【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III

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116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 13:03:50.08 ID:KSrKEGHd0

これもし記憶じゃなくて味覚や痛覚などの感覚系が戻った場合ガイが関わった人物全員の味覚や痛覚が失う事になっていたのかな?
117 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:31:16.36 ID:cf4QBOwbO
>>112
たしかに、その通りかもしれません。新たな思い出を作れるように関われるといいですね。

>>113
今はそれだけで済んでいますが、場合によっては増える可能性もあります。残る光は例の浮遊島にありますので準備ができ次第向かうのがいいかもしれません。

>>114
記憶があってもなくても、みんなヒロインのままです。たぶん。

>>115
まだいるかどうかはこのあとのコンマ次第です。メルルさんは旅が好きなのでもしかしたら既に出発している可能性は大いにあります。

>>116
仮に味覚や痛覚のどちらかをフェルメールの魔法のような取り戻す方法があって、その方法が行われた場合は、それらを周囲から奪っていた可能性が高かったと思われます。
118 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:34:18.06 ID:cf4QBOwbO
ーー???

足元に広がる血溜まり「」ピチャ……

ガイ「……血?」

カツン……

赤ドレスの金髪美人「あら……まだ生きていらして?」

ガイ「お前は……」

赤ドレスの金髪美人「ふふ。随分としぶといのですね。私も、あの子も、あの女も、あの幼子も……みぃんな倒れていったというのに」

赤ドレスの金髪美人「それとも、倒れることすら許されないのかしら?世界を救う英雄様は」

ガイ「俺は……英雄なんかじゃない」

赤ドレスの金髪美人「そう言えば逃げられると思っているところが、実に傲慢ですわ」

ガイ「……」

赤ドレスの金髪美人「肩書きなど関係ありません。あなたは選んだ。進むために、私たちを置いていくことを」

乾いていく血溜まり「」カラッ……
ひび割れていく地面「」パキ……パキ……

ローツインテールの小柄な少女「……まだ、歩くの?ガイは、止まらないんだね」

ガイ「……違う」

ローツインテールの小柄な少女「わたしの時も、そうだった」

首元に滲む血「」ツゥ……

ローツインテールの小柄な少女「私を殺しても……ガイは、次を見てた」

ガイ「違う……俺は……」

ローツインテールの小柄な少女「ううん。いいよ。必要なことだったんでしょ?」

ガイ「……やめろ」

ローツインテールの小柄な少女「ガイが言ったんだよ」

頭を抱えるガイ「やめてくれ……!」

ローツインテールの小柄な少女「障害は、排除するって」
119 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:35:18.45 ID:cf4QBOwbO
長身金髪の女性「ならば、何故目を逸らす。貴様は私を退け、あの子を斬り、あの女を止め、あの幼子を砕いた」

長身金髪の女性「それでもなお、前へ進むのだろう?」

長身金髪の女性「ならば、それを正義と呼ばずして何と呼ぶ」

ガイ「正義なんかじゃない」

長身金髪の女性「ならば何だ。都合のいい殺しだけを、必要だったと呼ぶつもりか?」

ガイ「俺は、守るために──」

長身金髪の女性「私もそうだった」

ガイ「!」

長身金髪の女性「世界を救うためだった。生まれてきた意味を証明するためだった。この血が、ただ醜いだけではなかったと……そう示したかった」

長身金髪の女性「だが、貴様は私を否定した」

ガイ「お前は、俺たちを殺そうとした」

長身金髪の女性「だから殺した。実に分かりやすいな……ならば何故、そんな顔をしている?」

ガイ「……っ」

薄灰髪の幼女「……おにーさん、また迷子?」

ガイ「……ホロウ……」

薄灰髪の幼女「うん。覚えてたんだ」

ガイ「……忘れるわけがない」

薄灰髪の幼女「そっか。じゃあ、私を砕いた時も……ちゃんと覚えてた?」

ガイ「……」

薄灰髪の幼女「私、言えなかったんだよ」

ガイ「……何を」

薄灰髪の幼女「何も」

薄灰髪の幼女「寒くて……冷たくて……口も、声も、全部固まっちゃった」

薄灰髪の幼女「ばいばいも、言えなかった」

ガイ「……やめろ」

薄灰髪の幼女「どうして?」

ガイ「……」

薄灰髪の幼女「それも、ガイがしたことだよ」

後ろから抱かれるガイ「」ギュッ

見慣れた姿の金髪女性「……やっと会えたね、ガイ」

ガイ「……っ」

見慣れた姿の金髪女性「ふふっ……そんな顔しないでよ」

ガイ「……すまない」

見慣れた姿の金髪女性「うん?」

ガイ「本当に……何も覚えていなくて……すまない……」

見慣れた姿の金髪女性「謝らないでよ。私が勝手に覚えてただけなんだから」

ガイ「違う……違うんだ……ッ」

見慣れた姿の金髪女性「また会おうって、言ってくれたよね。その言葉だけで、私……ずっと生きてこられたんだよ」

ガイ「俺は……お前を……」

見慣れた姿の金髪女性「うん。忘れてたね」

ガイ「……」

見慣れた姿の金髪女性「だから、殺せたんだよね?」

ガイ「……っ」
120 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:35:45.82 ID:cf4QBOwbO
周囲から近づく人影「」スタスタ……

血に塗れた赤ドレスの金髪美人「ほら、ご覧なさいな。あなたの歩いた後には、こうして綺麗に死体が並んでいくのですわ」ビチャビチャ……

首元から血を流すローツインテールの小柄な少女「……障害は排除するんでしょ?だったら、わたしを殺したことも……ちゃんと覚えてなきゃ駄目だよ……」ドロッ……

両腕が落ちる長身金髪の女性「救済を掲げる者は、皆よく似た顔をする。貴様も……私と同じ顔をしている」ボトッ……

凍っていく薄灰髪の幼女「……助けて、って言えなかった。ばいばいも……言えなかった……」パキ……パキパキ……

崩れ始める見慣れた姿の金髪女性「やっと会えたのにね……ガイの中には、最初から……私の居場所なんてなかったんだ……」グジュ……グジュ……

ガイ「違う……」

赤ドレスの金髪美人「何が?」

ローツインテールの小柄な少女「何が、違うの?」

長身金髪の女性「貴様は選んだ」

薄灰髪の幼女「ちゃんと、覚えてるんでしょ?」

見慣れた姿の金髪女性「それとも……また忘れる?」

ガイ「俺は……俺は……!」

見慣れた姿の金髪女性「いいんだよ、ガイ。覚えていないなら……きっと、苦しくないもんね」スッ

デロデロ……モニョッ

クロシュ「──ガイさん!起きて!」

121 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:37:05.45 ID:cf4QBOwbO
ガイ「うわああああああっ!!!」ガバッ

