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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
- 886 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/11(水) 23:37:01.32 ID:HLTugmvjO
- ーーココロイシ道具店
新聞「デロデロ教会で大火事!奇跡的に死傷者はゼロ!」
ガイ「……」
リーゼリット「これ……フェルメールさん達のいた教会じゃない!?」
ガイ「昨日の夜、騒がしかったのはこれが理由か。死者や怪我人は居ないようだが……」
サーシャ「心配だね……でも、火事なんて起こすような迂闊な人たちには見えなかったけど……?」
ガイ「不注意なんてことはまずないだろう……もしかしたら、リュアンを匿っていることが勘付かれたのかもしれない」
リーゼリット「……それって凄く不味くない?」
ガイ「ああ。教会が燃えたのが事故じゃないなら……口封じか、炙り出しだ」
サーシャ「炙り出し……」
リーゼリット「もしバレてたら、フェルメールさんたちも無事じゃ済まないよね……?」
ガイ「新聞に死者や怪我人の記載がないのが、逆に気になる。逃げたのか、あるいは……」
メルル「気になるなら一度行ってみる?多分、朝廷の兵士が沢山いるだろうから詳しくは調べられないかもしれないけど……」
ガイ「行くとしたら少人数だな。多いと目立つ……アインズとアモはどこにいる?」
サーシャ「サララさんを手伝ってるよ。呼んでこようか?」
ガイ「ああ。今日の行動を決めよう」
◆現在はオノゴロ諸島です。(21日目)
何をする?
安価下1~3
誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-10 発見された
11-00 発見されない
⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 01:01:00.00 ID:cW3poghFo
- 少数精鋭でフェルメール達の行方探し
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 01:07:00.62 ID:QWX1ULP60
- ラルフからの手紙が届く
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 05:55:45.36 ID:P9G4bR6m0
- サララ&メルル、ケジメのためにガイ&アインズと模擬戦
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 08:53:28.57 ID:ipTxa2TT0
- そりゃ姉がアポなしで連れてきた連中が自分ちでアレしてたら許せんよなぁ
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 09:35:08.21 ID:PZb+LPr70
- もしかして昨日寝落ちしてたのかな
- 892 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 13:09:19.37 ID:BW90foI8O
- ーーココロイシ道具店
ガイ(……さて、焼けた教会には誰を向かわせるか……おそらく現場には、兵士やデロデロ教の関係者、野次馬が大勢集まっているだろう。ネオデロデロ教の連中も、何か手がかりを探しているはずだ……)
ガイ(サーシャとリーゼでは、仮に戦闘になった時、安全に逃げ切れない。いざとなればその場から離脱できるアインズと、心属性魔法で周囲を無力化できるアモ……それに、気配を消すことに長けた……)
ガイ「……メルル、か」ボソッ
メルル「お姉さんのこと、呼んだかな?」ヒョコッ
ガイ「……教会に向かう人員を考えていた。お前は目立たずに現場を見て来られる。力を貸してくれないか?」
メルル「そりゃ、もちろんいいけど……その前に、やることがあります!」ズイッ
ガイ「……それは一体?」
メルル「サララは優しいからァ、この前のアインズさんとの一件を、大会の手伝いをすることで許してくれたけどォ……私は、それじゃ甘いと思うんだよねェ」
ガイ「足りないなら、相応のことはしたい。何をすればいい?」
メルル「よし! それならアインズさんを呼んできて、裏庭に集合! 時間は取らせないから、すぐに来てねー!」タタッ
◆
ーーココロイシ道具店 裏庭
アインズ「その装い……模擬戦を行う気か?」
サララ「お、お姉ちゃん……どうして急にこんなことを……?」
メルル「決まってるでしょォ? けじめだよ、けじめ」
ガイ「……けじめ、か」
アインズ「今、それをやる必要があるのか? 教会の件は急を要する」
メルル「だからだよ。危ない所に行く前に、うやむやのまま行きたくないの」
サララ「お、お姉ちゃん……」
メルル「サララは優しいから、“もういいです”って言っちゃう。実際、手伝いだってしてくれたし、謝ってもくれた。でもねェ、それで全部終わりみたいな顔をされるのは、私はちょっと違うと思うんだよ」
ガイ「……」
メルル「言葉で反省するのは簡単。でも、今から危ない場所に行くなら、“本当に二人とも噛み合ってるのか”“ちゃんと気持ちに整理がついてるのか”を見せてもらわないと、こっちも安心できない」
アインズ「……私とガイを測るための模擬戦、ということか」
メルル「そういうこと! ほら、構えて構えて! 油断してたらバッサリいっちゃうよ!」ザッ
サララ「えっ……ええと、あの件は私はもう気にしてないんですが……お姉ちゃんがそう言うなら、その……ちゃんと区切りはつけておきたい、です……!」
ガイ「……わかった」
アインズ「短く済ませるぞ」
メルル「うん、それでいいよォ」
ガイ「……行くぞ」ザッ
◆コンマ下1
01-30 敗北
31-50 引き分け
51-00 勝利
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 13:38:36.54 ID:DSrL8nOgo
- はい
- 894 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:36:28.97 ID:GwW3Z9dnO
- ガイ「」チラ
アインズ「」コクン
ガイ「」シュンッ
サララ「速い!?」
メルル「ガイ君は捉えきれない!サララはアインズさんを止めて!」バッ
妖しく目が光るサララ「……うん!!」
アインズ「はっ!!!」スッ
炎魔法「」ゴウッ!!!
メルル「熱っつ!?当たったら一溜りもなさそうだね、コレは……!」スゥゥゥ──
ガイ「──動くな」ガシッ
メルル「うぇぇっ!?い、いつの間に!!!???」
サララ「えっ!?お姉ちゃん!?」バッ
メルル「サララ!アインズさんから目を離しちゃダメ!!!」
アインズ「──もう少しで動けなくなる所だったが……」スッ
竜角の槍「」ズンッ!!!
ブワアアアアアアッ!!!
首元に竜角の槍を突きつけられたサララ「……こんなあっさり……負けちゃうなんて……」ペタン
ガイ「……メルルは透明になれば手をつけられない。かといってサララに2人がかりで行ってもその目で見られたら俺たちは何もできずに負けていた」
アインズ「故に、それぞれの得意分野に入る前に潰させてもらったという訳だ」フフン
メルル「ず、ズルだァ〜〜〜!」
ガイ「気配のない透明化も十分ズルい気はするが」
メルル「……そ、そんなことないよね!?サララ!?」
サララ「う〜ん……私もガイさんと同じ意見かなぁ……」
メルル「なっ!?ま、まさか我が妹も歯牙にかけたと──」
サララ「もう!なんでそうなるの!?///……こほん。2人とも、けじめとしてはこれで十分です。お付き合いくださり、ありがとうございました」ペコリ
アインズ「む、そうか……ならばよかった。これで心置きなく向かえる」
メルル「ぐぬぬ……本当だったら、私がカッコよく決めて、人混みの中ではこういう風に暗殺されるかもしれないから注意して行こうねェ、って感じでカッコつけるつもりだったのに……」
ガイ「……言いたいことは伝わった。お前は頼りになる。けじめも忠告も、どっちも無駄じゃなかった。ありがとう」
帽子で顔を隠すメルル「……っ、ま、まあ?このメルルさんがついていれば百人力ってことだねェ!……っていうか、そんな真っ直ぐ褒めないで!は、恥ずかしいから……///」
アインズ「フッ……では、早速教会に向かうとしよう。メルル、行くぞ」
⭐︎模擬戦で勝利しました。
- 895 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:37:08.77 ID:GwW3Z9dnO
- サーシャ「ガイ!」タタッ
ガイ「サーシャ。どうかしたか?」
サーシャ「これ……」
手紙「」スッ
ガイ「手紙?ラルフからか。内容は……」ペラッ
ガイへ
こうして手紙なんぞ書く柄じゃねぇんだが、今は直接ゆっくり話してる余裕が無くてな。先にこっちで伝えておく。
単刀直入に言う。お前たちの力を借りたい。
ネオデロデロ教にフェルメールが疑われている。近いうちに動きがあるかもしれない。この手紙が届くまでに間に合ってればいいんだが。
もし教会が無事なら、この手紙を持ってすぐに来てくれ。
逆に、何か起きた後ならフェルメールとリュアンが生きて逃げた形跡を探してアイツらを助けてやって欲しい。
記憶を失った今のお前からしたら俺たちを助ける義理はないかもしれねぇ。それでも、お前は俺が信頼できる人間の1人だ。気に入らないなら無視してくれても構わない。だが、助けてくれるならそれほど心強いことは無い。
頼りにしてるぜ、ガイ。
ラルフ・ハーヴィー
リーゼリット「……どうするの、ガイ?」
ガイ「……俺も教会に向かう。ラルフとは古い知り合いだったようだしな……付き合いは短いが、放っておけない」
リーゼリット「……俺“も”ってことは、最初は誰かだけを行かせるつもりだったの?」
ガイ「ああ。焼けた直後の現場は厄介だ。兵士、野次馬、デロデロ教の関係者……下手をすれば、火を放った側まで残ってるかもしれない。目立たずに見て来られる者だけ向かわせるつもりだった」
サーシャ「でも、手紙を読んで考えが変わったんだね」
ガイ「……ああ。ラルフがわざわざ俺に託した。なら、俺自身が行かない理由はない」
リーゼリット「そっか……」
サーシャ「手紙には、他に何て?」
ガイ「フェルメールとリュアンが生きて逃げた形跡を探して、助けてやってくれと……そう書いてある」
サーシャ「……やっぱり、ただの火事じゃない」
リーゼリット「うん。新聞の時点でも嫌な感じはしてたけど……これでほぼ確定だね」
ガイ「……サーシャ、リーゼ。ここで待っていてくれ。教会には俺とアインズ、アモとメルルで行く」
サーシャ「うん……みんな、無事だといいね……」
ガイ「……そうだな……」
⭐︎ラルフの手紙が届きました。
- 896 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:37:35.35 ID:GwW3Z9dnO
- ーートウゲン国政区 デロデロ教会オノゴロ支部跡地
野次馬の民衆「」ザワザワ……
瓦礫を取り除く作業をする兵士たち「」
ガイ「……出遅れたか」
アモ「ううん……隣の建物も一部焼け落ちてるみたい。これだけ大きい火事だったなら、昨日の夜からずっと消化活動をしてたんだろうし、関係のない人はそもそも近づけなかったんじゃないかな?」
メルル「そんな……じゃあ無駄足だった、っていうこと?」
ガイ「……いや。まだだ」
メルル「え?」
ガイ「ラルフの手紙にもあっただろう。俺たちが探すのは“燃えた事実”じゃない。“生きて逃げた形跡”だ」
アインズ「……焼け跡そのものではなく、人の流れの方を見るべき、ということか」
メルル「なるほどねェ……じゃあ、お姉さんが一回近くまで見てこようか?透明になれば兵士の目は誤魔化せるし」
ガイ「ああ。だが無理はするな。妙な気配を感じたらすぐ戻れ」
メルル「りょーかい……」スゥゥゥ──
◆
アモ「……?なんだろ、この、すごく寂しい感じ……」
ガイ「何か見つけたのか、アモ」
アモ「うん……なんていうか、すごく大きな喪失感……かな。誰かが大事なものを失った時みたいな感情が、あそこだけ妙に濃いの」スッ
人混み「」ザワザワ……
焼け落ちた教会を見つめる聖女「……」
ガイ「……あいつか?」
アインズ「……見たところ、デロデロ教の関係者のように見えるが……どうする?」
◆先取3票
1 声をかけてみる
2 気にせずフェルメール達の痕跡を探す
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:40:23.52 ID:HokhBs/+O
- 1
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:41:07.09 ID:s60DkcIF0
- 2
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:48:46.75 ID:0CrDu4Qpo
- 2
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:53:23.31 ID:1GJmtL7jO
- 1
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 16:47:09.66 ID:8W+fXU7UO
- 2
- 902 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:04:12.64 ID:uGeiOQRrO
- ガイ「……いや、何もしないでおこう。もしかしたらネオデロデロ教の側かもしれない」
アモ「うん、わかった……」
メルル「──ただいまァ」スッ
ガイ「どうだった?」
メルル「中はほぼ片付けられちゃってるねェ。けど、二つほど面白いものがあったよ。一つは、一部の兵士たちは探してるのが"出火した原因"じゃなくて“逃げた痕跡”っぽいこと。床板の焦げ跡とかじゃなくて、裏口と塀際ばっかり見てた」
アインズ「生存者を探しているんじゃないのか?」
メルル「私もそう思ったんだけど、話してた内容からすると、それだけじゃないっぽいんだよねェ……二つ目は、裏の方にまだ人払いされてない細い路地がある。そこにね、焦げた布切れと血、かな。ほんの少しだけ残ってた」
ガイ「案内してくれ」
メルル「おっけー。ついてきて」
スタスタ……
聖女「……?」チラ
人混み「」ザワザワ……
聖女「……気のせいですね」
◆
- 903 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:04:40.73 ID:uGeiOQRrO
- 黒く焦げた壁「」
瓦礫「」ゴロ……
メルル「ここ。兵士からは死角になってる」
ガイ「……」スッ
アモ「何かわかる?」
ガイ「布は上等な服の切れ端だ。教会の信徒ってより……フェルメールの着ていた物に近い」
アモ「本当!?」
ガイ「断定はできん。だが、少なくともここを誰かが通ったのは間違いない」
アモ「血は……?」
ガイ「量が少ない。致命傷ではないと思うが……負傷者はいたらしいな」
メルル「じゃあ、フェルメールさんかリュアンさんが怪我しながら逃げた?」
ガイ「あるいは追手の方だ。だが……」スッ
地面に残る擦れた跡「」
ガイ「……何かを引きずったんじゃない。支えながら運んだ跡だな」
アモ「二人以上で動いてたんだね」
ガイ「ああ。慌てていたが、統率は取れている。焼け落ちる寸前に飛び出した人間の足取りじゃない」
メルル「ってことは……」
ガイ「逃げる先を決めた上で、教会を出た可能性が高い」
アモ「よかった……!じゃあ、まだ助けられるかもしれないんだね!」
ガイ「……その前に、どこへ向かったかだ」
メルル「足跡は?」
ガイ「ここから先は人通りが多すぎる。踏み荒らされて消えてるな」
アインズ「……匂いから辿ることも難しいな。焦げた匂いが強くて追えない」
アモ「……ねぇ、みんな。コレ見て」
半分焼けた小さな紙片「」ヒラ……
メルル「紙……?よく見つけたねェ、アモちゃん」
アインズ「何か書いてあるのか?」
ガイ「地図の一部だな。この印がついている場所は……」
メルル「……すたれ村周辺の地図だ。ここに印がある」
アインズ「フッ、手がかりの一つ、だな?」
ザッ……ザッ……
兵士「ん?……貴様ら、そこで何をしている!関係者以外、この場所には立ち入り禁止だ!」
アモ「わっ!見つかっちゃった!」
ガイ「チッ……散らばって逃げるぞ!あとで落ち合おう!アモ、行くぞ!」ガシッ タタッ
腕を掴まれるアモ「わっ!」
メルル「それじゃあ、またあとでね!!!」スゥゥゥ──
アインズ「やれやれ。人使い……いや、竜使いが荒いな……」スッ
炎「」シュボッ
焼けていく地図「」メラッ……
アインズ「……もう用事はすんだ。これにて失礼する──」ダッ
兵士「待て!貴様ら!!!おい、誰か──」
⭐︎フェルメールたちの行き先がわかりました。
- 904 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:14:29.96 ID:uGeiOQRrO
- ーーココロイシ道具店
サーシャ「すたれ村、かぁ……」
リーゼリット「イクセさんが住んでる所、だよね?……フェルメールさん達がそこに逃げたなら、無事だといいけど」
ガイ「……少なくとも、あの地図に印があった以上、手がかりとしては無視できない」
メルル「それは私もちょっと気になるねェ。せっかく人目を避けて暮らしてるのに、追っ手まで連れてったら最悪だし」
アインズ「だが、逃げ先としてそこを選んだのなら、少なくとも“守りやすい”か“頼れる相手がいる”かのどちらかだろう」
ガイ「……ああ。フェルメールたちが自分の意思で向かったのなら、何かしらの当てがあるはずだ」
リーゼリット「じゃあ、すぐ追うの?」
ガイ「それも含めて考える。相手が負傷しているなら急ぐべきだが、焦って目立てば今度はこっちが追手になる……」
サーシャ「難しいね……」
ガイ「……だからこそ、慎重に決める。すたれ村に向かうにせよ、他を当たるにせよ……次の一手を誤るわけにはいかない」
メルル「ってことで、ここからは安易に突っ走るの禁止だよォ?」
アインズ「お前が言うと妙に説得力がないな」
メルル「ひどくない!?」
アモ「ふふっ……でも、今はちゃんと考えた方がいいのは本当だね」
ガイ「……ああ。さて、どう動くか」
◆現在はオノゴロ諸島です。(22日目)
何をする?
