まあ……そうだね。昨日話したことが関わってる」

仁美「あぁ、やっぱりそうなんですね……」

貴方「ごめん、志筑さん」

仁美「なんだかさっきから謝ってばかりですわね。聞かれたくないなら私は問い詰めたりはしませんよ」



1志筑さんはここで何をしてたの?
2何か悩んでない?
3自由安価

 下2レス
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 23:21:01.07 ID:DEuf7Tzx0
2
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 23:21:31.35 ID:VQsmPZYZ0
741 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/25(月) 00:06:26.92 ID:cLnnowjp0


貴方「何か悩んでない?」

仁美「……問い詰めたりはしませんが、私も寂しいなとは思いますよ」

仁美「さやかさんとまどかさんとはずっと一緒だと思ってましたし、それに、【貴方】くんにまで隠し事されてたなんて……」

貴方「でも、本当にそれだけ?」

仁美「……これ以上は秘密です! じゃあ、これでおあいこってことで」


 多分悩みの一端は俺にもあって、でもそれだけじゃない。

 ……しかし、そう言われてしまうとそれ以上踏み込めなかった。まだ悩んでそうなのにな。


貴方「一緒に帰る?」

仁美「はい。今日は今川焼きの気分です。同じお店にありましたよね」

貴方「今川焼きかぁ、それもいいね」


 今日は金曜日。学校で会えるのは今週はこれで最後。


貴方「そうだ、明日……――土曜もどこか行かない?」

仁美「いいですわ。どこに行きましょうか?」



 屋上を後にして歩きながら二人で話す。

 明日の休日のプランに、好きな今川焼きの中身。些細な日常のできごと。


 話せないことはあるけど、その分見せられるところでは全力でぶつかりたい――と思った。

 ――……悩みを奥に隠して笑う彼女を安心させるためにも。



★仁美ルート★


――――
――――


貴方「……えっ」

仁美『夜になってからの連絡でごめんなさい。明日、どうしても用事が出来てしまって……』

貴方「いや、まあしょうがないよ……。また今度にする?」

仁美『日曜日はご都合あいませんか?』

貴方「ごめん、日曜は予定があって」


 志筑さんから電話がかかってきた。

 日曜日はまた訓練とパトロールの予定がある。遊びを優先するのはさすがに駄目か……。



*仁美ルートなのにまさかのドタキャン
・キャラ選択(まどか/さやか/ほむら/マミ)
・何に誘う?※キャラによっては断られることもあります
1遊びに行く
2パトロールに行く
3訓練する
4家に誘う
5相手の家に行く
6自由安価

 下2レス
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 00:07:54.44 ID:EeomDgJe0
2ほむら
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 00:08:41.95 ID:6YP0moj/0
2ほむら
744 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/25(月) 00:30:47.73 ID:cLnnowjp0
――――


仁美「そうですの……。ではまた月曜日、学校で」


 ――――電話を切って、スマホの画面を切り替える。

 すぐ隣には豪奢なライトと、お嬢様らしさを詰め込んだような大きいベッド。


仁美(上条君から誘ってくださるなんて)


 画面には恋人からのメッセージが映っていた。

 恋が叶ってもなお、背中を追っているような気分になっていた恋人からの久しぶりの誘い。

 『願望』が叶ったような心地だった。


仁美(……)


 ――はずなのに。


仁美(……複雑な気持ちは消えませんわね)

仁美(結局私の気持ちは揺れていて、それなのにどっちも全てを手に入れたいと思ってる)



 スマホを放ってベッドに身を預けた。



仁美「はあ……。こんなだから悩んでしまうのですわ…………」



――――
――――
745 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/27(水) 21:12:48.97 ID:0TtoNiY30
二週目休日