ガイ「っ……、ハァ……ハァ……!」

コップに入った水「」パシッ
ガイ「」ゴクッゴクッ……コトッ

ガイ「──わかってる。許される気なんてない……忘れていたから仕方ないなんて、そんな言い訳だけはしないさ……」

テルの書き置き「ちょっと出てくるね。戻ったら診るから、それまで水分補給。あと、妙なことを考えて外に抜け出さないように」

ガイ「……」

コンコンコン

ガイ「……どうぞ」

ガチャ

クー「入るわよ。さっき叫んでたけど大丈夫なの?」

ガイ「クーさん……」

クー「……アンタ、相当参ってるわね」

ガイ「……そう、見えますか」

クー「無理もないわ。記憶を取り戻したと思ったら、今度は仲間がアンタのことを忘れてしまった……そんなの、平気でいられる方が変よ」

ガイ「……」

クー「……それでも、アンタに頼むわ。最後の光の残滓の回収をね」

ガイ「……俺に、ですか」

クー「ええ。少なくとも、アンタは4つの光の残滓を集めた。その実績は紛れもない事実だからね」

ガイ「……それは……純粋な俺の力とは言えません。ほとんどは代償の刃の力で……それに、仲間がいなければ成し得なかったものです」

クー「だから何よ。最後まで諦めなかったのはアンタでしょう。全部が全部、アンタ一人の力じゃない。けど、アンタ抜きでは成し得なかった。それもまた事実よ」

ガイ「……」

クー「仲間に支えられたことを、自分の無力さの証拠みたいに扱うんじゃないわ。支えられて、それでも前に進んだなら……それは立派なアンタの力よ」

ガイ「……次の光は俺ではなく、別の者に任せられませんか?……暗黒館が元々用意していた方法で、光の残滓を集めるべきかと」

クー「……本気で言ってるの?」

ガイ「俺はもう嫌なんです。次もきっと、代償の刃を使うことになる。俺が代償を払うのはまだいい……けど、俺の周りの親しい人が代償を払うのは……もう見たくない……」
122 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:37:32.49 ID:cf4QBOwbO
クー「……私達が元々やろうとしていたことを教えてあげる」

ガイ「……?」

クー「五つの光の残滓は、ただ探して拾えば済むものじゃないの。翡翠の賽みたいに、星の力を受け止めて束ねる“器”が無ければ……扱える力にはならない。暗黒館が最初に用意していたのは、その器を無理やり作る方法だったわ」

ガイ「……器を?」

クー「そう。しかも、それに耐え得るのはお金で手に入るようなアーティファクトやそこらの魔導機械なんかじゃ務まらない。かといって神器なんかが手に入るアテがある訳もない」

クー「仮に神器を持つ国に頼めたとしても、その国が力を悪用しない保証なんてどこにもない……考え出すとキリが無かったわ」

クー「だから、私たちは人を使うしかなかった」

ガイ「……人を?」

クー「ええ。言い方を濁しても仕方ないわね。器になり得る人間を選び出して、残滓をその身に繋ぎ止める」

ガイ「……」

クー「綺麗な方法じゃないわ。大多数を救うために、犠牲を強いる方法よ。適性のある人間を複数人用意して、全てを捧げて残滓を繋ぎ止める。成功すれば回収できる。でも失敗すれば……何も得られないどころか、命を失う」

ガイ「そんな方法を、本当に……」

クー「ええ。実行寸前だったわ」

クー「5つ集める、なんてなったら一人や二人じゃ足りない。残滓が定着するかもわからない。条件が悪ければ、もっと……それを私たちは、世界めくれが終わっていないことに気がついて、いよいよ他に手がないって段階で実行に移そうとしていたの」

クー「その矢先に、アンタが現れた。トコナツ火山島での報告を聞いたとき、希望が見えたわ。最後の手段に頼らずに、世界めくれを止めることができるかもしれない──ってね」

ガイ「……」

クー「だから、私はアンタに頼んでいるの。これは脅しでも、命令でもないわ。けれど……私は、いい返事を待ってる」

ガイ「……いい返事、ですか」

クー「ええ。最後の光を取りに行くって返事よ」

ガイ「……俺が進めば、また誰かが傷つくかもしれない。でも……俺が止まれば、他の誰かが代わりに進むことになる」

ガイ「……顔も知らない誰かに全てを押しつけることになる……」

クー「そこまで分かっているなら、答えは出ているんじゃない?」

ガイ「……」

クー「急かさないわ。でも、待てる時間にも限りがある。世界めくれは止まってくれないもの。だから、ガイ。逃げるためじゃなく、選ぶために考えなさい」スタッ

クー「……そうそう、お土産があるの。味が分からなくても、身体には入るでしょ。食べなさい」スッ

リンゴ「」ポンッ

クー「次に会う時は、アンタ自身の答えを聞かせて。飛空挺の準備は進めておくわ」スタスタ……

バタン……
123 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:38:01.20 ID:cf4QBOwbO
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ「……」スタ……スタ……

ワイワイガヤガヤ

イーリン「!……ガイ様、もう平気なのですか?」

ガイ「ああ……久しぶりだな、イーリン」

イーリン「ええ……オノゴロでの件は、その……」

ガイ「俺のことなら大丈夫だ。少なくとも、君が気に病むようなことじゃない」

イーリン「……ですが」

ガイ「それに……全員から忘れられたわけじゃない。君やテルのように……覚えてくれている人もいる」

イーリン「……」

アモ「イーリンさん、頼まれてたやつ終わったよ──あ、あのときの人!身体は大丈夫だったみたいだね」スタスタ

ガイ「……アモ」

アモ「あれ?名前、教えたっけ……あっ、イーリンさんから聞いたのかな。よろしくね、えーと……」

イーリン「っ……」

ガイ「……ガイだ。覚えなくてもいい」

アモ「……どこか、痛むの?」ジッ

ガイ「え?」

アモ「辛そうな顔、してるから……」

ガイ「……元々、こういう表情なんだ。ここまで連れて来てくれてありがとう」

アモ「ううん、気にしないで。あのときのあなた、放っておいたらどこかへ消えちゃいそうだったから」

イーリン「……アモ、しばらくガイ様と任務で話したいことがあるの。少し、席を開けてくれる?」

アモ「あっ、そうだったんだ。ごめんねイーリンさん……ガイ、また話そうね」

ガイ「ああ」

スタスタ……
124 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:38:32.24 ID:cf4QBOwbO
アトニス「……全く、辛気臭い顔しやがって。せっかくの酒場の空気が湿っぽくなるだろ」

ガイ「アトニス……居たのか」

アトニス「こんなに可愛いのに、ボクのことが目に入ってなかったのか!?」ガタッ

イーリン「アトニス様。ガイ様はまだ回復なさったばかりです。あまり不用意な言葉を投げるのはお控えください」

アトニス「はいはい、悪かったよ……にしてもお前、神格が上がったり下がったり、面白いことになってるな」

ガイ「……神格?」

アトニス「まあ、大方その刃の影響だろうけど……一体何を目指しているんだか」

ガイ「別に、何かを目指してるわけじゃない」

アトニス「なら余計に性質が悪いな。自分がどこへ向かってるかも分からずに、魂の形だけ変えてるってことだからな」

イーリン「神格が変動する、というのは?」

アトニス「簡単に言えば、存在の格だよ。人間としての枠から、少しだけ外に出かかってる。星の力と関わってる上に、代償の刃を振るって……その上、不死鳥の祝福まで混ざってるんだって?逆によく、いまだに人の形を保ってるものだ」

ガイ「……俺は、人じゃなくなってるのか?」

アトニス「まだ人だよ。少なくとも、今はね……自分が変わることを怖いと思えなくなったら、それはもう変質じゃなくて完成だ」

イーリン「……完成する、というのは?」

アトニス「人間以外の何かとして、だよ。神でも、魔王でも、名前は何でもいいけどね。ま、今のお前はまだ中途半端だ。だからこそ危ない。人のままでいたいのか、人をやめても守りたいものがあるのか……決めてないまま、力だけが先に形を変えてる」

