過去ログ - 泰葉「私が人形と呼ばれる訳」
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1: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:25:12.75 ID:tzQxSdFRo

杏「杏が休みを求めるわけ」
ex14.vip2ch.com

と、同じ事務所のお話
読まなくても問題ないだろうけど読んだほうが杏の心情がわかりやすいかも

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:25:58.88 ID:tzQxSdFRo

 容赦の無い熱が私を襲う。
目が焼けそうな日光。アスファルトの照り返し。
重ねていくつかのレフ板。全身に広がる熱、
肌を焼く光。じんわりと全身が汗ばむ。
以下略



3: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:27:24.24 ID:tzQxSdFRo

「無理しすぎだ」

 同じクーラーボックスに入ってたのだろうか、
タオルはとても冷えていて、気持ちがいい。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/14(月) 18:32:23.81 ID:u72DLgZt0
期待 総合Pも頑張って


5: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:34:51.39 ID:tzQxSdFRo

―――

 帰りの道。私は社用車のキャラバン、その助手席に座っている。
勿論運転席にはプロデューサーで、お互いずっと黙っている。
以下略



6: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:35:33.68 ID:tzQxSdFRo
>>4あざす


7: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:38:58.88 ID:tzQxSdFRo

「岡崎?」

 八度目の赤信号。
黙り込んでいる私に再度プロデューサーが声をかける。
以下略



8: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:48:42.95 ID:tzQxSdFRo

―――

 事務所につき、プロデューサーは「じゃあまた」と軽く言って
事務室に戻っていった。私は特にやることもなく。
以下略



9: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 18:56:37.79 ID:tzQxSdFRo

 彼女はよく休みたいと言っている。
一人で居るときも、アイドルと居るときも。
時にはプロデューサーに向かって直接言ったりもしている。
聞き入れられることは、ないけれど。
以下略



10: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:28:04.56 ID:tzQxSdFRo

 私がアイドルをやってるのは、逃げてきたから。
今まで居た世界から、逃げ出してきて、
でもまったく違う世界に行く勇気も無くて。
母が私にかけた呪いから、いまも抜け出せないで居る。
以下略



11: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:38:41.32 ID:tzQxSdFRo

 珍しく真剣な顔。
なんだろう、なにを言われるんだろう。
なにかしてしまっただろうか。失敗しただろうか。
長い間の癖かどうか。目上の人間にこういう風に呼び出され、
以下略



12: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:42:10.28 ID:tzQxSdFRo

 世の中には居る。
そうやって表情も、声も、態度も、台詞も、優しく柔らかく。
丁寧で親切で、そうして信じきったところを裏切る人が。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/14(月) 19:46:24.45 ID:FB1IsKWE0
確か、過労死の世界とはつながってないよね?


14: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:51:09.99 ID:tzQxSdFRo

―――

「……お疲れ」

以下略



15: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:51:53.44 ID:tzQxSdFRo
>>13
なにその世界怖い

繋がってるような、繋がってないような


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/14(月) 19:53:18.48 ID:FB1IsKWE0
書いてみて自分もおかしいと思ったw


17: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 20:06:53.45 ID:tzQxSdFRo

「なにをそんなに怯えてんのさ」
「っ!」
「裏切られるのが怖いから信じない? 馬鹿じゃないの?」

以下略



18: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 20:11:53.95 ID:tzQxSdFRo

 私と彼女を見て、ため息を吐いて。

「あー、プロデューサー。杏なんか眠いから仮眠室行って来るー
 どうせ次の仕事まで時間あるしー」
以下略



19: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 21:35:42.60 ID:tzQxSdFRo

―――

「おはようございます」

以下略



20: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 21:41:44.58 ID:tzQxSdFRo

「お疲れ様です」

 言って入った談話室。
タイミングがいいのか悪いのか、また誰も居ない部屋。
以下略



21: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 21:48:20.29 ID:tzQxSdFRo

 ふんと、荒く鼻を鳴らして。
また背もたれに向かってしまった。

「でも、あの人とアイドルに関しては本当だから。これからほどほどによろしくね」
以下略



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