貴方「なかなか魔女の気配見つからないな……」

ほむら「そういう時もあるわよ。辛抱強く探索するしかないわ」


 本当は今頃、志筑さんと一緒に遊びに出かけてる予定だったんだ。急用があるのは仕方ないけど。

 休日の昼間、今は暁美さんと繁華街の表通りを歩いていた。

 目的は素敵なデートってわけではない。パトロールだ。


ほむら「……本当に見つからなければそれで終わりでもいいのだけど」

貴方「そろそろ昼飯にしない?この辺いい店いろいろあるし」

ほむら「私は食べてから来たけど、【貴方】くんはまだなの?」

貴方「え、まあ……」

ほむら「どこに食べに行くの?私は飲み物だけでいいわ」

貴方「……暁美さんが食べないならその辺で買ってくればいいや」


 コンビニで適当にパンを買ってきて公園のベンチに腰掛ける。

 暁美さんにもお菓子でもどうかと勧めてみたけど、いらないと言われてしまった。


ほむら「【貴方】くん、魔女の魔力よ。戦いにいかないと」

貴方「えっ、今パンの袋空けちゃったのに!」

ほむら「それなら私一人でも。すぐに終わるわ」

貴方「そういうわけにはいかねーよ!せっかく二人でいるんだから」


 ……やっぱり、暁美さんは自分一人のほうが早く終わるって思ってるんだ。

 そう思うと情けない気分になった。

 いや、魔法を使えば実際そうだ。特に止まった時間を知ることのない俺にとっては。

746 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/27(水) 21:56:07.10 ID:0TtoNiY30


ほむら「なら早く済ませるわよ」

貴方「あ、ちょっとこれ袋ごと盾に入れてくれないかな?」

ほむら「……しょうがないわね」


 彼女が変身すると左腕に装着される盾は、一見小さいが見た目以上の空間を内包している。

 普段戦いではそこからありとあらゆる銃火器の類を取り出してるのを見かけるが、ちょっとした収納としても優秀だった。

 暁美さんの持つ魔法の力ってつくづく便利だよな。戦いもそうだけど、日常に役立ちそうなのが多い。


 時間を止める力とか、俺が使えるとしたらどう使うか。

 テスト中のカンニングもし放題。盗みもバレないし、気になる女子のスカートの中や着替えを覗くことも――と、ろくでもない考えが出てきたからやめておこう。

 悪用しようと思えばいくらでも悪用できる力だけど、暁美さんは本来の使い方以外に興味はなさそうだ。



 ――――魔女を倒して、公園のベンチに戻る。

 これでやっと一息つける。



貴方「しまっててくれてありがとう!」

ほむら「今回は仕方ないけど、こういう使い方をするものじゃないのだけどね」

貴方「そんなこと言って、実は暁美さんの私物も入ってたりしないの?」

ほむら「いいえ、武器以外ないはずよ……多分」



*雑談
1銃火器類について
2魔法の使い方について
3自由安価

 下2レス
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 22:00:13.58 ID:N9VcaPvK0
2
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 22:06:44.16 ID:0y5bSCaB0
1
749 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/27(水) 23:04:33.77 ID:0TtoNiY30

貴方「武器といえば、その銃火器類ってどこから出てきてるんだ? 実在するやつ? 全部使いこなしてるのもすげー」

ほむら「ざあ……多分実在するものよ。使い方はなんとなくわかる」

貴方「へー。こういうのは男心くすぐられるよなあ。巴さんのとは違って、見た目もそうだけど匂いも違うし、魔法って感じがしないっていうか」

ほむら「!」


 ……純粋な気持ちで褒めてたつもりだったけど、そう言うと、暁美さんはあまり良くない反応をした気がした。

 あれ、なんか変なこと言っちゃったか。


ほむら「もしかして私って、その……臭い?」

貴方「え!そういう意味で言ったんじゃないよ!使った後、変身してる間はそういう匂いも残ってるかもしれないけど……!」

ほむら「……変身中は臭いのね」


 そういうこと気にするところはあるのか。

 フォローしたつもりがまったくフォローになってなかった。


貴方「食べ終わったし、そろそろ行く?」

ほむら「食べるの早いのね。ええ、行きましょう」



 つかの間の休憩を終えると、また別の場所を探しに行った……――



― 二週目休日 終了 ―


[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★>志筑仁美★★>暁美ほむら★>鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
750 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/31(日) 21:32:03.87 ID:YWZWKXvJ0
――――
11日目 教室