ガイ「……」

イーリン「アトニス様は……どうして、そのようなことがお分かりになるのですか?」

アトニス「さあ?分かるものは分かるんだよ。酒場に入った瞬間、酒の匂いが分かるだろ?それと同じだ」

イーリン「いえ、同じではないと思いますが……」

アトニス「細かいなあ、イーリンは」

ガイ「……お前は、何者なんだ?」

アトニス「可愛いボク」

ガイ「真面目に聞いてる」

アトニス「ボクも真面目に答えてるんだけどな。覚えてるのは、だいたい10年前からだよ。それより前は穴だらけ。アトニスって名前も、なんかしっくり来るからそう名乗ってるだけだし」

ガイ「お前も記憶を……それなのに、平気そうにしていられるのか」

アトニス「平気じゃないかもしれないけど、困ってばかりいても可愛くないだろ?」

イーリン「そこは基準にするところなのでしょうか……」

アトニス「大事なところだよ。で、話を戻すけど……人のままでありたいなら、力の使い方はよく考えた方がいいぞ?まあ、言っても無駄かもしれないけどね」

ガイ「……ありがとう、アトニス」

アトニス「ふふん、もっと感謝していいぞ!」

イーリン「調子に乗らないでください」
125 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 20:39:10.33 ID:cf4QBOwbO
依頼を見るサーシャとリーゼリット「……」ペラッ……ペラッ……

サーシャ「護衛依頼……報酬は悪くないけど、街道沿いかあ」

リーゼリット「影の魔物の目撃あり……アインズがいるからって、楽観はできないね」

ガイ「……」ジッ

アインズ「おい」

ガイ「……なんだ」

アインズ「なんだ、ではない。先ほどからあの二人を見ていただろう。用があるなら、ハッキリ言ったらどうだ?」

ガイ「……用がある、というほどじゃない。ただ……君たちが依頼を選んでいるのを見たら、少し懐かしくなっただけだ」

アインズ「懐かしい?」

ガイ「……いや。今の君たちには関係のない話だ」

アインズ「……なら、なおさら黙って見続けるな。事情を話さない相手を、信用する理由はない」

ガイ「……」

サーシャ「アインズ?どうかしたの?」スタスタ

アインズ「いや。こちらを見ていたので確認しただけだ」

リーゼリット「あ……オノゴロで倒れてた人」

ガイ「……」

アインズ「……まだ体調が万全ではないのだろう。無理に歩き回るより、部屋で休んだ方がいい」

ガイ「……そうするよ」

サーシャ「えっと……歩けるようになってよかったですね!私はサーシャっていいます!あのときはバタバタしてたからちゃんと自己紹介できませんでしたけど、同じ暗黒館の人なら、これからよろしくお願いします!」

リーゼリット「私はリーゼリット。オーナーから聞いたよ、幹部なんだって?アンタと一緒に旅してたっていうのが未だに信じられないけど……悪い人じゃないってことくらいは分かる」

アインズ「アインズだ……お前のことは、まだ信用していない。だが、敵意がないことまでは認めておく」

ガイ「……ああ」

サーシャ「だから、無理しないでくださいね。昨日のあなた、本当に今にも消えちゃいそうだったから」

リーゼリット「うん。見ていて危なっかしい」

アインズ「部屋へ戻れ。必要ならイーリンかテルに声をかける」

ガイ「……分かった」

サーシャ「じゃあ、また。ガイさん」

ガイ「……ああ」

リーゼリット「……」

アインズ「行くぞ……」

サーシャ「うん」

リーゼリット「了解」

スタスタ……

ガイ「……自己紹介、か」

ガイ(次の光の捜索は……誰も連れて行かないのがいいのかもしれないな。そうすれば、代償の刃を使うことになったとしても……俺以外の誰かが代償を払うことはない)

ガイ(……浮遊島に関することを調べよう)

◆現在はウォーターポートです。

何をする?
安価下1〜3

⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
クー、アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス

コンマ下3
01-50とくになし
51-00メルルもいる
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 20:40:17.84 ID:mmXS2wWu0
ガイ、まだ滞在してたフラナに手合わせ(魔法使わないハンデあり)を申し込まれる。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 20:42:27.12 ID:6s0oc2KgO
サーシャ、フォレスティナの使者の紫髪エルフの接待を頼まれる
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 20:45:26.97 ID:Q2rCQHaGo
話を聞いたトゥルーエンドが見舞いにやってくるので素直に甘えつつ、鳥に例えつつイチャつく
129 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 22:13:35.96 ID:LcE7g1k1O
ーーウォーターポート 大通り

露天商「──いやあ、浮島なんてのは御伽話でしょう?空を飛べる奴らが、確かめる手段のない奴らを揶揄うために作った話ですよ、きっと」

ガイ「……そうか」

露天商「にしても、兄さん。なんだか会う度に元気が無くなってる気がしますけど……大丈夫ですかい?」

ガイ「……最悪なことが続いて。少し、疲れているだけだ」

露天商「なるほど……そりゃ、顔に出るわけだ。無理に笑えとは言いませんが、倒れる前に飯くらいは食ってくださいよ!美味いものでも食べれば、少しは元気になりますよ!」

ガイ「美味いもの、か……」

フードを被った幼女?「──あら、ただの露天だと思ったら意外といい品が揃ってるじゃない。そこの薬草入りの瓶と、オノゴロサンゴの欠片をもらえる?」

露天商「おお、毎度あり!って、あなたは──」

口を手で塞がれるガイ「フラナ・バイオレ──もがっ!」

フードを被った幼女→フラナ「今、お忍びで街を回ってるの!こんな場所で私がフラナ・バイオレットだってバレたら護衛に連れ戻されちゃうじゃない!」

ガイ「」コクコク

フラナ「……よし。分かればいいの」

露天商「は、はは……いやあ、世の中には似てる人がいるもんですなあ」

フラナ「そうそう。私はただの通りすがりの可愛い幼女。いいわね?」

露天商「へ、へい……」

ガイ「……まだ、ウォーターポートにいたんですね」

フラナ「あら、今日は偶然よ。暗黒館のオーナーが滞在してるって聞いて話がてら、街の様子を見に来たの。それより、ちょうどよかったわ。あなたを探していたのよ」

ガイ「……俺を?」

フラナ「ええ。暗黒館の幹部。翡翠の賽を持つ者。4つの光を集めた人間。色々聞いているわ……少し、確かめたいことがあるの。時間をくれる?」

130 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/25(土) 22:14:02.89 ID:LcE7g1k1O
ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥー、クゥー」

ガイ「……それで、なぜ急に手合わせなんか?」

フラナ「今、私が研究している件のサンプルを増やすためにね。本気でかかってきていいわよ」

ガイ「……準備は、できています」ザッ

フラナ「じゃあ……始めましょうか。魔法は使わないであげる」

◆模擬戦 コンマ下1

01-10敗北
11-50引き分け
51-00勝利
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 22:15:41.08 ID:Hjsv9CaAO
はい
132 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 00:11:03.73 ID:qORse77QO
ガイ「」シュンッ

フラナ「──速いわね。けど」スッ
短剣を振るガイ「」バッ

短剣を指で挟むフラナ「狙いは丸わかりよ」ピタッ……
ガイ「!?」ググッ……

フラナ「これじゃまだ測れないわね。もっと見せなさい──」

ガイ「──ッ」シュンッ

炎「」ゴウッ!
風「」ビュオオオッ!

