勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」

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305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 13:52:23.35 ID:xEuhtq6VO
勇者が死んだときの堕女神を想うと早く子供を作った方がいいと思うけど、神と人間で子をなせるのか?エロ作品でそこまで要求するのかって感じかな。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 15:08:42.43 ID:TK3g13Uu0
1作目のラストで半神の子をもうけたとか書いてあったような
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 22:02:00.01 ID:P7pS4Y3xo
サキュバス達は勇者の子供に欲情するのだろうか?
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 23:05:34.76 ID:QSGXLXVd0
考えてみれば勇者は人間なんだから治世なんて100年もしないうちに終わっちまうんだよなぁ

そんなことになったらいよいよ不老不死の秘薬とか持ってきかねないのが怖いがw
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 23:50:05.88 ID:+V9h9UX4o
>>308
ヨレヨレのじじいになってからそんなの持ってこられても…
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 00:27:05.32 ID:jymkBWDH0
魔王が最後に撃ってくれた全快魔法がどうもクサいよな
勇者がこの世にひとりだけなら勇者を不老不死にして淫魔の国に飛ばせば転生した時代は魔王の不戦勝だし
なんで勇者がまだ雷の力を使えるのかって話も決着ついてないしまだまだ先が楽しみだわ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 00:44:54.33 ID:ZWzE/KnU0
いつの間にか考察スレになってる
312 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:15:40.34 ID:05EsLyevo
まぁ今回は難しい事何も考えないスレですよ
始めますが今日も少し短い

>>299より
313 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:21:39.53 ID:05EsLyevo
*****

勇者「……今、なんて言った?」

夕食から少ししてから、ようやく堕女神は城へと帰ってきた。
書庫で煮詰められなかった情報を補うべく、城下の書店へ出かけて――――大急ぎで執務室へ入ってきて、そう言った。

堕女神「……もしも左手の紋章を減らし切れない場合……恐ろしい事が起きてしまう、と」

勇者「恐ろしい事……?」

堕女神「はい。……ある敬虔な修道士が、いつかこの国へ迷い込んだそうです。彼もまた陛下と同じ御病気にかかり、
     熱が引いてもなお……そこに血が廻ったまま、戻らず」

勇者「使いきれなかった……のか?」

堕女神「彼は幼少から神に身を捧げ、貞淑の誓いを立てておりました。
     それ故、淫魔達の誘惑を強靭な精神力で跳ねのけて、誰と契る事もなく人間界へ戻ったと」

勇者「……凄い男だな」

堕女神「ところが、それは――――悲劇の始まりでしかなかったのです」
314 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:23:12.37 ID:05EsLyevo

勇者「何が――――?」

とうに日が落ち、揺れる室内灯に照らされた彼女の顔はひどく青ざめていた。

堕女神「帰ってなお、昂ぶり続ける陰茎は血の廻りを悪くさせたまま、ついには腐り落ちたと」

勇者「っ――――」

その言葉に思わず椅子から腰が浮き、言葉に詰まる。
男として生まれて、最も聞きたくない種類の話題だった。

堕女神「……失ったにも関わらず、左手に浮かんだ紋章は消えない。減らす手段を失ったまま時は過ぎ、
     やがて紋章は日ごとに黒く沈みゆき――――彼が罹患した七日後にそれは消え、同胞の修道士が更に翌日、
     起きてこない彼の部屋を訊ねたそうです」

勇者「死んで……しまって、いたのか?」

堕女神「いえ、不明。そこには……彼の身体と同量の、白い粘液の塊だけがあったと記されております。
     この国へ迷い込んだ者達の記録を調べ、その後、怪事件を記した人界の古書を探し回って
     ようやくそれらしき記述を見つける事ができたのです」

勇者「……何かの間違いだろ?」

堕女神「その可能性もありますが――――まず同一の人物の事かと。むろん確実ではありませんが……」
315 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:23:58.51 ID:05EsLyevo

勇者「……すると、何だ。七日以内に五百回しないと、俺も……そうなる?」

堕女神「……その、可能性が……」

思わず、頭痛がした。
感冒に始まるこの病気はとことん嫌がらせのようで――――悪質な呪いだと。
今日を含めて、あと五日と少ししかない。
残り回数は、まだ四百五十を上回る。
まともにやっていては、減らし切れない。
日数で割れば、一日に……九十回。

堕女神「ですが、不明確な部分も多すぎます。一日一度でも、とにかくペースを守って継続さえしていれば良いのか。
     ただ期間と回数だけが見られるのか。申し訳ありませんが……力不足で、これ以上は調べ上げられませんでした」

勇者「哀しいけど、呪われ慣れてはいる方だ。でも、これは……こんなのは、初めてだな」

そんな恐ろしい話を聞かされてもなお、情けない事に、弛む様子が無い。
相変わらず下着とズボンの布は持ちあげられたまま。
316 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:24:58.59 ID:05EsLyevo

勇者「……この事、誰か知っていそうな様子は?」

堕女神「いえ……今のところ」

勇者「なら、黙っていよう。要するに減らし切ればいい。心配はしなくていい。
    それに、酷い結末になる病気と決まった訳でも無いんだ。案外その修道士が悪戯を仕掛けたのかも」

堕女神「……畏まりました。この事は秘密としましょう」


*****

翌朝、朝食から少し経った頃。
隣女王が――――雪が解けて初めて、この国へ訪れた。
彼女は背が伸びて、顔つきも少し大人びて、育ち盛りの少女のように見違えていた。

かつての“七日”で会った時と同じ程度の外見年齢を得て。
317 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/07(火) 01:27:27.96 ID:05EsLyevo
またも明日早い為、今日も繋ぎの少量で失礼
今思うとマジメにもの考えて書いてたのって初代スレぐらいなもんなんだぜ……

それではまた明日
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 01:33:40.43 ID:AAp+0jCj0
乙ー
めっちゃタマヒュン。なぜか零・刺青の聲を思い出した。
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 09:29:34.34 ID:ZWzE/KnU0

隣女王だけで200は削れるな
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 16:44:46.40 ID:+OoFfySiO

色々考察しちゃうのも名作の要素なんだぜ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 17:46:01.83 ID:x18xfKvwO

とりあえず堕女神だけで200は硬い
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 00:37:14.53 ID:OJCg6SFu0
淫魔の王は市井の民と交わることはないのかな
堕女神ABC隣女王だけだとデモ起こりそうなもんだけど
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 01:06:21.32 ID:ybtvswTOo
そもそも淫魔の国の人口とか大きさってどんなもんなのかね

324 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:28:36.67 ID:8YmLQ3f/o
こんばんはなのかおはようなのか微妙な時間に俺参上
繋ぎのシーン三日連続で申し訳ないが、さっさと切り上げてエロに行くぜ