 なんだかんだ魔法少年の仕事に専念することになった休みが明けて、学校での一日も終わろうとしている。

 帰りのHRが終わると今日は班で廊下の掃除をしていた。

 ここにいると下校する生徒の様子が見える。美樹たちも教室から出てくるところだった。


さやか「【貴方】今日掃除当番かぁ」

貴方「まあすぐ終わらせて帰るよ。そういえば、アレってまだ順番制で行ってるの?」

まどか「ううん……もう仁美ちゃんには【貴方】くんが話したって聞いたし、今日は久しぶりに三人でいくところ」

さやか「【貴方】も来る?四人いれば人数的にはバッチリ分けられるけど」

貴方「今日は志筑さんは……」


 パトロールのことを堂々と話せたのも、彼女が今みんなと一緒にいなかったからだった。

 その姿を目で探すと、ちょうど教室の奥から上条と二人並んで歩いてくるのが見えた。


恭介「――ごめん、前約束してたのってどこだったっけ?」

仁美「もうっ、忘れないでくださいまし。この前は忘れて帰ってしまわれて……私、寂しかったんですのよ?」

仁美「一緒にショッピングでも、って誘ったんですわ」

751 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/31(日) 21:36:10.12 ID:YWZWKXvJ0


恭介「そうだった。いつも練習ばっかりで本当にごめんね! ……あ、今度また一緒に練習する?バイオリン」

仁美「そ、そんなこと…………ありがたいのですが、上条君の邪魔をするわけにはいきませんわ」

仁美「私も習っている身といっても、上条君とは比べられるような腕前じゃないですし。どうしても上条君は先生役になってしまうでしょう?」

恭介「ああ……たしかにこの前はそうだったね」

仁美「……私は別に、上条君の練習に付き添うだけでも構いませんよ。参考にできるだけで光栄ですもの」

恭介「そっか。そう言ってくれるならよかった。それなら――――」


 そして、仲睦まじそうに喋りながら教室を出て行く。

 ……今日は放課後二人一緒なのか。

 志筑さんからすれば嬉しい事だろう。これまでアイツのことを思って寂しそうにしているところは何度か見てきたから。


さやか「見せつけてくれるよね。まあ、もういいけど」

貴方「…………」


 けど、なんか、なんとなく面白くなかった。

 最近よく話してたから、友達がとられたみたいな。


貴方(思い上がりだよな。嫉妬みたいでカッコわりい……)


 そんなことを考えてると、野次が飛んできた。


*「女の子たちとイチャついて掃除サボるなようらやましいな!」

さやか「別にイチャついてなんか!」

まどか「邪魔してごめんね。いこっか」

ほむら「……ええ」


貴方『やっぱパトロール俺も行く。ちょっと待っててくれ!』


 ひとまず今は掃除に戻りつつ、テレパシーで伝えた。


*仁美ルートなのに以下略
・パトロールで組む人(ほむら/まどか/さやか)

 下2レス
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:39:11.09 ID:G2IptPKR0
さやか
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:42:07.32 ID:ujHwBS9Oo
754 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/31(日) 23:17:20.61 ID:YWZWKXvJ0


 ――掃除が終わってからみんなと下で合流する。

 二人ずつに分かれるならやっぱ暁美さんは鹿目さんと行きたがるのかな。

 とりあえず俺は暁美さんとは最近一緒に行ってたし、今日は久しぶりに美樹と一緒だ。暁美さんと鹿目さんの二人とは校門で別れた。


貴方「三人でのパトロールっていつもどんな感じ?」

さやか「弓使いのまどかと銃使いのほむらは一応後衛でしょ。二人とも射撃の腕は的確だよ。まどかだって誤射なんかしないし」

さやか「そして、二人の前を颯爽と守るあたし!」

貴方「あー、切り込み隊長やってるイメージは容易につくな」

さやか「まーそんな感じかな?もたもたしてるとほむらやまどかに全部撃ち落とされちゃうからね」

貴方「一人で前に突っ込んでって傷ついたりするなよ。今日は俺だって前に出られるから」

さやか「そうだね。たまには歩幅を合わせて戦うのも悪くないか」


 ベテランの暁美さんと一緒の時は何かあっても負けないだろうって安心感はあったし、教えてもらうことも多かった。

 今日は指示をくれる人はいない。

 美樹のことも仲間として信頼してるけど、やっぱ危なっかしいところはあるし、治せるとはいえ傷つく姿は見たくない。


 ――ひっそりとした廃屋に魔力を感じて乗り込んで、無事倒して戻ってきた。

 『守らないと』っていうのはお互い同じ気持ちだ。美樹とは一番契約時期も近そうだから、同じ視線に立ってる気がする。

755 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/05/31(日) 23:24:37.34 ID:YWZWKXvJ0