安価下1~3
誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-20 発見された
21-00 発見されない
⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:14:55.84 ID:PZb+LPr70
- リーゼリット ガイが入浴中にタオル一枚の状態で突入し誘惑する
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:15:39.08 ID:Hbqr5efSO
- 前のコマ大会でのコマが色々売っていたので何個か買ってみた
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:15:40.13 ID:dJF3v3ETO
- サララ、サーシャに特殊な矢を作ってあげる
- 908 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:09:23.70 ID:d2YySR1NO
- ガイ「サララ。何か手伝えることはないか?」
サララ「ガイさん。ええっと、今日は特段手伝ってもらうようなことはないですね。ゆっくりしててください」
ガイ「……そうか。ん?」チラ
大量のコマ「」ドン!
ガイ「……サララ。品物を買いたいんだが、構わないか?」
サララ「勿論です!ちなみに何を買いたいんですか?」
ガイ「あのコマをいくつか」スッ
サララ「ほうほう……たしかに、生産数が少なかったり強力なコマやレアな色の物はあとで高値で売れたりしますからね!」
ガイ「そういう目的ではなく、ただなんとなくだ……そういえば、このコマの名前はどこかで聞いたことがあるような物が多い気がするんだが、ニナはどういった理由で名前をつけているんだ?」
サララ「あぁ!簡単ですよ。つけられている名前は、世界中の有名な人たちをもとにしているんです。その方が子供達にもわかりやすい、というのもあるんでしょうね」
ガイ「なるほど……しかも、箱に入ってるから開けてみるまでは中身もわからない、と。よく考えられているな……とりあえず、5個買おう」
サララ「毎度、ありがとうございます♪」
⭐︎コマを買いました。
- 909 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:09:51.74 ID:d2YySR1NO
- ナショナリオフェアリー「」キラキラ
イリスザダークヒーロー「」キラキラ
アイシクルブレーダーミスティ「」キラキラ
メタリックローガン「」キラキラ
グランドアースエバンス「」キラキラ
並べたコマを見つめるガイ(おお……何か足りない気がするが、満足感が凄いな……!遊んでいたときは気が付かなかったが、よく見ると造形が拘って作られているのがわかるぞ……)ジッ……
サーシャ「ふふっ……ガイ、なんだか楽しそう」
サララ「遊ばずに集めるだけの人も沢山いるんですよ?ガイさんは、たぶんそっちのタイプなんでしょうね」
サーシャ「へぇ……あっ、そうだ。サララさん、私の弓に合わせて特殊な矢を用意できませんか?厳しい状況を崩せるような、切り札みたいな物が欲しくて……」
サララ「特殊な矢、ですか?できますよ!矢そのものに細工を入れる方法もありますし、矢じりを交換式にすることもできます」
サーシャ「本当ですか!」
サララ「はい。例えば……着弾した瞬間に強い光を放つ“閃光矢”とか、煙をばら撒いて視界を切る“煙幕矢”、それから相手に絡みつく糸を仕込んだ“拘束矢”あたりは使いやすいと思います」
サララ「サーシャさんは正確に当てられますから、“当てた後に状況を変える矢”と相性がいいんです。普通の矢に閃光玉や煙玉を括りつけても似たことはできますけど、最初から一体化していれば手間も省けますしね」
サーシャ「なるほど……それじゃあ、拘束矢を貰えますか?相手を止められれば、みんなも動きやすくなると思うので」
サララ「わかりました。ニナさんにも相談して、サーシャさんの弓に合うように調整してみますね」
サーシャ「ありがとう、サララさん!」
サララ「ふふっ、どういたしまして。新しいものって、考えてるだけでもワクワクしますよね」
⭐︎サーシャが拘束矢を手に入れました。
- 910 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:12:47.30 ID:d2YySR1NO
- ーーココロイシ道具店 風呂
チャポ……
ガイ「……ふぅ。温泉もいいが、この程よい狭さの風呂も落ち着くな……さて、明日はどう行動するか……」
戸「」カララ……
ガイ「ん?」クルッ
タオル姿リーゼリット「さて、お風呂お風呂〜……ん?」
ポヨン
ガイ「……」ジッ
ガイ(でっか………)
リーゼリット「……ちょ、ちょっと!何見てんの、アンタ!?///」バッ
ガイ「待て!元はと言えば、先に俺が風呂に入っていたのに、リーゼが入ってきたんだろう!?」
リーゼリット「だ、だからって凝視していい理由にはならないでしょ!?///」
ガイ「……それは、悪かった」
リーゼリット「うぅ……最悪……よりによってアンタが居るなんて……///」
ガイ「俺も予想外だ。落ち着いて入っていたところだったんだが……」
シーン……
湯気「」モクモク……
ガイ「……出るか?」
リーゼリット「へ?」
ガイ「俺が先に出る。そうすれば問題ないだろう」
リーゼリット「……」
ガイ「なんだ」
リーゼリット「……別に、そこまでしなくていい。ガイも入ったばかりなんでしょ?」
ガイ「だが……」
チャポ……バシャー……
ガイ「!」
リーゼリット「……後ろ、向かないでよね」
ガイ「……これだけ狭ければ振り向きようがないだろう」
リーゼリット「……それもそっか」
チャポ……
リーゼリット「……」
ガイ「……」
リーゼリット「……こういう時くらい、何か喋ってよ」
ガイ「必要以上に話しかけるなと言いそうだと思った」
リーゼリット「言わないよ……多分」
ガイ「曖昧だな」
リーゼリット「うるさい……こっちは色々と余裕がないの」
ガイ「……そうか」
チャポ……
- 911 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:14:17.39 ID:d2YySR1NO
- リーゼリット「……ねぇ、ガイ」
ガイ「なんだ」
リーゼリット「さっき、“出るか?”って言ったの……気を遣ってくれたんでしょ」
ガイ「……ああ」
リーゼリット「ありがと」
ガイ「礼を言われるほどのことじゃない」
リーゼリット「私にとっては、そういうの大事なの。アンタ、たまに雑だけど……変なところでちゃんとしてるから、調子狂うんだよ……」
ガイ「褒めてるのか、貶してるのか、どっちだ」
リーゼリット「半々」
ガイ「……厳しいな」
リーゼリット「当然でしょ」
湯気「」モクモク……
リーゼリット「……そういえばさ」
ガイ「なんだ」
リーゼリット「前に私、闇属性だったってわかったでしょ?あれから一人でも少し試してみたんだ。まだほんのちょっとだけど……前よりは出せるようになった気がする」
ガイ「本当か」
リーゼリット「うん。手のひらに集めるくらいなら、なんとか。でも、形にしようとするとすぐ散っちゃう」
ガイ「十分前進だ。最初から実戦で使える方が珍しい」
リーゼリット「うん。だから今度、また見てよ。闇属性の練習」
ガイ「ああ。その代わり、魔導拳銃の方も付き合ってもらうぞ」
リーゼリット「ふふっ……それ、まだ覚えてたんだ」
ガイ「約束したからな」
リーゼリット「……じゃあ、私の方の約束も覚えてる?」
ガイ「ヴィルトの名のことか」
リーゼリット「うん」
ガイ「忘れるはずがない。全部終わった後、お前がそれでも渡したいと思うなら……その時は名乗らせてもらう」
リーゼリット「……ちゃんと覚えてるんだ」
ガイ「お前が大事そうにしていたことだからな」
リーゼリット「……そっか」
チャポ……
- 912 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:14:44.55 ID:d2YySR1NO
- リーゼリット「……全部終わった後、か」
ガイ「遠い話に聞こえるか?」
リーゼリット「少しね。でも……前よりは想像できるようになったかも。アンタたちと一緒にいると、“終わった後”ってものが本当に来るのかもしれない、って」
ガイ「来させるさ」
リーゼリット「ふふ……うん。そう言うと思った」
シーン……
リーゼリット「前にさ……もしアンタが完全に線を越えたら、撃ってでも止めてくれって言ったでしょ」
ガイ「……ああ」
リーゼリット「撃つつもりはないから」
ガイ「……」
リーゼリット「その前に止める。私が、私たちが。だから、変な覚悟を一人で決めないで」
ガイ「……そうならないように立ち回る」
リーゼリット「この前も似たようなこと言ってた」
ガイ「覚えているな」
リーゼリット「そりゃ覚えてるよ。あんなこと言われたんだから」
ガイ「……悪かった」
リーゼリット「謝らなくていい。アンタが本気で危ういところに立ってるのは、もうわかったし……だから、見てないところで勝手に落ちていかれる方が嫌」
ガイ「……リーゼ」
リーゼリット「なに?」
ガイ「助かってる」
リーゼリット「……っ」
ガイ「お前が軽口ばかり叩くわりに、ちゃんと見ていてくれるのは知ってる」
リーゼリット「それ、褒めてる?」
ガイ「半々だ」
リーゼリット「……それ、さっきの仕返し?」
ガイ「少しな」
リーゼリット「うわ、性格悪……」
ガイ「お前にだけは言われたくない」
リーゼリット「……ふふっ」
チャポ……
リーゼリット「……でも、こうしてるとさ」
ガイ「ん?」
リーゼリット「なんか、変に落ち着くね。気まずいのに、落ち着く」
ガイ「……なんとなく、わかる」
リーゼリット「ほんとに?」
ガイ「ああ。狭いし、近いし、落ち着く状況ではないはずなんだがな……それでも、落ち着く」
リーゼリット「なのに落ち着くんだ」
ガイ「ああ」
リーゼリット「……ふふっ、変なの」
ガイ「フッ……変だな」
湯気「」モクモク……
⭐︎リーゼリットと入浴しました。
- 913 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:17:48.98 ID:d2YySR1NO
- 本日はここまでです。
昨日は飲み会により>>1がくたばっていました。
何も言わずに更新せず、申し訳ない。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/16(月) 02:11:50.51 ID:Ce6djZLTo
- おつ
リーゼの相棒感というか幼馴染属性感というか…良い距離感だ
そういやヴィルトが襲名性なら彼女の本当の家族名は別にあるのかな?いつか掘り下げてもらうか
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 07:52:30.36 ID:Q3aCZDMLO
- 乙
ニナさんコマ名つける時可能な限り本人に許可とったんだろうな
- 916 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 18:25:40.82 ID:8c9AaKLQO
- >>914
ふと思いついた設定だったので特に決めていませんでした。この世界では苗字にあたるものが無い人も多いみたいなので、ヴィルトとして認められるまで苗字は無い、ということにしておきましょう。
>>915
許可を取れる場合は取っていますが、ほとんどは無断で命名しているようです。その理由は既に亡くなっていたり、返答が無かったり、連絡がつかないことが多いためです。訴えられたりしたら少々考える必要があるな、とニナさんは考えているみたいです。
- 917 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 18:26:08.09 ID:8c9AaKLQO
- ーーココロイシ道具店
メルル「ん〜???むむむ……」ジーッ……
ガイ「……メルル。何かしたなら謝るから、凝視するのを辞めてくれないか?」
メルル「……ガイ君ってさァ……」
ガイ「ああ」
メルル「ホントに17歳なんだよねェ?」
ガイ「……10年前から来た話が本当なら、27歳とも言えるが」
メルル「うーん……やっぱり納得いかないなァ。17歳って、もっとこう……落ち着きなくて、単純で、年上のお姉さんに振り回されるくらいが普通じゃない?」
ガイ「……偏見だ」
メルル「偏見じゃありませーん。経験則でーす」
ガイ「その経験則に、俺は当てはまらないと」
メルル「当てはまらないねェ。ガイ君、たまに妙に達観した顔するし、変なところで冷静だし……そのくせ、無自覚に人の心を掻き回すタイプっぽいしィ〜?」
ガイ「何の話だ」
一歩詰め寄るメルル「しかも本人は全くわかってないと──」スッ
ガイ「……近いぞ」
メルル「試してるの。ここまで近づいても顔色一つ変えないのかなー?って……」
ガイ「……」ジーッ…
メルル「……」ジーッ…
ガイ「……俺の表情はあまり変わらないらしい。リーゼにそう言われた」
メルル「ふーん……じゃあ変わるまで、もう少し見ていようかなァ?」ニヤリ
ガイ「好きにしろ」
ガイ(……落ち着かないな。それにしても、こうして間近で見るとメルルはかなり……)
ガイ「……目が綺麗だな」ボソッ
離れるメルル「……はああああッ!?きゅ、急に何を言い出すのかなァ、君は!?///」バッ
ガイ「?」
メルル「今!そういうのを無自覚で言うからタチが悪いんだってばァ!?///」
ガイ「……思ったことが口に出たようだ。気に障ったなら謝る」
メルル「やぶ蛇とはこのことだったかァ……!///」
◆現在はオノゴロ諸島です。(23日目)
何をする?