>>316より
325 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:29:11.33 ID:8YmLQ3f/o

*****

隣女王「陛下、ご健勝の事と…………? あの、そちらの膝掛け布は?」

勇者「あ、いや……気にしないでくれ、最近脚が冷えるからね」

隣女王「はぁ……大丈夫ですか? 申し訳ありません、長居は決してしませんので……」

勇者「さぁ、座ってくれ」

玉座の間で会うのはやめ、城内のサロンで彼女とは顔を合わせる事にした。
立場は、同じなのだ。
加えて堅苦しいのは性に合わないし――玉座にふんぞり返って腰かけたままでは、隠しようもない。
対面に座る彼女は、思いもよらないだろう。
今こうしている間にも――――勇者のそこは、滾っていると。
それも、言いようのない焦りが募り、焦りのせいで更に血は巡り。
座るだけでも辛いほど、硬く張ってしまっていると。

隣女王「……陛下、顔色が……」

勇者「気にしないでくれ。気分が悪い訳じゃない」
326 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:29:37.68 ID:8YmLQ3f/o

ほんの一年。
最後にあった日から数えて、三〜四カ月のはずだ。
なのに隣女王は、既に、“最初”に会った時と変わらぬ見た目に成長していた。
背は伸び、顔つきから幼さは抜け始める。
膨らみの残っていた腹部にはくびれができて、切れ込ませたような臍を露わに見せる服装を見事に着こなす。
砂漠の王族のような膨らんだふくらはぎまでのズボンに隠れてはいるが――――脚も、ほっそりと長いはずだ。
それは、隠れていないふくらはぎの半ばから足首までを見れば、容易に想像できる。
褐色の肌は冬を超えて少し濃くなり、香油を塗り込んだように艶々と水気を湛え、今にもこぼれ落ちそうな溌剌さを表す。
起伏の少ない胸、その先端のみを覆い隠すような胸の前で交差する二つの布だけが、彼女の上半身を覆う。
テーブル越しではそこから頭までしか見えないため、必然……視線は、彼女の顔に向く。

隣女王「陛下?」

勇者「あ……その、見違えたな。ずいぶんと変わったよ」

隣女王「そ、そんな……事はありませんよ」

羊毛のようなゆるく巻いた銀髪と、そこをかき分ける小さな“乳歯”のような角が、彼女を飾る。
同じく銀色の眉毛は細く整い、赤い虹彩にかかる長い銀睫にもまた隙が無い。

彼女はもう――――“淫魔”としての美貌を、手に入れていた。
327 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:30:12.74 ID:8YmLQ3f/o

隣女王「早いもので……もう、陛下が即位なされてから一年になるのですね」

勇者「ああ、あっという間だった。……ただ、少し物足りなくもあるか」

隣女王「物足りない……と?」

勇者「命を狙われない。毒矢も受けない。魔法の火から身を隠したりもしない。襲撃に備えながら眠ったりもしない。少しだけ……寂しいかな」

隣女王「それは、その……お戯れ、ですよね?」

勇者「うん」

そんな冗談を挟むと、隣女王の緊張は少し緩んだようだった。
彼女の緊張は、王と会うから、以上のものがある。
その正体は――――恐らく、誰もが少女の時に出会うものだ。
ふと、隣女王が注がれた茶に手をつけていない事に気付く。
しかし、その目はちらちらと琥珀色の水面へ向けられていることにも。
察して、先に手をつけ――――ごくりと喉を鳴らして飲み込むと、隣女王も続いてカップを持ち上げた。
328 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:30:47.77 ID:8YmLQ3f/o

隣女王「ところで、陛下……。近頃何かお変わりは?」

勇者「そりゃ、色々と変わるが……何か気になったのか?」

隣女王「……何か、そわそわとなされておいでに見えて……」

勇者「何でもないと言っただろ。……来てくれて嬉しいよ。疲れを癒すといい。後で浴場の準備もさせるから」

隣女王「その事ですが、今回も……陛下に、お願いしたい事があります」

勇者「何?」

隣女王「そ、そのですね……? この度も、陛下に……ご教授、頂きたいのですが……」

勇者「……待ってくれ、少し考える」
329 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:31:29.89 ID:8YmLQ3f/o

冬に訪れた隣女王の目的は、人間の男の身体に慣れたい、という事だった。
サキュバスBを間に加えて過ごし、途中から異変が起きて、搾り殺される寸前までいった。
それ自体は予想外のアクシデントだったが、今回は違う事情がすでに起きている。
彼女の好奇心を抑える事は難しいが……説得をまず、試みた。

勇者「……そんなに、焦るような事でもないだろう?」

隣女王「いえ……こうしてお会いできる機会も少ないのですから。どうか、お願いいたします、私めに……どうか、陛下」

まっすぐに見つめてくる瞳は、淫魔としてのものではなく――――純粋な勉強熱心からに見えた。
探求心に蓋をする事などできないように、彼女はまっすぐに見つめる。

勇者「でも、だ……」

堕女神の報告を受けてから、妙に下半身への意識が強まった。
ともすれば、命の危機かもしれない。
それなのに依然硬いそこは、あと四百回以上の回数を残したままだ。
タイムリミットがあるとすれば、あと四日。
330 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:31:57.90 ID:8YmLQ3f/o

綱渡りをするような緊張感が、あの夜はあった。
それは、隣女王の本性を一度知っていたからだ。
彼女の種族は淫魔としてひどく獰猛で、相手の命を何とも思わずに搾る。
温厚で落ち着いた性格の隣女王ですらそうで、その他の者は尚悪い。
子供ならではの無邪気な残酷さのまま、彼女らの種族は男を喰らう。
そんな彼女に、もしこの病で治まらないモノを見せたら……どんな火がつくのか分からなかった。

勇者「……考えさせてくれ、夕食の後まで」

隣女王「はい……畏まりました」

隣女王もこれ以上説得は踏み切れないと判断したのか、引き下がる。
煙に撒いてはいない。
ただ――――相談の時間が欲しかった。
堕女神と、サキュバスBと。
今のところは城内の者には口止めをしてあるから、この病の事が漏れる事はない。

明かすか、明かさないか。
それが――――目下の課題。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 03:35:23.68 ID:D1X+BH6+o

この組み合わせは危険だな
332 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/08(水) 03:37:30.38 ID:8YmLQ3f/o
今日はこれまで
繋ぎの場面を書きながらフルチャージ中です
明後日(2/9〜2/10の間)はちょっと来れるか分からないと先に申しておきます
多分大丈夫だとは思うけど……

>>320
俺は何も考えていないんだ、本当なんだ……!