さやか「ふー、一仕事おわったぁ。さすがに空気悪いとこには長いこといたくないわよね」

貴方「そうだなぁ。美樹、制服に黒い埃みたいなのついてる」

さやか「この制服白いから目立つんだよね。一旦帰って着替えてくればよかったかな。まあでも、街を守る魔法少女たるもの汚れる程度気にしてられないし」

さやか「いざとなれば魔力の使い方次第で綺麗にも出来るってマミさん言ってたわ」

貴方「へえ。魔力って思ってたよりも万能なんだな」


 美樹は制服の袖をはたきながら言う。志筑さんの反応と比べると逞しいものだなと思う。

 魔法少女はみんなああ見えて逞しいのかもしれない。


貴方「あ、頭に蜘蛛の巣も……」

さやか「やだぁー!取ってよ」


 ……さすがにこれは嫌だったらしい。まあ、俺でも嫌だし。

 取ってあげた後、しばらく髪をなおしていた。一戦した後だしちょっと休憩にしよう。


貴方「まあでも、お互い傷はつかないでよかったよな」

さやか「だねー。やっぱ傷つきながら戦う魔法少女って見栄え悪いし」

貴方「そこ気にしてんの? 見栄えって見てるの俺だけじゃん」

さやか「やっぱ憧れるじゃん。理想と現実は違うってのはあるけどさ。【貴方】は憧れない?【貴方】が思う魔法少年ってどんなの?」



1ヒーロー?
2騎士?
3魔法少年は魔法少年だよ
4自由安価

 下2レス
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:25:12.10 ID:G2IptPKR0
3
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/31(日) 23:46:59.46 ID:G2IptPKR0
安価↓
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:13:55.14 ID:1CTkJM0Io
2
759 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/01(月) 01:05:57.29 ID:uJJyRLrN0

貴方「騎士?」

さやか「おーっ、かっこいー!見滝原を守るナイト?」

貴方「スーパーマンみたいなのよりはそれが近いかな。魔法少年っつーのもファンシーすぎてちょっと恥ずかしいし」

さやか「うーん、まあたしかにね」

貴方「正義のヒーローって聞くと超人をイメージしちゃうんだよな。自分がそんなにすごい存在だとは思えないし」

さやか「えー、そう聞くとあたしが自信過剰みたいじゃん。まあいいや、あたしはあくまで正義のヒーローを志す者だからね」

貴方「いや、美樹はそれで合ってる気がするよ」

さやか「そう!?」

貴方「俺はもっと身近なところ……たとえばその場に居合わせた人や、仲間とか。まずはそういうのを守ることから考えたいと思って」

貴方「それが街を守るっていう大きいことにもつながるし」

さやか「それってじゃあ、あたしも入ってるってことだよね」

貴方「ああ。もちろん」


 今までたいして考えたことなかったけど、『騎士』か。悪くないな。


さやか「さてと、じゃあまた人々を守りにいきますか!騎士長殿!」

貴方「そう言われるとやっぱ恥ずかしいな……」



 『ヒーロー』と『騎士』はともに並んで次の戦場を探しにいく。

 現実は理想通りにいかないこともあるけど、志に恥じない戦いをしたいと思った。



四回目【貴方】 11日目終了


★仁美ルート★
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/03(水) 20:25:44.36 ID:xUxbKmfw0
仁美は魔女の口づけ付けられそうだな
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 15:44:14.19 ID:DYJAD+qu0
ひとみんntrタイム
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/06(土) 18:48:51.24 ID:I51Brv1p0
まだかな
763 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 17:27:10.93 ID:CdwyHhHm0
――――
――――
12日目 放課後



 ――和風の家屋のある一室でバイオリンの音色が響いていた。

 志筑邸にある防音の音楽室よりは狭いが、十分な大きさと設備を備えた部屋だった。

 これが自室だというのだから音楽好きは本格的なものだというのが伝わってくる。


恭介「……今の、少し違ったな」


 彼は曲の途中で演奏の手を止めて口を開いた。


恭介「志筑さんはどう思う?」

仁美「音は合ってたと思いますけど……」

恭介「音じゃなくてさ。僕の思ってた表現と違った気がしたんだ」

仁美「えっと……そうなんですの?私にはとても綺麗に思えましたけど」

恭介「……そうか」


 褒められても困るというように、彼はちょっと落胆したようだった。

 もしかしたら失望されてしまったのではないかとも思う。

 練習についていけるだけでも光栄だと言ったのは自分だった。

 近くに居られれば、彼の奏でる音色を直接聴けるなら、と思っていたものの、何も力になってあげられないのは残念に思ってしまう。

764 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 17:57:39.02 ID:CdwyHhHm0