フラナ「へえ……二属性の魔法を同時に放つなんて。器用な真似をするのね」ピョンッ

バサッ……

ガイ「……!」

フラナ「でも、まだ浅いわ。発想は悪くないけれど、狙いが素直すぎる」

ガイ(──思いつきでやってみたが、意外とどうにかなるものだな。だが、“あの”フラナ相手には有効打にはなり得ない。別の策を考える必要がある……)スッ

ガイ「──雷よ!!!」バッ

雷光「」ビリビリビリッ!

フラナ「きゃっ!?」バチッ……

ガイ(よし、隙ができた!あとはこれで決め──)
短剣「」グッ……



首元に短剣が刺さるリーナ「──っ……あ……」

133 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 00:11:30.30 ID:qORse77QO
ガイ「」ピタッ……

フラナ「……戦いの最中に考え事なんて。ずいぶん余裕ね」ヌッ

ガイ「……」

フラナ「どうしたの。止めるには、まだ早いわよ」

落ちる短剣「」カラン……
ガイ「──すまない、リーナ……」

フラナ「……?」

ガイ「首元……血……駄目だ、違う……これは手合わせだ……分かってるのに……」ブツブツ

フラナ「……」スタスタ

フラナ「……ちょっと」ピンッ

ガイ「痛っ……」

フラナ「私の勝ちね」

ガイ「……ああ」

フラナ「……これじゃ、判断材料にもならないわね。途中までは悪くなかったのに、肝心なところで止まるなんて」

ガイ「……すみません」

フラナ「謝る相手が違うんじゃない?」

ガイ「……」

フラナ「私はあなたの事情を詳しく知らない。だから、今の独り言に踏み込むつもりもないわ」

ガイ「……」

フラナ「ただ、これでは研究材料としては不十分ね。あなた自身が、自分をまともに扱えていないんだもの」

ガイ「……手厳しいですね」

フラナ「優しく言ってほしいなら、聞く相手を間違えているわ」

ガイ「……」

フラナ「もう一度やる?」

ガイ「……いや。今は、やめておきます」

フラナ「賢明ね。今のあなたと続けても、同じところで止まるだけでしょうし」

ガイ「……」

フラナ「ただ、覚えておきなさい。次に剣を振るう時、死者の顔を見るのは悪いことじゃないわ。でも、死者の前で立ち止まり続けるなら、生きている者まで巻き込むことになるわよ」

ガイ「……はい」

フラナ「分かっている顔じゃないけど、今はそれでいいわ」

フラナ(……やっぱり、気のせいかしら?黒曜の棺の中身と彼の魔力、どこか似ていると思ったんだけど……まだ見極める必要がありそうね)

⭐︎フラナとの模擬戦で敗北しました。
134 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 00:13:39.54 ID:qORse77QO
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

リーゼリット「……サーシャ、大丈夫?」

サーシャ「へ?何が?」

リーゼリット「あのガイって人と話してからなんだか……上の空、ていうか……」

サーシャ「そうかな?……自分じゃあんまりわからないんだけど……」

アインズ「無理もないだろう。知らないはずの相手に、妙に引っかかるものがある……警戒ではない。不快感でもない。だが、放っておくには妙に気になる……そんな感じだ」

リーゼリット「私も、少し分かる。初対面のはずなのに、知らない感じがしない」

サーシャ「……」

アインズ「だが、焦って踏み込む必要はない。相手も相当危うい状態だ」

サーシャ「うん……それは、分かる」

リーゼリット「今にも消えそうだった」

アインズ「だからこそ、こちらが中途半端に近づけば、余計に壊すかもしれん」

サーシャ「……難しいね」

アインズ「そうだな。だが、少なくとも向こうに悪意はない。今はそれで十分だろう」

サーシャ「……あの人ね。10年前……私を助けてくれた人に似てる気がするの」

リーゼリット「世界めくれが起きる前?」

サーシャ「うん。フォレスティナの鎖国が起きる前でもあるんだけど……私、悪い人達に捕まって売られそうになったことがあって……」

リーゼリット「ええっ!?初耳だよ、それ!大丈夫だったの!?」

サーシャ「大丈夫。こうして生きてるでしょ?」

リーゼリット「それはそうだけど……」

アインズ「話せる範囲でいい。無理に言う必要はないぞ」

サーシャ「うん……でも、今思い出したというか、なんとなく引っかかって……当時の私はまだ子どもで、森の外に少し興味があって……大人に内緒で、外れの道まで出ちゃったの」

サーシャ「危ないって今なら思う。でも、その時は全然分かってなかった。そしたら、人間の商人みたいな連中に見つかって……エルフの子どもは高く売れるって、笑ってた。口を塞がれて、袋に入れられそうになって……もう駄目だって思った時に、その人が来たの」

アインズ「その人、というのが?」

サーシャ「うん。私を助けてくれた人。顔はよく覚えてないんだけどね。怖くて泣いてたし、暗かったし……でも、商人たちは何人もいたのに、その人は一人で立ってて。怖くないのかなって思ったけど……たぶん、怖かったんだと思う」

アインズ「なぜそう思う?」

サーシャ「手が震えてたから。でも、その人は逃げなかった。私に向かって、“目を閉じて耳を塞いでろ”って言って……気づいたら、悪い人たちは倒れてて。その人も傷だらけで……でも、私の方を見て、“もう大丈夫だ”って言ってくれたんだ」

リーゼリット「へぇ……その人の名前は?」

サーシャ「聞けなかった。助けられたあと、街の近くまで連れていってくれて……最後に、“もう一人で外に出るな”って怒られた」

リーゼリット「怒られたんだ」

サーシャ「うん。すごく真剣に怒られた。私、泣きながら謝って……でも、その人は困った顔で頭を撫でてくれた」

サーシャ「その時の手の感じが、なんとなく……さっきのガイさんを見た時に、少しだけ浮かんだの」

アインズ「それで上の空だったのか」

サーシャ「うん。自分でもよく分からないけど。私が冒険者をしてるのも、助けてくれた人と会えるかもって思ったからで……」
135 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 00:14:35.87 ID:qORse77QO
リーゼリット「なるほどなるほど。つまり、サーシャの初恋の人ってわけだね?」