>>322
実は結構……

それではまた明日
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 07:11:21.73 ID:UbdCTeF7o
おつー
前サキュバスAのツケでやってた気がする
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 14:59:02.73 ID:P5b/d5nJ0
隣女王とポチの組み合わせだとどっちが搾り尽くせるんだろう
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 16:18:04.67 ID:0tBC/Bsm0

諸刃の剣…
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 17:50:17.31 ID:8R5QfMbho
一度に絞りすぎてもチンコの皮擦りむけそうだし
出さなすぎてもチンコもげるしどうすりゃいいの
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 18:45:36.36 ID:6Fjshaqv0
触手化ポーションで本数増やして負荷を分散すれば擦り剥けの心配は無いんじゃね?
ついでに玉袋も本数分増やせたら一気に捗るだろうな
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 20:40:47.47 ID:y3aguiUA0
B「回復はお任せください!」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/09(木) 03:05:24.84 ID:j0fPbb960
>>333
ケツに見えた
340 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:19:52.31 ID:e+SxIie+o
なんだか投下時刻遅くなってるな、良くない
そして開始だ、>>330より
341 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:20:51.12 ID:e+SxIie+o
*****

勇者「……という事なんだ。どう思う?」

執務室に呼びつけたサキュバスBと堕女神に、そう訊ねた。

サキュバスB「どう、って……別にいいんじゃないですかね?」

勇者「そうか……?」

堕女神「左手の紋章は隠し切れないでしょう。ならばいっそ正直に……とはいえ、全てを伝える訳には参りませんね」

サキュバスB「全て? ずっと勃ったまんまで、出すと減るんですよね。他に何かあるんですか?」

堕女神「……っ」

勇者「それをどう伝えるかだ。全て消したらどうなるのか、消せなかったらどうなるのか、
    興味を持たれたらどう答えればいいんだ。こっちだって分からないのに」

うっかり……珍しく、本当にうっかり口を滑らせてしまった堕女神に助け船を出す。
こんな事も、初めてだった。
342 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:21:23.80 ID:e+SxIie+o

サキュバスB「ちょっとしたチャレンジ中だって言えばいいじゃないですか?」

勇者「どんな?」

サキュバスB「えっと……“セックス強化週間”?」

勇者「……また社会的に抹殺される……」

堕女神「構わないではないですか。サキュバスAが言外に言い回ったせいで既に陛下は……」

勇者「言うな」

サキュバスB「いいじゃないですかー。精力の強い男の人ってステキですよ?」

勇者「強いられてんだよ! 今は!」

サキュバスB「それじゃ、堕女神様とサキュバスCちゃんとエッチしたのも楽しくなかったんですか?」

勇者「ぐっ……!」
343 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:21:53.28 ID:e+SxIie+o

堕女神「ともかく、変に隠し立てすると逆に掘り下げられかねません」

サキュバスB「ええ、勃ててるのを隠すなんてできませんよね?」

堕女神「……そういう意味ではありませんが、そうですね、ハイ」

勇者「……分かったよ。“どれだけ短期間で五百回できるか”を試している最中という事にしよう。俺が変に思われるぐらい、どうだっていい」

サキュバスB「男前ですねー。お話しが終わったんなら、エッチします?」

勇者「今は真面目な話をしてただろ」

サキュバスB「これもマジメですよ? それにAちゃんとはしてたでしょ」

堕女神「……え?」

勇者「あれは……その」

堕女神「……構いませんよ。どの道、それは鎮めなければなりませんから」

サキュバスB「じゃあ……」

堕女神「今はだめです。じきに隣女王陛下が戻って参りますから」
344 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:22:34.22 ID:e+SxIie+o

勇者「今はどこに?」

堕女神「庭園です。見て回っておいでのようです」

サキュバスB「そんなに見て回れるほど、珍しいモノありますかね?」

堕女神「貴女は毎日見ているからそう思うのです。……それで、陛下。隣女王陛下のご要望には」

勇者「今日はダメとも言えないだろう、前回応えたんだから」

堕女神「畏まりました、ではそのように。サキュバスB、この件については任せます、頼みましたよ。
     ……用意するものがあれば今言っていただけますか?」

サキュバスB「ありがとーございます! えっと……お風呂、かな」

堕女神「浴場?」

サキュバスB「お風呂だけでいいですよー。後はわたしが持ってきますから」

勇者「何をするんだ?」

サキュバスB「えへへ、それは秘密ですよー」
345 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:23:00.17 ID:e+SxIie+o
*****

それからは、何という事も無い時間が過ぎた。
サキュバスBはごそごそと夕食を終えるまでの時間、姿を現さなかった。
ほんの数十分だけ隣女王と話していたのを見かけたものの、内容までは分からない。
隣女王の顔がわずかに赤かったのは、伝えられた内容によるものだとは思うが、
もともと隣女王は初心なので、予測の材料にはできない。

その間、空いた時間の隙間に堕女神との逢瀬、三回。
サキュバスA、一回。
聞きつけたメイドのサキュバス、四人にそれぞれ一回。
城の一角で隠れるようにする事になり……一度はあやうく隣女王に見つかりかけた。
隣女王と話している間にもサキュバスAは死角で口淫を止めず、こちら以上に、彼女自身がそのスリルを楽しんでいるように見えた。
もし見つかってしまったら――――と。
隣女王が去ってからサキュバスAの跪いていた場所を見れば、ぬめる液体で湿っていた。
346 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:24:08.66 ID:e+SxIie+o

サキュバスA「んふっ……ドキドキ、しちゃいますわ。もし見つかったら……私、隣女王陛下にどんな目で見られてしまうのかしら、と」

勇者「本っ当に危ないな、お前……!」

サキュバスA「軽蔑? それともビックリするかしら? でも、陛下も……いつもより、いっぱい出ましたわよ?」

勇者「……そうなのか?」

サキュバスA「ええ。陛下の御射精の量は数十分の一滴単位で把握しておりますもの。味も……とっても、濃くて……」

勇者「覚えるなよ。というかよくそんな事ができるな」

サキュバスA「人間にも香りだけでワインの産地を当て、口に含むだけで銘柄を当てる者がおりますでしょう。
         別に私が特別鋭い訳でもありませんわ」

勇者「なるほど」

サキュバスA「んふっ、さてご馳走様でした、陛下。今夜は頑張ってくださいね? そろそろ夕食ですよ。それではまた」
347 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:24:40.19 ID:e+SxIie+o
*****

そして、いつもより心なしか精のつくような晩餐を終えて、今勇者は浴場で一心地ついていた。
相変わらずそれは滾ったままで……今やもう、慣れつつある。
前かがみに歩く煩わしさも、あまり感じないようになってしまった。
堕女神に脅されるようにされた報告も、彼女は不思議がっていた。
確かに勃起が続けばそこに重篤な異変を起こすが、それはもっと早くに起こるはずだと。
三日どころか、半日でそうなってしまう、と。
しかしそうならないのは……これもまた症状の一つなのだと結論づけるしかない。
ただでさえ鬱陶しく摩訶不思議な病気なのだから、考えるだけ無駄だ、と。