恭介「さやかだったらこういう時、結構鋭いこと言ってくれたりするんだけどね」

仁美「どうしてさやかさんなんですの?」

恭介「え、それは幼馴染だし、よくバイオリンを聴いてくれたから……深い意味はないよ!」


 多分彼にとっては本当になにげなく漏れた一言だったのだろう。

 しかし私は負けた気がしてしまった。バイオリンどころか、学校の授業以外で楽器を習ったことすらない彼女に。


 かつて恋のライバルだった親友。私は彼女を負かす形で彼の隣に寄り添った。

 ……そして、そんな彼女が今、だれに心を寄せているかも私は知っていた。


仁美「そういえば、さやかさんとは今は?」

恭介「あんまり会ってないよ。なんかあっちも忙しいらしくてね。何かやることがあるんだってさ」

仁美「……」

恭介「とりあえず、練習を続けるね。何か思ったことがあったら言って」



 再びバイオリンを構える。

 ――……二つ、心に棘はひっかかったままだった。


765 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 18:17:03.35 ID:CdwyHhHm0
――――
――――
13日目 放課後



 ――――あれから志筑さんは放課後上条と一緒に帰ることが多くなった。

 俺はやっぱりそれをちょっと寂しく思ってた。

 それに合わせるように俺も誰かとパトロールに行くことが増えて、でもそれを見られると志筑さんとは少し気まずくなってしまう。


貴方(志筑さん、問い詰めはしなくても絶対怪しんでるよな。それに――)

貴方(――――そういうとき、なんだか少し悲しそうな目をしてる気がする)


 リスクは承知で、本当は今すぐ全て話してしまったほうがいいんだろうか。

 ……いや、違う。今すぐ話すか、話さないかじゃない。


貴方(……話しても不安が消えるわけじゃないっていうのはわかってたじゃねーか)



 とりあえず、話をしたかった。

 こっちから声をかけないと行ってしまう。



貴方「志筑さん、今日ってこれから空いてる?」

仁美「ええと……特に決まった予定はありませんが」

貴方「じゃあ話せないかな。場所は屋上で」

766 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 19:32:23.54 ID:CdwyHhHm0


 放課後の屋上。

 前にも志筑さんと何度かここに来ている。話といえばこの場所だった。


貴方「急にごめん。最近上条とは上手くやれてるみたいだね」

仁美「私から申し出て練習の付き添いをさせてもらっているのですが……最近、私がいても邪魔なだけなのではないかとも思えてきました」

仁美「前までは近くに居られるだけでいいと思っていたのに。高望みしすぎなんですかね。段々、上条君に何をしてほしいのかわからなくなってきてしまいましたわ」

貴方「してもらいたいことははっきり伝えたほうがいいと思うよ。本当は自分ではわかってるんじゃない?」

貴方「もっとこうしてくれたらいいのに、こうだったらいいのに……とか」

仁美「そうですわね……。私、もう自分の気持ちに嘘はつかないと決めましたのに」


 そう言いつつも、何も言わなくても相手からしてほしいって気持ちもなんとなくわかる。

 あまり口を出すことじゃないのかもしれないけど、待ってても変わらない気はした。


 ……でもまずは、ここで話すのは俺と志筑さんの間にある問題だ。

 今すぐ事情を話すか話さないかじゃなくて、俺が安心させられてないままにしてたから駄目だったんだ。


貴方「暁美さんや美樹とのこと、やっぱり志筑さんからしたら不安だよね。そのことについて話そうと思って」

仁美「話してくれるんですの?」

貴方「まだ事情は話せないけど……」

仁美「『まだ』?」

貴方「……うん。でも絶対にいつか話すって、それだけは伝えたかった」

貴方「今は話せないし、何年か先になるかもしれない。卒業したら高校は離れるし……その時に一緒にいるかわからないからこの前はそう約束できなかったけど」

貴方「やっぱり志筑さんとは一緒にいたいなって思ったんだ」

仁美「わかりましたわ。【貴方】くんがそこまで言うのなら信じます」

仁美「でしたら、一緒にいるために……約束を果たすためにも、危ないことは極力避けてくださいね?それから、さやかさんたちのことも……!」

貴方「うん。わかってる。約束するよ」



 戦いをやめるのは無理だけど、危ない戦い方だけはしないようにしたいと思った。

 幸い心強い仲間もいっぱいいるんだ。もちろんその仲間、彼女の親友に危機が迫った時にも守ることを再び決意した。

 仲間と守り合っていけば、危険もぐっと減る。


 そして――――早く見滝原を戦う必要のない平和な街にしよう。




四回目【貴方】 13日目終了


★仁美ルート★
767 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 19:56:39.41 ID:CdwyHhHm0
――――
――――
14日目



