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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】

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220 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:38:41.09 ID:rIcLzg4e0
〜 7月2週 〜

――10周目高校・プール


ビスマルク「………」

モブa「おい、あの子去年よりデカくね?」ボソッ

モブb「お前もそう思うか。あっちの子も中々……」ボソッ

ビスマルク「………」

モブ子a「……男子の奴、またスタイル良い子を凝視してるんだけど」ヒソヒソ

モブ子b「露骨に胸ばっかり見ちゃってさ。はぁ……」ヒソヒソ

ビスマルク「………」チャプ…

ビスマルク(……胸を見られたくらいで、何を嫌がってるのよ)

モブa「見ろ!背泳ぎしてるから水面に胸が……!」

モブb「………」ゴクッ

モブ子a「………」ペターン

モブ子b「………」ストーン

モブ子ab(巨乳が何よ!貧乳の何がいけないのよ……畜生……!)

ビスマルク「………」バシャバシャッ

ビスマルク(こっちなんて、水着の裏に……色々な跡があるんだから……)

ビスマルク(他人に見られたら、ドン引きされてしまうような……痛々しい"跡"が……)

ビスマルク「………」バシャッバシャッ

ビスマルク(……出来るだけ深く潜る。長い時間、肌を晒すのは避けたいから)

ビスマルク(いくら水着で隠れているとはいえ、もし水着が少しでもズレてしまえば……)

ビスマルク「……っ///」ゾクッ…

ビスマルク(って、見られた時のことを想像するのはダメ!ただでさえ私はあいつに嬲られて……そのせいで……)

ビスマルク「……っ!」バシャバシャバシャッ!

ビスマルク(泳いで気を紛らわさなきゃ……!これも全部、あいつのせいよ……!)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:18/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:81.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:39:22.16 ID:40owR6aG0
Poi
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:07.29 ID:i+TsfxOAo
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:12.47 ID:6ipC2xqK0
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:15.69 ID:ALjxGMs/0
へい
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:42:11.00 ID:9Jjhg8qkO
大井強いな
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:42:32.78 ID:ALjxGMs/0
大井独走してんなぁ....
227 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:43:02.64 ID:rIcLzg4e0
大井は何をしている?もしくは提督と大井は何をしている?

22:46以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:50までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※R-18系安価の場合、『激しいプレイやアブノーマルなプレイ』、『コンドーム不使用のセックス』、『ビスマルクを含めた3P』等はNGです。
基本的に『お互いを物理的・精神的に傷付けない穏やかなセックス』のみと考えて頂ければ幸いです。
また、セックスする場所も提督もしくは大井の自宅、ラブホテル等に限定させて頂きます。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:00.27 ID:z2hba4s8O
休み時間に二人で食事
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:01.02 ID:6ipC2xqK0
学校をサボって一日中セックス
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:01.16 ID:2AXqQC7IO
大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:08.43 ID:40owR6aG0
夏休みの予定作り
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:20.31 ID:QVBMH/MiO
きのこたけのこ論争
233 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 23:02:37.02 ID:rIcLzg4e0
――昼休み・屋上


大井「………」モグモグ

提督「………」モグモグ

大井「相変わらず、誰もいないわね……」

提督「でも、その方が落ち着くだろ?」

大井「……えぇ」

俺と大井は屋上に来ていた。本来は立ち入り禁止だが、そんなことはどうでも良い。

別に停学になったところで、少なくとも俺は痛くも痒くも無い。

そして大井も、停学のリスクを承知の上で……こうして、俺の隣にいる。

大井「……美味しそうね、そのお弁当」

提督「……家政婦お手製だからな。大井は確か、自分で……」

大井「手作りと言っても、そんな出来の良いものじゃないわ。親が作ってくれる料理と比べたら……」

提督「………」

俺も大井も、お互いの"心の痛み"を理解している。身に染みて分かっている。

だからこそ、こうして一緒に昼飯を食う……理由は当然、お互いの孤独を埋め合う為に。

提督「………」

だが、少し前までは……俺の隣には、彼女がいた。最愛の人が座っていた。

俺の心の痛みを理解してくれた人。そして……俺を愛してくれた人。

提督「……っ」

大井「……提督?」

提督「………」

大井「……また、思い出したの?」

提督「……悪い」

大井「ううん、気にしないで……」

提督(……畜生)

大井と過ごしている時でさえ、俺は不知火への未練を忘れられずにいる。

その癖、俺はその未練を大井で誤魔化そうとしている。

こんな屑野郎じゃ、不知火に見捨てられて当然だ。愛想を尽かされて、当たり前なんだ……

大井「………」

大井(提督……)


依存度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:2人共、そのまま黙々と昼食を食べ続ける
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井「……私は、見捨てない」
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:大井「……夏休みは、私と一緒に暮らしましょう?」
依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:02:44.93 ID:i+TsfxOAo
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:02:52.34 ID:G06JgurKO
236 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 23:06:09.24 ID:rIcLzg4e0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
次の更新は未定です。上手くいけば明日の夜に更新出来るかもしれません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:21:13.84 ID:6ipC2xqK0
乙でしたー
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:24:19.93 ID:mdbog+2Lo
おつおつ
そら見る(ビスマルク)
239 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 19:40:51.22 ID:IdPCELKj0
21:30〜22:30頃開始予定です。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:14:28.81 ID:8RnCSvut0
今日もか
241 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:32:00.45 ID:IdPCELKj0
始めます。
242 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:35:47.93 ID:IdPCELKj0
93→39:静寂に包まれた時間 4×1.0=4 4+81.5=85.5/100