安価下1~3
誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-40 発見された
41-00 発見されない
⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:31:26.05 ID:jvxS7VOj0
- 激レアコマ「ブラッディフラナ」を子供たちと探しに行く
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:32:01.07 ID:H6vYt81L0
- グレイグと一緒に反朝廷派の偵察
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:32:14.84 ID:do/Z0vMGo
- キキョウを落とす
- 921 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 21:28:28.88 ID:XlzMIjImO
- ーートウゲン国政区
ワイワイガヤガヤ
フードを被ったガイ「……」スタスタ
坊主頭の子ども「なーなー、ガイ兄ちゃん。どうしてそんなの被ってんだよ?」
ガイ「……吸血鬼だから、日光に弱いんだ」
鬼の子ども「ぜってー嘘だ!この前まで普通に歩いてたじゃん!!!」
ガイ「……事情があってな。往来を歩くのはあまり好ましくないんだ」
おかっぱ髪の幼女「悪いこと、したの?」
サーシャ「そういう訳じゃないんだけどね……ちょっと顔が知られちゃってて、目立つと困るだけなの」
鬼の子ども「ふーん……じゃあ、仕方ねぇか」
坊主頭の子ども「吸血鬼っていったら……ブラッディフラナってコマ、めちゃくちゃかっこいいんだよな!」
ガイ「魔族国の代表をイメージしたコマだったか。この前の大会でも使われているのを見たが、強力なコマだったな」
鬼の子ども「しかも、すっげぇレアでさ!中々手に入らないんだぜ!大会の賞品になったこともないから、オレたちじゃ話にならないくらいの金額で取引されてるんだぜ!」
サーシャ「それって、どのくらいなの?」
サーシャに耳打ちするおかっぱ髪の幼女「えーっとね……」ゴニョゴニョ
サーシャ「……うん。それは結構……いい値段だね」
おかっぱ髪の幼女「……でしょ?」
ガイ「そこまで価値があるのか」
坊主頭の子ども「うん!持ってるだけで自慢できるし、売ったらしばらく遊んで暮らせるって言うヤツもいるくらい!」
鬼の子ども「一度でいいから、じっくり見てみたいよなぁ〜」
ガイ「……それほどの品なら、どこかで話題になっていてもおかしくないな……ふむ……」
サーシャ「……ガイ?」
ガイ「……探してみよう。そこまで言われると、実物を見てみたくなる」
サーシャ「……言っておくけど、買うのはダメだからね?」
ガイ「……」ジッ
サーシャ「うっ……そ、そんな目で見てもダメ!!!見るだけね、見るだけ!!!」
ガイ「……わかった」シュン
おかっぱ髪の幼女「サーシャお姉ちゃん、強い……」
坊主頭の子ども「おお……なんだかウチの親みてーだな……」
◆コンマ下1
01-90 みつかりませんでした
91-00 みつかりました
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 21:48:27.74 ID:3zdoLoqIo
- 発見
- 923 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:06:55.22 ID:GNI0FtXHO
- ガイ「……全然見当たらないな」
サーシャ「そうだね……古物屋も露店も何軒か回ったけど、ブラッディフラナどころか見たことがあるって人すらほとんどいなかったし……」
ガイ「噂が先走っているだけか、持ち主が表に出していないか……あるいは、最初から別のコマを見間違えたかだな」
サーシャ「うーん……でも、子どもたちがあれだけ目を輝かせてたんだし、本当にあるなら一度くらい見てみたかったかも」
ガイ「……ああ」
サーシャ「……あ、やっぱりちょっと残念なんだ」
グレイグ「……お前ら、この状況でずいぶん余裕だな?」ノッシノッシ
サーシャ「グレイグさん!どうしてここに?」
グレイグ「俺は俺で別件だ……んで、お前らが歩いてるのが見えたから声をかけた」
ガイ「別件?」
グレイグ「反朝廷組織の偵察だ」
サーシャ「!」
ガイ「……詳しく聞かせろ」
グレイグ「この辺りの倉庫街で、最近妙な荷の動きがある。武器、食糧、薬……それだけならまだいいが、連中の会話に聞き捨てならねぇ名前が混じった」
ガイ「名前?」
グレイグ「……ビャクヤだ」
サーシャ「えっ……?」
ガイ「ビャクヤ……朝廷の、あのビャクヤか?」
グレイグ「断言はまだしねぇ。だが、城の中に顔が利く“ビャクヤ”なんてそう何人もいると思うか?」
サーシャ「……」
ガイ「見に行くぞ」
グレイグ「踏み込む気は捨てとけ。今日はあくまで“見るだけ”だ」
ガイ「ああ」
◆
- 924 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:07:21.21 ID:GNI0FtXHO
- ーー倉庫街
見張り「」キョロキョロ
グレイグ(止まれ。ここから先は声を落とせ)
サーシャ(……本当に見張りがいる)
グレイグ(荷倉庫にしちゃ物騒すぎる配置だろ?)
ガイ(荷の中身は?)
グレイグ(重さと運び方からして、軽いもんじゃねぇ。武器か、魔導具か……その辺りだ)
大量の箱「」ドン!
男A「丁重に運べよ。それ、ビャクヤ様から回された分だ」
男B「わかってるって。落として壊したら、こっちの首が飛ぶ」
男C「しかしよ、本当にいいのか?こっちは反朝廷の集まりだぞ。城の人間の名前が出るなんて、笑えねぇ」
男A「黙って運べ。今さら怖気づくな。ビャクヤ様は今の国じゃ駄目だと仰ってる。俺たちはその為に動く、それだけだ」
男B「よっと……今夜の会合も、予定通りか?」
男A「ああ。表で騒ぎが起きても問題ない。門番も巡回も、城の中はビャクヤ様が上手くやってくださる」
男C「しかし、本当に姫巫女を引っ張り出せるのか?」
男A「それができなきゃ意味がない。印がなきゃ民は動かん。反朝廷も、ネオデロデロも、その一点で一致してる」
ガイ(……!)
グレイグ(厄介なのと繋がってやがるな……)
見張り「……?あそこ、人がいるような……」ジーッ…
サーシャ(そろそろ離れないと見つかっちゃいますよ!)
グレイグ(チッ……潮時だな。離れるぞ)
◆
- 925 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:08:07.32 ID:GNI0FtXHO
- サーシャ「……ここまで来れば、大丈夫かな」
グレイグ「多分な。追ってくる気配もねぇ」
サーシャ「……反朝廷と、ビャクヤが繋がってる。それに……ネオデロデロの名前まで……」
グレイグ「しかも、ただ話が通じてるってレベルじゃねぇ。荷の横流し、会合の手引き、城内の便宜……根が深い」
ガイ「姫巫女を引っ張り出すつもりだとも言っていたな」
サーシャ「印がないと民は動かないって……あれ、やっぱり姫巫女様を旗印にするつもりなんですよね……?」
グレイグ「十中八九そうだろうよ。リュウトウ将軍を正面から倒すんじゃなく、民心を奪って揺さぶる気だ」
ガイ「……厄介だな」
サーシャ「ビャクヤって人……私たち、直接会ったことはないんだよね」
ガイ「ああ。アモとアインズが接触した相手の名として聞いただけだ」
グレイグ「だが、城に食い込んでるビャクヤなんて名前がそう何人もいるとは思えねぇ。少なくとも、無関係とは考えにくいな」
ガイ「……キキョウに伝えるべきか」
グレイグ「伝えるべきだ。だが、雑にぶちまけるな。城に戻った瞬間、誰がどこで聞いてるか分からねぇからな」
サーシャ「……たしかに。ビャクヤが城の中に手を回してるなら、下手に騒いだら向こうに先に伝わっちゃうかも」
ガイ「細心の注意を払うさ……グレイグ、お前はどうする?」
グレイグ「部下を集めて、睨みを効かせる……ちょっとは時間を稼げるはずだ。お前等も気をつけて行け」
ガイ「わかった……サーシャ、行くぞ」
サーシャ「うん……グレイグさんもお気をつけて!」
⭐︎反朝廷組織にネオデロデロ教とビャクヤが関わっていることを知りました。
- 926 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 16:56:04.50 ID:lWPT6lwCO
- ーートウゲン城 キキョウの部屋
転がっている酒瓶「」ゴロ……
酒を飲むキキョウ「んぐ……んぐ……っはぁ……」ポイッ
酒瓶「」コロン……
サーシャ「……えっと……き、キキョウ、さん……?」
キキョウ「あ……?ああ、サーシャさんに、ガイじゃん。どうかしたのー?」ヒック
ガイ「まだ日は昇っているぞ、キキョウ」
キキョウ「私はもうすぐ死ぬ人間だよ?死ぬまでにせめて好きなことをやらせてよ……」
サーシャ「し、死ぬって……縁起でもないこと言わないでくださいよ」
キキョウ「縁起じゃなくて経験則だよ……あー、もう、終わり終わり……」
ガイ「酔っているのは見れば分かる。だが、今日はその戯言を聞きに来たわけじゃない」
キキョウ「辛辣だなぁ……で、何?また私をお持ち帰りしに来た?」ヒック
ガイ「反朝廷組織の偵察をした」
キキョウ「うん……それで?」
ガイ「その中で、聞き捨てならない名前が出た。それは──」
キキョウ「当ててあげるよ。ビャクヤ、でしょ?」ゴクゴク
サーシャ「えっ!?知ってたんですか!?」
キキョウ「んー……知ってたというか、多分そうだろうなって。今回は君たちから聞くことになるとは思わなかったけど」
ガイ「その口ぶり……前からこうなると分かっていたのか」
キキョウ「違うよ……分かってたんじゃない。何度やっても、結局ここに辿り着くって知ってるだけ。この日に反朝廷の話が私の耳に入るってことはさ……もう、手を打つには遅い段階まで来ちゃってるってこと」
ガイ「どういう意味だ」
キキョウ「そのままの意味だよ。この国が崩れる時って、いつも最初は“まだ間に合うかもしれない”って顔で誰かが情報を持ってくるんだ……」
サーシャ「いつも……?」
キキョウ「信じなくてもいいけど、私はこれを初めて見るわけじゃないんだよ。望んでいる訳でもないのに、私はこの国が滅ぶまでの時間を繰り返しているんだ」
サーシャ「え?」
キキョウ「一回や二回じゃない。何十、何百、何千と繰り返しても……少し形を変えて、少し順番を変えて……最後は同じ。城は燃えて、リュウトウちゃんが倒されて……この国は混沌を極めるの」
ガイ「酔いに任せた冗談なら笑えないぞ」
キキョウ「冗談でこんなこと言うほど、私はユーモアに富んでないよ……はぁ……」
酒瓶「」コト……
ガイ「……間に合わない、というのは何に対してだ」
キキョウ「今頃、イクセちゃんの所にビャクヤと部下の兵隊が向かってる……姫巫女として、イクセちゃんは反朝廷のシンボルになる。捕らえて担ぎ上げても、殺して悲劇に仕立てても、あいつらには都合がいい」
サーシャ「それが本当なら今すぐみんなに知らせて、イクセさんを守りに行かないと!!」
キキョウ「言ったでしょ?もう遅いって……」
ガイ「……生憎、俺は諦めろと言われて、素直に頷ける性分じゃない」
キキョウ「え?」
ガイ「行かずに終わりを受け入れるつもりはない。サーシャ、みんなと合流して直ぐにすたれ村へ向かうぞ」
サーシャ「うん!わかった!」
ガイ「……キキョウ。まだ諦めていないのなら使える兵隊をすたれ村に送れ。今は少しでも戦力が多い方がいい。あとで悔やむくらいなら、今できることを全部やれ」クルッ
キキョウ「あっ……」
グラッ
- 927 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 16:56:31.67 ID:lWPT6lwCO
- ◇
ーー燃えるトウゲン城
ゴオオオオオオ──
メラメラ……
血塗れのガイ『……すまない、キキョウ……約束したわけでもないのに、守れる気でいた……』
ビャクヤ『撃て』
兵士たち『撃てェ!』
パパパパパン!!!
ガイ『』ドシャッ……
キキョウ『あっ……』
ビャクヤ『残るは憎き太政大臣だけだ!その女も仕留めろ!』
パァンッ──
キキョウ(──謝らないでよ。君のおかげで今回は少しだけ先を信じたくなったんだ……)
キキョウ(次も……もう一度君に……会いたいな……)ドサッ…
ギュウウウウウウン──
◇
遠ざかるガイの背中「」スタスタ……
手を伸ばすキキョウ「ッ、……だめ、待って──」スッ
キキョウ「行かないで、ガイ……」ポロポロ
◆コンマ下1
01-10姫巫女死亡
11-30姫巫女捕縛
31-50姫巫女行方不明
51-95戦闘中
96-00姫巫女保護
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:01:45.97 ID:8RFv0JXaO
- これが現実
- 929 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:26:11.08 ID:eRKAg8PxO
- ーーすたれ村
倒れた兵士の死体「」
ジャキン!バタッ……
パァンッ!パァンッ!
スタタタ……ザシュッ!!!
ビャクヤ兵「な、なぜだ……弾が当たらな──」
アキト「」ビュンッ!
ビャクヤ兵「かはっ……」ブシャアアア──
アキト「……この程度の腕ならば、何人来ようと結果は変わらぬぞ」ギロ
反朝廷の男「ならば、某と手合わせ願おうか」ユラァ…
アキト「お主は……!」キィンッ!
反朝廷の男「お主の剣筋、見知っているぞ。かつて姫巫女様が収めていた朝廷の仲間を斬るのは本意では無いが……許されよ」ヒュンッ!
アキト「ぬぅっ!!!」サッ
ビャクヤ「……姫巫女はこの先にいる。捕らえに行け」
ビャクヤ兵「はっ!行くぞ、お前たち!」
ビャクヤ兵たち「「「了解!」」」ダダダ
アキト「くっ、行かせるか──」
反朝廷の男「お主の相手は、某が務める!!!」ブォンッ!!!
アキト「ちぃっ……!!!」
ヒュオオオオ──
ビャクヤ「?……急に暗く──」
カッ──
ドガァァァン!!!
吹き飛ばされるビャクヤ兵たち「「「うわああああっ!!!」」」
赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バサッ!!!
ビャクヤ「竜だと!?」スラッ…
赤黒い巨龍の尻尾「」ブンッ!!!
巻き上がる砂煙「」ブワアアア──
飛来する魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン!!!
拘束矢に巻き込まれる反朝廷軍「おあああっー!!??」グルグル
ドギュウン!!!ドギュウン!!!
ビャクヤ兵「狙撃!?どこから──」バタッ…
赤黒い巨龍「ギャオオオオオオ!!!!!」
炎「」ゴオオオオオオッ!!!
アキト「もしや、あのときの……しかし、何故?」
透明「姫巫女様が大変なんでしょ?もうちょっとしたらガイ君たちが連れ出してくれるから、もう少しだけ耐えて!私も手伝うからさ……!」ダッ
アキト「……姿は見えぬが、かたじけない!ならば拙者は、一人たりとも先へ通さぬ!」ダッ
首から血を流すビャクヤ兵「あっ……?何が刺さって──」ドサッ…
◆
- 930 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:27:09.92 ID:eRKAg8PxO
- ーーすたれ村 姫巫女の家
ガララ!!!
刀を持ったイクセ「──切り捨て、御免!!!」ビュンッ
ガイ「──ッ!?待て、敵じゃない!!!」バッ
イクセ「──えっ!?が、ガイさん!?どうしてここに!?」ピタッ
アモ「イクセさん、お久しぶりです。説明は後です……今は時間がありません」スッ
妖しく光るアモの瞳「」ユラァ…
イクセ「っ……これは……?のじゃ、ぁ……」クラッ
バタッ……
アモ「よし……眠ったね。ガイ、よろしく」
イクセを背負うガイ「……10年前だったら打首は確定だな」
アモ「言ってる場合じゃないでしょ?速く戻ろう!」
◆
ドギュウン!
ヒュンヒュンヒュン……
ゴオオオオオオ──
ジャキンッ!!!