サーシャ「は、初恋って……!?」ボッ

リーゼリット「違うの?」

サーシャ「ち、違……わない、かもしれないけど……!少なくとも、そういうふうに言われると違うっていうか……!」

アインズ「どちらだ」

サーシャ「分からないよ!」

リーゼリット「じゃあ、やっぱり初恋──」

サーシャ「リーゼ!」

リーゼリット「ごめんごめん!顔、赤いよ?」ニヤニヤ

アインズ「フッ……」

サーシャ「もう……!///」

紫髪のエルフ幼女「どうやら、楽しく過ごされているようですね。サーシャ・エクセリア」

サーシャ「えっ、その声……サリーさん!?」クルッ

紫髪のエルフ幼女→サリー「こんにちは。皆様はサーシャの友人でしょうか?」

リーゼリット「パーティを組んでるんです。私はリーゼリットといいます」

アインズ「アインズだ」

サーシャ「サリーさん、どうしてここに……!?」

サリー「世界めくれの件で暗黒館のオーナーと会談をしにきました。ティセリアはフォレスティナの内政で忙しい身なので、代理で私が」

サーシャ「わぁ……そうだったんですね!」

サリー「ええ。ですが、予定の時間まで少しあります。早く着きすぎてしまったので、こちらで待たせていただこうかと」

サーシャ「そ、それなら私が案内します!サリーさん、こちらへ!」

リーゼリット「サーシャ、急に張り切り始めた」

アインズ「知己なのだろう。任せてやれ」

サーシャ「リーゼ、アインズ!手伝って!」

リーゼリット「何を?」

サーシャ「接待!」

リーゼリット「接待」

アインズ「……我々が?」

サーシャ「だってサリーさん、フォレスティナの代理で来てるんでしょ?ちゃんとしないと!」

サリー「ふふ。そこまで畏まらなくても構いませんよ、サーシャ」

サーシャ「そういうわけにはいきません!お茶とか、お菓子とか……えっと、暗黒館で一番ちゃんとしてる席ってどこ!?」

リーゼリット「たぶん、奥の丸テーブルかな?」

アインズ「酒場の中で接待する時点で、かなり暗黒館らしいがな」

サリー「私は嫌いではありませんよ。こういう雰囲気の場所は、フォレスティナではなかなか味わえませんから」
136 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 00:15:04.26 ID:qORse77QO
サーシャ「じゃ、じゃあまず座ってください!今、お茶を持ってきます!」

スタタタッ

リーゼリット「……あんなに慌ててるサーシャ、初めて見た」

アインズ「相手が相手なのだろう」

サリー「昔から、あの子は少し抜けているところがありましたからね」

リーゼリット「昔のサーシャを知ってるんですか?」

サリー「ええ。幼い頃から、少しだけ。好奇心が強く、目を離すと森の外まで行ってしまうような子でした」

リーゼリット「……今さっき、その話を聞いたところです」

サリー「そうでしたか」

アインズ「ならば、先ほどの話に出てきた件も知っているのか?」

サリー「人攫いに遭いかけた件なら、聞いています。当時、フォレスティナでも少し騒ぎになりましたから」

リーゼリット「助けた人のことは?」

サリー「名前までは。ですが……サーシャが、その人物をずっと探していたことは知っています」

リーゼリット「……やっぱり初恋」

アインズ「蒸し返すな」

サリー「初恋、ですか?」

リーゼリット「さっき本人が違わないかもって」

アインズ「リーゼリット」

リーゼリット「ごめん」

サリー「ふふ。なるほど……サーシャも、そういう話をする年になったのですね」

スタタタッ

サーシャ「お待たせしました!アモちゃんに頼んできました!お茶と、甘いお菓子と、果物も出せるそうです!」

サリー「ふふっ、ありがとうございます。さて、何を話しましょうか?」

⭐︎サリーがウォーターポートにしばらく滞在します。
137 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:03:53.77 ID:fax+9zuuO
ー夜
ーークロシュヴァル号 甲板

ザァーン……ザザーン……

ミチル「〜♪〜♪」

ガイ「……良い歌声ですね」

ミチル「私の十八番だからね。海の上で歌うなら、これが一番気持ちいいんだよ」

ガイ「人魚は皆、歌が上手いんですか?」

ミチル「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいね。けど、私の場合は船長として鍛えた部分もあるかな。海の上じゃ、声は大事だからね。嵐の中でもクルーに指示を飛ばす。お客さんを安心させる。時には精霊さんに機嫌を取ってもらう……歌える船長は得をするのさ」

ガイ「……精霊、ですか」

ミチル「いるよ。気まぐれで、優しくて、たまに意地悪な子達がね」

ザザーン……

ミチル「それで?ガイさんはこんな時間に甲板で何をしてるんだい?」

ガイ「……少し、風に当たりたくなって」

ミチル「なるほど。海風に相談ってわけだ」

ガイ「相談……というほどでは」

ミチル「ははっ、隠さなくてもいいよ。海に出る人は大体、何かしら抱えてるものだからね」

ガイ「……そう見えますか」

ミチル「見えるね。顔色は悪いし、目は遠いし、今にも海の向こうへ歩いていきそうだ」

ガイ「……すみません」

ミチル「謝るところじゃないよ。一度でも乗った以上、君もこの船のお客さんだ。お客さんが沈んだ顔をしてたら、声をかけるのも船長の仕事だからね」

ガイ「……沈みそう、ですか」

ミチル「うん。まあ、物理的に沈んだら私が引き上げるけどね。人魚だから、その辺は得意だよ」ドヤァ
138 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:04:19.58 ID:fax+9zuuO
ガイ「……頼もしいですね」

ミチル「今の冗談、面白くなかったかい?……それで、浮島のことを調べてるんだったかな?」

ガイ「知っていたんですか」

ミチル「港の噂は早いんだよ。それに、船乗りは空も見るからね。海だけ見ていたら、嵐に気づけない」

ガイ「浮島は……本当にあると思いますか?」

ミチル「あるかないかで言えば、私は“あるかもしれない”と思ってるよ」

ガイ「……根拠は?」

ミチル「昔、一度だけ妙な影を見たことがある。雲にしては低くて、鳥にしては大きすぎる。昼間なのに、海面が島の形に暗くなった」

ガイ「それは……」

ミチル「ただ、追おうとした時にはもう消えていた。だから証拠はない。船乗りの与太話と言われれば、それまでだね」

ガイ「……それでも、手掛かりになります」

ミチル「なら、後で航海記録の写しをあげるよ。何かの参考になるかも」

ガイ「ありがとうございます」

ミチル「お礼はまだ早いよ。浮島なんてものを追うなら、普通の航海よりずっと厄介だ。海図にないものを探すってことだからね」

ガイ「……はい」

ミチル「それと、ガイさん」

ガイ「何ですか?」

ミチル「一人で行くつもりなら、やめておいた方がいい」

ガイ「……」

ミチル「おや、図星かな?」

ガイ「……そう見えましたか」

ミチル「見えるよ。船長だからね」

ガイ「船長は、何でも分かるんですね」

ミチル「何でもは分からないさ。でも、無茶をしようとしてる人の顔くらいは分かる」

ガイ「……」

ミチル「海も空も、甘く見たらすぐ牙を剥く。一人で全部抱えてどうにかなるほど、優しくはないよ」

ガイ「……分かっています」

空を指差すミチル「ああ、それと下ばかり向いていてもいいことはないよ。ほら──」スッ

空を見上げるガイ「……?」クイッ
139 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:05:21.27 ID:fax+9zuuO
ガイ「ルー……!」

ミチル「ふふっ。私はしばらくお邪魔かな?少し外すよ」

ガイ「いえ、これは別に……」

箒から降りるトゥルーエンド「別に?」スタッ

ガイ「……ミチル船長から、浮島の話を聞いていただけだ」

トゥルーエンド「へえ。夜の甲板で、海風に吹かれながら、歌声まで聞かせてもらって?」

ミチル「おや、聞いていたのかい?」

トゥルーエンド「上から見えたわ」

ミチル「なるほど。空から来たお客さんには隠しようがないね」

トゥルーエンド「ふふっ……あなたがミチル船長ね。クロシュヴァル号の評判は聞いているわ」

ミチル「光栄だね。そういうあなたは……」

トゥルーエンド「大魔女帝国代表、トゥルーエンドよ」

ミチル「大魔女様がこんな夜更けに箒で船まで来るなんて……なかなか珍しいお客さんだ」

トゥルーエンド「事情があってね。あまり騒がないでもらえると助かるのだけど」

ミチル「もちろん。船長はお客さんの秘密に深入りしないものさ……それじゃあ、私は本当に外すよ。ガイさん、航海記録の写しは後で届けるからね」

ガイ「ありがとうございます」

ミチル「それと、さっき言ったこと。忘れないように」

ガイ「……はい」

ミチル「大魔女様も、彼が海に沈みそうになったら引き上げてあげて」

トゥルーエンド「言われなくても、そのつもりよ」

ミチル「それなら安心だ……よっと!」ピョンッ

ザパァーン!