提督「………」モグモグ

大井「………」モグモグ

話すことも無くなり、俺達は無言で弁当を食べる。

だが、思考は留まることを知らない。目を背けたい現実が、頭の中で反復される。

提督「………」モグ…

提督(不知火……)

忘れられない。立ち直れない。考えずにはいられない。

かつて傍にいてくれた人。俺から離れて行ってしまった人。

俺は彼女を今でも愛している。それは断言しても良い。

大井「………」チラッ

提督(……何が愛してるだよ。まさに今、大井と飯を食ってる癖に……)

大井「………」

大井(……あの女は、どこまで提督の心に刻み込まれているのかしら)

大井(提督は未だに、失恋の絶望から抜け出せずにいて……そして、私とこんな関係に……)

提督「………」ハイライトオフ

提督(最愛の人なんて、よくそんな都合の良いことを言えるよな……)

大井「……っ」ギリッ…

大井(提督は、人一倍孤独で苦しんでいて……あの女は、恐らくそれを知った上で……提督と交際して……)

大井(それなのに、提督を捨てておきながら……自分も苦しいと言わんばかりの態度で……)

大井「………」グッ…

大井(……だから、私があの女の傷を埋めないといけない。提督のことを理解してあげられる、私でなければならない)

大井(そして、提督にも……あんな女なんかと違って、私は裏切らないということを信じて貰わないと……)
243 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:49:24.48 ID:IdPCELKj0
〜 7月3週 〜

――10周目高校・教室


迅鯨「次は提督君」

提督「………」スタスタ…

迅鯨「……もう少し頑張らないと」スッ…

提督「黙れ。お前には関係無いだろ」

迅鯨「あぅっ」

提督「………」スタスタ…

提督(……予想通り赤点か。勉強なんてろくにしてなかったから、当然と言えば当然だな)

ストーカー教師から答案を奪い取り、それを眺めながら席へ戻る。

こいつの科目に限ったことじゃない。どの科目も全滅だ。

かつて不知火と勉強していた時は、安定して平均点以上の成績を叩き出していたものだが。

今となっては、成績なんて何の価値も無い。留年しようが、知ったことでは無い。

提督「………」チラッ

不知火「………」

提督(……流石不知火だ。満点とはな)

俺なんかとは違い、不知火は勉強をちゃんと続けているらしい。

その証拠に、後ろから覗き込んだ答案には『100点』と書かれている。

提督「……っ」

提督(それに比べて、俺は……いつまでも不知火のことを引きずって……不知火のように、立ち直れなくて……)

迅鯨「………」

迅鯨(落ち込むくらいなら勉強しなきゃダメでしょう?やっぱり、何とかして提督君としっかり話す機会を作らなきゃ……!)

不知火「………」

不知火("同じ"テストを何度も受けていれば、嫌でも答えを覚えてしまう……)

不知火(こんなテストに、何の意味があるのかしら……これなら、初見の問題を間違える方が余程……)

不知火「……っ」ズキッ…

不知火(……でも、その考えのせいで……私は取り返しのつかないことをしてしまった。提督君に、あんな……)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:18/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:81.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:02.63 ID:kGxi4iOXo
はい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:11.43 ID:MxLx7y+Uo
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:34.67 ID:8RnCSvut0
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:35.59 ID:dIP7FEr7O
ぬいぬい
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:50.73 ID:dQzZdft10
ぬいっ?!
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:51:51.46 ID:9zF2R1Gso
決めに来ているな大井っち
250 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:52:38.04 ID:IdPCELKj0
大井は何をしている?もしくは提督と大井は何をしている?

22:56以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:00までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※R-18系安価の場合、『激しいプレイやアブノーマルなプレイ』、『コンドーム不使用のセックス』、『ビスマルクを含めた3P』等はNGです。
基本的に『お互いを物理的・精神的に傷付けない穏やかなセックス』のみと考えて頂ければ幸いです。
また、セックスする場所も提督もしくは大井の自宅、ラブホテル等に限定させて頂きます。
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:52:44.98 ID:dQzZdft10
大井っち強すぎぬい?
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:55:40.77 ID:4DsNrE73O
大丈夫だとは思うけど>>243に上昇分が反映されてぬいね
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:00.77 ID:cQwnXmwLO
不知火をストーキングしてる提督を捕まえてデートに誘う大井っち
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:01.04 ID:9zF2R1Gso
二人で紅葉狩りへ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:01.48 ID:SkGaFuC2o
待ち合わせしてたけど電車遅延で大幅に遅れた提督
連絡入れたし流石にもういないだろうなと待ち合わせ場所に行くと……
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:03.40 ID:w8kfu7jLO
大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:03.63 ID:Tr1kiuvk0
学校をサボって一日中セックス
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:10.53 ID:dQzZdft10
学校さぼって小旅行
259 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 23:16:21.20 ID:IdPCELKj0
>>252
またミス……度々申し訳ございません。『81.5』→『85.5』です。

――休日・繁華街


提督「……糞が」スタスタ…

提督(何で今日に限って電車が止まるんだよ……お陰で大遅刻じゃねえか……)