ビャクヤ「……手強いな……」
ビャクヤ兵「ビャクヤ様、こちらの戦力は半壊です!撤退すべきかと……!」
ビャクヤ「みすみす姫巫女を逃す気か?まだだ、隊を立て直せ!」
ビャクヤ兵「で、ですが……!」
ガイの声「みんな、撤退だ!!!」
赤黒い巨龍「……!ギャオッ!」
リーゼ「!サーシャ、メルルさん!離れるよ!!!」カチャン!
サーシャ「わかった!!!」タタッ──
透明「はいはい!!!今行くよォ!!!」タッ
イクセを背負ったガイ「──アインズ!!!飛べ!!!」スタッ
赤黒い巨龍「」コクン……ググッ……
魔力を溜めるビャクヤ「……」スッ ゴゴゴ……
アキト「フッ──」シャキン!!!
ビャクヤ「!?」シャッ! キィン!!!
アキト「この場は拙者の首一つで我慢していただこう──」ニヤリ
ビャクヤ「死に損ないめ……!」ギリィッ!
バサッ……
アモ「アキトさん!!!」
アキト「イクセ殿のことは任せたでござる!!!ここは拙者に任せて、直ぐにここを離れるでござる!!!」
赤黒い巨龍「……」バサッ……
バッサァァァァ──
バサッ……バサッ……
- 931 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:27:40.84 ID:eRKAg8PxO
- ビャクヤ「おのれ……」
ビャクヤ兵「び、ビャクヤ様!追いますか!?」
ビャクヤ「……いや、もう間に合わない。空へ上がられた時点で追撃は不可能だ」スッ
アキト「……そういうことでござる。お主らの負けだ」
ビャクヤ「負け、か……フッ。ならせめて、ここに残った障害だけは始末しておこう」ジロッ
アキト「……」
ビャクヤ兵「ど、どうされます?」
ビャクヤ「包囲しろ。姫巫女は逃したが、この男を生かして帰す理由はない」スッ
ビャクヤ兵たち「「「はっ!!!」」」ザッ
アキト「……上等」シャキン
アキト「イクセ殿が無事に離脱できたのなら、拙者に退く理由はないでござる」スッ
ビャクヤ「忠義だな。だが、その忠義も今日で終わりだ」
アキト「終わるのはお主らの企みでござるよ」
ダッ!!!
◆
血を流すアキト「……」ポタ……ポタ……
ビャクヤ「流石だ。だが、もう息が上がっているぞ」
アキト「年長者を労る言葉にしては、随分と冷たいでござるな」
ビャクヤ「敵に情を掛ける趣味はない」
アキト「結構……それでこそ斬り甲斐がある」
ビャクヤ「──」ブツブツ
黒く染まっていく刀身「」ズズズ──
アキト「……!」
ビャクヤ「」タッ
黒い刃「」ヒュンッ!
アキト「ちぃっ!!」キィンッ! キィンッ!
腕を裂かれるアキト「ぐっ……!」
ビャクヤ兵「今だ!!!」パァンッ! パァンッ!
脇腹を撃ち抜かれるアキト「がっ……!」
ビャクヤ「よくやった」ヒュンッ
ズッ……
アキトの手から落ちる刀「」カラン……
ビャクヤ「……見事だった。だが、ここで終わりだ」
アキト「……っ……かも、しれん……で、ござるな……」ボタ……ボタ……
ビャクヤ「辞世の句でも詠むか?」
アキト「生憎……柄じゃない……ただ……イクセ殿は……お主らの、好きには……させぬ……」ニヤッ
ビャクヤ「……死に際まで不快な男だ」
刀を引き抜くビャクヤ「」ズルッ……
崩れ落ちるアキト「」ドサッ……
シーン……
ビャクヤ「……敬服に値する男だ。敵なのが本当に、惜しい……」スチャ……
消えていくアキトの体「」サァァァ──
ビャクヤ兵「……ビャクヤ様」
ビャクヤ「……トウゲン城にはしばらく戻れんな。姫巫女を取り逃がしたのは痛いが、それで潰える悲願ではない。引き続き、クーデターの準備を進めろ」
ビャクヤ兵「……はっ」
- 932 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:00.19 ID:eyFDtCB/O
- ーートウゲン城 天守閣
リュウトウ「──ことのあらましは理解した。この国の代表として、貴君らに礼を申し上げる」ペコリ
サーシャ「そんな、頭を上げてください……!」
ガイ「……礼は不要だ。まだ、何も終わっていない」
リュウトウ「……ああ。その通りだ。姫巫女を取り逃がした以上、敵が次に動くのは確実だ。しかも厄介なことに、城の内にも既にビャクヤの手が入り込んでいる可能性が高い……状況は最悪に近い」
アモ「……アキトさんも、もう……」
シーン……
メルル「……姫巫女様とずっと一緒だった人なんでしょ?説明は、したの?」
ガイ「……まだだ。今の状況で伝えるには酷だ……姫巫女は今も、アキトが生きていると信じている」
メルル「……そっか」
イヨ「……将軍。僭越ながら、ここで一つ提案がございます」
リュウトウ「言ってみろ、イヨ」
イヨ「現状、ガイ殿たちを城の外へ戻すのは危険です。敵は姫巫女様の奪取に失敗した……となれば次は、それを阻んだ者たちから潰しに来る可能性が高い。加えて、ビャクヤが内と外の両方に手を回していた以上、城下のどこに目があるかも分かりません」
リーゼリット「……ココロイシ道具店に戻るのも危ないってこと?」
イヨ「ええ。あそこは目立つ場所です。居所を知られているなら、張られるのも時間の問題でしょう」
リュウトウ「こちらとしても、貴君らと即座に連携を取れる状態を作っておきたい。今のオノゴロでは、情報の遅れがそのまま致命傷になる」
ガイ「……それで?」
リュウトウ「単刀直入に言おう。しばらくの間、拠点をトウゲン城へ移してはくれないか」
- 933 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:27.79 ID:eyFDtCB/O
- サーシャ「城に……?」
アモ「私たちが、ですか?」
リュウトウ「ああ。無論、監視のためではない。協力の依頼だ。姫巫女を守り切った今、貴君らの力はこの国にとって無視できないものになった。ならばこちらも、それに見合う場所と権限を用意すべきだろう」
イヨ「部屋はこちらで確保します。なるべく動きやすい場所を押さえましょう。必要なら武具の整備場所も、伝令役もつけます」
メルル「おおー……急に待遇がすごくなったねェ」
アインズ「ふむ……悪くない話だ。こちらも毎度呼び出される手間が省ける」
ガイ「……条件がある」
リュウトウ「言え」
ガイ「俺たちは朝廷の兵じゃない。命令に無条件で従う気はないし、動くかどうかの判断は俺たちで下す」
リュウトウ「当然だ。貴君らを縛るつもりはない。客将のようなものだと思っている」
ガイ「もう一つ。姫巫女の件は最優先で秘匿しろ。城の中に敵の目があるなら、居場所も護送経路も、知る者は極力絞るべきだ」
イヨ「その点は既に絞っています。将軍、私、そしてごく一部のみです」
リュウトウ「姫巫女様の身柄も、表向きは“依然として行方不明”として扱う。敵には、まだ確保できる余地があると思わせておいた方が動きを誘える」
アモ「囮にするってこと……?」
リュウトウ「そうだ。気分の良い策ではない。だが、相手がこちらを食い破る気でいる以上、綺麗事だけでは守れん」
ガイ「……理解はできる」
サーシャ「私は賛成。今は離れてるより、まとまってた方がいいと思う」
アインズ「異論なしだ」
アモ「……うん。みんなと一緒なら、私も大丈夫」
ガイ「……わかった。しばらくの間、拠点をここに移す」
リュウトウ「感謝する」
イヨ「では、すぐに手配します。荷物の移送もこちらで人を出しましょう」
メルル「……じゃあ、サララに護衛をつけてくれないかな?あの子まで狙われるようなことになったら、私は安心して動けない」
イヨ「承知しました。信頼のおける兵を何人か回します。やり取りはしばらく手紙が中心になるでしょうが、安全は保証しましょう」
メルル「……ありがとう。それなら安心できるよ」
サーシャ「……姫巫女様の方は?」
リュウトウ「今は別室で休んでいる。目が覚めた後、誰がどこまで話すかは……こちらで決めるべきではないな」
ガイ「……」
ガイ(すたれ村にはアウルがいた筈だ。フェルメールたちが向かった可能性も高い。あれだけの騒ぎで何の反応もなかったのは不自然だ……既に村を離れているのか、最初から静観を決め込んでいたのか。いずれにせよ、もう一度行く必要がある)
ガイ(それと……キキョウとも話さなければならない。こうなることが分かっていたような発言をしていたが……酔いに任せた戯言として片付けるには、不自然すぎる)
ガイ(ネオデロデロ教もどう動くかわからない。警戒を強めておこう)
⭐︎拠点がトウゲン城に移りました。
- 934 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:57.68 ID:eyFDtCB/O
- ◆現在はオノゴロ諸島です。(24日目)
何をする?
安価下1~3
⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:42:26.54 ID:mftdKGGw0
- 幻のコマ「インビンシブルクロシュ」がオークションにかけられたので落とす
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:45:18.32 ID:QVtj96kDo
- キキョウを後ろから抱き締め捕らえつつ尋問
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:46:40.71 ID:jCM7TMbvO
- 城にミソラを呼んで宴会料理を作る女性陣
- 938 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 23:29:59.00 ID:NF82zgyQO
- ーートウゲン国政区
ワイワイガヤガヤ
ガイ(グレイグの子分と、リュウトウが認める兵士の護衛がついているお陰で1人でも街を出歩けるようになったが……)チラ
ジャケットを着たガラの悪そうな女性魔族の護衛「」ヒラヒラ
マントを付けた真面目そうな女性兵士の護衛「」ペコリ
ガイ(……これはこれで目立ってしまっている気がするな。腕前の方は心配はしていないが、人除けとしては満点でも、偵察には致命的だ……さて、反朝廷勢力かビャクヤに繋がる手がかりがないか見回ろう)
スタスタ……
◆
ーーおもちゃ屋
飾られたコマ「」キラキラ
ガイ(アレは……トゥルークローディア、だったか。大魔女をモチーフにしたコマで、流通も少ないからかなり高値で取引されていた気がするが……)
トゥルーエンド『だから、許すの。だって、あなたのこと、好きなんだもの』
ガイ(……ルー……全部片付いたら、ちゃんと向き合うよ……こんなときに、お前のことを思い出すとはな……)
ガイ「フッ……」
魔族の護衛「……なあアンタ。まさかとは思うけどコマ目当てで外出しに来たのか?」
ガイ「……いや……違う。今は情報収集が先だ。コマは、その……ついでに目に入っただけだ」
近くの客A「おい、聞いたか?今夜の夜競り、とんでもないコマが出るらしいぞ」
近くの客B「ああ……“幻のコマ”だろ?どうせまたハッタリだ」
近くの客A「いや、今回は本命だ。“インビンシブルクロシュ”が出るって話だぜ」
近くの客B「……は?あの伝説級が?本物なら、相当な値がつくぞ……!」
ガイ「……」ゴクリ
魔族の護衛「おい。ついでにって顔じゃなくなってるぞ、アンタ」
兵士の護衛「ですが、こういう裏の催しは人も物も集まります。資金源に利用するために反朝廷やネオデロデロ教に繋がる者が紛れ込んでいるかもしれません」
ガイ「……それなら、尚更見逃せないな。裏で高額の品が動く場なら、金も人も情報も集まる。反朝廷の資金源や、ネオデロデロの協力者が紛れていても不思議はない」
兵士の護衛「確かに……表の市では追えない人脈が出入りする可能性は高いですね」
魔族の護衛「なるほどなぁ。コマ目当てじゃなくて、捜査の一環ってワケだ?」
ガイ「……そうだ」
魔族の護衛「……今、“そういうことにしておこう”って顔したな」
ガイ「していない」
兵士の護衛「……とにかく、話を聞きましょう。あの二人ならまだ近くにいます」
◆
ー 夜
ーーオークション会場
ザワザワ……
司会「さあ、お待ちかね!本日の目玉商品です!」
布「」バッ!!!
インビジブルクロシュ「」キラキラ……
オオ……アレガウワサノ……
ガイ(……さて、どう動くか……)ジッ…
- 939 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 23:30:34.28 ID:NF82zgyQO
- 本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 00:13:05.01 ID:/fJeLYASo
- 乙
犠牲者出たけど姫巫女連れ帰れたのは大金星か
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 01:34:20.62 ID:IGpDvCa3o
- おつ
最高判定こそ引けたものの依然状況は芳しくないな…
護衛付きだと密かに村の様子を見に行こうにもちょっと難しいか
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 07:38:40.33 ID:ul3yvQfG0
- 乙
確認だけど23日目の最初の安価のコンマが05だったから「誰かが何者かに捜索されています。」になるけどそれって>>927〜>>931のビャクヤ達の襲撃でいいよね?もしそうならてっきりホロウやロヴィアが襲撃してくると思ってた。
- 943 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 20:56:00.18 ID:vjW9dK9nO
- >>940
良いコンマでした。とりあえず最悪は回避できたようです。残り日数も減ってきてしまいましたが、イクセさんとは安価でやり取りできます。参考までに。
>>941
護衛についてる2人がいても、すたれ村に行くことはできます。護衛については姫巫女を救出したボーナス的なものと考えていただければと思います。試練には参加できませんが、手伝ってくれる戦力という想定をしています。
>>942
それであってます。
実は当初、ロヴィアとホロウがフェルメール達を発見するコンマとしていたのですが、>>919の安価を見て丁度良かったためビャクヤたちの襲撃へと変更しました。ロヴィア達は引き続き捜索をしているみたいです。
- 944 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:02:26.96 ID:2roYYKQmO
- 司会「それでは入札を開始します! インビジブルクロシュ! 開始価格は5千万から!」
ザワッ……
参加者A「6千万!」
参加者B「7千万!」
参加者C「8千万!」
魔族の護衛「うわ、いきなり景気いいな……イスファハーンかよ、ここ」
兵士の護衛「普通の人間が遊びで出せる額ではありませんね……」
ガイ「……やはり、金のある連中が集まっている」
司会「他には!?他には!?」
スッ……
聖女「では……5億で」
ガイ(……聖女!)
シーン……
司会「……はい?」
聖女「聞こえませんでしたか?……5億です」
ザワッ……
参加者A「ご、5億だと……!?」
参加者B「馬鹿言え……桁がおかしいだろ……!」
参加者C「正気じゃねぇ……!」
魔族の護衛「……は??? あんな小さいコマ1つに5億???」
兵士の護衛「いきなりそこまで跳ね上げるとは……」
ガイ「……」
司会「ご、5億!5億が入りました!ほ、他に挑まれる方は!?」
シーン……
二階席の薄闇の中に座るビャクヤ「」
ガイ「……!」
兵士の護衛「どうしました?」
ガイ「あそこを見ろ……ビャクヤだ」
兵士の護衛「……!斬りますか?」スラッ……
魔族の護衛「待て待て待て!!! こんなところでおっ始めても圧倒的にアタシ等が不利だ!!!」ガシッ
兵士の護衛「しかし……!」
司会「では、5億!5億で落札です!!!」
ザワザワ……
聖女「……」クルッ
ガイ「……?」
聖女(み、つ、け、た)パクパク
- 945 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:03:45.16 ID:2roYYKQmO
- ガイ「!?しまった……向こうもこちらを探っていたか……!」
短剣「」スラッ
ヒュンッ
腕を槍に変化させたロヴィア「──ようやく見つけた、偽物!!!」バッ
兵士の護衛「ガイ殿!!!」シャキンッ!