勇者「……何だ、この湯の色?」

今日の湯は、奇妙な薄いピンク色に透き通っていた。
数十人が一度に入れるような浴場は一面がピンク色で、ただでさえ幽玄な香りのする浴場が更に淫靡な空間に変わってしまっている。

勇者「いったい……何入れたらこんな色になるんだ?」
348 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:25:39.08 ID:e+SxIie+o

湯船に浸かりながらそんな事をぼんやり考えていると、小さな足音が二つ、濡れた床面を蹴るのが聴こえた。
湯煙りの中に見えた人影も、ふたつ。

サキュバスB「お待たせしました、陛下―! それじゃ、久しぶりに隣女王陛下と二人でご奉仕しますね」

隣女王「よ、よろしくお願いいたします……あの、お手柔らかに……」

首を捻って見ると、二人は揃いの肌着を着ていた。
昨日の朝にサキュバスBが着ていたような、足ぐりを深く切れ込ませた、上と下が一体となったつくりで伸び縮む、不可思議な繊維の肌着だ。

サキュバスBは、薄い桃色。
隣女王は、褐色の肌によく映える白色。
彼女はむしろ裸より恥ずかしいのか……ずっと胸と股間を隠したままで、俯き気味だ。

サキュバスB「ふふっ、隣女王陛下、似合ってますよねー? わたしからの贈り物なんですよ?」

隣女王「あ、あの……どうか、あまり見ないでくださいまし……陛下……」

今すぐにでも消えてしまいたい――――とでも言いたげな恥じ入る声は、むしろ誘惑だ。
あまり凝視するつもりもなかったのに、むしろ……釘付けにされてしまう。

サキュバスB「それじゃ、陛下。……すぐに準備しますからね。ちょっと待っててください!」
349 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:27:59.95 ID:e+SxIie+o
今日の分投下終了です
無理やり? いいじゃねーか、丁寧にやってたらエロまで遠く回りくどくなるんだから!

そしてすみません、明日は来れなくなってしまった……
誰か会社にサキュバス30人ぐらい刺客で送り込んでくれたら俺も早く帰れるのに


それではまた明後日
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 03:36:48.44 ID:M1Bdw6Ma0
刺客w

おつー
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 03:37:40.08 ID:3HZC/DvO0
乙!
明後日まで全裸待機
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 05:41:43.87 ID:h5W3pdj4o
>>349
送り込んだら仕事は遅れるぞ
色々な意味でヤル気は出るだろうけど
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 09:54:32.40 ID:7lHhipnWo

いつの間にかメイドサキュバスとも致すようになってる笑
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 11:10:46.07 ID:wg+RiE4A0
なんやかんやでコッソリ三回いたしている堕女神ww
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 16:21:32.08 ID:308amvRWO
乙乙
なんやかんや言いながらヤるこたぁヤってるのが微笑ましい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 00:32:03.46 ID:AcPI6e9x0
保守がてら堕女神に搾り取られたい人生であったと書き残しておこう
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [Sage]:2017/02/10(金) 00:54:00.40 ID:O+bSNnn50
スク水は正義
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:02:40.72 ID:ZRnzyWXYo
話にだけ出てきたラミア母に
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:10:05.72 ID:dIS4aiEHO
ワルキューレとのエロはよ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:48:28.81 ID:9ZjPYoyMO
ワルキューレの話って外伝的な扱いじゃなかった?
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/10(金) 20:32:25.07 ID:DZTHrQ0T0
ワルキューレの話は完結じゃなかったっけ?
城で住み込んで働く的な感じで
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [Sage]:2017/02/11(土) 00:53:04.59 ID:vtkkXH1G0
風邪引くからはよ
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 01:07:50.40 ID:YtHhx/LA0
sageろや
sageのs大文字にしたりも辞めろや
364 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:45:49.57 ID:EqLBfSBFo
すまんね、待たせた
>>348から
365 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:47:58.02 ID:EqLBfSBFo
****

サキュバスB「お待たせしました、陛下」

勇者「ん、あぁ……いいのか?」

そこから待ちぼうけを食わされて、十数分も湯船に浸かったり、上がって体を冷ましたりを繰り返していた。
その間、サキュバスBは小さめの寝台ほどの、奇妙な素材でできた“何か”に息を吹き込み続けた。
人間界のどこかで見た“気球”に似ていたが、形状は大きく違う。
段上に波打つ、空気で膨らませられたつるつるとした延べ板、といったところだ。
ベッドに見えなくもないものの、その用途が眠るためでないのは明白だった。

サキュバスB「ふぅ……、ふぅ……。つ、疲れたぁ……」

隣女王「あの、私も手伝いましょうかと申しましたのに……」

サキュバスB「い、いいんですよ! 女王さまなんですから!」

サキュバスBがそうしている間、勇者も隣女王も“替わろうか”と何度も訊ねた。
彼女が顔を真っ赤にしてそれを膨らませている間、ずっと彼女は固辞し続けて、湯に浸かって休んでいるようにとの一点張りだった。
結果――――彼女はもう疲労困憊したように、空気の吹き込み口に栓をして息を整えていた。
366 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:48:41.99 ID:EqLBfSBFo

サキュバスB「お、待たせ……けほっ……しま、した……陛下、さ……ここに、横に、なっ……て……はぁ、はぁ……」

勇者「大丈夫か? 少し休まないか? 水でも……」

サキュバスB「げほっ……大丈夫、ほんと……大丈夫ですから……」

勇者「こんなもんに吹き込んでパンパンに膨らませるって……相当だぞ。しかもこんな暑い浴場で……死ぬぞ、最悪」

見れば、それは勇者がその上に横になってもなお余りある大きさだ。
大人が横になれる大きさの、空気のベッドを一人で膨らませるのは、容易くない。

勇者「……それに、膨らませてから持ってくるか、ここに置いておけばよかったんじゃないのか?」

サキュバスB「…………あっ」

勇者「まぁ、いい。で……これは一体、何なんだ? っと……!」

サキュバスB「あ、気を付けてくださいね? 滑りますから!」
367 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:49:26.43 ID:EqLBfSBFo

サキュバスBに仰向けになるように誘導されて、空気のベッドの上に寝そべる。
これもまたサキュバスBの着ていた肌着にも似て、捉えどころのない不思議な触感がある。
その中に満たされたサキュバスBの吐息が勇者の身体を受け止め、浮かせ、奇妙な浮遊感が、火照った体へ眠気すら呼び起こすようだった。