昨夜、俺は大井とデート……と呼べるほど綺麗なもんじゃないか。

2人で会って、目的も無く街をうろついた後……高級ホテルに泊まる約束をした。

提督「チッ……さっきより暑くなってやがる……」スタスタ…

集合時間は昼間の12時だったが、電車の故障だの、不備が発覚しただの……理由はどうでも良い。

そのせいで、約束の時間を2時間近くオーバーしてしまったのだ。

運転手や駅員に文句の1つでも言ってやろうと思ったが、その時間が無駄だと考え、急いで待ち合わせの場所へ向かうことにした。

提督「………」スタスタ…

提督(『どこかの店で時間を潰しておいてくれ』と連絡は入れたし、既読もついてるから大丈夫だよな……)

この糞暑い時期に外で待たせるのは馬鹿のすることだ。30分待たされた時点で、俺はLINEで大井に連絡しておいた。

恐らく待ち合わせの場所に大井はいないだろうから、着いたらもう1度連絡しないと。

提督「………」スタスタ…

提督(そろそろ着くはずだ……ここは今まであまり来たことが無いせいで、油断すると迷っちまう……)

吹き出る汗をタオルで拭きつつ、俺は待ち合わせ付近の場所までやって来た。

後はLINEして、大井にどの店で休んでいるかを教えて貰えば……

提督「……ん?」

提督(向こうにいるのって……いや、まさか……)

ふと待ち合わせ場所を見ると、予想していなかった光景が目に入る。

ちょっと待て。俺は確かに連絡したはずだ。なのに、一体あれは……どういうことだ?


依存度上昇率判定:提督が見た光景は?

01〜49:大井が不知火の胸倉を掴んでいる状況
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井が待ち合わせ場所で佇んでいる状況
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:大井が待ち合わせ場所で佇んでおり、その直後……
依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2

※ただしリーチ突入時は、上昇率が『小』だった場合も『中』と同じ展開になります(上昇する数値は『小』と同じです)
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:16:43.29 ID:OJq/kt2zO
ヌッ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:16:55.71 ID:MxLx7y+Uo
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:18:20.74 ID:4DsNrE73O
1.5か……
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:21:17.15 ID:dQzZdft10
???「独走なんて緩さぬい」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:26:24.39 ID:vGnWNPwyo
(戦艦レベルの眼光)
265 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 23:36:45.60 ID:IdPCELKj0
29→92:この暑さでそれはまずいですよ 1×1.5=1.5 1.5+85.5=87/100


大井「ふぅ……」

大井(提督、まだかしら……さっき、電車が動いたって連絡はくれたけど……)

提督「………」

大井「あ、提督……随分遅かったじゃない。大丈夫?電車の中は、ちゃんと冷房が効いてた?」

信じられなかった。大井は建物の中にいるどころか、待ち合わせ場所で突っ立っていた。

いや、流石にあり得ないだろ。この暑さで馬鹿正直に外で待つなんて、正気の沙汰とは思えない。

提督「……お前、何してるんだ」

大井「何って、待ち合わせ場所で待ってたんだけど」

提督「今、気温が何度か分かってるのか?」

大井「確か、34度は超えてたかしら……それがどうかしたの?」

提督「どうかしたの、じゃないだろ。どうしてわざわざここで俺を待ってたんだよ」

大井「………」

提督「この暑さじゃ、1歩間違えれば熱中症や脱水症状になってたかもしれないんだぞ」

大井「水分補給はちゃんとしてるし、時々日陰に入って涼んでるから大丈夫よ」

提督「そういう問題じゃない!万が一のこともあるだろ!何で俺がLINE送った時点で……」

大井「……信じて貰いたかったから」

提督「は?」

大井「私は、"彼女"と違って……貴方の信頼に値する人だと、思って貰いたかったから」

提督「……!」

大井「………」

大井(連絡を貰ったとはいえ、私が提督を"裏切らない"ことを信じて貰うには……行動で示すしかなかったから……)

提督「……大井」

"信じて貰いたかった"。この言葉が何を意味するかは、すぐに理解出来た。

だからって、こんな……場合によっては、命にかかわるようなやり方で……

提督「………」

提督(……いや、馬鹿は俺の方かもな)

大井からの真っ直ぐな気持ちをぶつけられた俺は……叱らないといけない気持ちより、嬉しさが勝ってしまった。

言葉だけでなく、行動で"裏切らない"ことを証明しようとしてくれた。

それを、赤の他人よりは信用している大井がやってくれたんだ……嬉しくないはずが無い。

提督「……とにかく、そういうことを夏にするのはやめてくれ。大井の体も心配だが、俺の心臓が持たない」

大井「……ごめんなさい」

提督「でも……その気持ち、嬉しかった」

大井「……!」

提督「ほら、こうして合流したんだ。さっさと涼しい店へ入るぞ。かき氷でもアイスでも、冷たい物なら何でも奢ってやるから」

大井「……えぇ」ギュッ

大井(これで、少しくらいは提督の信頼を掴めたかしら……ただ、まだ足りない。心の底から、提督に信じて貰わないと……無意味だもの)