ガキィンッ!!!
キャアアア!!!ナンダ、ナニゴトダ⁉︎ニゲロ!!!
ロヴィア「……兵隊さん?邪魔しないで、くれるかなぁ……ッ!」ギリギリ……
ガイ「ッ──」
魔導拳銃「」ドギュウン! ドギュウン!
肩を撃たれるロヴィア「あっ……!?」グラッ
兵士の護衛「隙ありッ──」グッ……
魔族の護衛「よせ、後ろに下がれ!!!」
兵士の護衛「!」サッ
虚属性の魔力の塊「」ギュゥゥゥン──
ガイ「なんだ……あの魔力は……」
ホロウ「……ロヴィア、大丈夫?」スタ
肩を押さえるロヴィア「……平気……ちょっと痛かっただけ……でも、やっと見つけたんだから……ここで殺さないと……」ギリッ
ガイ「……俺はお前を知らない。だが、お前は俺を知っているようだな」
ロヴィア「黙れ、偽物ッ!!!」ダッ
ガイ「!?」サッ
ロヴィア「ガイはそんな目を私に向けない!!!」
剣に変化した腕「」ブンッ!
ガイ「」シュンッ
ロヴィア「ガイはそんな言葉、私に言わないッ!!!」
斧に変化した腕「」ブンッ!
ガイ「っ……速い……だけじゃない。形を変えるたびに間合いまで変わるのか……!」シュンッ
ロヴィア「当たり前でしょォ!?アンタみたいな偽物を殺すために、私がどれだけ考えたと思ってるの……ッ!!!」ブンッ! ブンッ!
ガイ「知らないな……!」キィンッ! シュンッ
兵士の護衛「ガイ殿、下がってください! 狭い会場では不利です!」
虚属性の魔力の塊「」ギュゥゥゥン──
ギシッ……メキメキ……
参加者A「ゆ、床が!?」
参加者B「やめろ! こんな所で魔法なんか使うな!!」
参加者C「警備!警備はいないのか!?」
司会「ひぃっ……!だ、誰か止めろぉ!!」
魔族の護衛「会場ごと壊す気かよ!?……待て、壊す?」チラ
シャンデリア「」ユラユラ……
魔族の護衛「いちか、ばちかだ……!いっけェ!!!」スッ
高速で撃ち出される魔力「」スドン!
崩れるシャンデリア「」ガシャァァン!!!
キャアアアア!!!タスケテ!!!デグチハドコダ!!!
ロヴィア「くっ……!」
ホロウ「ガラスの破片が……!」
ガイと兵士を掴む魔族の護衛「今だ!!!逃げるぞ!!!」ガシッ
ガイ「っ!?」グイッ
兵士の護衛「きゃっ!?出口は右です、急いでください!」グイッ
ダダダッ……
◆
- 946 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:04:24.98 ID:2roYYKQmO
- ホロウ「……逃げられちゃった」
ガラス片「」パラパラ……
シャンデリアの下から出てくるロヴィア「……ああ、もう!あと少しだったのに──」ガシャン……
聖女「……よいのです。見つけられただけでも十分な収穫でした。どうやら彼らはまだ、この国の光を得ていない様子……また、必ず出会いますよ」
ロヴィア「……はーい……」
ビャクヤ「……ここまで暴れるとは思っていなかったぞ」スタスタ
ホロウ「私は抑えた方だよ……ロヴィアは目当てを見つけると一直線だから」
ビャクヤ「その割には、随分と派手にやってくれたものだ。会場ごと潰すつもりかと思ったぞ」
ホロウ「半分くらいはロヴィアのせいでしょ。私はちゃんと加減してたよ」
ロヴィア「だってぇ……!目の前に居たんだよ!?あの偽物がッ……!」ギリッ
聖女「落ち着きなさい、ロヴィア。取り乱したところで結果は変わりません」
ロヴィア「……はい……」
ビャクヤ「……で。どう見る?」
聖女「先程申し上げた通りです。彼らはまだ、この国の光に届いていない……少なくとも、手にしてはいません。もし得ているなら、次の場所へ向かっている筈ですから」
ホロウ「ふぅん……じゃあ、ガイたちもまだ探してる途中なんだ」
ビャクヤ「こちらとしては好都合だな……だが、これ以上あの連中に好き勝手嗅ぎ回らせるのは不愉快だ。城下の不満は既に溜まりきっている。今すぐにでも──」
聖女「いえ。当初の予定通り行ってください。こちらが焦って順序を乱せば、向こうに付け入る隙を与えるだけです」
ビャクヤ「……わかった。ならば私は私の役目を果たそう。民の火種は、予定通り灯してみせる」
聖女「よろしくお願いしますね。では、ここを離れましょうか……」スッ
拾い上げられるインビジブルクロシュ「」
聖女「……あなたは、今も夢を見続けているのですか?あの場所で……」ボソッ
⭐︎オークションの様子を確認しました。
- 947 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:33:35.30 ID:2roYYKQmO
- ーートウゲン城 大厨房
ジュウウウ……
コトコト……
トントントン……
大鍋「」グツグツ
山積みの野菜と肉「」ドン!
メルル「いやー、城の厨房って広いねェ!道具も立派だし、火力も強いし、なんかもう見てるだけでテンション上がっちゃうよ!」
リーゼリット「テンションが上がるのは分かるけど……私たち、こうしてていいのかな?」
サーシャ「こういう時って、考え込むより手を動かしてた方が楽だし……」
アモ「うん……ガイたちが動いてる間、私たちだけ落ち着かないでいるのも嫌だもんね」
アインズ「うむ。じっとして不安を募らせるよりは、よほどいい。腹を満たせば多少は頭も回る」
ガラッ
ミソラ「お待たせしましたー!潮風亭より、ミソラ参上です!」
メルル「おっ、来た来た!待ってたよミソラ!」
アモ「ミソラさん、わざわざ来てくれてありがとうございます」
ミソラ「ううん。アモちゃんたちが城で大変なことになってるって聞いたら、放っておけないよ。それに……」
食材が入った包み「」ドサッ
ミソラ「ちょうど良い食材も持ってきたからね!」
サーシャ「わぁ……すごい。魚も野菜もいっぱい……!」
リーゼリット「しかも全部、新鮮……」
ミソラ「お城の料理人さんたちにも許可はもらってるよ。“好きに使ってくれ”って。だから今日は遠慮なく、景気よくいこう!」
アインズ「よし、ならば手分けしよう。何を作る?」
イクセ「あの……私にも、手伝わせてくれませんか?」ヒョコ
ミソラ「えっ!?ひ、姫巫女様!?!?!?」
サーシャ「だ、大丈夫なんですか?まだ休んでた方が……」
イクセ「もう体は平気です。それに……皆様だけに働かせるのは、なんだか落ち着かなくての……」
アモ「イクセさん……」
イクセ「こう見えて、料理には自信があるんです!アキトお兄ちゃんからもお墨付きをもらっています!」
メルル「……そっか……それじゃあ、遠慮なく頼っちゃおうかな……」
アインズ「……本人がそうしたいなら、止める理由もあるまい」
ミソラ「?……まあ、そういうことなら手伝っていただけますか?」
イクセ「ふふっ……任せてください!」グッ
安価下1~2 追加の食材を1~3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、イセエビ、イクラマス、マグロ
野菜:野草、ドラ大根、ゴボウの根っこ、フキノトウ、タケノコ、海藻類
穀物:お米、ウドン麦、ソバ麦、ヤマイモ、オオキイ豆
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、ナシ、ブドウ、カキ、クリ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:上白糖、香辛料、スライムゼラチン
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:36:15.34 ID:7kYKWqO70
- リンゴ ミカン ミルク
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:45:37.81 ID:cOJJL6jM0
- スライムゼラチンザリガニタケノコ
- 950 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:37:43.21 ID:+0WjmEB1O
- ザリガニとタケノコの炊き込みご飯「」ドン!
タケノコの煮物「」ドン!
ザリガニ汁「」ドン!
リンゴとミカンのミルクゼリー寄せ「」ドン!
リーゼリット「……てっきり、お城の人たちはもっと高級な物ばかり食べてると思ってたんだけど、意外とそうでもないんだ」
イクセ「お祝いの日とかは豪勢なんですけどね。平時では皆さんが食べているものと変わらない物が出てきますよ?私が住んでいたときはザリガニはよく出てきていましたが」
メルル「そうだったんだァ……道理でザリガニを捌く手つきがすごく自然だったわけだねェ」
イクセ「といっても1年ほど前は包丁を持つことすら覚束なかったんですけどね……」
アモ「えっ、そうだったんですか?」
イクセ「はい。昔は危なっかしいからと、アキトお兄ちゃんに厨房への立ち入りを止められていたくらいでして……」
イクセ「でも、何度も見ているうちに覚えてしまって。ある日、こっそりやってみたら案の定、手を切ってしまって……すごく怒られました。『刃物は人を守るためにも使えるが、不用意に握れば自分も傷つける』って……料理の話なのに、何故か説教だけ妙に立派で」
アインズ「……ふっ」
アモ「アキトさんらしい、のかな……」
イクセ「はい。真面目で、融通が利かなくて……でも、最後にはきちんと包丁の持ち方から教えてくれました。だから、今こうして作れるのも半分くらいはアキトお兄ちゃんのお陰なんです」
サーシャ「……」
ミソラ「……さ、冷めないうちに食べよっか。折角きれいにできたんだし」
メルル「さんせーい!じゃあまずは炊き込みご飯から!」
リーゼリット「……あ、美味しい!」
アインズ「タケノコの食感も悪くない。歯応えがあるのに、邪魔をしていないな」
アモ「スープも優しい味……なんだか、ほっとするね」
サーシャ「うん……味噌がよくあってるね」
イクセ「ふふっ、皆様のお口に合ったならよかったです」
メルル「せっかくなら、関わった人みんなで食べたかったねェ。将軍様とか太政大臣は忙しくとも、アキトさんとか──」
シーン……
メルル「……あ」
リーゼリット「メ、メルルさん……」
アモ「ご、ごめんね、イクセさん……」
イクセ「……いいのです」
サーシャ「イクセさん……」
イクセ「厨房に立っていると、どこからかひょっこり顔を出して『味見でござる』とか言いながら摘まんでいく人でしたから……今も、そうして現れそうな気がしてしまうだけです」
イクセ「……だから、まだちゃんとは信じられていないんですよ。皆様の顔を見れば、何かあったのだと分かってしまうのに……こうして話していると、すぐ近くにいるような気がしてしまって」
アインズ「……無理に信じる必要はない」
イクセ「え?」
アインズ「受け入れるにも、順番がある。腹が減っている時に重い話をしても、碌なことにならん。今は食え」
メルル「……うん、そうだよ。せっかくイクセちゃんも一緒に作ったんだから、まずはちゃんと食べよ?」
リーゼリット「冷めたらもったいないしね」
アモ「……それに、あとでゼリーもありますよ」
イクセ「……ふふっ」
サーシャ「ええと……」
イクセ「皆様があんまり必死に誤魔化そうとするものですから……なんだか、申し訳なくなってしまって」
メルル「誤魔化してるつもりはないよォ?ただ、今は楽しく食べたいだけ」
ミソラ「そうそう。美味しいものの前で、難しい顔をしてたら料理がかわいそうだよ」
イクセ「それも、そうですね……では」
イクセ「改めて……いただきます」
⭐︎みんなで料理をしました。
- 951 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:45:15.20 ID:+0WjmEB1O
- ーートウゲン城 キキョウの部屋
ガイ「……入るぞ、キキョウ」
タタッ
ギュッ
抱きつくキキョウ「……よかった……!まだ生きてた……!」ギュッ……
ガイ「……離れてくれ。報告はもう聞いている筈だ。急に抱きつかれる理由がわからない」
キキョウ「……っ」パッ
ガイ「……」
キキョウ「……ごめん。ちょっと、安心しちゃって……」
ガイ「……そうか」
キキョウ「で、でも本当に無事でよかったよ。ネオデロデロ教まで居たんだし……」
ガイ「その話もする。だが、その前に聞くことがある。前に言っていた“繰り返し”のことだ」
キキョウ「……」
ガイ「あのときは時間がなかったから問い詰めはしなかったが……」
一歩詰めるガイ「」スッ
ガイ「──お前は、こうなることを知っているようだった。反朝廷、ビャクヤ、姫巫女の件……全部だ」
キキョウ「……全部ってほどじゃないよ。細部は毎回ずれる」
ガイ「否定はしないんだな?」
キキョウ「今さら、そこを誤魔化しても仕方ないでしょ」
ガイ「なら答えろ。お前の言う“繰り返し”について」
キキョウ「……私にもよくわからない。最初に気づいた時は、ただの悪夢だと思ったんだよ。城が燃えて、将軍様が倒れて、私も死んで……次に目を開けたら、また少し前の自分の部屋に戻ってた」
ガイ「少し前、というのは?」
キキョウ「まちまちだけど、大体は破綻の少し前。全部を止めるには足りなくて、でも何も知らないでいるには長すぎる……嫌な位置」
キキョウ「最初は必死に動いたよ。先回りして人を消したこともあるし、逆に何も起こらないように抱え込んだこともある。反朝廷を潰した回も、デロデロ教を締め上げた回もあった。けど、結果はどれも少し形を変えて破綻。燃える場所が城下になったり、将軍様が死ぬ順番が変わったり、私が先に死んだり……そのくらいの違いでしかなかった」
ガイ「……誰かに話したことはあるのか」
キキョウ「あるよ。信じてくれた人もいた……けど、うまく行かなかったどころか、最悪の状況に近づくだけだった」
ガイ「……最悪の状況、か」
キキョウ「うん。私が知ってる未来を変えようとして、早めに手を打ったら……その分だけ別の場所が歪んだ。ひとつ火を消したつもりが、別のところで二つ三つ燃え上がる……そんな感じ」
ガイ「……それでも、お前は毎回動いたんだな」
キキョウ「動かなかった回の方が少ないよ。ここ何回かは、下手に動かない方がまだ被害が少ないって分かってきたから、できるだけ干渉しないようにしてたけど」
ガイ「その“繰り返し”は、何を境に始まって何を境に戻る」
キキョウ「始まりはわからない。気づいた時にはもう始まってた。戻る条件も、正確には不明……ただ、私の感覚だと死んだら戻ることが多い」
ガイ「多い?」
キキョウ「例外もあった。死なずに最後まで見届けたはずなのに巻き戻ったこともあるんだ……正直、今回も君が現れたとはいえ、お決まりのセリフが聞こえたから諦めていたんだ。けど、まさかイクセちゃんを保護できるなんて……」
ガイ「……今回は何が今までと違う」
キキョウ「いくつかある。大きいのは飛空挺……それと、城下の空気が少し違うこと。コマの流行みたいな、一見どうでもよさそうなものまで含めてね。あとは──」
キキョウ「──君が、もう一度現れてくれたこと」
ガイ「……もう一度、だと?」
キキョウ「うん。最初に君が現れた時のこと、話した方が早いかな……」
◆
- 952 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:46:30.40 ID:+0WjmEB1O
- 本日はここまでです。
次回はキキョウの繰り返しの回想から始めたいと思います。
それでは、また。
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 23:53:33.57 ID:/fJeLYASo
- 乙
真相告白はヒロインの証
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 00:30:36.12 ID:3V04itWLO
- 乙
国のお偉いさんはなんか大体時間魔法を使える傾向
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 01:21:41.83 ID:jcwp/uQho
- おつ
後手に回ってばかりだし何か攻勢に出られる手があればよいのだが
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 02:27:56.83 ID:FoqmeeYGO
- 乙
兵士の護衛さん脳筋で草
しかしユーシリアより酷い状況である…というかこっちではどこも酷い状況か
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/27(金) 23:00:03.40 ID:sPuVR/j50
- >>951でガイがビャクヤの事も聞こうとしていたけどキキョウの繰り返しの回想でビャクヤの過去とか分かるのかな?「何をする?」の自由安価でビャクヤの過去についての情報収集を考えていたけどもし分かるなら書かなくてもよさそうかな?