サキュバスB「本当ならうつ伏せなんですけど……あそこ、潰れて……痛いですよね?」

勇者「だから、これ……何だ? いったいどこから……」

サキュバスB「え、城下町で買ってきたんですけど」

勇者「あの店か……」

サキュバスB「ええ。……昔は人間界に色々卸していたみたいですけど、“時代を先取りしすぎて全然売れなかった”って言ってて。
         大安売りでしたよ、これ」

勇者「……ああ、そう」

そんな言葉を交わしている間――――湯船の縁に腰かけた隣女王は、ずっと赤面して黙り込んでいた。
しかし好奇心は惹かれるのか、その目はちらちらと、勇者の身体、その中心にあるものに注がれていた。
368 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:49:55.77 ID:EqLBfSBFo

隣女王「あ、あの……陛下? どうして、もう……?」

勇者「ああ、これは……気にしないでくれ。しばらく勃ちっぱなしなんだ。もうしばらくは」

隣女王「え? 大丈夫なのですか? お体に何か障りがあるとか……?」

彼女は何か勘が働くのか、そう訊ねてきた。
言ってしまえば、確かに奇妙な病気。
だが――――そう伝えてしまうと、本気で心配されてしまうだろう。

サキュバスB「えへへっ……違いますもんね? ただ元気なだけで……ね?」

話に割り込むように、サキュバスBは上からのしかかって――――ぬるり、とした液体をまとった手で無遠慮に屹立を撫でた。

勇者「わっ!?」

それだけではない。
彼女は体にぬめりのある暖かな液体をすり込んでから、右半身を覆うように妖艶に身を寄せてきた。
右脚はサキュバスBの暖かく弾力ある太腿、ふくらはぎを押し付けるように絡め取られた。
上腕にもまた彼女の稚気に似つかわしくない乳房を押し当てられ、谷間に腕が沈みかけた。
奇妙な肌着の繊維が、その液体を吸って、柔毛に取り込まれるような危うい快感を届けてくる。
369 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:50:26.69 ID:EqLBfSBFo

サキュバスB「これも一緒に買ってきたんですよ、ローション。大丈夫、媚薬成分は……あんまり入ってませんから」

勇者「あんまり、って何だ!?」

サキュバスB「比較的ですよ、比較的。……サキュバスの常識の範囲で」

勇者「いや、かなり入ってるよな? それ。かなり……っ! あ、ぐっ!」

サキュバスB「もぉ。四の五のいうコには、お仕置きですよ?」

小さな手が、とろりとローションを滴らせながら胸板を撫で、乳首を擦る。
もしかすれば湯に何かを混ぜ込まれていたのか――――身体の感覚が、鋭くなっていた。

サキュバスB「あはっ、硬ぁい。いや、おちんちんじゃないですよ? 胸板の話ですよー?」

そのまま、指先でなぞられ――背筋が跳ねる。
上目遣いに覗き込んで来る瞳は、金色に輝き……彼女が使えないはずの“魔眼”の力が本当は宿っているのではないかと思えた。
その眼力は……紛れもなく、淫魔のものだった。
370 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:51:27.29 ID:EqLBfSBFo

身体をすりつける猫のような動きで、サキュバスBはさらにローションをなすりつけるように身を寄せてくる。
全身がすでにぬらぬらと光沢を放つのが分かる。
肌の上で揮発した媚薬成分が、鼻から、口から、目の粘膜から浸透し――――徐々に意識を刈り取られていく。
こぼれたローションは空気のベッドの溝を流れ、背面にまで浸透してきた。

サキュバスB「あはは、陛下ったら……もう、おつゆが出て来ちゃってますよー? どうします?
         一回、ぴゅっ、ってしちゃいますか? このまんまだと苦しいですよね?」

一方、彼女も同量の揮発した媚薬を吸っているはずなのに変わらない。
金色の瞳は爛々と輝き、肌着越しに乳房をなすりつけ、柔らかい太腿の肉で右脚を挟んで扱き、
その右手は先ほどからずっと、やわやわと屹立を上下に扱いていた。

サキュバスB「えへへ、気持ちいいですか? ぬるぬるの手でおちんちん触られるの、気持ちいいでしょ? ね?」

声すら、上げられない。
彼女の肌着は濡れて透け、乳首まで浮きあがっているのに……まるで、気にする様子はない。
隣女王は食い入るように見つめていて――――もう、顔すら覆わない。
全てを吸収するように、褐色の肌を紅潮させ、目の前で繰り広げられているそれに乳首を尖らせ、白い肌着に浮き立たせていた。

ちりちりとした意識が、やがて一度飛んだ。
取り戻して気付けばサキュバスBは、右手に掬い取った“白”を啜り込み、指の間についたそれを舐め取っていた。

サキュバスB「あはっ……。陛下ったら、いっぱい出ましたね? でも、まだまだこれからですよ? ね、隣女王陛下?」
371 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:51:54.69 ID:EqLBfSBFo
投下終了 また明日だ
それでは
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 04:09:40.45 ID:5UNUgG5bo
グオオオ相変わらずいやらしい
373 :sage :2017/02/11(土) 07:47:39.75 ID:Z+1lgLzG0
ワルキューレは勇者が淫魔の国に来てから3年後の話で、しかも外伝扱いだった気がする。
今回の作品は淫魔の国に来てから1年後だからワルキューレは出てこないんだなあ。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 09:01:31.01 ID:zSYDkeHqo
>>373
sageられないんだったら書き込むなよ
しかもここで>>1以外が句読点とか…
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/02/11(土) 10:18:37.56 ID:g9E8fMd20
アクシード
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 11:28:25.83 ID:SOQjMMtf0
やはり素晴らしいな……
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 11:29:24.58 ID:O4kWRz5G0
なんだこの自治厨
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 13:53:40.07 ID:s2zZ1Dpu0
勇者が居なくなって荒れてる魔法使いかなんかだろ
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 16:36:36.61 ID:FrS7y3if0
乙乙
ここに来る紳士は細かいことは気にしないぞ
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:53:21.49 ID:vtkkXH1G0
何回読んでもBがちっぱいで脳内再生される
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 01:04:21.13 ID:UsQQjBHt0
>>380 俺もだ。どうしてもちっぱいでしか脳内補完できない
382 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:36:47.89 ID:0hO6RKlxo
待たせたな

始めます、>>370から
383 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:37:19.46 ID:0hO6RKlxo