ガイ「……本当に密会じゃないぞ」

トゥルーエンド「分かってるわ」

ガイ「なら、なぜあんな言い方を……」

トゥルーエンド「ふふっ、少しは焦ればいいと思ったの……それと、さっき人前で“ルー”って呼んだでしょう?」ジト

ガイ「……すまない」

トゥルーエンド「別に怒ってないわ。ただ、人前では気をつけなさい。あれはあなたが勝手につけた呼び名なんだから」

ガイ「……嫌だったか?」

トゥルーエンド「そうは言ってないわよ。二人の時なら、好きに呼べばいいわ」

ガイ「……分かった」

トゥルーエンド「話を戻すわ。浮島を調べているのね?」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「一人で行くつもり?」

ガイ「……」
140 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:07:25.34 ID:fax+9zuuO
トゥルーエンド「沈黙は肯定と取るわ」

ガイ「まだ、決めたわけじゃない」

トゥルーエンド「嘘。あなたはもう半分決めている顔をしてる」

ガイ「……皆を巻き込みたくない」

トゥルーエンド「その“皆”に私は入っているの?」

ガイ「当然だ」

トゥルーエンド「なら、勝手に除外しないで」

ガイ「……」

トゥルーエンド「あなたが怖がっているのは分かるわ。代償の刃を使えば、今度は誰が何を失うか分からない。仲間があなたを忘れたばかりなら、なおさらね……でも、一人で行けば解決すると思っているなら、それは間違いよ」

ガイ「……俺一人なら、代償が俺だけで済むかもしれない」

トゥルーエンド「“かもしれない”でしょう?」

ガイ「……」

トゥルーエンド「今のあなたには見張りが必要ね。あなたが自分を道具扱いしないように。勝手に命を投げ出さないように。必要なら殴ってでも止める誰かが」

ガイ「……ルーは、俺を止めるために来たのか」

トゥルーエンド「半分はね」

ガイ「残り半分は?」

トゥルーエンド「あなたに会いたかったから」

ガイ「……」

トゥルーエンド「何よ。その顔」

ガイ「いや……」

トゥルーエンド「嬉しそうにしなさいよ」

ガイ「嬉しいに決まってる。けど……俺は、それを受け取れるほど綺麗な人間じゃない」

トゥルーエンド「ええい、まどろっこしいわね……!」スタスタ グイッ




口付けをするガイとトゥルーエンド「」
141 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:08:06.74 ID:fax+9zuuO
トゥルーエンド「──ん、んんんんん!?ぷはっ……ちょっと!舌入れてくるくらいには元気があるじゃないの!」

ガイ「……すまない。つい。嫌だったか?」

トゥルーエンド「……そうは言ってないでしょう」

ガイ「……会いに来てくれて、ありがとう」

トゥルーエンド「最初からそう言いなさい」

ガイ「……ああ」

トゥルーエンド「それで、浮島の件だけど」

ガイ「切り替えが早いな」

トゥルーエンド「このまま続けたら、あなたがまた変に深刻な顔をするでしょう?」

ガイ「……否定はできない」

トゥルーエンド「航海記録の写しをもらえるのね?」

ガイ「ああ。ミチル船長が、昔見た“島のような影”の記録を渡してくれるらしい」

トゥルーエンド「海面に落ちた影……空から見えるとは限らないけれど、手掛かりにはなるわね」

ガイ「ルーなら、空から探せるか?」

トゥルーエンド「探せるわ。ただし、範囲が広すぎる。影が落ちた海域、時間帯、天候、魔力の乱れ……条件を絞らないと、いくら私でも無駄に飛び回るだけになる……けど、大体の見当はつくわ」

ガイ「何?」

トゥルーエンド「大魔女様が残した日誌に、魔王の気配を感じた浮島の記述があったの。詳細な場所はわからないけど、その航海記録と照らし合わせれば……」

ガイ「浮島の場所がわかる、ということか」

トゥルーエンド「ふふっ、そういうこと。ただし、照合は私も同席するわ。あなた一人に航海記録を持たせたら、そのまま勝手に飛び出しかねないもの」

ガイ「……信用がないな」

トゥルーエンド「信用しているから見張るのよ。あなたは約束を破るつもりがなくても、自分を勘定に入れない時があるでしょう?」

ガイ「……否定はできない」

トゥルーエンド「でしょうね。だから、浮島の件は明日、暗黒館のオーナーにも共有する」

ガイ「サーシャたちは……」

トゥルーエンド「そこは、あなたが決めなさい」

ガイ「……分かった」

トゥルーエンド「本当に?」

ガイ「一人で決めない。少なくとも、君とオーナーには話す」

トゥルーエンド「よろしい」

ザァーン……ザザーン……
142 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:10:19.55 ID:fax+9zuuO
ガイ「……ルー」

トゥルーエンド「何?」

ガイ「会いに来てくれて、本当に助かった」

トゥルーエンド「……そう」

ガイ「君が来なかったら、多分また一人で考えて……そのまま、一人で行く理由ばかり探していた」

トゥルーエンド「でしょうね」

ガイ「……呆れたか?」

トゥルーエンド「呆れているわ。でも、見捨てる理由にはならない。だから、次からはもっと早く私を呼びなさい。勝手に沈みかけてからじゃなくて」

ガイ「……ああ」

トゥルーエンド「返事だけは素直ね」

ガイ「行動も、少しずつ直す」

トゥルーエンド「期待しているわ」

潮風「」ビュオオオ──
143 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:11:25.37 ID:fax+9zuuO
ガイ「……ルー。今から少し、変なことを言うかもしれない」