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 10:45:20.06 ID:s/rfh3sYO
- 乙
ココロイシ道具屋いきなり警備厳重になったら逆に怪しまれるんじゃ···
- 959 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:22:09.00 ID:KUVHO8uyO
- >>953
ヒロインかどうかはわかりませんが、ガイに対する感情は結構重たいようです。
>>954
たまたまです。時間魔法の適性を持つ人は本当に希少なのです。ソールさんはかなり時間魔法を熟知していますが、前回の一件で封印してしまったようです。ガイは現在も修練中。それなりに力を扱えますが、キキョウのものは自分で制御することができないようです。その影響か、キキョウは他の魔法を使うこともできないみたいです。
>>955
襲撃自体は可能です。これまでの描写で分かりづらいかもしれませんが、デロデロ教会第2支部には高い確率で誰かがいるかと思われます。参考までに。
>>956
兵士の護衛さんは物事は簡単に解決するのがいいという考えの持ち主みたいです。
現在は内戦が始まっていたユーシリアとは違い、国自体は平和なのでなんとも言えません。
世界全体で見れば、世界めくれの影響を大きく受けたところはとても酷い状況であるみたいです。
>>957
今回の回想はキキョウの視点になっている筈なので、ビャクヤの過去についてはわからないかと思われます。また、自由安価でビャクヤの過去を調べるのは可能ですが、あまりオススメできません。理由については、内緒です。
>>958
護衛をつけるといっても物々しい感じではなく、一般市民に紛れてなのであまり目立たないかと思われます。ご安心ください。
- 960 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:23:09.89 ID:KUVHO8uyO
- ーートウゲン国政区
雨「」ザァァァ……
キキョウ「──ッ!」フラッ……
壁に手をつくキキョウ(また……戻ってきちゃった……今は一体、いつの時間なんだろ……?)
グウウウ……
キキョウ(……お腹、すいた……)
◆
おでん屋台「」モクモク
キキョウ(あそこでいっか……とりあえず、何か食べなきゃ……)
のれん「」パサッ……
魚人店主「いらっしゃい。こんな雨の日に来るなんて、お客さんも好きものだね──……って、あんた……太政大臣じゃねぇか」
キキョウ「……そうかしこまらないで。今は、ただの客として来ただけ……」チラリ
黒髪の無愛想な青年「」ハフハフ
おでん皿「」ホカホカ
キキョウ「……彼と、同じものをお願いします」
魚人店主「……あいよ。客だってんなら、俺は品を用意するだけさ。座って待ってな」
黒髪の無愛想な青年「……おい」
キキョウ「?」
黒髪の無愛想な青年「」
ハンカチ「」スッ
キキョウ「ええと……これは一体?」
黒髪の無愛想な青年「……雨が降ってからずっと歩いていたんだろう。濡れたままだと風邪をひくぞ」
キキョウ「……ですが……」
黒髪の無愛想な青年「……置いておく。使っても使わなくても、好きにしろ」
- 961 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:23:35.88 ID:KUVHO8uyO
- キキョウ「……ありがとう」
ハンカチを手に取るキキョウ「」スッ
濡れた髪を拭くキキョウ「……」フキフキ……
魚人店主「……ほらよ、同じのだ」
湯気の立つおでん皿「」コト……
キキョウ「どうも……あっつ!」
黒髪の無愛想な青年「急いで食うからだ」
キキョウ「あはは……お腹が空いていたから……」
黒髪の無愛想な青年「……飯は逃げない。落ち着いて食え」
キキョウ「……初対面の相手に、いつもそんなふうに親切なの?」
黒髪の無愛想な青年「別に。放っておくと、そのまま倒れそうだったからだ」
キキョウ「それを親切って言うんですよ」
黒髪の無愛想な青年「そうか」
キキョウ「そうです」
鍋「」グツグツ……
新聞を読む魚人店主「……最近は暗い話題ばかりだな。空が赤くなってから、景気のいい話より死人の数を聞く方が多くなっちまった」パサッ……
新聞「ユーシリア帝国崩壊 実権はクラウディアへ」
新聞「テラヌス・ウルス壊滅 魔王封印の代償甚大」
キキョウ(今回は大陸の方、凄いことになっちゃってるなぁ……あ、この日付なら……まだ2ヶ月は余裕があるかな)
黒髪の無愛想な青年「……美味かった。代金は置いておく」スッ
魚人店主「毎度!」
キキョウ「待って!……君、名前は?」
黒髪の無愛想な青年→ガイ「……ガイだ。それは返さなくていい」
スタスタ……
キキョウ「……行っちゃった」
◆
- 962 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:24:41.14 ID:KUVHO8uyO
- ー数日後
ーートウゲン国政区 裏路地
ザワザワ……
胸を貫かれた女性の死体「」
氷ついてバラバラになったスライムの欠片「」
キキョウ「な……なにこれ……?」
兵士「キキョウ様!お疲れ様です。まさか、太政大臣直々に、現場に来ていただけるとは……」
キキョウ「……」チラ
胸を貫かれた女性の死体「」
キキョウ(この女の人はたしか……ネオデロデロ教のロヴィア。私も何回か殺されたことがあるけど……彼女が殺されているのを見るのは始めてだ。隣に散らばってるスライムは……?)
兵士「キキョウ様、気分が優れないようであれば、お下がりください。その……刺激が強いので」
キキョウ「……大丈夫。この死体、誰がやったの」
兵士「はっ。目撃証言では、黒髪の男が二人を相手取っていたとのことです。こちらが駆けつけた時には既に決着がついており……」
キキョウ「黒髪の、男……?」
兵士「ええ。もっとも、騒ぎの最中でしたので信憑性は欠けますが」
キキョウ「……他には」
兵士「剣と複数属性の魔法を使っていたそうです。変形した女の方は身体を何度も組み替えて応戦したらしいのですが……どういうわけか、攻撃を辞めて最後は胸を貫かれ、もう1人は全身を氷漬けにされて砕かれたと。そのときは擬態していた姿だったのですが、この欠片を見るにスライムだったようで──」
キキョウ(状況から考えると、このスライムの欠片はホロウの可能性が高い。今までの繰り返しで、あの二人は最後まで厄介な不安要素として残り続けた。ビャクヤの蜂起に合わせて動くことはあっても、こんな早い段階で脱落したことなんて一度もなかった……)
兵士「──その青年の行方はまだ掴めておりません。民間人の避難を優先したこともあり……」
キキョウ「……そう」
兵士「追手を出しますか?」
死体に視線を落とすキキョウ「いいえ。下手に刺激しないで」ジッ……
キキョウ「現場の封鎖を続けて。遺体は魔法封印をかけた上で別室に移して。ネオデロデロ教の関係者に奪われると面倒だから」
兵士「はっ!」ビシッ
スタスタ……
キキョウ「黒髪……」
◇
ガイ『……ガイだ。それは返さなくていい』
◇
キキョウ「……まさか、あの人が?」
◆
- 963 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:25:21.80 ID:KUVHO8uyO
- ーートウゲン宿場町
おでん屋台「」モクモク
仕込みをする魚人店主「」テキパキ
のれん「」パサッ……
魚人店主「いらっしゃ……って、またあんたかい。今日は忙しそうな顔してるな、太政大臣さん」
キキョウ「おじさん、少し聞きたいことがあるんだけど」
魚人店主「仕事の話か?」
キキョウ「うん……この前、雨の日にここでおでん食べてた黒髪の青年。覚えてる?」
魚人店主「黒髪の……ああ。無愛想な兄ちゃんか。妙に気が利く割に、口数の少ねぇ」
キキョウ「ちゃんと覚えてるんだ」
魚人店主「そりゃこの屋台にはよく来るからな。で?あの兄ちゃんがどうかしたのかい」
キキョウ「今、その人を探してる。どこに泊まってるとか、普段どの辺にいるとか……何か知らない?」
魚人店主「……」
キキョウ「……教えられない?」
魚人店主「いや、そういう訳じゃねぇ。単純に、そこまで深い話はしてねぇんだ。あの兄ちゃん、飯を食ったらさっさといなくなる。引き止めようのない手合いだよ」
キキョウ「……そっか」
魚人店主「……強いていうなら、初めて会ったときはすたれ村について聞かれたよ」
キキョウ「すたれ村……!」
魚人店主「一つ忠告しとく。あの兄ちゃん、悪人って顔じゃなかったが……人の死に慣れた目をしてた。追い詰めるなら、覚悟はいるぜ」
キキョウ「……追い詰めるつもりはないよ。むしろ逆かな」
魚人店主「逆?」
キキョウ「助けてほしいの。たぶん、私だけじゃどうにもならないから」
魚人店主「……太政大臣ともなると、頭を下げる相手を選ばなくなるもんかね」
キキョウ「選んでたら、この国が先に終わっちゃうよ。ありがとう、おじさん!」タタッ
◆
- 964 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:26:32.74 ID:KUVHO8uyO
- ーーすたれ村
キキョウ(アキトさん、通してくれてよかった……にしても、イクセちゃんもよくこんな所に住んでるよね)
キキョウ(……ガイ、って言ったっけ。見つけたところで、なんて話しかける?『あなた、ネオデロデロ教の幹部を二人殺しましたよね?』……これは論外)
キキョウ(『この国は何度も滅びていて、あなたはその外側にいるかもしれないから助けてください』……もっと論外か。まあ、会ってから考えればいいかな?)
キンッ……キンッ……
キキョウ(……この音、誰かが戦っている……?まさか!?)タッタッ……
◆
カァンッ!!!
ヒュンヒュン……
地面に突き刺さる刀「」ザクッ!
ガイ「……これで、力は示した。光を寄越せ」
イクセ「……ええ。試練は合格です。この光を貴方に預けます」スッ
星の力[水]ポゥ……スィー……
翡翠の賽「」キランッ!!
キキョウ「ぜえ……はあ……な、なに今の光……?」ヨタヨタ
イクセ「──えっ!?キキョウお姉ちゃん!?」
ガイ「……太政大臣だったか。何をしにきた」
キキョウ「……」
ガイ「おい」
キキョウ「……見つけた」
ガイ「見つけた、じゃない。質問に答えろ」
キキョウ「……その前に一つ確認。ロヴィアとホロウを殺したの、君でしょ?」
キキョウ(ああああ……しまった、最悪の入り方した……!)
ガイ「……」ジッ……
キキョウ(もういい、腹を括れ私……!)