思考に靄がかかる。
薄紅色の湯の色が煙になったように、視界の端が煙る。

サキュバスB「次は二人でしちゃいますか? 大丈夫ですよー、わたしと同じようにすればいいんですから」

隣女王「で、でも……」

サキュバスB「大丈夫大丈夫、陛下ったら喜んでますから。ね? 昨日も……わたしにお顔乗られて、コーフンしてましたもんねー?」

隣女王「え、そ……そんな事を!?」

勇者「言って、おくが……! あれは、お前が勝手に……」

サキュバスB「抵抗しなかったじゃないですかー。聞こえませーん」

勇者「……お前……何だか、意地が悪くなってないか」

サキュバスB「えへへ、そんな事ないですって。陛下が喜ぶから悪いんですよ?」

くすくすと笑う顔は、見た目の年相応のいたずらなものだった。
彼女はあの日の一件を、手柄話をするように、おもに隣女王の前で年上ぶりたいからそうしているようだった。
384 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:37:49.79 ID:0hO6RKlxo

隣女王「……それでは、私も失礼いたします、陛下。もし何かあれば……すぐに教えてくださいね?」

勇者「あ、あぁ……」

サキュバスBが差し出した桶から、潤滑性の液体を掬い取り、まじまじと彼女は見つめる。
指の間から緩慢に流れ落ちる様はそれ自体が淫靡な生き物のようにうごめき、脚を閉じて床に座る隣女王の秘所へ垂れた。
褐色の少女王はささやかに喘いで、その感触に身震いする。

隣女王「んっ……何、か……変な、感じですね……」

困惑するように、ぎこちない動作で彼女はそれらを体に塗り広げる。
褐色の肌を締め付ける、伸縮する薄手の肌着の白はやがて透けていき――――その下の肌色と混ざる。
ミルクを注いだ珈琲に似た、喉の鳴るような……極上の彩りへ。

隣女王「え、っと……これぐらいでしょうか……?」

サキュバスB「はい。さ、隣女王陛下はそっちがわです。滑るから気をつけてくださいね」

隣女王「は、はい……わ、きゃっ!?」

勇者「!」
385 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:39:25.80 ID:0hO6RKlxo

彼女がおずおずとサキュバスBと、勇者の身体を挟んで反対側へと身を寄せようとした時――――床に垂れただろう潤滑液についた手をとられ、
バランスを崩して倒れてしまいかけた。
勇者はそれを見て左腕を伸ばし、すんでの処で隣女王の身体を抱き寄せると――――勢い余り、彼女の唇が一瞬鎖骨下に触れた。

サキュバスB「だ……大丈夫ですか!?」

勇者「ケガは、ないか?」

隣女王「はい……ありがとうございます、陛下……えっと……その……」

勇者「?」

隣女王「い、いえ何でもありません! 何でも……」

しきりに唇を気にし、銀の睫毛に縁どられた目はその度に唇の触れた鎖骨へ振れる。
自分の今した事に比べ、これからする事は更に淫らでどうしようもない堕落への導きだというのに、少女王の声はうわずっていた。

隣女王「……では、今度こそ……始めますね」

気を取り直して、と――――隣女王は、見よう見まねで、ぬめる自らの肉体を使って、拙い奉仕を始めた。
386 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:40:18.45 ID:0hO6RKlxo

隣女王の肉体は、サキュバスBの小柄ながらもメリハリのある肢体に比べ平坦だ。
しかしふくらはぎと太腿はほっそりとしていながら、張りがある。
彼女はその褐色の脚線を勇者の脚にすがりつくように絡ませ、未熟な胸を押し当てるように抱きついて来た。

隣女王「陛下、あの……不安定で、怖い、ので……どうか、抱き寄せていてはくれませんか?」

勇者「……ああ、分かったよ」

彼女に求められるまま、細い肩と頼りない首を護るように左腕を伸ばして抱き寄せた。
必然、彼女の頭を肩口と胸板で受け止める事になり、心地よい重量を感じる。

サキュバスB「あ、隣女王陛下だけずるいです。陛下、わたしも!」

勇者「お前……」

同じ程度の背丈のサキュバスBを同じように引き寄せ、“両手に花”のまま呆れて虚空を仰ぐ。
これは一体何のための行いだったのか、と。

隣女王「えっ、と……こう、ですか?」
387 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:40:47.50 ID:0hO6RKlxo

隣女王の身体が蠢き、肌を艶めかしく輝かせながら勇者の肌と擦れ合わせる。
彼女の身体は気恥ずかしさのせいか暖かさを通りこして、熱さすら感じた。
それなのにも関わらず隣女王は一所懸命に蠢き、先ほどのサキュバスBの動きをなぞるようにしながら、いじらしく身体を這わせていた。

勇者「……別に、サキュバスBの真似をする必要はないんじゃないか」

隣女王「?」

勇者「その……動きたいように、動いてみるといい。できれば、君も気持ちよくなれるようにさ」

サキュバスB「そうですよー。だって、エッチって……お互い気持ちよくなれなきゃいけないんですから」

隣女王「はい……やってみます」

そう言うと、隣女王は絡めた脚に力を入れ、股間を擦りつけるような動きに変わる。
慰みを覚えたての少女が、何かの角に“そこ”を押し付けるように。
ぶじゅ、ぶじゅ、と股布からしみ出す潤滑液と自分の蜜とを混ぜ合わせ、マーキングのように隣女王は小さな体を上下させる。
段々とその吐息は甘やかに変わり、熱を持った吐息が胸板へかけられ、露となって濡らした。
388 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:41:25.70 ID:0hO6RKlxo

隣女王「んっ、あ……これ、気持ち……いい、です……!」

しがみつくように、隣女王の尺取りのような愛撫は段々と速まる。
塗りこめたローションが馴染み、互いの肌との摩擦を打ち消し、ひとつの生き物へ溶け合うかのようにだ。
隣女王のいじましさと、潤んでいく瞳、そしてぬめり輝く肌の色は、
サキュバスの蒼肌とも、堕女神の白雪の肌とも違った凄艶な色気を放っていた。

視線を動かし、寝そべったままの限られた視界でそれを見ると……背筋にぞくぞくとした物が走るのが分かる。
性的な快感からではない。
自分は今、とてつもない淫香の渦中にあり、得難いものを受け止め、禁断の舞踊を目にしていると感じて。

隣女王「ん、あっあぁ……あそこが……擦れてしま、って……あうっ……!」

サキュバスB「んふふふっ……それじゃ、隣女王陛下。いっしょに……陛下の、触りましょっか」

隣女王「あっ……は、はい……分かりました……」

二人の手が競い合うように、間にある“柄手”に這わされた。
先に到達したのは、隣女王の小さな左手。
続いてサキュバスBの右手が伸びて、互いの指を絡めて握り合うように、ぴったりと屹立を包み込んだ。
389 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:42:08.21 ID:0hO6RKlxo