トゥルーエンド「いいわよ。聞いてあげる」

ガイ「君はまるで……クジャクの羽のように、目を逸らせないほど綺麗だ」

トゥルーエンド「あら、急に何?」

ガイ「オノゴロでは女性を鳥に例えて褒めると、求婚に相当する風習があるそうだ」

トゥルーエンド「ははーん……なるほど。ふふっ……そっか。ふーん……ふふふっ……」

ガイ「……変か?」

トゥルーエンド「いいえ?全然?ただ、あなたがそんなことを言うなんて思わなかっただけよ」

ガイ「……オノゴロで聞いた。こういう時に使うといい、と……何か間違っていたか?」

トゥルーエンド「間違ってはいないわ。ただ、仕入れた知識をそのまま実践するあたりが、少し危なっかしいだけ」

トゥルーエンド「でも、悪くなかったわ。もう一回言って」

ガイ「もう一回?」

トゥルーエンド「求婚に相当するんでしょう?一回で済ませるつもり?」

ガイ「……君は、クジャクの羽のように綺麗だ」

トゥルーエンド「ふふっ……ねえ、ガイ」

ガイ「何だ?」

トゥルーエンド「クジャクの羽って、雄の方が派手なのよ」

ガイ「……」

トゥルーエンド「つまり、あなたは私を鳥の雄に例えたわけね?」

ガイ「いや、そういうつもりは──」

トゥルーエンド「分かってるわよ。だから面白いの」

ガイ「……面白いで済むのか?」

トゥルーエンド「ええ。だって、あなたが私を喜ばせようとしてくれたのは分かったもの」

ガイ「……」

トゥルーエンド「それに、悪くないわ。夜の海で、好きな人から求婚じみた言葉を貰うなんて……なかなか贅沢じゃない?」

ガイ「君にふさわしい言葉を選べた気がしない」

トゥルーエンド「ふさわしいかどうかは、私が決めるわ。次に褒める時は、風習や聞きかじりじゃなくて、あなた自身の言葉で言いなさい」

ガイ「俺自身の言葉……」

トゥルーエンド「ええ。今ここで練習してもいいわよ」

ガイ「……今?」

トゥルーエンド「今。ほら、私は?」

ガイ「……綺麗だ」

トゥルーエンド「それはさっき聞いたわ」

ガイ「強くて、少し意地悪で、怒ると怖い」

ガイ「でも……俺が沈みそうな時、必ず引き上げようとしてくれる。だから、綺麗だと思う。見た目だけじゃなくて……俺には、君の在り方が眩しい」

トゥルーエンド「……合格」

トゥルーエンド「だけど、今のは求婚より重いわ」

ガイ「……そうなのか?」

トゥルーエンド「少なくとも、私にはそう聞こえた……だから、責任を取りなさい」

ガイ「何をすればいい?」

トゥルーエンド「その……さっきのキスの続き、とか……?///」

ガイ「……俺の部屋に来てくれ」

⭐︎トゥルーエンドと一夜を過ごしました。
144 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 01:13:00.09 ID:fax+9zuuO
本日はここまでです。
あと2回ほどウォーターポートで過ごしたら次の目的地へ向かおうと思います。
よければお付き合いください。

それでは、また。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 10:25:30.78 ID:VAhxffJM0

トゥルーエンドとイチャイチャするだけだと思ったらまさかのアインズみたいに一夜を共にすることになるとは
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 11:19:47.12 ID:VqSeCr80o
この子登場からずっとイチャイチャしてるね
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 12:20:19.41 ID:TdtdbVuSo
おつ
何とか説得して皆を連れて行かないと…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 20:27:38.76 ID:MeBhy2jHO
いつか孕みそう
149 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 22:19:47.47 ID:NK5NNZc0O
>>145
広義の意味ではイチャイチャに含まれるかと思います。どこからどこまでをイチャイチャに含めるかは学会により現在も研究中です。

>>146
不思議と惹かれ合う何かがあったのでしょう。お互いに重責を背負っていて依存する相手が欲しかったのかもしれません。
ですが、大体は>>1の手癖かと思われます。

>>147
パーティは一時的に解散しているので、このまま行けば出発前に連れて行く人員(1〜2人まで)とアインズ(飛空挺の操縦をするため)の3人だけで向かうことになるかと思われます。

>>148
子供はおそらくできません。理由については秘密です。
150 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/26(日) 22:20:16.46 ID:NK5NNZc0O
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋

チュンチュン……

ガイ「……」パチッ

ガイ「……ルー?」キョロキョロ

開いた窓「」ブワアアア──

ガイ「……もう行ったのか……ん?」ガサッ

トゥルーエンドの書き置き「」

色々業務が立て込んでるから戻るわ。

戻り次第、大魔女様の日誌の写しを届けるから役立ててちょうだい。

それから、くれぐれも無茶はしないこと。

こう書いてもあまり意味はないんでしょうけどね。

あなたの無事を祈ってるわ。

ルーより

ガイ「……たしかに、今のところ無茶をするなという約束は守れていないな」

ガイ「……やれることをやろう」

◆現在はウォーターポートです。

何をする?

安価下1〜3

⭐︎現在、暗黒館にいる主な人物

クー、イーリン、アモ、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、メルル、サリー
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 22:20:55.14 ID:6Y8XXjnB0
メルル、酒の勢いでガイ達にダークヒーローパーティの思い出を話す
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 22:21:22.47 ID:VAhxffJM0
ガイ たまたまサリーとあったので何でもいいので浮島について情報がないか聞いてみる
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 22:21:52.13 ID:WTfFRshEO
実は暗黒館にスカウトされていたリンとドルクがやってきた
154 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/27(月) 00:01:09.83 ID:43u/rVOWO
ーーウォーターポート 大通り

ワイワイガヤガヤ

店を見るサリー「むぅ……やはりフォレスティナにも魔導機械を導入した方がいいのでしょうか?しかし、伝統派としてそのような考えを持つのは──」ブツブツ

ガイ(エルフが歩いているな。エルフがいること自体はそんなに珍しいことではないが……彼女は、見間違いでなければ10年前にフォレスティナ首長の補佐をしていたエルフの筈だ。なぜこんな所に……?)

サリー「……なんですか。用があるなら聞きますが?」

ガイ(まずい。変に絡まれてしまった……)

ガイ「……すみません。じろじろ見るつもりはありませんでした」

サリー「見ていた自覚はあるのですね」

ガイ「……はい」

サリー「正直でよろしい。ですが、相手を黙って観察するのは感心しませんね」

ガイ「返す言葉もありません」

サリー「……あなたは、暗黒館の方ですね?」

ガイ「え?」

サリー「昨日、オーナーやサーシャ達から少し話を聞きました。ガイ、という名では?」

ガイ「そうですが……」

サリー「やはり。サーシャが妙に気にしていた方ですね」

ガイ「……サーシャが?」

サリー「はい。悪意はなさそうだが、放っておくには危うい、と」

ガイ「……」

サリー「実際、今もなかなか危うい顔をしています」

ガイ「……よく言われます」

サリー「でしょうね」

ガイ「あなたは……サリーさん、で合っていますか?首長補佐の」

サリー「はい。サリーです。フォレスティナより、世界めくれの件で暗黒館へ来ています」

ガイ「なら……少し、聞きたいことがあります」

サリー「どうぞ。答えられる範囲であれば」

ガイ「浮島について、何か知りませんか?」

サリー「……浮島」

ガイ「空に浮かぶ島です。御伽話扱いされることも多いようですが、俺は実在すると思っていて……」

サリー「……ええ。実在しますよ。そこに向かった者達の記録も残っています」

ガイ「!」

サリー「ここでは誰が聞いているのかわかりません。一度、暗黒館に戻りましょうか」
155 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/27(月) 00:01:43.83 ID:43u/rVOWO
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