大井(それだけ、あの女が提督の心に残した傷跡は……計り知れないほどに、大きいみたいだから)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:38:54.12 ID:9nZ6MNX/0
このままじゃぬいがメチャクチャ不幸な失恋になっちまうー!
267 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 23:40:15.82 ID:IdPCELKj0
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次の更新は未定です。上手くいけば明日の夜に更新出来るかもしれません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:40:55.67 ID:9zF2R1Gso
し、システム上は未練90超えるまで失恋ではないから……
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:41:03.92 ID:Tr1kiuvk0
乙でしたー
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:43:25.57 ID:9zF2R1Gso
おっおつおつ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 00:09:59.10 ID:B1Uw140dO

なんか大井っちとぬいぬいがリーチになったらエグい修羅場になりそう
272 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 18:54:39.78 ID:zFT99o1j0
22:30〜23:30頃開始予定です。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 21:58:11.07 ID:TBBYdAdT0
ぬい!
274 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 22:33:10.08 ID:zFT99o1j0
始めます。
275 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 22:38:45.15 ID:zFT99o1j0
〜 7月4週 〜

――10周目高校・校庭


校長「夏休みだからとハメを外し過ぎず、しっかり勉強を……」

提督「………」チラッ

不知火「………」

提督「……っ」ズキッ…

校長のどうでも良い話を聞き流しながら、俺は内心動揺していた。

明日から夏休みということは、少なくとも1ヶ月は不知火と顔を合わせることが出来なくなる。

今までは不知火と会いたいが為に、学校へ通っていた俺にとって……地獄とも言える期間だ。

提督(……どうすれば良いんだよ)

学校へ行っても不知火はいない。だからと言って、不知火と過ごすことも出来ない。

俺は"裏切られた"から。不知火に捨てられた男だから。そんな奴が会いに行けば、一層軽蔑されるかもしれない。

提督「………」

提督(……大井と肉便器だけで耐えるしかないのか)

孤独や不知火と会えないことのストレスを、肉便器にぶつける。

同時に、大井と過ごすことで孤独や不知火への未練から目を背ける。

だが、それはあくまでもその場しのぎに過ぎない。それほどに、俺の中での不知火の存在は大きいのだから。

大井「………」チラッ

提督(……畜生)

大井(夏休みになれば、いつもより提督と一緒にいられるわよね……)

大井(この期間を利用しない手は無い。提督には、早く心から信頼して貰えるようにならないと……)

大井(そして、提督が『大井しか信じられる人がいない』と考えるようになれば……ふふっ)ハイライトオフ

迅鯨「………」

迅鯨(夏休みとなると、提督君と顔を合わせづらくなっちゃう……)

迅鯨(何とかそれらしい理由を付けて、提督君と会えるようにしたいところだけど……)

不知火「………」

不知火(夏休みが始まれば、提督君と顔を合わせられなくなる……)

不知火(恐らく提督君は、その間……大井さんと過ごすことになるはず……大井さんに、提督君を……)

不知火「……っ」ギリッ…!

不知火(何を考えているの、私は……嫉妬する資格なんて、無いのに……未だに、そんなことを……!)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:18/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:87/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:39:16.07 ID:aMsxIclL0
あい
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:39:22.46 ID:FEkhXC8MO
にょま
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:39:43.99 ID:Im7pGk72O
大一致
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:39:51.68 ID:fgNOT+yX0
280 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 22:40:53.65 ID:zFT99o1j0
不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?

22:44以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:48までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

★現在は夏休みですので、高校関係以外のシチュエーションでお願いします。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:43:59.00 ID:zPqP91Nh0
帰りにいきなり不知火に手を引かれる提督、次の瞬間元居た場所に花瓶が落下してくる
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.16 ID:xxIHD4N8o
思い出の場所で図らずも合う二人
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.29 ID:QrmFqk9aO
水着売り場でばったり
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.31 ID:pEXTl6q2O
転んで不知火とキスしてしまう
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.69 ID:Zv4MEY7Yo
とおおいを観察(監視)するぬいぬい
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.78 ID:K3UdwR3yO
また過去に戻って、提督とやり直しているという夢を見ている不知火を起きるまで見守る
涙を流した時には頭を撫でてあげる
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.98 ID:e8Ugg22b0
最近本物の魔法使い(魔法少女)にあった不知火のおばあちゃんから、不知火が伝説の大魔導士の話を聞く
288 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:05:18.01 ID:zFT99o1j0
――繁華街・水着売り場


提督「………」スタスタ…

提督(正直、着られれば何でも良いんだがな……)

夏休み初っ端から、俺は糞暑い中水着売り場まで足を運んでいた。

大井と海で過ごす約束をした為、どうしても水着が必要になったからだ。

本音を言えば学校指定の水着で十分だが、大井に悪い気がして、仕方なく店まで選びに来た。

提督「はぁ……」

提督(つっても俺、ファッションには疎いからな……とりあえず、変に奇抜なやつを避ければ大丈……)チラッ

不知火「………」スタスタ…

提督「……っ!?」ビクッ

提督(えっ、し、不知火……!?)