サキュバスB「それじゃ、いきますよー。おいっちに、さんし。おいっちに、さんしー……」

勇者「んくっ……!」

二人の握手の間で扱き上げられる圧力は、絶妙なものだ。
苦しくなく、緩くなく。
サキュバスBの精妙な力加減がそのまま隣女王と繋がるように、シンクロして責め立ててくる。
サキュバスBが握りを弱めれば隣女王が応じて、締めれば同じ力の具合で隣女王が応じる。
右の胸板にはサキュバスBの乳房。
左には、隣女王の控えめながらも柔らかく、ぽっちりと浮いた乳首がこりこりと当たる。

サキュバスB「えへへっ……もう、陛下、気が利かないですねぇ。おっぱい触ってくれないんですかー? ほら、ここの……隙間からどうぞ?」

サキュバスBが身振りで胸元を示し、下から覗き込んでくる。
持ち上げられた谷間と、肌着の脇を見て――――全てを察し、右手を彼女の右脇から差し入れ、
ぬめぬめとした肌着と包まれた肌の間を這い進んで乳房をなぞり、頂点を目指す。

サキュバスB「きゃはっ……もう、いきなり乳首探さないでください! めっ、ですよ?」

勇者「仕方、ない……だろ……もう、まずいんだ……!」

サキュバスB「ほら、隣女王陛下も」

勇者「なんで、お前が仕切る……」
390 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:42:38.51 ID:0hO6RKlxo

左手を下げていき、隣女王の肌にぴったり貼り付いた肌着を剥がすように、左脇の下から手を入れる。
すっかりその下にもローションが浸透し、また勇者の左手にもまとわりついていたため、抵抗なく滑り込めた。

隣女王「っ!!」

びくんっ、と彼女の背が跳ねた。
予想外の刺激が強すぎたのか、それとも……胸の薄さのせいか、すぐに乳首に行き当たってしまった、せいか。

隣女王「んはっ……はぅ、ぅぅ……陛下の、御手が……胸、撫で、て……」

強く揉めば痛みを与えてしまいそうなほど、皮膚も脂肪も薄いなだらかな胸。
つとめて優しく撫でさするも、その小ささのせいで、幾度も乳首と乳輪をかすめる事になる。
右手と左手でまったく違った感触があり、違った動きを求められ――――忙しなく動く事になった。

サキュバスB「あはっ……陛下ってば、たいへんですねー。ほら、もっと……あんっ、乳首ばっかり触っちゃ“めー”ですってば」

隣女王「あ、はぁぁっ……もっと、もっと……擦って、ください……まし……」

両者の胸を揉み比べるたびに、モノへの上下動に乱れが生じる。
しかし、それすらも不規則な刺激となり――段々と、高まりが股間をせり上がる。
391 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:43:08.99 ID:0hO6RKlxo

サキュバスB「くぅんっ、あ、あふっ……わ、わたし……気持ちよくなって……きて……」

サキュバスBも、いつの間にか股間をすりすりと寄せてくる。
隣女王に倣ったように、段々とその動きは速まる。

隣女王「ご、ごめんなさい……私も、もう……何、か……き、て……」

隣女王も、いくつもの刺激と、揮発する媚薬成分に中てられたか――――顔を上気させ、息が段々と荒くなる。
二人の間にある屹立も、先走りが既に吐き出されている。
まとわりつくローションの中に溶けて混ざり、ぐちゅぐちゅと音を立てているから誰も気付けない。
恐らくは、当の勇者でさえも。

やがて――――三人は溶け合うように、同時に達した。

隣女王「ひっ……う、あぁぁぁぁっ!」

サキュバスB「わ、わたしも……っ――――――!」

両側の二人はびくびくと身体を跳ねさせ、勇者の左脚には生暖かい液体が伝うのを感じた。
隣女王の肉体は刺激に耐えかね……緩めてしまったのだと悟る。

二つの小さな手の間で、閉じ込められるように白濁が脈打ちながら吐き出されるのを感じながら、
勇者はさながら大型生物に消化されてしまうように身を任せ、脱力した。
392 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:46:03.67 ID:0hO6RKlxo
今日の投下はこれで終了です
彼は真顔でこれを書き終えた

サキュバスBは……それなりに大きいといえば大きいけどちっぱいも似合うのかもしれない

それではまた明日
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 04:00:01.49 ID:1TmQy9O70
乙!
勇者、場所を交代してくれ…
隣女王って乳出るのかな?
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 14:10:48.94 ID:OaD20EHNO
メアドのところにsageって打ち込むんやで(親切心)
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 02:57:34.00 ID:ToedquYJ0
リアルタイムで見れて幸せだ
396 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:40:41.38 ID:tAAA/Upxo
こんばんは、今日もいきます
>>391から
397 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:43:49.90 ID:tAAA/Upxo
*****

“遊び”の後の片付けは、虚しいのが常だった。

勇者「おい、全然落ちないぞ……これ……」

サキュバスB「ご、ごめんなさい……陛下……」

隣女王「髪が……ネトネトします……」

勇者「さっきから何回流しても肌に貼り付いて……! くそ、まだついてる」

サキュバスB「う、うぅぅ……石鹸じゃ全然落ちないですね……」

勇者「……俺は何とかするから、お前は隣女王の身体を洗え。……いったいどうやって作ってんだこれは!」

隣女王「あっ……も、申し訳ありませんっ……」

勇者「君は謝らなくていい!」

サキュバスB「ごめんなさい! ごめんなさい!」
398 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:44:25.27 ID:tAAA/Upxo

湯で洗い流しても、垢落としの布で擦っても、身体に付着した粘性の潤滑液はとれない。
はた目には洗い流せたように見えても、布でこするとべったりと付着し糸を引く。
石鹸も香油も用を為さない。

勇者「お前……こういう物を使うんなら使うで、ちゃんと後処理の方法も訊いてこい!」

サキュバスB「こんなに落ちないなんて思いませんよ……」

腰かけに座ったまま向かう壁面の突起を拳で押し込むと、その上部にある、無数の穴の開いた管から湯が吐き出される。
幾度もこのシャワー装置を使って洗浄しても、粘りが体から剥がれない。
そこで勇者は、今しがた押し込んだスイッチの脇にある紅と蒼水晶の二つのスイッチのうち、紅い方を数度押すと、湯の温度が上がる。

勇者「っ……ちっ!」

紅を押せば熱くなり、蒼を押せば温度が下がる。
原理は不明なものの、身体を洗う際にはとても重宝するものだ。

勇者「……ふむ、熱い湯を使えばわりと落ちるな」

サキュバスB「え、ホントですか? それじゃ、隣女王陛下……いいですか? 熱かったら教えてくださいね?」

隣女王「はい、お願いいたします」
399 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:45:26.81 ID:tAAA/Upxo