 志筑さんと話をして、その翌日。

 あれはちょっとした決心だった。少しは不安や疑念も解けたのだろうか。


 何かの心変わりは果たしたらしい。しかし、その結果がこんな形で出てくるとは思ってなかったんだが――。


ほむら「……」

さやか「これは?」

貴方「『果たし状2』?」

ほむら「……どう考えても志筑さんよね」


 今回は昼を待たずして、暁美さんが小休憩から戻ってきた隙に置いてあった。

 実は置くところも目撃している。

 あまり隠す気もないらしく、志筑さんも会話に加わった。……まだ諦めきれてなかったのだろうか。


仁美「暁美さん!いざ尋常に勝負でしてよ!……この間は気づいていただけなかったようでしたから」


 無視されたことはあえて知らないふりなのか。

 今回はむしろ、みんなのいるところで話すことでスルーできないようにしてるみたいだ。


ほむら「……勝負って言われても、合気道は無理よ」

仁美「はい。それは嘘だと教えていただきましたから。勝負の内容はみなさんにお任せしますわ」

仁美「わたくし、暁美さんとお近づきになりたいんですの。暁美さんの本当の得手不得手も知りたいですし」

まどか「わたしたちがやることを決めるの?」

仁美「そのほうが公正になるかと」



 ……勝負の内容は任せるって。

 習い事やってるぶん、志筑さんのほうが有利なことも多そうな気もしてきた。



・勝負の内容(自由安価)

 下2レス
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/07(日) 20:01:55.55 ID:0LBgF6FO0
a
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/07(日) 20:14:03.15 ID:L3204Pr70
まどかに関しての問題とか?(この世界のほむらはタイムリープしていないかもしれないけど)
安価↓
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 20:31:14.32 ID:9/jezAF3o
ダーツ
771 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 21:13:18.01 ID:CdwyHhHm0


貴方「ダーツとか……?」

ほむら「それはどこに行けばいいの?」

さやか「ゲーセンとかにあったっけ?」

貴方「たしか駅前にあったよ」

仁美「それなら放課後は対決しに行きましょう!よろしいですか?」

ほむら「別に構わないけど……」

仁美「ちなみにご経験は?」

ほむら「ないと思うわ」

仁美「そうですか。でしたら差はありませんわね」



 ――――放課後は駅前の複合施設に行くことになった。

 まずは二人の勝負で、俺らも観客としてついていっている。



 下1レスコンマ判定 どっちが勝った?
0~50 仁美
51~99 ほむら
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 21:14:56.73 ID:L3204Pr70
確率半分なのか
773 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 21:53:24.05 ID:CdwyHhHm0


 ドリンクを片手に座って眺める。

 暁美さんがしょっぱなから真ん中を当てたりしたものの、二人とも経験はないらしく、その後は当たることもあり外れる事もありって感じだった。


仁美「あら……負けてしまいましたわ。暁美さん、おめでとうございます」

まどか「一発目真ん中あててたもんね」

ほむら「ビギナーズラックってやつじゃないかしら?ただの運よ。次やったら結果はわからないわ」

さやか「ほむらって勝っても負けても平然としてそうだよねぇ。何かほむらが負けて悔しがるものってないのかなぁ」

ほむら「……自分でも思い浮かばないわ」


 強いて言うなら本当の魔女との戦いくらいか。

 そういえば、合気道ではないけど格闘の勝負だったら結果はどうなったんだろう。案外動きだけなら互角くらいにいったりして。


仁美「勝負も終わりましたし、全員で遊びましょうか。見てるだけよりもきっと楽しいですわよ」

貴方「それもそうだな。ちょっとやってみたかったんだ」

さやか「あたしもー!」

仁美「暁美さん、また何か勝負しましょうね。今回は未経験同士でしたが、経験のある物事で戦ったらまた心境も違うと思いますし」

まどか「今度はお料理対決とかどう?」

ほむら「……やったことがないわ」

仁美「また未経験同士になりそうですわね……ですが、やるなら準備はしましてよ?」


 未経験同士なのか、とか思いつつ羽を手に取ってダーツ盤に向かう。

 ――――ひさしぶりにみんなで遊んだ!