他の水着を見ようと思い振り向いてみれば、視界に映るのは出会えないと思っていた愛しい人。

こんな、嬉しくも辛い偶然があって良いのだろうか。まさか鉢合わせすると思っていなかった。

不知火「……あっ」

不知火(……やはり、ここへ来たんですね)

提督「……き、奇遇だな、うん」

不知火「……はい」

提督「その、水着を選びに……?」

不知火「………」コクリ

提督「だ、だよな。ここに来るってことは、それしかないよな……はは……」

提督(ダメだ、上手く話せない……)

ただでさえ不知火と出会うことは想定外で、しかもこんな店先でバッタリ会ってしまったんだ。

頭が回らない。呂律も回るはずが無い。混乱し過ぎて、馬鹿みたいな会話しか出来ない。

不知火「………」

不知火("かつて"一緒に来た店だったから、こうなることは予想していたけれど……)

提督「えっと……」

不知火「………」

提督「……家族と、海水浴か?」

不知火「……はい」

提督(あぁ、くそっ!そうじゃなくて……)

落ち着いた思考が出来ない。話そうとしても、言葉が上手く出て来ない。

不知火の顔を見られた嬉しさと、決して彼女の隣に立てない悲しさ。

これらが同時に襲って来るせいで、頭が働かない。そんな自分が情けなさ過ぎて、反吐が出る。


未練度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:結局、お互いそのまま別れてしまう
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:気まずいながらも、成り行きで一緒に水着を見ることに
未練度上昇:中 ×1.5

ゾロ目(奇数):提督「……でも、嬉しかった」
ゾロ目(偶数):不知火「……貴方に似合う水着、選びましょうか?」
未練度上昇:大 ×2.0

直下

未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:05:56.94 ID:pEXTl6q2O
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:06:08.28 ID:UL9WFEobO
ほい
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:08:45.54 ID:TBBYdAdT0
惜しい....
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:09:38.69 ID:e8Ugg22b0
30到達
293 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:20:13.74 ID:zFT99o1j0
94→49:ただ別れるだけ、かと思いきや……? 8×1.0=8 8+75.5=83.5/100


提督「それで、さ……」

不知火「……では、私はこれで」

不知火(これ以上、提督君と関わると……私の未練、いえ、醜くて酷い気持ちが増すばかり……)クルッ

提督「あっ……」

提督(このまま、黙って見ているだけか?本当に、それで良いのか……?)

未だに未練を抱く情けない俺だが、ただそれだけなのか?

不知火ともう1度、元の関係に戻りたいという気持ちは……その程度のものなのか?

例え自分がどうしようもない糞野郎だとしても……不知火に対する気持ちは、本物なんだろう?

提督「……っ」グッ…!

提督(言え、俺……何か、気の利いたことを……不知火に、好印象を残せるようなことを……!)

提督「……ま、待ってくれ!どうしても言いたいことがあるんだ!」

不知火「………」ピタッ…

提督「その水着、凄く可愛いと思う……何というか、不知火の魅力を引き出してくれるような……」

提督「今までの不知火とはまた違った、新たな魅力を与えてくれると言うか……とにかく、似合うと思う!」

不知火「っ!」

提督「………」

提督(……いや、水着を褒める以外にもっとこう他に言うことがあるだろ俺!)

やっぱりダメだ。暑さと不知火への未練のせいで、まともな思考が出来ない。

別れを告げた男から『その水着、似合うと思うぞ』などと言われたところで……逆に引かれるじゃないか。

不知火「……こんな」

提督「……え?」

不知火「こんなところまで……"同じ"、なの……?」ジワッ…

不知火(私は既に、提督君と酷い別れ方をしてしまっているのに……それなのに……)ウルウル…

提督「し、不知火……?」

不知火「っ、あ、ありがとうございます……」スタスタスタ…

提督「………」

提督(……やっちまった。俺の馬鹿野郎……!)

絶対に引かれた。いや、下手をすると軽蔑されたかもしれない。

もうダメだ……俺は2度と、不知火とは口を聞いて貰えなくなるんだ……畜生。

こんなことなら、何も言わない方がマシだったじゃないか……もう、最悪だ……!
294 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:30:01.05 ID:zFT99o1j0
大井「……1度は提督を捨てたんでしょう?だったら潔く諦めなさいよ」

不知火「……私の苦しみを何も知らない癖に、好き勝手言わないで下さい」

大井「……負け犬が」

不知火「……この泥棒猫」

大井「………」

不知火「………」











迅鯨「あの2人、今にも爆発しちゃいそう……」

ビスマルク「放っておきなさい。あんな男に惚れてる時点で、どっちも救いようが無い馬鹿だから」

迅鯨「提督君のことを悪く言わないであげて下さい!あの子は確かに素行は問題かもしれませんけど、決して悪い子じゃ……」

ビスマルク「うるさいわね。あいつのことを何も知らないなら黙ってなさい」

迅鯨「ビスマルクさんこそ!提督君が元々どういう子だったかを知らないでしょう?」

ビスマルク「………」

迅鯨「………」



短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次回は不知火の回想パートその2からです。恐らくまた長くなるかと思います(白目)。

次の更新は未定です。上手くいけば数日以内に更新出来るかもしれません。
回想パートはどうしても長くなりがちなので、更新が滞りそうな場合、その時点で書き進めた分を少しずつ(1度の更新で1〜2レス分前後)投下するかもしれません。
その場合は事前予告無しの投下になります。本編再開時、もしくはまとめて投下する場合は今まで通り事前予告を致します。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:32:29.33 ID:Zv4MEY7Yo
おつおつー
メタ視点でも本編並のギスギスフフ怖い……
更新の件了解です
ゆっくり待ってます
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:37:01.99 ID:QrmFqk9aO
フフッ……怖乙
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:41:59.30 ID:zPqP91Nh0
つ乙
そろそろ年末だから無理のない範囲でおなしゃす
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:43:27.95 ID:0dXmTp53O