同じく隣女王をシャワーへ向けて俯かせて座らせ、サキュバスBは後ろから装置を操作し、そのローションがまとわりついた銀髪に指を通した。

隣女王「……っ」

サキュバスB「大丈夫ですか?」

隣女王「は、はい。……ただ、びっくりしただけ……でっ……」

勇者「……うわっ――――!?」

隣女王「え? き、きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」

サキュバスB「あっ……ポチ……」

髪を流しながら何気なく、勇者が視界の端に蠢くものを捉えて焦点をやると――――排水溝のフタを持ち上げて、赤黒い触手が生えていた。
それは見慣れた、地下牢の主のものだ。
まるで何かの卑猥な罠のように揺れる三本の触手は、勇者の目の前で身振りを示して、意味ありげに動く。

勇者「……何? 『粘液は塩をすり込むと落とせるぞ。軽く叩きながら洗い流すのもいい。騙されたと思って試してみろ』?
    ご丁寧にありがとうよ、こんな所まで」

隣女王「……あの、そちらは……?」
400 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:46:09.68 ID:tAAA/Upxo

勇者「地下牢に勝手に住みついてる巨大ローパーだ。名前はポチ。強いぞ」

サキュバスB「……ありがとうね、ポチ。おりこーさんだね。よしよし」

勇者「『……よせよ。礼には及ばないぜ』。お前はそれだけ教えにわざわざ来たのか」

触手の助言に従って、肌を軽く叩きながら流れる湯を馴染ませていくと確かに、体から粘液が剥がれていく。
ローパーのアドバイスに従い、粘液を洗い流すシュールさに耐えていると、更に別の触手が現れ、袋に詰まった塩を差し出してきた。

サキュバスB「『大丈夫だ、嬢ちゃん。俺に視覚はないぜ。それじゃあな、頑張れよ』」

隣女王「はぁ……。ありがとう、ございます……」

塩の袋を置いて、ご丁寧に排水溝の蓋も戻しながら、ポチの触手は元来た場所へ引っ込んでいった。

隣女王「……不思議なこともあるものですね」

そう呟く隣女王は、まだ……目の前で起きた事を、信じ切れていない様子だった。
401 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:46:41.11 ID:tAAA/Upxo
*****

サキュバスB「ふー……一時はどうなるかと思いましたねぇ」

勇者「お前が絡むといつも何かオチがつく気がする」

サキュバスB「気のせいですって、気のせい! ……隣女王陛下も、すみませんでした」

隣女王「あ、いえ……ご教授いただき、ありがとうございました、陛下も、サキュバスB様も」

勇者「“様”はいらない」

サキュバスB「なんで陛下が言うんですか!?」

ようやく体に付着したローションを落とし終えて、湯船の中で一息つけた。
二人とも肌着を脱いでいるのに、隣女王に照れの表情は見えない。
透明度の低い湯のせいという事もあるし――――先ほどした行為に比べれば、湯に浸かっているだけならましなのだろう。

サキュバスB「……そんな事言うんなら、わたしだって言いますよ? わたしのおっぱい飲みながら甘えてきた事とか」

隣女王「えっ……えっっ!?」

勇者「言うな!」
402 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:47:15.96 ID:tAAA/Upxo

幻覚・媚薬成分の食材のせいで、そんな事になってしまった事は確かにあった。
堕女神不在の状況で彼女に厨房を任せたせいで、いつものようにオチがつき、そんな危険な不覚の状態で一晩。
酒では無いから記憶も残り、今思い出すたびに身悶えしそうになるほどだ。
それも、――――勇者、だけが。

隣女王「……出るのですか」

サキュバスB「え? ……まぁ、そういう魔法もありますけど……わたしが編み出した訳じゃないですからね?」

授乳搾精、と彼女は言った。
出るはずもないものを、魔法で乳腺を活発化させて恵みを絞り出す……何とも業の深い魔法。

隣女王「なるほど……私でも使えるでしょうか? その魔法」

サキュバスB「え? う、うーん……どうでしょうかね? 陛下」

勇者「俺に訊かれてもな……」

隣女王の視線は、サキュバスBの湯に浮かぶ双丘と虚空、そして自らの平原の間をちらちらと行き来する。
その口は……何かを言おうとして、そのたびに強靭な何かが中断させているように見えた。
403 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:47:54.13 ID:tAAA/Upxo

サキュバスB「……吸って、みますか?」

隣女王「えっ……!? い、いえ、その、そういう、何も……」

彼女の申し出は、勇者は半ば耳を疑い……半ば、予想通り。
どきりと跳ねた心臓をごまかすように、隣女王はとりあえずの言葉をかき集める。
サキュバスBは、それを笑う事もせず続ける。

サキュバスB「……今日は、いっぱい恥ずかしい事したじゃないですか。何も恥ずかしくないですよ?
         陛下だって、いっぱい飲んじゃったんですから。ね?」

勇者「…………ん、まぁ……」

水音を立ててサキュバスBは立ち上がり、湯船の端――――なだらかな傾斜を描く一角へと湯の中を進んだ。
隣女王の、手を引きながらだ。
行きつくと彼女は誘惑するように傾斜の上に座り、“波打ち際”で隣女王へなお説く。

サキュバスB「……誰にも言ったりしませんよ。三人だけの秘密です。だから……ね、隣女王陛下。わたしに……甘やかさせてくれませんか?」

彼女が指先へ光を灯し、乳房の上で躍らせる。
隣女王が、おずおずと怯えるように彼女の胸の中へ、抱かれるように身を寄せるまでは短かった。
404 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:48:39.68 ID:tAAA/Upxo

隣女王「んっ……く……」

隣女王は、母の乳の味を知らない。
王族の立場だからではなく、彼女を産んですぐに臥せり、言葉を交わし、手を握ることしかできなかったから……甘えられなかった。

サキュバスB「っ……ふふ。隣女王陛下……ゆっくりしていいんですからね?」

そんな彼女を、初めて甘やかしてやれたのは……そう見た目の変わらない、稚気の抜けないサキュバスの一人だったのは、皮肉だろうか。
隣女王は戸惑いながらもサキュバスBの乳房に口を寄せ、歯を立ててしまわないように、おっかなびっくりと“恵み”を受ける。
口の中に流れ込む暖かな甘さと、頭を抱きしめてくれる腕と、落とされる優しい眼差し。
隣女王が、生まれて初めて触れた――――“母性”。

サキュバスB「よしよし、隣女王陛下……いつも、頑張ってますもんね。でも、今は……甘えちゃっていいんです。慌てないで、いいんですからね」

隣女王「……お、母……様……っ、ぅ……ふうぅ……」

サキュバスB「……泣かなくて……いえ、いっぱい泣いていいんです。ずっと、ずっと……頑張ってきたの、
        私も陛下も、知ってるんですから。えらーい、えらーい……」
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