サリー「んく……んく……ぷはぁ。外のお酒も美味しいですね。それで、浮島のことについてですね」

ガイ「ええ、お願いします」

サリー「まず、浮島の名前はラティア・ヘイヴン。太古の文明が洪水から逃れるために打ち上げた空中都市です。雷霆の魔王が封印されていたのですが、ダークヒーロー達の活躍により討たれ、今は少数の住民やゴーレム達が暮らす──」

ガイ「ちょっと待ってください。情報量が多いです」

サリー「すみません。フォレスティナでは既知扱いの資料だったので、つい説明を省いてしまいました。元々、ラティア・ヘイヴンでは雷霆の魔王を封印するために、住民の大半が犠牲になったと記録されています。都市だけは空に残りましたが、中身はほぼ死んでいたのです」

サリー「10年前に世界樹の光が散らばった際、風属性の力を秘めた光が落ちた先がラティア・ヘイヴンで、その影響により魔王の封印が解けてしまってダークヒーロー達が対処することになりました」

ガイ「……どうしてそんなに詳しいんですか?」

サリー「ダークヒーロー達はフォレスティナの使節団でもあったので。パーティメンバーに建国の大母も居たので、当時の世界樹の光に関することはかなり詳細な記録が残っています」

ガイ「なるほど……それで、肝心の場所は?」

サリー「ラティア・ヘイヴンは一箇所に留まらず、常に移動しております。なので、正確な位置を掴むのが難しいのです」

ガイ(だからオーナーはあのとき、最後の一つの場所はわからないと言ったのか)

サリー「ですが、おおよその周回軌道は最近わかってきました。もし、向かうのであれば参考になるかと思いますので、暗黒館の者にあとで渡しておきますね」

⭐︎サリーからラティア・ヘイヴンの話を聞きました。
156 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/27(月) 00:02:20.42 ID:43u/rVOWO
酔いメルル「ねェ〜、今、ダークヒーローの話してなかったァ〜???」ヒョコッ

ガイ「メルル……!」

酔いメルル「あのときのお兄さん!どうも〜!この前見たときより元気があるねェ」

ガイ(オノゴロに居たときはまったく実感がなかったが……10年前にも名前を何度か聞いたことがあった。妙な縁を感じるな)

サリー「メルル・マインドストーン……あなたもダークヒーローパーティについて何か?」

酔いメルル「何かどころじゃないよォ。私、あの子達とは何回か会ってるしィ……まあ、お友達みたいなものだねェ」フフン

ガイ「友達……」

サリー「それは、かなり貴重な証言ですね」

酔いメルル「でしょでしょ?もっと敬ってもいいよォ?」

ガイ「酔っているが、大丈夫なのか?」

酔いメルル「酔ってる方が口が滑ってちょうどいいんだよォ。クロシュちゃん達と初めて会ったのはたしか……私が移動費をケチって氷のソリに乗ったときだったかなァ……?」

ガイ「……何をしているんだ、お前は」

ガイ(それから、メルルがダークヒーローパーティと一緒に過ごしたときの話を聞かされた。自分とお揃いの帽子をプレゼントした話や一緒に魔法の練習をした話だとか……食べ物に関する話がやけに多かったのは、気のせいだろう。味が分からない今の俺には、少し眩しい話でもあったが)

ガイ(……ただ、クロシュたちの話をしていたときのメルルはどの話のときでも楽しそうに話していた)
157 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/27(月) 00:02:55.66 ID:43u/rVOWO
ワイワイガヤガヤ

メルル「うゥ……飲み過ぎたァ……」グテー

テル「あははは!!!ガイ君が2人に見えるー!!!」

ガイ(途中でテルも混ざってきて、気がつけば酒場全体を巻き込む宴会のようになってしまっていた。俺は

ガイ「……あそこは静かそうだな。移動しよう」スタスタ

リン「何、またナンパ?……ってガイさんじゃん!久しぶり!……なんか雰囲気変わった?」

ガイ「記憶を取り戻したんだ……それより、なぜここに?」

リン「アルバって人に誘われてー、暇だし丁度いいかなーって。ほら」スッ
スライムが描かれたメダル「」ポン

ガイ(……俺を誘ったドワーフもそうだが、人事を作った方がいいんじゃないか、この組織は?いや、意外と回っているからこれはこれでいいのか……?)

リン「ちょっとー、なんでそんな複雑そうな顔するのさー???」

ガイ「いや、そんなことはない……」メソラシ

ドルク「お前の言いたいことはよくわかるぜ、ガイ……」ヌッ

ガイ「ドルク……お前も来てたのか」ガシッ

ドルク「おう!暗黒館の話を聞いたら冒険を求める俺には正にピッタリだと思ってな!ほら、これ見ろよ!」
スライムが描かれたメダル「」ポン

ガイ「そうか……お前が暗黒館に来てくれたのは心強いな」

ドルク「へへっ!俺もまたお前と冒険できるなら願ったり叶ったりだぜ!」

リン「ま、そういう訳でこれからよろしくね、ガイさん!」

⭐︎ドルクとリンが暗黒館にしばらく滞在しています。
158 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/27(月) 00:14:24.62 ID:43u/rVOWO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋

ガイ「さて……色々手に入れた資料からラティア・ヘイヴンが存在するであろう位置は凡そ掴めた。あとは……」

ガイ「……最低限の人数で行くか、みんなを誘うかだな」

コンコン

イーリン「ガイ様、失礼します……」

ガイ「どうぞ」

ガチャ

イーリン「オーナーから伝言です。ラティア・ヘイヴン行きの準備について、飛空艇の手配ができたとのことです。それと、同行者についてはガイ様の判断を尊重する、と」

ガイ「俺の判断を?」

イーリン「はい。ただし、オーナーから一言……こほん。“一人で行くなんて言い出したら、暗黒館総出で縛ってでも止めるわよ”……とのことです」

ガイ「……クーさんらしいな」

イーリン「私も同意見です……ガイ様」

ガイ「何だ?」

イーリン「サーシャ様、リーゼリット様、アインズ様は酒場に。テル様は医務室で薬の整理中です。アモは厨房、アトニス様は窓際の席で菓子を食べています」

ガイ「……」

イーリン「メルル様は二日酔いで奥の席に沈んでいます。ドルク様は依頼掲示板の前。リン様は倉庫裏で何かの骨格を組み立てているようです」

ガイ「……止めなくていいのか?」

イーリン「今のところ、問題はないので……それで、ガイ様。どうされますか?」

◆現在はウォーターポートです。
安価終了後、ラティア・ヘイヴンに向けて出発します。

何をする?

安価下1〜3

⭐︎現在、暗黒館にいる主な人物

クー、イーリン、アモ、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、メルル、サリー、ドルク、リン
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 00:20:52.51 ID:FQj2dNWzo
もう全員で乗り込もうぜ
最後の場所だし
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 00:24:22.45 ID:kCivDCAoO
酔ったテルに今一番好きな子誰なのと雑談ベースで煽られる
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 00:28:47.94 ID:CbKSDsqi0
ホレスから手紙が届く
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/29(水) 03:52:03.56 ID:IQgzUX7o0

これ全員だったら飛空艇の中がぎゅうぎゅう詰めの状態になったり、重量オーバーのイメージがあるけど大丈夫かな?
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/29(水) 09:47:12.98 ID:6WNw5uSAO
飛空艇ごと帰ってきてるならニナさんもウォーターポートにいるのかな
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