こんな胃が痛い週にいれるか!俺は平和な1週目に戻るぞ!
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:56:52.98 ID:e8Ugg22b0
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 22:29:12.42 ID:a6DZKky70
>>298
お前五月雨やったんか……
301 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/21(月) 00:37:27.05 ID:rMo4bEG70
――店の外・8周目大学周辺


不知火「はぁっ……はぁっ……」タタタ…

こんなこと、想定していなかった。想定出来るはずが無かった。

まさか、"この状況"で"同じ"ことを言われるなんて……誰が予想出来ただろうか。

不知火「……っ」ウルウル…

感情が爆発しそうになってしまい、咄嗟にあの場から逃げ出してしまった。

今でも、油断すれば涙が溢れ出そうになってしまう。

不知火(どうして……提督君は、まだ……そんな言葉を、投げかけてくれるんですか……?)ウルウル…

あれほど酷い別れ方をしてしまったのに、提督君は私の水着を褒めてくれた。

それどころか、"かつて"私が嬉しいと感じた言葉を与えてくれた。

不知火「………」グシグシ…

けれど、その言葉を聞いて喜ぶ資格は私には無い。あってはならない。

自分で彼を傷付けておきながら、彼と気持ちを通わせようだなんて……許されることでは無いのだから。

不知火「……っ」ギリッ…

不知火(ちょうど、この辺りだったような……私の人生が、時間が、心が……全てが狂い出したのは……)


――"現在"から約2年後・8周目大学周辺


提督(18)「……そろそろ桜が咲く季節か」スタスタ

不知火(18)「そうですね……雪ももう、とけ始めて来ていますし……」スタスタ

私と提督君が交際を始めた後、そのまま2人で同じ大学へ通うことになった。

あの頃の時間は、まさに夢のようだった。最愛の人と、充実した人生を歩むことが出来ていたから。

こうして、彼と手を繋ぎながら……雪解けが始まる道を歩くことが出来たのだから。

提督「なぁ、不知火」

不知火「……何ですか?」

提督「本当に良かったのか?不知火の成績なら、もっと……」

不知火「………」フルフル…

提督「……!」

不知火「何度でも言います。私が自分で選んだことです。提督君が責任を感じることはありません」

提督「………」

不知火「それに、私には……提督君がいない日々なんて、考えられませんから///」ギュッ

提督「……!」

提督(腕に抱き着いて……)

不知火「……愛しています、提督君///」

提督「……俺もだよ、不知火」ギュッ

不知火(あぁ、幸せ……こうして、提督君の傍にいられれば……私の身も心も、満たされて……///)
302 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/12/21(月) 00:39:06.54 ID:rMo4bEG70






























――――しかし、その幸せが続くことは無かった。





























303 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/21(月) 00:40:15.31 ID:rMo4bEG70
「はぁはぁ……どうして、なの……!」タタタッ…!

提督「……ん?」

不知火「……?」

大和(※ループ1回目)(1年前なら、恋人になってくれると思ったのに……もう、彼女と交際していたなんて……!)ウルウル…

今にも泣き出しそうな女性が、私達の傍へ駆け寄って来る。

もっとも、相手はかなり錯乱していたせいか、私達の存在には気づかなかったけれど。

提督(何だ、あの女……彼氏と喧嘩でもしたのか?)ヒソヒソ

不知火(さぁ……ただ、激しく取り乱しているように見えますが……)ヒソヒソ

大和「………」グッ…

大和(こうなったら、更に1年前……いや、もっと前に遡れば……1度不正してしまった以上、もう……)

提督(何にせよ、俺達には関係無いな……)ヒソヒソ

不知火(はい。絡まれでもしたら面倒ですし、早く行きましょう……)ヒソヒソ

彼女が何故、あれほど狼狽えていたのかは今でも分からない。

ただ、"あの現象"が"最初"に起こったのがこのタイミングだったせいで、妙に印象に残っている。

提督「………」スタスタ…

不知火「………」スタスタ…

大和「……迷うことは無い、か」パァッ…

大和(こんな便利な魔法を、使わない手は無い……好きな人と結ばれる為なら、このくらい……!)

不知火「……ぅ」フラッ…

提督「……どうした?」

不知火「い、いえ、何だか、眩暈……が……」

不知火(おかしい……急に、体が浮かぶような……沈むような――)

突然意識が朦朧としてしまい、妙な感覚に襲われる。

それと同時に、提督君が私の体を支えてくれていた温かさが失われていく。

世界が裏返る。全てが無へと変化する。そんな、言いようの無い感覚に呑まれ――









パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
304 :今回はここまでです。 ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/12/21(月) 00:41:09.68 ID:rMo4bEG70






