キキョウ「その顔、当たりみたいだね」
ガイ「……だったら何だ。捕まえに来たのか」
キキョウに向けられる剣「」チャキ……
両手を上げるキキョウ「違う違う!そうじゃなくて、むしろ逆!できれば、ちょっと話がしたいなって」バッ
ガイ「断る」
キキョウ「即答!?」
ガイ「面倒だ」
キキョウ「面倒なのは否定しないけど、そこをなんとか!この国の今後に関わる、とても大事な話だから!」
剣を下ろすガイ「」スッ
ガイ「……それなら、尚更だ。国のイザコザに首を突っ込んでも碌なことにならない……俺にはやることがある。他をあたれ」
キキョウ「……それでも、君にしか頼めない」
ガイ「買い被りだな」
キキョウ「違う。消去法だよ。私はこの国が壊れるところを、もう何度も見てる」
イクセ「え?」
ガイ「……」
- 965 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:26:59.16 ID:KUVHO8uyO
- キキョウ「反朝廷とネオデロデロに混ざってビャクヤが動いて……城が燃える。将軍が倒されて、街が割れて、大勢の人が死ぬ。細かい順番は違っても、最後はだいたい同じ。私はそれを何回も見てる」
ガイ「……それを、俺が信じると思うのか」
キキョウ「私はこの国で何が起きるか、ある程度知ってる。どこが危ないか、誰が怪しいか、何を放っておくと燃え広がるか……全部じゃないけど、何も知らない人よりはずっと知ってる」
キキョウ「君はロヴィアとホロウを殺した。あの二人は、本来こんなところで死ぬような相手じゃない……だから私は、君が“今までと違う”って確信した。私の知ってる繰り返しの外側にいるかもしれない人間だって」
キキョウ「──だから頼みたいの。この国が壊れる前に、止めるのを手伝って」
ガイ「断る理由なら、さっき言った筈だ」
キキョウ「国のイザコザに首を突っ込んでも碌なことにならない、でしょ?でもね、それは“放っておけば自分に関係ない”話なら通る理屈だよ。この件は違う」
キキョウ「ビャクヤもネオデロデロも、姫巫女様を旗にして人を集める気でいる。今日ここで君が姫巫女様と接触したことがどこかから漏れたら、君も無関係では済まない」
ガイ「……」
キキョウ「君が何者で、何をしようとしているのか、私は知らない。けど、ビャクヤたちをこのまま放っておけば、いずれ君も巻き込まれる」
キキョウ「ネオデロデロ教の幹部を二人も殺したんだ……向こうが君を放っておくとは思えない。そこにビャクヤまで繋がっているなら、君の行く先々で邪魔をしてくる可能性だってある」
ガイ「……」
イクセ「ガイさん……?」
ガイ「ネオデロデロ教は放っておけない。あの連中は敵だ」
キキョウ「……!それじゃあ──」
ガイ「勘違いするな。俺はこの国を救いたいわけじゃない。あくまで、俺の邪魔になる連中を潰すだけだ」
キキョウ「それで十分だよ」
ガイ「まだ最後まで聞け。お前の言う“繰り返し”が本当なら……利用価値はあるな」
ガイ「条件を出す。知っていることは全部話せ。隠し事はなしだ。それから、お前の目的と俺の目的が食い違った時は、俺は迷わず自分を優先する」
キキョウ「……いいよ。選んでる余裕なんてないもの。それに……そう言う方が信じられる」
ガイ「……」
イクセ「……ガイさん。私からもお願いが」
ガイ「なんだ」
イクセ「その方の話、どうか聞いてあげてください。キキョウお姉ちゃんは……その、色々と雑なところもありますが、今は本当に切羽詰まっているように見えますので」
キキョウ「イクセちゃん、庇ってるのか刺してるのかわかんないよ!?」
イクセ「半々です」
ガイ「……フッ」
キキョウ「今、笑った?」
ガイ「気のせいだ」
キキョウ「いや絶対笑ったでしょ今!?」
◆
- 966 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:28:05.50 ID:KUVHO8uyO
- ー数日後
ー夜
ーートウゲン城 キキョウの部屋
キキョウ「……君のお陰である程度の問題は片付いた。残る不安要素はあと……」
ガイ「ビャクヤか」
キキョウ「うん……そして、これまでの繰り返しだと、そろそろ私が死ぬ可能性が高まってきている」
ガイ「そうはさせない」
キキョウ「……頼もしいね」
ガイ「……」ジッ
キキョウ「……な、なに?」
ガイ「……お前、疲れてるだろう」
キキョウ「君に言われたくないなあ。ただでさえ、教会の件で血まみれになって帰ってきたくせに」ジトー……
ガイ「戻ってきただろう」
キキョウ「……怖かったんだよ、今日」
ガイ「……」
キキョウ「君が戻ってこないかもしれないって思ったら、頭の中ぐちゃぐちゃになって……それでも私は指示を出さなきゃいけなくて。そんなの慣れてるつもりだったのに……」
ガイ「……俺もだ」
キキョウ「え?」
ガイ「ここ最近、お前と一緒に過ごすようになって……戻ればお前がいるのが、少しずつ当たり前になってきた。お前が一緒にいると、少しだけ楽になる」
ガイ「だが、それがいいことかはわからん」
キキョウ「どうして?」
ガイ「……お前を見てると、救えなかった誰かを思い出す。いや、思い出すどころじゃないな。たぶん俺は、お前にそいつらを重ねてる」
ガイ「だから、お前が無事でいると少しだけ救われた気になる……それが、お前自身に向いてる感情なのかはわからん」
キキョウ「……そっか」
ガイ「……すまない」
シーン……
- 967 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:28:32.71 ID:KUVHO8uyO
- キキョウ「……ねえ、ガイ。もしも全部うまくいってさ……もし今回、全部終わって……ビャクヤも止められて、この国がちゃんと明日に進めたらさ」
キキョウ「その時は、私の傍に……君もいてくれたら嬉しい」
ガイ「断る」
キキョウ「早いなぁ!?」
ガイ「……今はな。まだやることがある。それが終わるまでは無理だ」
キキョウ「……待って。それじゃあ、それが終わったあとは……?」
ガイ「俺には行く宛も……帰る場所もない。だから、終わるまで待っていてくれるか?」
口元を押さえるキキョウ「っ……うん、……うん!」
ガイ「……泣くほどのことか」
キキョウ「泣くよ、こんなの……だって君、さっきまで散々ひどいこと言ってたのに……最後にそれは、ずるいよ……」
ガイ「誤魔化すよりはいいだろう」
キキョウ「よくない。心臓に悪い」グスッ……
ガイ「……そうか」
袖で目元を拭うキキョウ「そうだよ……」ゴシゴシ……
キキョウ「……じゃあ、待つ。君のやることが終わるまで。ちゃんと待つ」
ガイ「いつ終わるかはわからんぞ」
キキョウ「わかってるよ。君が背負ってるもの、そんな簡単じゃないってことくらい……」
ポスッ
ガイ「……キキョウ」
ガイに身体を預けるキキョウ「……今夜は、一緒に居てくれる?」
ガイ「……ああ」
◆
- 968 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:29:26.77 ID:KUVHO8uyO
- ー数日後
ガイ「……今日が全てが崩れる日か。北方群島に姫巫女達は逃した。少なくとも前までと同じ形にはならない」
キキョウ「うん……やれることはやったけど、いつそれが起きても可笑しくはない……今までの繰り返しだと、ここから先は一気だった。城のどこかで火が上がって、悲鳴が響いて、……気づいた時には、もう全部手遅れ」
ガイ「今回は違う」
キキョウ「……そうだといいな」
ガラッ……
兵士「──失礼します、キキョウ様!将軍様がお呼びです!至急、天守閣までお越しください!」
キキョウ「将軍が?わかりました。すぐに向かいます」スタスタ……
ガイ「……」キュイイイン……
兵士「ええ……お急ぎになられた方がよいかと」
キキョウ(……なんだろう、この違和感。緊急時なら理由を省いてでも呼ぶだろうし、それ自体は変じゃない……けど、この感じは……)
兵士「」ニヤリ
銃を構える兵士「ここで死ね、キキョウ!!!」バッ
キキョウ「!?」
ガイ「」シュンッ
ザクッ……
胸を突き刺された兵士「……?」バタッ
ガイ「……反朝廷勢力は居ないが、内部にビャクヤの息がかかった内通者がいるようだな……つまり、毎回手遅れになっていたのは、敵がもう城の中にいたからか」
キキョウ「……そう考えると、全部繋がる。火の回り方も、門が開くのも、崩れ方が早すぎた理由も……全部、それで説明がつく。完全にビャクヤと繋がった人間は排除したと思ってたのに……」
ガイ「将軍の所に急ぐぞ。キキョウ、俺から離れるな」
キキョウ「」コクン
◆
- 969 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:31:08.41 ID:KUVHO8uyO
- ーートウゲン城 天守閣
キィンッ!!! キィンッ!!!
勢いよく開かれる天守の扉「」バァン!!!
キキョウ「リュウトウ!」
ガイ「……遅かったか」
斬られた式神「」
半分失くなった式神「」
倒れた兵士たち「」
ビャクヤ「……これはこれは。太政大臣殿に、例の余所者まで」ニコッ
リュウトウ「……キキョウ……ガイ……」ヨロ……
キキョウ「喋らないで!すぐ手当てを──」
視界に入るイヨの亡骸「」
キキョウ「……ッ、イヨ……!」
ビャクヤ「今さら駆けつけたところで、もう遅い」
パチンッ
呼応して立ち上がる隠れていた兵たち「」ザッ……!
キキョウ「っ……まだいたの!?」
ガイ「……下がれ」
キキョウ「でも──」
ガイ「リュウトウを連れて壁際へ。ビャクヤは俺が抑える」
ビャクヤ「抑える、ですか」
ガイ「お前のやり方は気に入らない」キュイイイン……
ビャクヤ「光栄です。こちらも、貴方のような手合いは好みではない」
一瞬で間合いを詰めるガイ「」シュンッ
ビャクヤ「!!」
火花を散らしてぶつかる剣「」ギィンッ!!!
ビャクヤ「……なるほど。相当な腕前だ」
ガイ「城を燃やし、人を中から食い破るのが、お前の正しさか」
ビャクヤ「ええ。綺麗事で覆った腐肉など、一度焼き払うしかない」
ガイ「なら、お前ごと斬る」
- 970 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:34:03.82 ID:KUVHO8uyO
- キキョウ「肩貸すよ……イヨは、もう……」
リュウトウ「……すまない。守れなかった……」
キキョウ「謝らなくていい……!まだ終わってない!」
兵士「太政大臣を狙えッ!!」
キキョウに一斉に向けられる銃口「」カチャッ……
キキョウ「しま──」
パパパパパン!!!
目を瞑るキキョウ「」ギュッ……
キキョウ「……?」パチ……
ドサッ……
倒れたリュウトウ「……ぶ、じか……き、きょう……」
キキョウ「あ……」
血を流すリュウトウ「」ドクドク……
キキョウ「ああ……あああっ……!!!」ガバッ
目の光がなくなるリュウトウ「……っ、ぁ……」
ガイ「……ッ」シュンッ!!!
切り伏せられていく兵士「」ドサッ! ドサッ! ドサッ!
ビャクヤ「……化け物じみていますね」
ガイ「……お前には言われたくないな」スタッ
キキョウ「リュウトウ……リュウトウちゃん、ねえ……!いや……いやだよ……!」グッ
ビャクヤ「お気の毒に。ですが、それが将軍としての末路です。あなたもすぐに同じ場所に送ってあげますよ」
- 971 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:34:33.75 ID:KUVHO8uyO
- ゴオオオオ……
赤く染まり始める障子「」
ガイ「キキョウ、下がれ」
キキョウ「でも……!」
ガイ「下がれ!!」
ビャクヤ「よろしいのですか? 目を離して」パチンッ
次々と現れる兵たち「」ザッ……ザッ……ザッ……
キキョウ「……っ、まだ……!?」
ガイ「随分と用意周到だな」
ビャクヤ「褒め言葉として受け取っておきましょう」
キキョウ「……こんなの、まるで……」
ビャクヤ「処刑場ですよ。今更お気づきですか?」
ドォンッ!!!
揺れる天守「」ミシッ……ミシミシ……
ビャクヤ「火も回っている。逃げ道はじきに煙で潰れる……そして、ここにいる兵は全て私の手駒です。反朝廷の兵ではない。逃亡も投降も考えぬ、私のためだけに磨いた刃だ」
ガイ「……」
ビャクヤ「どうしました? 先ほどの威勢は」
ガイ「別に。斬る数が増えただけだ」
ビャクヤ「強がりはおやめなさい。貴方が強いのは認めます……ですが、一人で守りながら抜けられるほど、戦場は甘くない」
キキョウ「……ッ」
ガイ「キキョウ」
キキョウ「……なに」
ガイ「俺の後ろから離れるな。何があってもだ」
キキョウ「でも、こんな数……」
ガイ「黙ってろ」
ビャクヤ「よい覚悟です。では──」
黒く染まり始める刀身「」ズズズ……
刀を静かに構えるビャクヤ「」スッ……
ビャクヤ「その覚悟ごと、ここで折りましょう」
◆
ゴオオオオオオ──
メラメラ……
血塗れのガイ「……すまない、キキョウ……約束したわけでもないのに、守れる気でいた……」
ビャクヤ「撃て」
兵士たち「撃てェ!」
パパパパパン!!!
ガイ「」ドシャッ……
キキョウ「あっ……」
ビャクヤ「残るは憎き太政大臣だけだ!その女も仕留めろ!」
パァンッ──
キキョウ(──謝らないでよ。君のおかげで今回は少しだけ先を信じたくなったんだ……)
キキョウ(次も……もう一度君に……会いたいな……)ドサッ…
ギュウウウウウウン──
◆
- 972 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:35:13.81 ID:KUVHO8uyO
- ガイ「……なるほどな」
キキョウ「……信じる?」
ガイ「全部を鵜呑みにはしない。だが、お前が嘘をついてるようにも見えない」
キキョウ「それはどうも」
ガイ「それに、実際に噛み合う部分が多すぎる。ビャクヤの動き、城下の空気、監視の件……お前の話を前提にした方が説明がつく」
キキョウ「……そっか」
ガイ「ただし、一つだけ言っておく。前の俺と今の俺は同じじゃない」
キキョウ「……うん」
ガイ「お前が見た俺のことは知らん。だが今の俺は、背負ってるものが多い。守りたい相手も、一緒に動く仲間もいる。だから、お前一人のために動くとは思うな」
キキョウ「……そこは、まあ……わかってるよ」
ガイ「それでも、お前を切り捨てる気はない」
キキョウ「……!」
ガイ「姫巫女も、将軍も、俺の仲間も……守るべきものはまとめて守る。その中に、お前も入ってる」
キキョウ「……嬉しいけど複雑だなあ」
ガイ「勝手に複雑になってろ」
キキョウ「ひど……そういうところ変わんないよね、君」
ガイ「俺は、一人で全部背負うつもりはない」
キキョウ「……仲間がいるから?」
ガイ「ああ。それに、お前の話が本当なら尚更だ。同じやり方を繰り返した時点で、また同じ結末に近づく。お前は繰り返しに慣れすぎてる。慣れた失敗は判断を鈍らせる」
キキョウ「君、たまに本当に容赦ないよね……ねえ、ガイ」
ガイ「なんだ」
キキョウ「今の君は前の君と違うって、さっき言ったでしょ」
ガイ「ああ」
キキョウ「それでも……もう一度来てくれてよかった」
ガイ「……そうか」
キキョウ「うん。だって今の君は、前の君と全然違うけど、前の君よりずっと勝てそうだから」
ガイ「……褒めてるのか、それ」
キキョウ「うん……かなり、褒めてるよ」ニコリ
⭐︎キキョウと話しました。
- 973 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:36:38.83 ID:KUVHO8uyO
- ーートウゲン国政区 デロデロ教会 オノゴロ支部?
ネオデロデロ教信徒の死体の山「」
ブンッ……
ブシャァァァァッ!!!
上半身を斬られた聖女「あぁ……私は……まだ……」
ドサッ……
「……あとは、ビャクヤだけか。ネオデロデロ教もここから先は立て直せまい」
剣から落ちる血の雫「」ポタ……ポタ……
床に広がっていく血溜まり「」ドロッ……
動かなくなった聖女「」
「……お前は、どうしてこの光を求めたんだ?」ボソッ
燭台「」ユラユラ……
「……」
燭台を蹴り倒す◆◆「」ガシャァン!
ボッ……
燃え広がる炎「」ゴオオオオオオ──
燃えていくデロデロ教会「」メラメラ……
「……ロヴィア。お前を殺した俺が言えることじゃないけど……お前を道具みたいに扱った連中だけは、俺が終わらせる……だから、見ていてくれ──」グッ
スタスタ……
◆
ー夜
ーートウゲン城
ガイ「……今のは?」モソ……
アモ「んん……どうしたの、ガイ?……まだ夜だよ?」モソ……
ガイ「……いや。なんでもない。自分の寝相に驚いただけだ……」
アモ「そっか。寝辛かったら遠慮なく言ってね。すぐ、眠らせてあげるから」
ガイ「……ああ。頼む……」トサッ……
怪しく目が光るアモ「……はぁい♡」ユラァ……
ガイ(……キキョウの話を聞いたからか?変な夢を見たな。アモの魔法で眠っても寝ることはあるんだな……)
ガイ(夢と言えば……最近はクロシュと夢で会ってないな……今はただ、眠ろう──)
- 974 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 19:37:16.04 ID:KUVHO8uyO
- ◆現在はオノゴロ諸島です。(25日目)
何をする?