四回目【貴方】 14日目終了


★仁美ルート★
774 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 22:37:25.23 ID:CdwyHhHm0
――――
15日目



 今日は放課後になると、志筑さんはすぐに帰ってしまった。


 学校が終わるとまた週末がやってくる。

 そして、俺も帰宅した後、日が暮れる頃の時間になってから志筑さんから連絡が来た。


 『先週は急用を優先してしまいすみませんでした。今週は空いていますか?』


 とくに予定はなかったので、了承の返事を送る。



――――
――――
三周目休日



貴方「志筑さん」

仁美「【貴方】くん、ご機嫌麗しゅう」


 この独特の挨拶も少し慣れてきた。

 待ち合わせにしてたのは小さなカフェだが、志筑さんがいるだけで更に上品さが増して見えた。


貴方「おとといは楽しかったね。みんなでダーツやって」

仁美「はい。まだ仲良くなったと言うには早いかもしれませんが、暁美さんとも遊べてよかったですわ」

仁美「自分から誘えてよかった。【貴方】くんも楽しい遊びを提案していただきありがとうございます」

貴方「思いついたことを言っただけだよ。でもよかった」


 ちょっとした雑談に一区切りがつく。……すると、志筑さんは少し神妙な顔をする。


仁美「実は私……バイオリンの習い事をやめてしまいました」

貴方「え、そうなんだ……どうして?」

仁美「私はやっぱり好きだからやっていたわけではないし、向いてないことがわかったので」

仁美「どちらかといえば、感性はさやかさんのほうがあるのかもしれませんね」

貴方「まあ、あいつは音楽好きとは言ってたな……」


 バイオリンは上条との共通点でもある。そりゃ比べたら自信なくすだろうけど、向いてないって言うほどなのかな――とは思った。

 続けるのが重荷になったのだろうか。

775 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 23:04:07.84 ID:CdwyHhHm0



仁美「そして……昨日、上条君に『本当の気持ち』を伝えてきたんですの」

仁美「伝えて、別れてきました」

貴方「えっ!…………それでよかったの?」

仁美「『もっとこうしてくれたら、こうだったら』を伝えて、でもそれを望むことが上条君の重荷になるのなら」

仁美「彼にはもっとふさわしい女性がいるはずですわ。私なんかじゃもったいなかったんです」

貴方「そんなことはないよ!」

仁美「……えっ?」

貴方「上条とは多分合わなかったんだと思う。でもそうやって卑下はしてほしくないなって」



★個別END分岐点★



貴方「志筑さんは俺の好きな人だから」

仁美「!」

貴方「ごめんね。別れたって話のすぐ後に話すことじゃないかもしれないけど、今じゃなきゃ伝えられないって思ったんだ」

貴方「上条ほど大きい取り柄はないし金持ちでもないけど、でも大切にするから。寂しい思いはさせないから」

貴方「……俺と付き合ってくれないかな?」


 この勢いで告白する。

 この前屋上で話したのもほとんど告白みたいなものだったけど、あの時はまだ二人が付き合っていたからここまでは言えなかった。

 やっぱりいきなりすぎるかな。今じゃないほうがよかったかな。色々と考えながら返事を待っていると、思いがけない返事をもらえた。


仁美「はい。よろこんで」

貴方「!」

仁美「実は私も【貴方】くんに心は傾いていたんです。隠し事のことで不安を覚えたり、私だけが知らないことに嫉妬したりもしましたが」

仁美「あの約束を信じますから……これからも一緒にいましょうね」

貴方「ああ!一緒にいよう」



―仁美END―
776 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/07(日) 23:11:12.26 ID:CdwyHhHm0

四回目【貴方】 三週目休日終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・献身的な娘
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・☆恋人☆
・暁美ほむら・・・頼ってほしい
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美



[好感度] to貴方
志筑仁美☆>美樹さやか★★★巴マミ★★★>暁美ほむら★>鹿目まどか・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。



1直前の好感度★★★のまま続行(ハーレム主人公が鈍感なのはお決まりのこと)
2一日目からリセット…攻略済記録は引き継がれます。設定変更が可能。

 下4レス多数決
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/07(日) 23:12:18.13 ID:0LBgF6FO0
1
596.82 KB Speed:0.6   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)