――――私は"閉じた世界"に閉じ込められてしまった。そこで私は、気が遠くなるほどに長い間……地獄を見せられることになった。





























305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:04:51.52 ID:UtxEjIh40
近くにいたからか、ぬいは覚えてるけど提督は覚えてないのだな
何故だろう
乙でち
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:33:57.67 ID:8RmIQ5/q0
ヌイは設定で覚えてられるんですよね…
乙でしたー
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:40:09.64 ID:eUmmP3Mwo
おつおつ
魔術の素質?があるからか……
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 02:38:44.90 ID:392Az/03O
既に大和は勝ち逃げしてるからな
これでぬいぬい失恋したらとんだ被害担当艦だよな
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 18:03:32.88 ID:D3+QDsZOO
病まと、不知火に焼き土下座しようか
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 12:26:40.55 ID:sYp1hec8O
大和が本来やるべき事は、提督に別れを告げる前に巻き戻して、それ以降巻き戻さない事なんだけど
巻き戻そうにも、魔翌力は封じられたからねぇ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 18:32:59.87 ID:192T66XFO
病まとのやらかしはぬいぬいが結ばれなくてもこの先ずっとネタにされるだろうな
8週目だけでもやべーやつだったのに後の週でも被害出してるとか笑うしかない
312 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:42:09.62 ID:Hb+LNFYg0
――"1回目"

――3年前・不知火家


不知火「う……」

不知火(ここ、は……実家……?私、今、気を失って……)

意識が覚醒すると、私は実家の自室の部屋で座っていた。

もしかして、提督君が私をここまで運んでくれたのだろうか。

不知火「………」

不知火(いや、それだと不自然よね……普通なら病院か、私達が住むマンションに運ぶはず……)

私と提督君は大学へ入学してから、高級マンションで2人だけの生活を送っていた。

それなのに、わざわざマンションから少し離れた実家へ私を運ぶだろうか。

私が提督君の立場だとすれば、まず救急車を呼ぶか、あるいはマンションへ運ぶことを考えるもの。

不知火「……?」

不知火(それだけじゃない。この部屋、物の配置や家具が微妙に変わって……いや、"戻って"……)

一見すると実家の自室だが、私はある違和感に気付いた。

机に置かれている物や、高校卒業までに取り替えたはずの家具が……全て、高校時代の頃に"戻っている"。

不知火「………」ゴソゴソ…

不知火(とにかく、まずは私が気絶してからどれほどの時間が経ったかを調べなければ……)

不知火「……なっ!?」

手元にあるスマホを確認した私は、思わず思考が停止してしまう。

何故なら、あり得ない日付が表示されていたのだから。

不知火「……3、年前?」

不知火(私が、高校へ入学した直後……?そんな、ことって……い、いや、そんなはず無い。きっと、スマホの時計が狂っただけ……)スッスッ…

混乱した私は一先ず現実的な解釈で自分を落ち着かせようとし、同時に提督君へ電話した。

私が倒れる寸前まで傍にいてくれた提督君なら……最愛の人なら、私が望む答えを告げてくれると考えたから。

提督『もしもし。どうしたんだ?』

不知火「あっ、て、提督君……」

不知火(……声が僅かに高い?いや、きっと気のせいですよね……)

不知火「今日って、何年の何月何日でしたっけ……」

提督『何日って、随分当たり前のことを聞くんだな。何かあったのか?』

不知火「……?」

不知火("何かあった"……?まるで、さっき私が気を失ったことが"無かった"かのような……)

不知火「い、いえ、その、スマホの時計が狂ってしまったみたいで……その……」

提督『それならカレンダーを確認すれば……いや、やっぱり良い。俺としても、不知火に頼りにされるのは嬉しいからな」

不知火「………」ゴクッ…

不知火(お願いします、提督君……どうか、私が納得出来る答えを――)
313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:43:32.02 ID:Hb+LNFYg0
提督(15)『201×年4月○日だろ?』

不知火(15)「――っ!」ドクン…

不知火(嘘……そんな……)

提督君の口から告げられたのは、やはり3年前の日付。

こんな、すぐバレるような嘘を提督君がつくはずが無い。それは恋人である私が1番理解している。

つまり、ここは……今、私が立っている場所は……間違い無く、3年前の世界ということになる。

不知火「………」

提督『……不知火?』

不知火「………」

不知火(嘘、よね……こんなことって……)

脳が理解を拒否していた。信じようとしなかった。

こんな、漫画やアニメでしか起こり得ない現象が……現実の、それも自分の目の前で起こるなんて。

提督『おい、どうしたんだよ。さっきから様子がおかしくないか?』

不知火「………」

提督『……まぁ、何だ。悩みや相談があるなら、学校へ行きながら聞くからさ』

不知火「……学校?」

提督『いや、入学式も終えて、今日から正式に通うんじゃないか。10周目高校に』

不知火「あ……」

不知火(そう、でした……この日は、確か……)

忘れるはずが無い。提督と手を繋ぎながら、初めて10周目高校へ登校した日。

高校受験を乗り越え、提督君と新たな生活が始まることを喜んだ……懐かしい日。

それを、また過ごすことになるとは思いもしなかった。

不知火「……うっ」ギューッ

不知火(頬をつねってみても、やはり痛い……これが現実だというの……?意識を失った私が見ている夢、という可能性は……)

提督『不知火』

不知火「え……」

提督『電話で話している間に、もう不知火の家の前に着いたぞ。俺はここで待ってるから、支度を終えたら降りて来てくれないか?』

不知火「……は、い。少し、待っていて下さい……」

不知火(とにかく、まずは現状を把握しなければ……色々と、不明瞭なことが多過ぎて……)
314 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:44:50.38 ID:Hb+LNFYg0
――数十分後・10周目高校までの道