安価下1~3
⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 19:37:55.57 ID:9VZbB/bi0
- イクセ久しぶりに雪解けのトキワに会いに行くということで護衛を兼ねてついていく
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 19:38:04.50 ID:wY/jipbTO
- ビャクヤの過去について情報収集する
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 19:38:08.95 ID:SJzbii9S0
- 城にこっそり来たサララがリーゼの特殊銃弾ほか有用アイテムを持ってきた。ついでに姉にハグする。
- 978 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 23:07:24.13 ID:r/VL+nU3O
- ーー旅館雪解け 近傍
ガイ「どうしても、というから連れてきたが……ここへ来た理由は?」
キキョウ「ここの人たちは……私が繰り返してきた中で、頼めば力を貸してくれた人たちなんだ。最期には自分を犠牲にしてまで助けようとしてくれるんだけど……それを見るのが辛くて、今回も頼らないつもりだった」
アインズ「それでもここに来たということは、巻き込む価値があると見たのだな」
キキョウ「うん。今回はこれまでとは違うから……頼れるものには頼っておきたいなって」
ガイ「理由は分かったが、戦力になるのか?」
アインズ「む?知らないのか、ガイ。この宿の従業員は10年前に起きた事件の際に大活躍しているぞ」
ガイ「そうだったのか」
キキョウ「うん……久々に会うから、なんだか緊張しちゃうな」
◆
トキワ「いらっしゃいま……えっ!?キキョウさん!?じゃなかった、えっと、太政大臣様!」
キキョウ「そんな硬くならないでよ。久しぶりだね、トキワちゃん、シズクちゃん」
シズク「わぁ……本当にお久しぶりです!それに、ガイさんも!」
ガイ「ああ。この前の案内は助かった」
アインズ「ほう……聞いていた通り、見事な擬態だな。スライムだとは見かけではわからん」
シズク「えへへっ、ありがとうございます!ところで、今日は何のご用で?」
トキワ「まさか、イクセちゃんの身になにか──」
キキョウ「いや、違うよ……でも、この先のことを考えると、あなたたちにも話を通しておきたくて」
トキワ「この先……?」
キキョウ「うん。遠からず、トウゲン城が荒れるかもしれない」
トキワ「……やっぱり、そうなんですね」
キキョウ「……気づいてたの?」
トキワ「最近、街の空気が変なんです。常連さんの顔ぶれも、宿に流れてくる噂も……みんな少しずつ、嫌な方に揃ってきてる」
シズク「それに、知らない兵隊さんがこの辺りを何度も見に来てて……観光客のふり、してましたけど」
キキョウ「……そっか。やっぱり、ここにも来てたんだ」
トキワ「それで、本題はなんでしょう?」
キキョウ「……単刀直入に言うね。この先、もしトウゲン城で何か起きたら……この辺りまで余波が来る可能性がある。だから、先に話を通しておきたかった」
シズク「それって……避難した方がいい、ってことですか?」
キキョウ「本音を言えば、そうしてほしいんだけど、力を貸して欲しくて」
トキワ「私たちの……?」
キキョウ「……うん」
ガイ「こいつは本当は、お前たちを巻き込みたくない」
キキョウ「ちょ、ちょっとガイ」
ガイ「だが、状況がそれを許さないかもしれないとも思っている」
アインズ「要するに、最悪に備えて連絡線と退路を確保しておきたいのだろう」
キキョウ「……その通り」
トキワ「なるほど」
シズク「えっと……具体的には、何をしたらいいんでしょう?」
- 979 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 23:08:18.99 ID:r/VL+nU3O
- キキョウ「もし城で火の手が上がったり、兵の動きが急に荒くなったら、この旅館を一時的な避難場所として使わせてほしい」
トキワ「それは構いませんよ」
シズク「はい!部屋も、地下の倉庫も空けられます!」
キキョウ「ありがとう。それと、もしイクセちゃんか、その周りの人たちが動く必要が出た時……この旅館を中継点にしたい」
トキワ「イクセちゃんも狙われる可能性があるんですね」
ガイ「ああ。下手をすれば市民が暴徒と化す」
キキョウ「だからこそ、こっちから先に逃がす道も用意しておきたい。ここなら、街道にも山にも抜けやすいから」
アインズ「戦場に立て、とは言わん。だが、退く者を通し、隠し、繋ぐ役は必要だ」
トキワ「……それなら、できます」
キキョウ「トキワちゃん。巻き込んでごめんね……」
トキワ「キキョウさん。私たち、何も知らずに守られるだけっていうのは、あまり好きじゃないんです」
シズク「そうです!もちろん、怖いですけど……何もできないまま後で後悔するのは、もっと嫌です」
キキョウ「……そう言ってもらえると、少しだけ救われる……ありがとう。本当に」
トキワ「でも、ひとつだけ言わせてください。キキョウさん、一人で背負うのはやめてください」
キキョウ「……っ」
シズク「そうです!キキョウさん、そういう時ほど一人で抱え込んじゃうから……」
キキョウ「……そんなにわかりやすい?」
トキワ「わかりやすいです」
アインズ「少なくとも、隠せてはいないな」
トキワ「だから、ちゃんと“助けて”って言ってください。回りくどくなく」
キキョウ「……」
キキョウ「……助けて、トキワちゃん。シズクちゃん」
トキワ「はい」ニコリ
シズク「もちろんです!」ニコリ
シズク「……あ、そうだ! アキトさんにも知らせないとですよね。あの人がいれば、きっと──」
ガイ「……アキトは来ない」
シズク「えっ?」
ガイ「すたれ村で、イクセを逃がすために残った。ビャクヤの兵を引き受けて……それで」
シズク「……」
トキワ「……まさか」
ガイ「俺たちが離脱した後のことまでは見ていない。だが、戻っては来なかった」
アインズ「……アキトは、最後までイクセちゃんを守ろうとしたんだと思う」
シズク「そん、な……」
俯くシズク「」ギュッ……
トキワ「シズク」
シズク「っ……」
ガイ「……すまない」
シズク「ガイさんが謝ることじゃ、ないです……」
トキワ「……ええ。あの人が自分で選んだことなら、外から責めることはできません。でも……辛いですね」
アインズ「……これ以上、同じことを繰り返すわけにはいかん」
トキワ「ええ。アキトさんの分まで、とは軽々しく言いません。でも……あの人が繋いだものを、ここで無駄にはしたくないですから」
ガイ「……ああ」
⭐︎雪解けの協力を得ました。
- 980 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 23:08:44.58 ID:r/VL+nU3O
- ーートウゲン城 城内
メルル「んんー?」ジィ~……
兵士の護衛「……どうかされましたか?」
メルル「将軍様もキキョウ様も城内の不安分子は排除したっていうけど、もしもってことがあるでしょォ〜?」
兵士の護衛「はぁ……ですが、ビャクヤと関わりが深かった者は全て城外に出しました。もう中に残っているのは信頼の置ける者だけかと」
メルル「とかいってェ、君が実はスパイだったりするんじゃないかなァ〜?」
兵士の護衛「失礼な!私は将軍様に命を捧げた身!裏切りなどありえません!」
リーゼリット「……何やってるの、メルルさん?兵士の人、困ってるじゃん」
メルル「あ、リーゼちゃん!ほらほら、こういう時こそ雑談風に揺さぶるとボロが出るかなってェ〜」
リーゼリット「ただ怒らせてるだけにしか見えないけど……すいません、邪魔して」
兵士の護衛「……いえ。朝廷内に反乱分子がいたのです。疑り深いぐらいが、今は丁度いいでしょう。巡回に戻ります」ペコリ
スタスタ……
メルル「……案外、ちゃんとしてる人だったねェ」
リーゼリット「メルルさんが変に絡むからでしょ……」
メルル「変にじゃないよォ。大事な確認。こういう時に後ろからバッサリやられちゃうんだから」
リーゼリット「まあ、それはそうだけど……」
柱の陰に隠れたサララ「」ヒョコッ
リーゼリット「……?」
メルル「んん?……えっ、サララ!?なんでここにいるの!?」
サララ「しーっ!しーっ!大声出さないでよぉ……せっかく見張りの目を避けて来たのにぃ……」タタッ
メルル「ちょ、ちょっと待って!?どうやってここまで入ってきたのォ!?」
サララ「そこはほら、ココロイシ一族に伝わるアレで……」
リーゼリット「その透明化魔法、一族相伝だったんだ……」
サララ「あっ、そうそう。今日はこちらを渡しに来たんですよ」スッ
道具や銃弾が入った箱「」ポンッ
リーゼリット「わっ……閃光玉も入ってる。いいんですか?」
サララ「はい。皆様が城内でしばらく過ごすと聞いて、もしかしたら危ないことをしようとしてるのかなって思って。少しでも役に立てばいいんだけど……」
メルル「流石私の妹!!!よくできた子だよ、サララは!!!」ギュッ
サララ「わわっ……お姉ちゃん、苦しいって……!」
リーゼリット「……?サララさん、この銃弾は……?」
サララ「ああ、それですか。リーゼリットさんなら使えると思って持ってきたんですよ。それは魔導銃で使えるものです。魔力を込めて撃つと、込めた魔力の影響が当たった対象に現れるんです。例えば、炎の魔力を込めて撃ったら、対象は消えない炎で燃え上がる、みたいな」
リーゼリット「へぇ……ニナさんに改造してもらって属性弾は撃ててたけど、影響を与えるのは初めてかも……使わせてもらいますね!」
サララ「はい!少しでも役に立てて貰えれば嬉しいです……お姉ちゃん、いい加減離してよ」グイッグイッ
メルル「うわァーん!サララが反抗期になっちゃったァ!」
サララ「もう成人してるよ!!!」
⭐︎サララが道具を届けてくれました。
- 981 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/28(土) 23:09:13.86 ID:r/VL+nU3O
- サーシャ「……うーん?」
アモ「どうしたの、サーシャちゃん?」
サーシャ「アモちゃん……あのね、国に不満があるからクーデターを起こそうとするのはまだなんとなくわかるんだけど……朝廷の人が、将軍を倒そうとする理由ってなんだろうって思って」
アモ「えっ……?」
サーシャ「城内の人に話を聞いたんだけどね、姫巫女の制度が終わったときに将軍になるのは誰か、っていうのでリュウトウ将軍と同じくらいビャクヤは推されてたらしいんだって」
アモ「それじゃあ……選ばれなかった腹いせかな?」
サーシャ「それが……ビャクヤは自分から将軍の座を辞退しているって」
アモ「えっ……じゃあ、将軍になれなかったからじゃないんだ?」
サーシャ「うん。だから変だなって。将軍になりたかったのに選ばれなかった、ならまだわかる。でも、自分から降りたのに、その後で将軍ごと朝廷を壊しにくるなんて……順番が逆じゃない?」
アモ「……一回、ビャクヤのことを調べてみる?過去の経歴とか……」
サーシャ「そうだね。今できることをやっていこう」
◆コンマ下1
01-50 拉致
51-90 口封じ
91-00 口封じ失敗
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 23:15:06.35 ID:T7Q72Nix0
- あ
- 983 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/29(日) 00:13:45.17 ID:0RieBkJjO
- 煙「」モクモク……
サーシャ「……?なんだか、煙たいような……」
アモ「サーシャちゃん、部屋の端に誰か……立ってない?」
サーシャ「え?」
キセル「」プカプカ
イケメン美女「……やぁ。始めまして、お嬢さん方」
サーシャ「……城の人じゃないですよね。あなたは、誰?」
イケメン美女→リハン「アタイはリハン……簡単に説明したら、この城を仮住まいにしている妖怪の1人さ」
アモ「はじめまして、アモです」
リハン「うん、知ってる知ってる……君等は面白いからずっと見させてもらってたんだ」
サーシャ「ずっと、って……」
アモ「気配、全然わからなかった……」
リハン「そりゃそうさ。アタイはそういう妖怪だからねェ」プカァ……
サーシャ「……私たちに何の用ですか?」
リハン「用ってほどでもないけど、ちょいと見てられなくてね。君等、ビャクヤを探ってるんだろ?ああ、先に言っとくけど、アタイはビャクヤの味方じゃない。もちろん朝廷の味方でも、デロデロの味方でもない。助けたいのは全部だ。朝廷も、反朝廷も、デロデロも、外国も、民草も……みーんなまとめてね」
アモ「欲張りだね」
リハン「よく言われる」ニッ
アモ「じゃあ、どうして私たちの前に……?」
リハン「ちょっとしたお節介さ。ビャクヤのこと、知りたいんだろう?」
サーシャ「教えてくれるんですか!?」
リハン「全部は無理だけどね。この部屋なら、まだマシだ」
サーシャ「……?」
リハン「煙があるだろ?」プカッ
煙「」モクモク……
リハン「これで少しは“聞かれにくく”してる。城の中は耳が多いからねェ。真面目な話は、口の軽い壁の近くでするもんじゃない」
アモ「……本当にここで話して大丈夫なの?」
リハン「“大丈夫”なんて言葉、今の城にはないよ。けど、しないよりはマシってやつさ」
サーシャ「……ビャクヤは、どうして将軍様を倒そうとしてるんですか?」
リハン「ふむ……そこからか」
キセルの先を軽く叩くリハン「」コン
リハン「まず前提として、あいつは“将軍になれなかったから暴れてる”わけじゃない。昔、将軍の器として推されたのは本当だよ。人当たりが良くて、仕事もできて、剣も強い。表向きだけ見れば、リュウトウより上だって言う声が出てもおかしくない」
サーシャ「……でも、自分から辞退した」
リハン「そう。そこが大事だ。将軍の椅子そのものは、あいつにとって目的じゃなかったんだよ」
- 984 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/29(日) 00:14:24.71 ID:0RieBkJjO
- アモ「じゃあ、目的は……?」
リハン「国そのものさ。もっと言えば、“壊した後の国”だね」
アモ「……」
リハン「ビャクヤは、この国に恨みを持ってる。朝廷にも、民にも。朝廷に家を潰され、民に石を投げられ、誰にも救われなかった」
サーシャ「家を……潰された?」
リハン「うん。今は名を隠してるけど、あいつは元々朝廷に仕える家の出だよ。濡れ衣で父親が罪を着せられて、家は没落。残った家族も迫害されて、ほとんど死んだ」
アモ「そんな……」
リハン「朝廷だけが悪いんじゃない。見て見ぬふりをした奴、面白がって石を投げた奴、罪人の家だって笑った奴……そういうの全部込みで、この国そのものを憎んでる」
サーシャ「……だから、将軍まで」
リハン「そう。けど、ただの復讐者ならもっと雑にやる。火を放って終わり、毒を撒いて終わり、首を取って終わり……いくらでもやりようはある」
アモ「でも、ビャクヤは違う」
リハン「違うねェ。あいつは壊すだけじゃ足りない。壊して、その上で“自分の正しい形”に立て直したいんだ。改革は議会でもできるのに、あいつは火をつける方を選んだ」
アモ「……議会?」
リハン「おっと、そこはアタイの夢の話だ。今は置いときな」フッ
サーシャ「……なんでそこまで教えてくれるんですか?」
リハン「君等が放っておけない顔してるから。あと、キキョウの嬢ちゃんが珍しく本気で誰かに頼ろうとしてるって聞いてね。そういう時くらい、少しは手ぇ貸してやりたいじゃないか」
アモ「リハンさん……」
リハン「……ここまでだ。アタイが前に出すぎると話が余計にややこしくなる。それに……時間切れみたいだ」
サーシャ「えっ……?」
リハン「まだ城内にはビャクヤの息がかかった連中が残っているってこった。じゃ、アタイはここで消える。呼べば出るとは限らないけど、まあ頑張りな」
サーシャ「待って──」
煙「」ブワッ……
アモ「……いなくなっちゃった」
サーシャ「……まだ残ってるって一体……」
兵士A「」ヌッ
アモ「!!!サーシャちゃん、後ろ!!!」
サーシャ「!」クルッ
バキッ……
ドサッ……
兵士B「おいおい……美人には加減してやれよ……あーあー血まで出ちまって……」
兵士A「ビャクヤ様から聞いているだろう。こいつらに加減などしたら命が足りない」
怪しく目が光るアモ「」ユラァ……
兵士B「危ねえっ!」ゲシッ
アモ「ぐぅっ……!」ドサッ……
目を布で隠されるアモ「うぅ……」
兵士A「……よし、これで大丈夫だな。教会まで運ぶぞ」
兵士B「人質か……あんまり気持ちのいい手じゃねぇな……」
スタスタ……
- 985 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/29(日) 00:15:54.62 ID:0RieBkJjO
- 本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
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