提督「不知火と同じ高校へ通えるだけでも嬉しいのに、同じクラスになれるとはな……」スタスタ

不知火「………」スタスタ…

不知火(周りの光景も、やはり3年前……)

既に潰れてしまっているはずの店はまだ開いていたり、新しく出来たはずの店はまだ建物が建設されていない。

周囲を見回すほど、現在とのズレを嫌でも認識させられる。

そして、自分が3年前の世界へ戻ってしまったことが徐々に現実味を帯びてくる。

提督「……それで、何があったんだ?」

不知火「………」

提督「さっき電話して来た時、明らかにいつもより混乱してたよな」

不知火「……提督君」

提督「ん?」

不知火「私は、さっき……いえ、昨日でも、一昨日でも良いので……提督君の目の前で気を失ったり、急に倒れたりしませんでしたか?」

提督「急に何を言い出すんだ?俺が知る限りそんなことは無いはずだが」

不知火「……そう、ですよね」

不知火(この提督君も、やはり……3年前の……)

いきなり『私の周りだけ時間が3年前に戻った』と話したところで、まず間違い無く信じて貰えない。

せめて提督君も3年後の記憶を持っていれば、一緒に現状を考えることが出来たかもしれない。

しかし、この提督君は記憶も3年前に戻っている。つまり未来の記憶を持っているのは、私だけということになる。

不知火「………」

不知火(一体、どうすれば……まさか、また同じ3年間を過ごすことに……?)

グニャリ…

不知火「うっ……!?」フラッ…

不知火(この感覚……さっきと、同じ……ま、まさか……!?)

先程感じた強烈な違和感が、体と意識が切り離されるかのような不快感が、再び私を襲う。

世界が回っているかのような錯覚さえ感じ、まともに立っていられなくなる。

提督「……不知火?おい、大丈夫か!?」

不知火「ぐっ……はぁっ……」

不知火(だ、ダメ……もし、この感覚がそうだとしたら……また、時が巻き戻って――)









パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
315 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:45:47.57 ID:Hb+LNFYg0
――"2回目"

――3年前(※不知火の主観では6年前)・不知火家


不知火「うっ……くっ……」

不知火(また、実家に……戻って……)

予想通り、私は実家の自室へと戻っていた。やはりさっきの感覚は、時が巻き戻る前触れだったのだろう。

どうしてこのような常識を超えた現象が起こるのかは分からないが、流石に2度目となれば状況はすぐ把握出来た。

不知火「………」

不知火(今ので、どれほど過去に戻ったのかしら……とにかく、まずは時刻を……っ!?)ビクッ

不知火「えっ……こ、この部屋って……」

周囲を見回していると、私はある可能性に気付いてしまう。

先程はせいぜい、物の配置や家具が少し"戻る"だけに済んでいた。

だが、今回は違う。"戻った"物の数が、私の想定を上回っていた。

不知火(あの机、高校へ入学した時に買い替えたはず……それに、あの鞄って……)

不知火「……っ!」ゴソゴソ

家具も、文房具も、制服も……全てが先程の更に前まで"戻っていた"。

嫌な予感がした私は、急いでスマホを取り出して日付を確認しようとした。

でも、それが私に更なる衝撃を与えることになってしまう。

不知火「………」

不知火(12)(このスマホ……私が中学生の頃に使っていた、古い機種……)

日付を映し出すまでもなく、私は察してしまった。

先程の現象で、私の周囲の時間が……更に3年前、いえ、現象が起こる前のことを考慮すれば、6年前まで戻ってしまっていた。

それだけではない。6年前ということは、私がまだ中学校へ入学したばかりの時期ということになる。それはすなわち……

不知火「……まさか」スッスッ…

不知火(い、嫌……それだけは嫌……!お願い、どうか私の勘違いで……)

不知火「………」

スマホの画面を見た私は、ショックのあまり言葉を失った。

頭をよぎった最悪の可能性は、見事に的中していた。

不知火(提督君の、連絡先が……どこにも、見当たらない……)

私の心の拠り所とも言える、最愛の人……提督君の連絡先が、全て消失してしまっていた。

より正確には、"まだ存在していない"と言うべきなのかもしれない。でも、そんなことはどうでも良い。

重要なのは、私がまだ"提督君と交際する前"、いや、"提督君と知り合う前"まで戻ってしまった事実だ。

不知火「………」ヘナヘナ…

不知火(そん、な……)

私が提督君と連絡先を好感したのは、中学生になって数か月ほど経った後のこと。

それより前に戻ったということは、私は……提督君とは、赤の他人同士の関係になってしまったことを意味する。

残酷な現実が私の心にぽっかりと穴が空け、そこへとてつもないショックと悲しみが押し寄せて来る。
316 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:49:38.03 ID:Hb+LNFYg0
すみません、名前欄に入力し忘れました。今回はここまでです。
1回目の時間跳躍は>>303の通りで、2回目は8周目大学の入学式で大和が8周目提督に告白しようとして失敗したタイミングです。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 19:57:15.69 ID:MWZtcOxio
クリスマスプレゼントありがとうございました!
うわぁ…ぬいぬいここからまだまだ絶望していくのか……
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 21:44:02.96 ID:5bsL5ZjV0
プレゼント乙でした〜
回想はまだまだ長くなりそうですねー
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 22:44:05.80 ID:1w5F5Pk50
修羅ぬい修羅ぬいすぎ辛い(いいぞもっとやれ)
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